2020.12.03
【一戸建てVSマンション】買うならどっち?メリットとデメリットを徹底比較!!
都心や市街地に住まいを考えるときは、一戸建てかマンションか本当に悩みますよね。
一戸建ては広くてのびのび住めそうだし、マンションは手入れなどの手間がかからず、気楽に住めそうに見えます。
しかしそれぞれのメリット・デメリットを、明確に理解している人は意外と少なくて、何となく知っているイメージです。
今回のブログでは、一戸建てとマンションの違いをきっちり整理して、自分たちにはどっちが合うのか、明確に判断できるようになってもらいたいと思います。
大工時代を含めて15年以上、いろいろなお客様とマイホームの話をしてきた中で、一戸建てにするかマンションにするかで今までアドバイスしたことを、すべてお伝えしようと思います。
マイホームをどっちにするか悩んでいるなら、ぜひ最後まで読んでもらい、少しでも参考にしていただけると幸いです。
結論は一戸建てがおすすめ
結論から言うと、その人の考え方やライフスタイル、価値観にもよりますが、基本的には気兼ねなくのびのび暮らせて、しかも家族の将来のためにもなる一戸建てが、個人的にはオススメです。
確かに都心で土地の値段が高すぎる地域は、現実的にマンション一択となり、これはどうにもならない部分です。
しかし、そういった環境ではないなら、これからご紹介する一戸建てとマンションのそれぞれのメリット・デメリットを読んでいただいて、その上で自分たちのライフスタイルと価値観に合った方を選んでもらいたいと思います。
一戸建てのメリット
それではまず一戸建てのメリットを3つご紹介します。
①家の中が広い
②隣人と距離がある
③子どもたちの代に資産として残せる
説明するまでもないかもしれませんが、一応、説明していきます。
①家の中が広い
まず一戸建てのメリット1つ目、家の中が広いですが、4人家族用のマンションの広さはだいたい70㎡くらいが平均なので、坪数だと21坪前後になります。
仮に30坪の一戸建てと比べると9坪、18畳なので畳18枚分も広さが変わってきます。
確かに2階建ての一戸建ては階段がありますが、それを引いても2坪減るだけなので、やっぱり14畳ぐらいは広くなります。
この広さの違いは、リビングの大きさや収納量に比例するので、家族とゆったりリビングでくつろいだり、収納がスッキリできて快適に過ごせるイメージをしてもらえると思います。
②隣人と距離がある
一戸建てのメリット2つ目は、隣人と距離があることです。
都内や狭小地に一戸建てを建てると隣の家は近いですが、それでもマンションのように上下左右に隣人が壁一枚で接していることはないので、足音や話し声、テレビの音などをシビアに気にしなくてもいいという良さがあります。
この音の問題でトラブルになるのはマンションでは本当に多く、揉めて裁判になった例もありますが、一戸建てならほとんど近隣の音は聞こえないので、余分なストレスを感じなくて済みます。
もちろん、全然気にしなくていい訳ではないですが、気密性が高い家であれば、近くの踏切の音もほぼ聞こえないので快適です。
③子どもたちの代に資産として残せる
一戸建てのメリット3つ目は、子どもたちの代に資産として残せることです。
一戸建ては建物の寿命がきても、マンションと違い自分たちの判断で建て替えができるので、子どもたちや孫が新しく家を建てて住むことができます。
もし子ども達が違う場所に出ていき使わないとしても、地域性や立地にもよりますがマンションよりも比較的売りやすいと思います。
子どもたちの考えでその一戸建てをどうするか?自由に方向性を決められて、しかも現金化しやすい資産として残せるのは、一戸建ての大きなメリットです。
一戸建てのデメリット
次に一戸建てのデメリットを3つご紹介します。
①建てられるかは土地次第
②手入れが面倒
③地域活動への参加
こちらも一つずつ解説していきます。
①建てられるかは土地次第
一戸建てのデメリット1つ目は、建てられるかは土地次第ということです。
これは場所によるのですが、都市圏やその周辺だと土地の値段が高いので、予算的に土地と建物を買えるのか?という当たり前の問題があります。
