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2022.04.30

【注文住宅】室内扉で後悔しないポイント!ドア、引き戸、折れ戸、種類ごとのメリット・デメリット!

 

 

「ここ、、、引き戸にしておけば良かった。」

 

皆さんマイホームを建てる際、間取りや動線、デザインにはこだわりますが、意外と室内扉に関しては、住宅会社から提案されたモノをそのまま採用する方も多いと思います。

 

でも実際には、扉の選択もかなり重要で、日々の使い勝手や掃除のしやすさも大きく左右されて、暮らし始めてから「なんか使いにくい」「ちゃんと考えれば良かった」と後悔したくないですよね?

 

そこで今回のブログでは、これからマイホームを検討している人に向けて、「室内扉で後悔しないための4つのチェックポイント」をご紹介したいと思います。

 

大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。

 

それでは1つずつ解説していきます。

1.開き戸

 

扉のチェックポイント1つ目は開き戸で、部屋とかで良く使われるドアの事になりますが、採用する場所をしっかり選ばないと、使いにくくなってしまいます。

 

 

まずドアのメリットとしては、LDKや寝室、トイレなど90cmぐらいの横幅開口があれば場所を選ばす設置できる事と、比較的気密性が高いので音漏れがしにくい事です。

 

反対にデメリットとしては、外側に開く外開きの場合、ちょうど人が通る時にタイミング良く開けてしまうとぶつかってしまったり、内側に開く内開きの場合、ステップバックという後ろに2歩3歩下がる動作が必要なので、高齢者や身体の不自由な人には結構な負担になり転倒リスクもあります。

 

なのでドアを設置する際には、ドアの可動域を考慮して配置したり、場所によって外開きと内開き、どちらの方が有効か変わってくるので、使い勝手を加味しながらしっかり検討して、計画するようにしましょう。

2.引き戸

 

扉のチェックポイント2つ目は引き戸で、一般的にドアよりも人気で、できるだけ引き戸にしたいという声を良く聞きますが、こちらもたくさんの種類の中で選択を間違えてしまうと、意外なデメリットにつながってしまいます。

 

 

引き戸に関しては、建具の枚数や引き込み方によって名前や使い勝手が変わるので、ここでは一般的に多い、扉一枚が横にスライドする一本引きをご紹介したいと思います。

 

まず一本引きのメリットは、ドアのように扉が前後しないので、人にぶつかったりステップバックの動作がいらない部分と、同じ開口であればドアよりも有効幅を広く取れるので、車椅子などを使う際でもゆとりを持って通過する事ができます。

 

反対にデメリットとしては、ドアと比較すると少し音漏れがしやすかったり、建具が上から吊ってある上吊りであれば良いですが、従来の床レールに沿って可動するタイプだと、下の溝部分に髪の毛やホコリが溜まって、掃除がしにくい懸念があります。

 

あと一本引きの場合には、建具を引き込む際の方式で「インセット」「アウトセット」「戸袋式」の3つの選択肢があって、それぞれメリット・デメリットが違うので、使う場所や目的に合わせて検討しないと後悔の原因になってしまいます。

 

まずインセットの場合は、壁の中心で建具がスライドするイメージなので、引き込む側の壁を半分ぐらいの薄さに仕上げる形で、建具が壁の厚みに納まって外に出っ張らないメリットがありますが、薄壁になっているので、反対側にコンセントなどを設置できないデメリットもあります。

 

次にアウトセットの場合は、壁の外側で扉がスライドする形なので、薄壁にする必要がなく、家の耐震性を確保する上では有利です。

 

ただ建具が出っ張ってくるので、何かモノを置く時はその分控えないといけなかったり、天井まで高さのある建具なら良いですが、一般的に多い2m高さの建具を採用する場合には、上の枠にホコリが溜まりやすく、デザイン的にも目立つので注意が必要です。

最後、戸袋式の場合は、建具を完全に壁の中に納める事が方式で、建具が見えない分、見た目的には1番スッキリするし、家具を配置する際にもピッタリ置けるので、メリットは多いように感じますが、当社ではあまり採用しないのが本音です。

 

理由としては、メーカーによって一度建具を設置すると外しにくかったり、戸袋の中に埃とかが詰まって故障した際にもメンテナンスがしにくいので、見た目的なメリット以上にデメリットの方が大きいと感じるからです。

なので引き戸を選択する場合には、下にレールがあるか無いか、建具の引込方式を「インセット」「アウトセット」「戸袋式」のどれにするか、家の耐震構造も考慮しながら、使用頻度やシーン別に最適な場所、最適な方式で計画するようにしましょう。

3.収納扉

 

扉のチェックポイント3つ目は収納扉で、「折れ戸」「引違い戸」「両開き戸」のそれぞれの特徴と最適な使用場所をご紹介したいと思います。

 

●折れ戸

 

まず折れ戸は、手前に引く事で、アコーディオンカーテンのようにが折れて開くイメージで、少し手前にが出っ張ったり、両サイドにの厚み分デットスペース、たまりができますが、比較的有効開口は多く取れるので、物の出し入れはしやすいです。

