2020.11.17
【裏情報】新築で値引きはある?相場はいくら?その真実に迫る!
マイホームを建てるときに値引きをするかどうかは、住宅会社によってまったく違うことは知ってましたか?
「うちは何百万円引いてもらった」とか、逆に「値引きがなくて見積もり通りの値段だった」とか、人によって話が違うのは、全部の住宅会社が値引きをするとは限らないからです。
正規ディーラーで新車を買うのと同じ感覚で「何千万円もする高い買い物なんだから、少しくらい値引きしてよ」って思う人もいると思います。
しかし、どんな住宅会社がどれくらい値引いてくれるのか、この相場を知らないで値引きを期待したり要求したりすると、あまり良い結果にならないし、ときにはすごく危険なことになります。
そこで今回は、どんな種類の住宅会社で値引きがあるのか、そしてその相場はいくらくなのか?値引きの仕組みとは?といった業界の真実をお伝えします。
このブログを読んでもらえれば、値引きを用意している住宅会社からは最大限の値引きを引き出すことができます。
逆に値引きをしてもらうべきでない相手に値引きを要求して、大失敗の家づくりになるのを防ぐこともできます。
これから家づくりを考えている人が、納得いく金額でマイホームを手に入れるために役立つと思いますので、ぜひ最後まで読んでください。
ハウスメーカーと工務店の値引きの違い
結論から言うと、ハウスメーカーは値引きが一定の割合で用意されていて、地場の工務店はほぼ値引きがなく、値段に応じた家づくりがされています。
むしろ地場の工務店で値引きをすると、簡単に言うと欠陥住宅になる可能性が一気に高まります。
ハウスメーカーでは、ハウスメーカー同士の価格競争が激しく、ほぼすべての会社が値引き合戦をしているため、うちだけ値引きしませんという姿勢だと戦いにくく、不利になるからです。
逆に地場の工務店は、ハウスメーカーほど利益率も高くなく、お客様のご予算を最初から十分に建物に使っていて、駆け引き出来るだけの値引き幅を取っていないからです。
もちろん住宅会社にもよりますが、正直、利益率はハウスメーカーの半分ぐらいの会社が多いと思います。
さらに、ハウスメーカーほど仕組みが出来上がっていないので、無理にコストを落とすと建物にそのしわ寄せがいってしまいます。
実際に家の構造や素材の仕様を落としたり、職人さんの人件費を減らしたりして調整しようとする工務店もあるため、安かろう悪かろうの家になる可能性がグッと高くなります。
住宅会社の種類:ハウスメーカー
まず先ほどからお伝えしている、ハウスメーカーと地場の工務店という住宅会社の種類を理解してもらうことが、値引きを考えるうえで必要なので解説します。
まずハウスメーカーは、代表的なところだと鉄骨系の積水ハウスやヘーベルハウス、木造系の住友林業や三井ホーム、どれもなんとなく名前は聞いたことがありませんか?
ほぼ全国に会社があってコマーシャルもやっているので、知名度は高いと思います。
特徴は「会社が大きくて安心」というイメージがあることと、工場で作る部分が多いので材料の品質が安定していること、それから資金力があるので研究開発をして、独自の技術を持った家が多いことです。
ただ建物の構造や使う材料の仕様が決められているため、本当の自由に希望を入れた家にするのは難しいことが多くなります。
また、工場生産で材料品質が安定しているからと言って、現場の施工品質も必ず良いとは限らず、安心しきっていると危険という面もあります。
住宅会社の種類:地場の工務店
地場の工務店は大小さまざまで、私の会社のように、3つぐらいの市を施工エリアとして地域密着を掲げて運営している工務店もあれば、県内全域など広範囲で活動している工務店もあります。
会社規模にもよりますが、年間である程度の棟数を建てていれば、建材メーカーと交渉して金額を抑えつつ、より良い材料をお客様に提供できるのがメリットです。
大手ハウスメーカーと違い、独自の技術を開発することはできませんが、代わりに構造や仕様の縛りも少ないため、良いと思ったものをどんどん取り入れるフットワークの軽さがあります。
また、技術力のある工務店ならこだわりのある個性的な家づくりが可能で、お客様のニーズに合わせてさまざまな提案ができるという強みもあります。
ただ、自由に造りを決められる分、工務店の設計力や施工力、センスによって出来上がる建物はバラバラという面もあります。
さらに、工務店によって値段の幅もけっこうあったり、現場管理やアフターサービスの体制などもバラツキがあったりするため、よりしっかりと相手を見る必要があります。
ハウスメーカーの値引きは5〜10%
次に、その会社の種類ごとの値引きについて解説していきます。
最初にハウスメーカーの値引きについてですが、ほとんどの会社で値引きは用意されていて、相場はズバリ、建物金額の5パーセントから10パーセントが多いです。
ただ会社によりバラバラで、同じハウスメーカーでも地域や店舗で違うこともあります。
さらに、決算などの時期によって値引き率が変わることもありますが、だいたい平均がこの5パーセントから10パーセントだと思ってください。
ハウスメーカーで値引きが普通になっている理由は、冒頭でお伝えしたようにメーカー同士の価格競争が激しいことと、年間何千棟も建てているため、知り合いなどに同じメーカーで建てた人がいて、値引きをすることが知れ渡っているという事情もあります。
ハウスメーカーの値引きのリスク
ハウスメーカーの値引きの場合、パーセンテージには幅があるので、お客様の駆け引きのうまさやタイミング、どれくらい競合がいるかなどで具体的な金額が決まります。
たとえばAさんとBさんとで同じ会社の同じグレードの家を建てても、値段が全然違うという不公平も生まれます。
「値引きしてもらって嬉しい」と思うかもしれませんが、営業マンの手のひらの上に乗っているだけかもしれません。
しかも、商売でやっている以上、会社が損することは絶対にしないので、値引き分を最初から上乗せしているパターンがほとんどのため、本当に得かは謎ですよね?