もちろん、郊外や地方に行けば安い土地はいくらでもありますが、マンションが建っているようなエリアは比較的土地が高いことも多く、正直一戸建てだと予算に合わず厳しいケースも出てきます。
ちょっとシビアな話ですが、一戸建てかマンションかを考えるときは、土地を含めた一戸建ての金額が予算に合うかどうか、希望エリアの相場をまず調べてみましょう。
②手入れが面倒
一戸建てのデメリット2つ目は、手入れが面倒なことです。
土地の広さにもよりますが、雑草をむしったり外壁を掃除したりするのはけっこう面倒で、掃除やお手入れが苦手な人には、かなりのデメリットになると思います。
お庭に関しては、梅雨時期から夏の終わりにかけて月に1回、半日ぐらいの手入れが必要になります。
ただこれは、逆にいうと自宅に自然の緑やBBQができるようなお庭があるという一戸建ての良さでもあり、そのために一戸建てにしたいという人もいると思うので、家に対する価値観次第で、メリットにもデメリットにもなる所だと思います。
③地域活動へ参加
一戸建てのデメリット3つ目は、地域活動への参加です。
地域によっては、その組や町内でグループになって、地域清掃などの役割分担や、お祭りや運動会をやる所もあり、苦手な人や忙しい人には負担になることもあります。
清掃はどの地域に暮らしてもあるかもしれませんが、お祭りなどは場所によって違いがあるので、気になる人は土地を探すときに近隣の人に確認した方が良いと思います。
ただこの後のマンションのデメリットで詳しく解説しますが、マンションならそういう活動が一切ないっていう訳ではないので、注意してください。
マンションのメリット
それではマンションのメリット・デメリットを3つずつご紹介します。
まずメリット3つですが下のようになります。
①建物修繕が計画的に行なわれる
②手入れがいらない
③近所付き合いが最低限で済む
1つずつ詳しく解説をしていきます。
①建物修繕が計画的に行なわれる
まずマンションのメリット1つ目は、建物修繕が計画的に行なわれることです。
マンションを購入すると、毎月の管理費以外に修繕積立金が引き落とされます。
これは将来的必要になるマンションの外壁の塗り替えや屋上の防水、廊下やエントランスの修理などに使う費用で、事前にみんなから集めてプールして、そこから払う仕組みです。
マンションの場合、必要な修繕工事がある程度規約で決めてあり、それに沿って工事が行われるので、うっかりメンテナンスを忘れていて雨漏りがしてしまった、ということが起きにくくなっています。
一戸建てだとつい忘れてしまったり、貯金次第で後回しにしたりで、家が想像以上に傷んでしまうことがありますが、マンションだとその心配が基本的にはありません。
ただこの後のデメリットでお話ししますが、その積立金がしっかり集まっていればという前提があるので、注意してください。
②手入れがいらない
マンションのメリット2つ目は、手入れがいらないという部分です。
これはそのままですが、一戸建ては先程お伝えした通り、庭や外壁などのお手入れが定期的に必要です。
しかしマンションは庭もないし、外壁の掃除も基本はベランダぐらいなので、お手入れや掃除が苦手で嫌という人にとって、マンションはかなり過ごしやすいと思います。
③近所付き合いが最低限で済む
マンションのメリット3つ目は、近所付き合いが最低限で済むという点です。
マンションは隣の人と顔を合わせるのは廊下ですれ違う時ぐらいで、近所付き合いが比較的少ないため、これが気楽でいいという人はたくさんいます。
また、マンションによりますが、地域の行事などに参加しない人が多数派の所や、行事があっても清掃と避難訓練だけという所もあります。
とにかく何か役を任されたり、行事へ参加したりが苦手という人にとって、極力お互い干渉しないスタイルのマンションなら、とても気楽に生活できると思います。
マンションのデメリット
次にマンションのデメリットを3つご紹介します。
①近所付き合いが必要な物件もある
②将来のスラム化リスク
③子どもたちに資産として残せない
こちらも1つずつ解説します。
①近所付き合いが必要な物件もある
マンションのデメリット1つ目は、近所付き合いが必要な物件もあることです。
