2023.02.12
【注文住宅】トリプルガラスで後悔!?メリット・デメリットを知って正しい選択をしよう!
「トリプルガラス、デメリットもあるので注意です」
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、快適に暮らせるように、少しでも電気代が削減できるように、断熱性の高い窓を付けたいと考えると思います。
最近はその選択肢の1つとして、ガラスを3枚使ったトリプルガラスが人気で、確かに断熱性はかなり高いですが、意外なデメリットもあるのでしっかり理解したうえで選ばないと、後悔につながってしまう可能性があります。
そこで今回のブログでは、「トリプルガラスのメリット・デメリット」を詳しくご紹介しますので、暮らしてから「思ったより使いにくい」「もっと考えれば良かった」「失敗した」と後悔しないように、窓ガラスの仕様を考えるうえでの参考にしていただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
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●トリプルガラスのメリット
それでは、トリプルガラスの代表的なメリットを3つ、まずお伝えしたいと思います。
1.光熱費
トリプルガラスのメリット1つ目は、光熱費が抑えられる事です。
これは当たり前ですが、トリプルガラスは一昔前に普通だった単板ガラスの約6倍、ペアガラスの約3倍も熱を通しにくい断熱性を持っています。
なので36坪の2階建てで同じ条件のシミュレーションをした場合、ペアガラスで年間の光熱費が67,000円なのに対し、トリプルガスの場合は47,000円で、年間2万円ほど削減できる事がわかります。
実際に、トリプルガラスを採用するには初期費用がかかりますが、30年40年暮らすこと、トータルのランニングコストまで含めて考えると、長期視点でコスパは良くなるので、経済的メリットは大きくなります。
2.住環境
トリプルガラスのメリット2つ目は、住み心地が良くなる事です。
これも当たり前ですが、外の暑さ寒さが家の中に入りにくくなるので、家の中の室温が安定し、かなり快適に過ごせるようになります。
例えば、YKKのトリプルガラスのカタログを見ると、夏に外気温が35℃の場合、室内側のガラスの表面がペアガラスだと34℃なのに対し、トリプルガラスの場合は28℃で、6℃も外の暑さをシャットアウトしてくれます。
あと冬の場合でも、外気温が0℃で室内温度が24℃の設定だと、ペアガラスはガラス部分が16℃まで下がってしまいますが、トリプルガラスだと23℃をキープできていて、室内温度とほぼ変わらない状況をつくり出す事ができます。
なので冬に窓辺に座っても当然ひんやりしませんし、真夏や真冬に気持ちよく室内で過ごせると、家を建てたあとの満足度は高くなるので、一年中快適に過ごしたいという方には、非常に大きなメリットになります。
3.結露
トリプルガラスのメリット3つ目は、結露が発生しにくい事です。
そもそも結露の仕組みとしては、部屋の温かい空気が室内側の冷たい窓ガラスで急激に冷やされて、ガラスの表面で水滴として液化する事で発生します。
実際に私もアパート時代に経験した事があって、冬の朝、カーテンを開けると窓ガラスが結露でびっしょり濡れていて、毎朝雑巾で水滴を拭き取っていました。
しかし先ほどご紹介したように、トリプルガラスの場合はガラスの表面が部屋の温度とあまり変わらなくなるので、結露の発生をかなり抑える事ができます。
窓に結露がなければ濡れた窓を拭く手間も無いですし、カビの発生も防ぐ事ができるので、できるだけ窓のお手入れを減らしたい、清潔にしたいという方にも、トリプルガラスはおすすめになります。
●トリプルガラスのデメリット
続いてトリプルガラスの代表的なデメリットも、3つご紹介したいと思います
1.重い
トリプルガラスのデメリット1つ目は、重くて開け閉めが大変な事です。
窓の重量の割合は大半をガラスが占めているのですが、トリプルガラスの場合はガラス3枚なので余計に重たくなっていて、床から天井まで高さがある窓になると結構な重量になってしまいます。
実際に引き違いという、レールに乗っているサッシを横にスライドして開け閉めするタイプだと、押したり引いたりとは違って横に開閉する動作で余計に力が必要になるため、お子さんや女性、ご年配の方だと結構大変だと思います。
なのでトリプルガラスを採用する場合で重さが気になる方は、床から天井まである掃き出し窓はできるだけ少なくして、腰から上の引き違い窓や、縦すべり窓のように押したり引いたりで開閉できるモノを選ぶようにしましょう。
2.金額
トリプルガラスのデメリット2つ目は、金額が高い事です。
これはガラスが3枚なので当然ですが、窓本体の定価で言うとペアガラスに比べてトリプルガラスは2倍近くするので、家の全ての窓をトリプルガラスにしようとすると、初期費用がかなり変わってきます。
あと住んでからの話になりますが、もしガラスを割ってしまった場合には、窓ガラスの交換費用も通常より高くなります。
なので対策としては、万が一のためにかける火災保険を手厚くしておく事がおすすめです。
通常の保険内容でも、台風などでガラスが割れた場合には補償されますが、+αで不測かつ突発的な事故を補償する特約を付けておけば、例えばお子さんがボール遊びで割ってしまったり、物をぶつけて割ったりしても補償されるので安心です。
あとは防犯ガラスを採用したいとなった場合にも、トリプルガラスの場合は結構高くなるので、採用を検討している方は、予算を多めに準備しておくようにしましょう。
3.寿命
トリプルガラスのデメリット3つ目は、寿命が短い事です。
トリプルガラスの寿命は一般的に10〜30年ぐらいと言われていて、ガラス自体が劣化するというより、ガラスとサッシの間にあるパッキンが要因の1つになっています。
パッキンはだいたい10年を超えると劣化が始まって、ガラスの中間層に閉じ込めてあるガスが毎年1%ほど抜けていくので、30年で約30%のガスが抜けるイメージで、断熱性能が落ちると言われています。
正直これは日頃の使い方や、地震などの災害、地域性など外的要因によっても左右されますし、ペアガラスなど他のサッシでも同じ事が言えますが、ガラス自体が劣化して使えなくなる訳ではないので、大きな問題ではないと思います。
ただせっかく高いお金をかけてトリプルガラスにしても、少しずつ断熱性能が落ちていく事実を念頭に置いたうえで考えた方が、暮らしてからの後悔は少ないと思いますので、しっかり採用可否を検討するようにしましょう。
●まとめ
ここまでがトリプルガラスのメリット・デメリットになりますが、以前の動画で、窓の断熱性や失敗しない選び方について詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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