 

採用場所としては寝室とか少し広めの場所で、サイドのたまり分を考えると、横幅1.8m以上の壁面収納だと使い勝手が良くてなっておすすめです。

          

●引違い戸

 

次に引違い戸は、2枚の建具を横にスライドして開閉する形で、こちらも基本的には横幅1.8m以上の壁面収納で使用します。

 

メリットとしては、折れ戸のように前に出っ張らないので、例えば寝室で採用した場合、目の前にベッドがあっても開閉できたり、廊下の壁面収納やキッチンパントリーに採用した場合、開けっ放しにしていても動線の邪魔になる事がありません。

 

ただデメリットとしては、右側を開けたら左側は使えない、みたいな感じで、有効幅が建具1枚分しかないので、大きな物を収納できません。

 

またこれは実体験ですが、右左それぞれに頻繁に使う物を収納する場合には、出し入れする度に開けたり閉めたりが必要になって、面倒くさくなる可能性があります。

 

なので収納する物の頻度や大きさ、場所によって引違い戸は凄く有効で、建具をもう1枚増やした3枚引違いの場合は、建具2枚分を1度に開ける事ができて有効開口が増えるので、入れられる物の大きさや量も増えて、さらに使い勝手が良くなっておすすめです。

     

ちなみに折れ戸も引違い戸も、床にレールがあるタイプとノンレールの上吊りタイプがあるので、できるだけ掃除を楽にしたい場合には、上吊りタイプを選ぶようにしましょう。

 

●両開き戸

 

最後、両開き戸は、左右の扉が手前に開くイメージで、扉の横幅分、開けた時に出っ張ってくるので、基本的には横幅1m以内、下駄箱とか比較的幅の狭い収納に適しています。

 

メリットとしては、サイドにたまりができる折れ戸や、1度に半分しか使えない引違い戸と比べると、開けた時の有効開口は広くなります。

 

ただどうしても扉が出っ張ってくる分、廊下など狭い場所では使いにくかったり、横幅の広い壁面収納には採用しにくいので、こちらも場所や用途、入れる物に合わせて検討していただけると幸いです。

4.おすすめのオプション

 

扉のチェックポイント4つ目はオプションで、実際に今からご紹介するおすすめ2つがオプションになるかどうかは、依頼される住宅会社の標準仕様によりますが、もし良いなと思っても後からはできないので、最初から採用可否をご検討いただけると幸いです。

 

●ハイドア

 

オプション1つ目はハイドアで、一般的な家の天井高は2m40cmが多くて、従来はそこに2mの建具を付けるので、大体扉の上に40cmぐらいの垂れ壁ができます。

 

 

ただ意外とこの壁が抜け感を邪魔してしまったり、物理的な空気循環の妨げにもなるので、扉を開けても閉めてもスッキリとした印象になるように、収納であれば上まで物がしまえるように、可能なら天井までいっぱいの2m40cmのハイドアを、採用していただくのがおすすめになります。

 

これは正直好みもあり、スタイリッシュとかシンプルモダンな雰囲気が好きな方にはバッチリ合いますが、ちょっと可愛い雰囲気とか、西海岸風の窓付きドアを採用したい場合には、ハイドアではない方が良い時もあります。

 

あとはをシナ合板とか木を貼ってオーダーで作る場合、使う素材によっては経年で反ったりなど不具合が起きやすく、ハイドアだと背が高い分余計に影響を受けやすいので、家のテイストや設置場所、素材に合わせて検討するようにしましょう。

 

●ソフトクローズ

 

オプション2つ目はソフトクローズで、これは扉を閉める時にゆっくり半自動で動いてくれる機能で、引き戸の場合は最初からソフトクローズになっている製品が多く、指を挟んだり勢いよく閉めて扉が損傷するのを防いでくれます。

 

ソフトクローズについては特に目立ったデメリットは無いイメージで、強いて言うなら部品が増える分、壊れたりするリスクが増える事と、ソフトクローズ機能が働くタイミングで「カチャッ」と少し音がしたり、開閉の時に少し重いという意見があるぐらいです。

 

あと最近はドアにも付けられるようになっていて、金額も1箇所に付き5,000円前後ぐらいなので、ドアにもほしい方は採用していただけると幸いです。

●まとめ

 

それぞれの概要はここまでお話した通りで、もいろいろな種類がありますが、使う場所や用途に合わせてしっかり検討しないと、せっかくのメリットが活かせられなかったり、なんか使いにくいとか不便に感じてしまいます。

 

個人的には、どこもかしこも扉を付けるよりは、玄関からリビングの扉だったり、リビングから廊下への扉だったり、不要な所は扉を無くす事も選択肢の1つだと考えています。

 

 

扉が無い事で家中の空気が効率よく循環したり、扉を付けなくてもプライバシーが守られるような間取りや工夫も、同時に考えるべきだと思っています。

 

今回のブログ内容が全てでは無いですが、これからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

今後も随時更新予定です!

ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。

 

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