2022.11.06
【注文住宅】この素材は要注意!室内の壁・床のメンテ年数と費用相場を徹底解説!
室内の壁と床、何を選ぶかで200万円以上は損します
皆さん家の中の壁や床の素材を選ぶ際、見た目のデザインや初期費用は気にすると思いますが、住んでからどれぐらいの年数で寿命が来て、張替え等のメンテナンスや費用が必要になるのか、しっかり調べてから判断してるって方は少ないイメージです。
ただ当たり前ですが家は建てて終わりじゃなくて、適切なメンテナンスをして初めて、綺麗な状態を維持できるので、40年50年住むことを前提にトータル費用を算出しておかないと、後から「思ったよりお金がかかる」「違う素材にすれば良かった」って後悔に繋がってしまいます。
そこで今回は、「内壁や床材など内装の耐用年数、メンテナンス年数、50年間のトータル費用」を種類毎にご紹介して、長い目で見てどの素材が最善なのか、判断する為の参考にして頂けると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報を出来るだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでチャンネル登録をして頂き、最後までご覧ください。
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それでは1つずつ解説します。
●前提条件
まず今回の前提条件をお伝えすると、一般的に多い30坪の家の場合の試算で、それぞれの名称については、
・初期費用 家を建てる時にかかる材料費と施工費
・耐用年数 メンテナンスを何もしなかった場合に、どれくらいその材料が持つか
・メンテナンス年数 メンテナンスを行う適切な時期
・メンテナンス費用 1回のメンテナンスで必要な費用
・トータル費用(50年) 建ててから50年の間で発生する、メンテナンス費用と初期費用を合計したモノ と定義させて頂きます。
●内壁材
それでは早速、内壁材5種類を上から順に解説しますが、黄色部分は家全体の壁を350㎡として試算、青部分は壁の一部にアクセントとして使うイメージの10㎡で試算していて、厳密に言うとメーカーやグレードによって結構違いがあるので、あくまで目安として聞いて頂けると幸いです。
まずビニールクロスは、日本の住宅で一番多く採用されている内壁材で、初期費用は約45万円、耐用年数は約15年で、メンテナンスは15年目に部分張替えで約20万円、30年目に全面張替えで約60万円、最後45年目にまた部分張替えで約20万円って内容で、50年間のトータル費用は約145万円になります。
次に漆喰は消石灰、珪藻土は植物プランクトンの化石を混ぜた材料で、自然素材特有の雰囲気や調湿効果があるって事で人気があります。
こちらの初期費用は約180万円、耐用年数は約30年で、メンテナンスとしては、ひび割れ補修や汚れた部分の上塗りなどを15年ごとに行うと綺麗な状態が維持できるので、費用は1回約30万円、50年間のトータル費用は約240万円になります。
次の板張りは無垢の木を壁に貼る場合で、樹種によって色味や雰囲気は変わりますが、木の香りや見た目の優しさが好きって方にお薦めです。
こちらの初期費用は樹種にもよりますが、高いモノで10㎡約30万円で、耐用年数は約50年、室内なら基本的にノーメンテで大丈夫ですが、必要なら表面のオイル塗装を10年に1回して頂いて、トータル費用は約40万円になります。
最後タイルは、粘土を焼いて固めた硬い素材で、耐久性が非常に高くて汚れや傷にも強い上に、デザイン性も優れているので、キッチンや洗面などアクセントで貼る事が多い材料です。
こちらの初期費用は10㎡で約30万円、耐用年数は約60年、室内の壁面に使う場合には目地割れも少ないので、30年目にちょっとした補修で5万円ぐらい、50年間のトータル費用は約35万円になります。
※金額や年数は目安になっています。
内壁材についてまとめると、クロスは材料や施工費が安い分、50年のトータルコストで見ても1番安く仕上げられますが、漆喰や珪藻土も50年ってスパンで見れば、初期費用の差ほどは高くないですし、人気の高い板張りとタイルは、ほぼ同等の費用相場って事が分かります。
●床材
続いて床材5種類を順に解説しますが、内壁材と同様、メーカーやグレードによって結構違いがあるので、あくまで目安として聞いて頂けると幸いです。
まず無垢床は本物の木を使った床材で、自然素材特有の肌触りや温もり、リラックス効果のある香りを楽しむ事ができます。
こちらの初期費用は約100万円、耐用年数は約50年で、室内なら基本的にノーメンテで大丈夫ですが、必要なら表面のオイル塗装を5年に1回5万円ぐらいの予算でして頂いて、50年間のトータル費用は約150万円になります。
次に挽板と突板は、合板の上に突板は0.5mmぐらい、挽板は2mmぐらいの薄くスライスした木を貼った床材で、見た目の雰囲気は無垢床とほぼ変わらない上に、伸縮が少ないってメリットがあります。こちらの初期費用は約80万円、耐用年数は約30年で、メンテナンスは無垢床と同じく表面のオイル塗装を5年に1回、50年間のトータル費用は約130万円になります。
次に塩ビ床は、一般的なフローリングとして使われる事が多い床材で、合板の上に木目がプリントされたシートが貼ってあり、種類もかなり豊富なのが特徴です。
こちらの初期費用は約40万円、耐用年数は約30年で、特に補修や塗装とか手を加える事はできないので30年後に張替え、床の張替えは結構大変なので費用を100万円として、50年間のトータル費用は約140万円になります。
次にタイルは見た目に高級感があって、ホテルライクな雰囲気が好きな方にお薦めで、初期費用は約150万円、耐用年数は約60年で、特にメンテナンスも必要ないので、50年間のトータル費用は初期費用と=の約150万円になります。
最後CFは、樹脂系の床材で撥水性があるので、トイレや洗面所周りの脱衣室なんかによく貼られていて、デザインも豊富な種類から選べる材料になっています。
初期費用は約25万円で耐用年数は15年、メンテナンスは15年ごとの張替えで1回につき約35万円、50年間で3回とするとトータル費用は130万円になります。
※金額や年数は目安になっています。
床材についてまとめると、初期費用は素材によっては100万円以上の差が付いていますが、50年間のトータル費用でみると、そこまで大きな差が無い事が分かります。
なので初期費用も大切ですが、毎日触れる所でもあるので、足触りやそれぞれの素材の雰囲気、メリットデメリットも踏まえて素材選択をして頂けると幸いです。
ちなみに以前の動画で、室内の素材やデザインで失敗しない方法、床材の種類毎のメリットデメリットについて詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧下さい。
ご覧いただきありがとうございました。
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