2022.07.03
【注文住宅】カップボード(食器棚)でよくある失敗3選!意外と使いにくいです!
「この食器棚、意外と使いにくい」
皆さんマイホームを建てる際、キッチン本体にこだわる方は多いですが、意外と後ろの食器棚は、住宅会社の標準仕様をそのまま採用したり、コスト優先で決めてしまう方が多かったりします。
ただ食器棚もいろいろな作り方や納まりがあるので、何をどこに置きたいか、自分たちの生活スタイルや家族構成に合っているか、しっかり考えて選ばないと、「なんか使いにくい」「結局キッチンに物を出しっぱなし」となって、取り返しのつかない後悔をしてしまう可能性があります。
そこで今回のブログでは、これからマイホームを検討している人に向けて、「食器棚の失敗パターン3選」をご紹介したいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.扉の種類
食器棚の失敗1つ目は、扉の種類です。
扉の種類には、ドアのように開く開き戸タイプと横にスライドする引き戸タイプの2種類があります。それぞれのメリット・デメリットを知らずに選んでしまうと、使いにくい食器棚になってしまいます。
まず開き戸ですが、仮に1つのユニットの幅が約90cmの食器棚があったとすると、開き戸は中央から半分ずつ両側に開いて、90cmの幅全部がオープンになるので、食器の出し入れがしやすいというメリットがあります。
ただ反対にデメリットとしては、扉が手前に出てくるので、食器棚の前の空間が少し広めに必要なのと、扉を開けたままにしておくと通る人の邪魔になってしまいます。
もう一つの引き戸は、1つのユニットの約半分ずつのパネルが、左右にスライドして開け閉めするので、開き戸のように扉が手前に出てきて邪魔にならないのがメリットです。デメリットとしては、半分のパネルが左右どちらかに残るので、開口部は全体の半分だけになってしまいます。
なので例えば、左半分を開けている時に、右半分に入っている食器を出す時は、引き戸の場合は一々スライドさせないといけないので、素早く出し入れするという点では開き戸の方が有利になります。
この扉の種類の選び方としては、食器棚の手前が広く取れるなら開き戸の方が全面オープンになって便利です。ただキッチンが少し狭めだったり、ご夫婦や親子で料理したり、キッチンに2人以上立つことが多いご家庭は、扉を開けても邪魔にならない引き戸がおすすめになります。
ちなみに私の家は引き戸ですが、正直、1回ごとにスライドするのが結構苦になっていて、3年住んでいますが未だに慣れません。広さとかを確保できるなら開き戸、もし引き戸にするにしても、扉2枚をスライドするタイプではなくて3枚スライドできるタイプが便利でおすすめです。
2.家電スペース
食器棚の失敗2つ目は、家電スペースです。
これは思ったよりキッチン家電が増えてしまって、「食器棚が窮屈で使いにくい」とか、納まらないから仕方なく「キッチンに出しっぱなしで掃除がしにくい、見た目も悪い」という後悔です。
もちろんマイホームの計画段階では、電子レンジとか炊飯器とか、今あるモノを想定して、これなら大丈夫と思い食器棚を選びます。しかし賃貸に住んでいる時はそんなにだったけど、家を建てて広いキッチンになったら、料理を一生懸命するようになったという声は結構聞きます。
あとは、家を建ててからお子さんが生まれて、より料理に気を遣うようになったり、子どもと一緒にお菓子作りをしたり、キッチン活用の幅が広がるのに比例して、いろいろとキッチン家電も増えていきます。
例えば、コーヒーメーカーやジューサー、少し大きめのスチームオーブン、トースター、ワッフルメーカーとか挙げればキリが無いですが、想定以上に家電が増えて置き場が足りなくなる可能性もあるので、最初から家電スペースは、ゆとりをもって計画しておくのがおすすめになります。
3.オープン食器棚
食器棚の失敗3つ目はオープンスタイルです。
これは名前のとおり扉のない棚板だけのオープンな食器棚の事で、明確にメリット・デメリットが分かれるので、しっかり理解したうえで選択する必要があります。
まずメリットに関しては、オープンスタイルの場合は扉が無い分、見た目がシンプルでスッキリ見える印象で、お気に入りの家電や食器をディスプレイして、おしゃれなカフェのように見て楽しむ事ができるし、実用性という意味でも、食器などが出し入れしやすくて便利になります。
ただ反対に、扉が無いのでホコリが積もって掃除が面倒になったり、地震の時に物が落ちてきやすかったり、お客さんが来たときにも丸見えになるので、当たり前ですが普段からきれいにしておく必要がある、というデメリットもあります。
なので折衷案ではないですが、オープンスタイルで食器は少し見せたいけど、掃除とかが大変なのは嫌だという方におすすめなのが、セパレートタイプになります。
下の食器棚は扉付きで見えないようにして、天板のカウンター部分にはキッチン家電をディスプレイ、上の食器棚も飾り棚みたいにオープンにしておけば、お気に入りの食器や小物も置けるし、掃除する箇所も限られるので、おしゃれさと実用性を両立できるイメージになります。
あとおまけですが、食器棚を後から自分で通販やイケアとかで購入して設置するケースも最近は増えているので、その際の注意事項もお伝えしたいと思います。
基本的にこういった施主支給の場合、キッチンメーカーの既製品を選んだり、住宅会社に造作で作ってもらうより、金額が抑えられるので、自分の好きな雰囲気のモノがあれば採用するメリットは大きいと思います。
ただどうしても後付になってしまうので、キッチンにピッタリというのが難しくなります。
例えば冷蔵庫との間に変な隙間が空いてしまったり、ちょっと奥行きが出っ張ってしまったり、みたいな感じでサイズをしっかり検討しないと、掃除がしにくいとか納まりが悪くなってしまう可能性があります。
あとは住宅会社の人に依頼する場合には、家とセットで保証や対応をしてもらえるので安心だと思います。
ただ施主支給する場合には、その製品の保証や施工業者さんのアフター保証に頼るしかなくなるので、きちんと保証があるかどうかの確認も大切ですし、何かあった際には、家とは切り離してすべて自分で対応するしかなくなります。
なのでそういったアフター対応の事まで踏まえて、本当に施主支給にするのが得策なのか、長い目で見て検討していただけると幸いです。
●まとめ
それぞれの概要はここまでお話しした通りですが、食器棚もいろいろな種類や選択肢がありますし、1回設置したらキッチンと同じで10年以上は使う事になるので、ちゃんと自分たちのライフスタイルや価値観に合ったものを選ばないと後悔する可能性が高くなってしまいます。
ちなみに以前の動画で、キッチン設備で失敗しない選び方とか天板のメリット・デメリットについて詳しくお伝えしているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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