先ほどメリットの所で、近所付き合いが最小限で済むという話をしましたが、最近はマンションの住人たちで集まったりイベントをしたりする所もだんだん増えています。
これはマンションの管理組合や自治会で決まるのですが、それを拒否すると住人の中で浮いてしまうので、場合によっては嫌でも参加する時もあると思います。
あるいは、マンションの共用部分の清掃を業者に頼むのではなく、住人たちの交代制でやろうと決まれば、それに従わなくてはいけません。
要するにマンションの中には、近所付き合いがいらないというメリットを消すような物件もあり、しかも新築マンションでは居住者で管理組合などを作って一から決めていくので、住んでみないと分からないというネックもあります。
近所付き合いをしなくて良さそうという理由でマンションを選んでしまうと、期待はずれな結果になることもあるので、注意してください。
②将来のスラム化リスク
マンションのデメリット2つ目は、将来のスラム化リスクについてです。
マンションは建物の修理や敷地内の整備などの費用を、家賃とは別に毎月支払う修繕積立金というプール金から捻出します。
そのため、住んでいる住人が少なかったり、不景気で払えない人が出てくると、修繕したくても積立金が足りないせいで、実施できない事態が起きる可能性があります。
例えば建物が汚れていても修繕しない、廊下の照明が切れてるのに交換されないとなると、当たり前に住み心地が悪くなり、さらに住む人が減るという悪循環に陥ります。
やがてスラム街のマンションのように、荒れ果てた建物になってしまう現象も、今は少し問題になっています。
違う所に引っ越せる人は良いですが、もちろんお金はかかるし、そのような状態で売りに出してもなかなか買い手は付かないと思うので、どうしようもなくなってしまいます。
ちょっと怖い話ですが自分達の力だけでコントロールできない部分なので、マンションを購入する場合はこういったリスクも考慮した上で検討するようにしましょう。
③子どもたちに資産として残せない
マンションのデメリット3つ目は、子どもたちに資産として残せないという点です。
一戸建ても建物はいずれ寿命がきてしまいますが、土地は永久的に残るので子どもや孫が家を建てられるし、立地によっては売って現金化することもできます。
しかし、マンションは将来建物の寿命がきても住人の同意がなければ建て替えも、解体して土地の権利を売ることもできません。
あまり古いとマンションの空き物件としても簡単には売れないので、子どもに残そうと思っても、資産なのか負の遺産なのか、シビアな話になってしまいます。
これは自分達の代だけでいい、子どもは子ども、後の代のことは考えないという方なら何の問題もありません。
しかし、子ども達に将来なにかしら残してあげたいという気持ちがある人なら、どのようにするべきか?真剣に考えたほうが良いと思います。
まとめ
最後まとめに入りますが、一戸建てのメリット3つは
①家の中が広い
②隣人と距離がある
③子どもたちの代に資産として残せる
逆にデメリット3つは、
①建てられるかは土地次第
②庭の手入れが面倒
③地域活動へ参加
になっています。
次にマンションのメリット3つは、
①建物修繕が計画的に行なわれる
②庭の手入れがいらない
③近所付き合いが最低限で済む
逆にデメリット3つは、
①近所付き合いが必要な物件もある
②将来のスラム化リスク
③子どもたちに資産として残せない
になります。
ここまで話して、やはり個人的には一戸建ての方がマイホームとしてはオススメですが、冒頭でもお伝えしたとおり、その人のライフスタイルや価値観、考え方によってマンションが良いのか、一戸建ての方が良いのか大きく分かれると思います。
当たり前ですが正解はないことなので、どちらを選ぶにしても後悔しないようにしてもらいたいと思います。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、一戸建てかマンションか、納得して選ぶための材料として、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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