2020.12.22
【激論必至!】家を建ててはいけない人を独断で決定!?
このブログを見てくれている人の大半が、これからマイホーム建築を考えている人や、既に建築中だったり、マイホームに前向きな人が多いと思います。
ただ本当に、マイホームって必ず建てた方がいいと思いますか?
マイホームは賃貸と違って自分のモノだし、こだわりを詰め込んで家事をしやすくしたり、お洒落にして気分良く暮らしたり、広くて家族ものびのび過ごせるし、子供や孫の代にも資産として残せるので、私は基本的にマイホーム賛成派です。
でも大工時代を含めて15年以上、建築業界に従事してきた中で、いろいろなお客様の相談に乗ったり家づくりのお手伝いをさせて頂きましたが、その人の経済状況や考え方、ライフスタイルや価値観によっては、正直建てなくてもいいんじゃないかな?って感じる人も、少数ですがいらっしゃいました。
そこで今回は、私が考える、家を建てなくてもいい人のタイプを3つ、ご紹介したいと思います。
もちろん、マイホームを建てたいって言う気持ちの背景には、家族のためであったり、ちょっとしたステータスだったり、将来の夢という方もいて、色んな想いがあると思います。
しかし、建てたいと思えば条件がどうであれ建てればいいし、住宅会社を経営している私が言うのも何ですが、場合によっては建てないっていう選択肢も全然ありだと思います。
今回はいつも以上に主観満載、個人的な意見100%であなたは建てたほうが良い、あなたは建てないほうが良い、なんて言う権限も一切ないし、まったくそんな立場でもないですが、家づくりを迷っている人がいれば、ほんの少しでも参考になれば幸いです。
家を建てないほうが良い3タイプ
結論から言うと、家を建てないほうが良い人は、次の3つのタイプです。
1.老後の資金が豊富にある人
2.全国転勤が定期的にある人
3.頭金をなかなか貯められない人
実際に、3つのタイプに当てはまる人から状況を聞くと、必ずしも家を建てることが幸せにつながるとは限らないなと感じさせられました。
先程もお伝えした通りこれはあくまで私の個人的主観なので、そういう考え方もあるんだなってぐらいに、思ってもらえると幸いです。
では1つずつ詳しく説明していきます。
1.老後の資金が豊富にある人
家を建てないほうが良いタイプの1つ目は、老後の資金に不安がない、つまり貯金や個人年金がたっぷりある人です。
以前の「持ち家VS賃貸」というブログでも話したように、マイホームは維持費がかかって高いイメージがあるかもしれませんが、実は住宅ローンさえ払いきってしまえば、他に住居で必要な費用は毎年かかる土地の固定資産税と、10年に1回必要なメンテナンス費や火災保険料だけです。
そのため、ある程度高性能で耐久性の高い住宅を建てれば、月に3万円前後くらいの維持費で住めるのがマイホームです。
逆に、お金面だけで言ったら抑えられそうなイメージのある賃貸の方が、実は年間で100万円近い出費になります。
バリバリ働いている若い時は良いですが、定年して年金生活ってなると、意外とこの家賃出費がキツくなる可能性があります。
そのため、老後の事だけを考えて生活費が心配なら早めにマイホームを建てて、なるべく早めに住宅ローンを終わらせる方が、実は安心なのです。
しかし、老後資金が豊富にあるなら、病院や買い物をする場所や、バスや駅などが近くにある充実した場所で、ちょっと家賃は高くても住環境に優れたアパートやマンションに住むという選択肢も出てきます。
マイホームもたくさんのメリットはありますが、実際はアパートやマンションよりも生活面積は広くなるので、老後は掃除が大変だったり、庭があるとそのお手入れも大変だったりします。
若い内は収入やライフスタイルに合わせて、広いマンションとか一戸建てとかの賃貸で自由に住み替えをして、老後は豊富な資金を生かして手間がかからず体への負担が少ない、立地の優れたアパートやマンションとかに移るというのも一つの手です。
この話は、以前に出したマイホームと賃貸どっちがいいか?っていうブログでもっと詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひチェックしてみてください。
2.全国転勤が定期的にある人
次に、家を建てないほうが良いタイプの2つ目は、全国転勤が定期的にある人です。
全国に勤め先がある人で、しかも定期的に転勤がある仕事の人は、ちょっと寂しい話ですが家を建てるのが必ずしも最善という訳ではありません。
