2022.09.04
【注文住宅】外壁で゙後悔したくない方必見!全5種のメリット・デメリットを徹底解説
「その外壁、私なら選びません」
家を構成する要素として、結構重要なのが外壁で、見た目のデザインはもちろん、家の構造躯体を雨風や紫外線から守る役割をしてくれるので、どんな色や素材を選ぶかによって、家の耐久性や暮らしの満足度は大きく変わってきます。
そこで今回のブログでは、「人気の外壁5種類のメリット・デメリット」を詳しくご紹介しますので、暮らしてから「思ったより汚れやすい」「メンテナンスが大変」「失敗した」と後悔しないように、外壁材を選ぶ際の判断材料にしていただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.窯業サイディング
外壁材の種類1つ目は窯業サイディングで、セメントを加工して作った外壁材で、日本の新築住宅では1番多く採用されています。
まずメリットはデザインが非常に豊富な事で、シンプルモダンなスタイリッシュなモノから、凹凸が激しい石目調のモノ、レンガ調の可愛い柄まであり、結構表面の色や質感もリアルに再現されているので、好みに合わせて多くの種類から選べるようになっています。
逆にデメリットは耐久性の短い製品が多い事で、表面仕上げの塗装グレードにもよりますが、早いと10年で塗替え、少し耐久性の良いフッ素配合塗料で20~30年で再塗装が必要で、放置していると雨水が外壁に浸透して、柱などの構造躯体を腐らせてしまったりカビの原因になってしまいます。
窯業サイディングは広く普及している分、金額も㎡5,000円前後からで手頃になっているので、できるだけ初期コストを抑えながらいろいろなデザインから選びたい、なおかつ将来のメンテナンスコストもしっかり準備できる、という方におすすめの素材になります。
2.ガルバリウム鋼板
外壁材の種類2つ目はガルバリウム鋼板で、最近人気が非常に高くなっていて、ハピナイスの標準仕様の1つでもあり、採用される方も増えています。
まずメリットは耐久性の高さで、沿岸地域では難しいですが、一般的な住宅街であれば高い防錆効果を発揮してくれて、30年ぐらいは十分持ちますし、塗装でメンテナンスすればさらに長持ちします。
あと金額に関しても㎡7,500円前後からで、若干初期コストはかかりますが、長持ちする事を考えれば割高ではないですし、材料自体も軽いので耐震面でも非常に有利な素材だと思います。
逆にデメリットは硬い物がぶつかると凹みやすかったり、何か擦れると傷が付いてしまう事ですが、これはガルバに限らず他の外壁でも同じ事が言えるので、そこまで気にされなくても良いと思います。
ただ台風の時など、横殴りの雨だとガルバに雨が当たって結構音がするので、気になる方はガルバの鋼板を厚いモノにしたり、断熱材付きのモノにして対策するようにしましょう。
まとめると、スタイリッシュでカッコいい雰囲気の外観が好きで、なおかつ、費用対効果の高い外壁材にしたい方におすすめの素材になります。
3.塗り壁
外壁材の種類3つ目は塗り壁で、たくさんの種類がありますが、こちらもハピナイスの標準仕様で人気のSOiをご紹介したいと思います。
まずメリットは塗り壁特有のデザイン性で、表面にザラつきのある優しい風合いでありながらシンプルに仕上げられるので、基本的にどんなお家のテイストにも合わせる事ができます。
あとはカラーバリエーションも60色用意されていて、塗り壁の天敵と言われている汚れやヒビ、藻に対しても対策がしてあり、撥水効果や防藻効果など特殊技術が施されているので、基本的に30年ぐらいはメンテナンスフリーで大丈夫です。
逆にデメリットは金額で、㎡10,000円前後はするので初期コストが結構高いのと、撥水効果があって汚れが付きにくい、取れやすいと言っても、真っ白だと汚れはどうしても目立ってしまうので、色によっては定期的に洗浄が必要になってきます。
まとめると、塗り壁独特の仕上がりが好みの方にはおすすめですが、ガルバと比べるとコスパは負けてしまうのと、選ぶ色によっては、たまに洗浄しないといけない事を念頭において判断するようにしましょう。
4.タイル
外壁材の種類4つ目はタイルで、イメージとしては工務店というより、大手ハウスメーカーが標準採用している素材になります。
まずメリットは耐久性が非常に高い事で、陶器なので普通に硬いですし、紫外線や雨などの影響もほとんど受けないので、他の外壁材のように再塗装をする必要がありません。
あとはデザインも非常に豊富で、たくさんの色や形、質感のモノから選ぶ事ができて、基本的にどれも高級感があるので、「THE邸宅」みたいな重厚感のある雰囲気を出す事ができます。
逆にデメリットは初期費用が非常に高い事で、㎡15,000円〜と窯業サイディングの大体3倍ぐらいは初期コストがかかるし、陶器自体の耐久性は高くても継ぎ目に施工してあるシーリングは20年前後で劣化してくるので、漏水防止のために打ち替える必要があります。
なのでタイルの雰囲気が好きな方で、耐久性を重視したい人におすすめになりますが、完全なメンテナンスフリーではないので、定期的なシーリング補修などは怠らないようにしましょう。
5.樹脂サイディング
外壁材の種類5つ目は樹脂サイディングで、あんまり聞き馴染みは無いかもしれませんが、北米では50年以上前から普及していて、非常に高いシェアの素材になっています。
まずメリットに関しては、耐用年数が30年以上で長い事と、外壁材同士の繋ぎ目が極力少なくなる方法、材料を重ね合わせる「オープンジョイント工法」になっているので、防水シーリングのメンテナンスがほとんど必要ありません。
しかも窯業サイディングと比べて、素材自体の重量が1/10と非常に軽いので、建物への負荷が少なくて、地震でも家が揺れにくいという良さがあります。
逆にデメリットは日本での普及率が非常に低く、扱っている業者も少ないので、施工品質が少し不安だったり、需要が少ないため競争原理が働いていないので、塗り壁とタイルの中間ぐらい、㎡12,000円前後で結構高い印象があります。
まとめると、輸入住宅でよく使われるヨロイ張りという外観だけであれば、窯業サイディングでもガルバリウム鋼板でも似たデザインがあるので実現できますが、本場の素材を使いたい、メンテナンス性もある程度加味したい場合には、樹脂サイディングを採用していただけると幸いです。
●まとめ
ちなみに以前の動画で、失敗しない塀やポストの選び方とおすすめ商品、シャッターで後悔しないための考え方について詳しくお伝えしているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
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