そのため、あくまで値引き分はおまけで、しっかりと家の性能やコスパを見て、自分たちのライフスタイルや価値観に合うかどうかで、ハウスメーカーを決めたほうが良いと思います。
地場工務店の値引きは基本的にない
地場の工務店は、大手ハウスメーカーほどキッチリは決められていませんが、最近はほとんどの工務店が使う素材や設備などの標準仕様を設定して、自社のこだわりをアピールしています。
自社のこだわりを活かしつつ、予算内でそれを実現できるベストな提案をするスタイルなので、値引き幅を用意していないことがほとんどです。
しかし地場の工務店の中にも一部、家づくりのこだわりや提案力でアピールするより、値引きでお客様を惹き付けたいと考え、値引きを用意している会社もあります。
ただ見積もりを調整するということは、見方を変えればお客様が分かりにくい、家の造りや材料を変えて、調整するという意味になります。
結局は、お客様は得している訳ではなく、値引きされた分材料の質や施工の品質が下がっていることが多いため注意が必要です。
標準仕様のない工務店の値引きは注意
特に、標準仕様を設定していない工務店だと、そもそも基本の素材や設備が決まっていないので、値引きした分、安い物を使う可能性が高くなります。
逆に標準仕様が、たとえば床はオークを使う、外壁はSTOっていう塗り壁を使う、断熱材は吹付けの発泡ウレタンを使うと決まっていて明示されていれば、値引きしたからといって秘密で素材を変えることができないので、その面は安心だと思います。
要するに地場の工務店では、予算に合わせて家の材料や装備を選んでベストな家造りができる反面、やろうと思えばお客様の分からない所で材料を落としたり、品質を下げたりする事も出来てしまいます。
そのため、相手の方から値引きを提示してくるような会社は本当に気をつけるべきだと思います。
私の会社の場合
ちなみにうちの会社では、不要な値引きは一切しません。
理由としては単純で、価格と同等、もしくは同等以上の価値をお客さまにご提供しているという自負もありますし、普通にフェアじゃないと考えるからです。
もし、OB様同士でつながった際に、値引き幅が違っていたら嫌ですよね?
唯一の例外としては、OBのお客さまからご紹介をいただいた際にのみ、紹介料として建物金額の1%前後を値引きさせていただいています。
当たり前ですが値引きした分、建物の価値を落とすような事は一切せずに、単純に会社の利益から1%減らしています。
厳密に言うと、本来インスタグラムの広告やネット広告の費用として見ていた広告宣伝費の一部から捻出して、会社経費の一部として計上しています。
少し余談でしたが、私個人的な値引きの見解についてはこんな感じで考えています。
まとめ
値引きはハウスメーカーならだいたい5%~10%くらいが相場で、3,000万円の建物なら最大300万円になるのでかなり大きいです。
しかし、どこまで引けるかは時期や競合の数、それから相手の営業マンとの駆け引きになり、確実に最大値まで値引きできるとは限りません。
また、どのメーカーも最大値が10%ではなく、中には値引かないというメーカーもあるため、お客様にとってどれが適正金額か分からず、不公平が生まれる可能性もあります。
地場の工務店では、値引きは基本ないと思った方がいいです。
これは別にサービス精神がない訳ではなくて、正々堂々とそれぞれの強みを活かしながら、真摯に家づくりに取り組んでいる姿勢の現れだと感じます。
むしろ初めから値引きがないと分かっていれば、その交渉に時間を割いたり駆け引きで精神的に疲れたりすることもなく、単純にその会社や担当者、家が持つ魅力で良し悪しを判断できるため、お客様にもメリットがあると思います。
ただし、地場の工務店でも大幅な値引きを用意している所もあります。
それを全否定するつもりはないですし、金額だけで比較するのも1つの選び方で有りだと思います。
代わりに、どんな家のこだわりや特徴があるのか、現場管理やアフターサービスの体制は大丈夫か、その辺りを明確に理解することをおすすめします。
ハウスメーカーでも地場の工務店でも、当たり前ですが損をしてまで値引きは絶対しません。
「あなただけです」「今月までです」「限定5棟」などのセールストークに惑わされずに、家自体が持つ本来の価値とスタッフの対応などを総合的に見て、自分たちの理想のマイホームを任せる会社を選んでほしいです。
今回のブログがこれから家づくりを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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