せっかく建ててもずっと住めない可能性があったり、転勤がある仕事の方達は会社の家賃補助とか社宅とかがあり、かなり安い家賃で住まいが確保できるので、わざわざ高額な住宅ローンを組んで家を建てる必要性が少し減ってしまいます。
地元にいつかは返ってくるから、家を建てて当面は他の家族だけそこに住み、ご主人は単身赴任という手もありますが、帰ってこれるかどうか不確定っていう仕事だと、なかなか決断が難しいと思います。
ただ、今年のコロナの影響で始まったリモートワークで、職種によっては自宅の近くの支社に出勤すれば済むというのがわかり、単身赴任を廃止する大手企業も出てきています。
これからは転勤せずに家を建てて、週に1回や月に何回か通うっていうスタイルも有りになってくるはずです。
また、テーマからは少しズレますが、マイホームを建てる場所が一戸建てを借りたいという人の需要がある地域なら、転勤している間は賃貸に出して、家賃収入を住宅ローンの返済にあてるという方法もあります。
住宅ローンの借入額と家賃の相場によっては、家賃収入が住宅ローンの支払額を上回るという可能性もあるので、いつかは帰ってくるとか相続した宅地があるとかの人は、住宅会社や不動産屋さんに相談してみるのもいいと思います。
3.頭金をなかなか貯められない人
家を建てないほうが良いタイプの3つ目は、頭金をなかなか貯められない人です。
住宅ローンで利息を払うのはもったいないので、できるだけ貯金を貯めてから家を建てたいと考える人も多いと思いますが、だけどなかなか貯金ができない人がいます。
一般的にはある程度収入と支出を計算して、何年後には何百万円の頭金を貯めよう、みたいな感じでマイホームの目標と計画を立てます。
でもこれが何となくの計画だと子どもや家族の生活費とか、日々の出費で意外とお金がかかり、プラス家賃も払いながらとなるとなかなか貯まりません。
中には少しお金が貯まると車を買い替えたりして、全然前に進まないという方もいます。
正直、今は金利が1%前後でかなり低い時代なので、昔の3%の時代と比べると頭金の重要性は低くなっています。
逆に何百万円も貯めようと考えてそれが3〜4年かかるとしたら、その間に消えていく数百万円の家賃損失も真剣に考えたほうが良いと思います。
頭金を貯めてからと考えている人は、それ自体を否定する気は一切ないですが、やっぱりある程度の計画を立てて、それに向かってしっかり貯金をして、我慢するとこは我慢しないとお金は貯まりません。
あまり我慢しすぎてストレスが溜まるのも良くないですが、目標に向かって自分をある程度はコントロールできないと、住宅ローンが実際に始まった際、支払いがキツくなってしまう可能性は0じゃないです。
そのため、個人的には最低限の頭金をつくると決めたら、計画的に収支をコントロールしてお金を貯められる人でないと、3000万円、4000万円のお金を35年という長期返済の住宅ローンを借りてマイホームを建てるのは、少し危険じゃないかな?と思います。
まとめ
最後まとめになりますが、家を建てないほうが良い人のタイプは、次の3つです。
1.老後の資金が豊富にある人
2.全国転勤が定期的にある人
3.頭金をなかなか貯められない人
老後資金が豊富なら働いている間も含めて、自分のライフスタイルや環境に合った賃貸に住み替えて生活するのも一つの手です。
また、全国転勤が定期的にあり、しかも地元に戻るのも未定の仕事なら、家を建てることに固執する必要はないかもしれません。
それから、頭金をなかなか貯められない、計画に向かって頑張れない人は、住宅ローンを組んでマイホームを建てても、最初のうちは良いですが、お子さんの学費などがかかり始める10年後、15年後に支払いが苦しくなってしまう可能性があります。
どれも個人的主観の話でどこまで参考になるかは分かりませんが、自分がこの立場だったらマイホームは建てないかもなという視点で紹介させて頂きました。
冒頭でもお伝えした通り、マイホームの価値観や目的は人それぞれで、子供や家族の為、ちょっとしたステータスや将来の夢、自分の庭でバーベキューしたい、広くて快適なリビングでのんびりしたい、子供や孫に資産として残したい、いろんな想いがあると思います。
もしこの3つの条件に合っていても関係なしで、マイホームがほしければ建てれば良いと思います。
今回のブログがこれから家づくりを考えている人、どうしようか迷っている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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