2021.01.26
【高すぎる!?】大手住宅メーカーの家はなぜ高額なのか?5つの原因を徹底解説!
まず初めに誤解してほしくないのが、ハウスメーカーを批判する意図のブログではありません。
過去に私も大工としてハウスメーカーの家を何件もつくったことがありますが、ハウスメーカー独自の技術や施工基準で良質な家造りをされていると考えています。
ただ一方でハウスメーカーってなんでこんなに高いんですか?と、お客様から質問されたことも数え切れないほどあります。
有名所でいくと積水ハウス、ヘーベルハウス、住友林業、一条工務店など、一度は名前を聞いたことがあると思います。
坪単価はそれぞれのメーカーや商品によっても変わりますが、だいたい坪70万円~100万円ぐらいで高価格帯が相場になります。
一方、地域密着の工務店は仕様やこだわりによっても変わりますが、坪50万円~70万円ぐらいが相場でハウスメーカーと比べると割安感があります。
ハウスメーカーか工務店か実際にはどちらも一長一短あるので、自分達の暮らしや価値観に合う方を選べば良いと思いますが、ハウスメーカーの金額の秘密を少しでも理解した方がどちらにしても納得して選択できますよね?
そこで今回は大手ハウスメーカーがなぜそんなに高いのかという理由を5つ、抜粋してお伝えしたいと思います。
今回のブログを読んでもらえればうちはハウスメーカーがいいなとか、うちはやっぱり工務店のほうが満足できそうだなと、住宅会社を決める上で1つの判断基準にすることができます。
大工時代を含めて約15年、たくさんのお客様の家づくりをしてきた経験と、全国の住宅会社の家を視察でたくさん見てきた知識から、これから家を建てる人が失敗しない為の情報をお伝えしますのでぜひ最後まで読んでください。
大手ハウスメーカーが高い5つの原因
結論から言うと大手ハウスメーカーの金額が高い原因は次の5つになります。
1.営業マンの給料
2.モデルハウスの維持費
3.CMなどの広告宣伝費
4.値引きやキャンペーンの上乗せ
5.オリジナル商品の研究開発費
家でも車でもなんでもそうですが販売価格の内訳は、大きく分けると3つ「材料の原価」「人件費」「会社の利益」で構成されています。
要するにハウスメーカーはこの利益の割合、利益率が高いからイコール家が高いということになります。
そして、この利益率を高くしないと会社を運営できない原因が、先程の5つになるので1つずつ解説していきます。
1.営業マンの給料
ハウスメーカーの家が高い理由1つ目は、営業マンの給料です。
全国各地、数多くの工務店様と情報交換や交流をさせていただいていますが、私の知っている限り、一般的な工務店の営業マンの給与は、400万円~一握りのトップクラスで1,300万円ぐらいです。
1,300万円ももらえれば収入的には十分だと思いますが、ハウスメーカーの営業マンだと1,000万円ぐらいはざらにいますし、トップクラスになるとさらに上で、2,000万円前後の年収をもらっています。
別に頑張ったら頑張った分だけもらえるのが営業の良いところで、これは住宅営業に限らないし悪いことではないです。
しかし、ハウスメーカーのコストの中で営業マンの給料が占める割合が大きいのは確かなので、その分家の金額が上がってしまっているのも事実です。
多くの人が一生に一回の家づくり、それを全力でサポートする大切な仕事なので、それぐらい報酬をもらって当然だよねと考えられる人は良いですが、もう少し家の金額が下がったら良いのになと考える人もいると思うので一応お伝えしました。
2.モデルハウスの維持費
ハウスメーカーの家が高い理由2つ目は、モデルハウスの維持費です。
工務店でもハウスメーカーでもモデルハウスを建築している住宅会社はたくさんありますが、ハウスメーカーはほとんどが住宅展示場に出店していて、さらに全国で200棟、300棟とモデルハウスを保有しているので、その維持費がすごい金額になっています。
モデルハウスを建築するのも当然お金がかかりますが、住宅展示場に出店する際の年間費用が結構高くて、だいたい1,000万円前後は最低でも必要になります。
さらに、そこに常駐する営業マンの人件費や電気代、3年に1回ぐらいはリフォームや建替えを行うので定期的な工事費用も必要になります。
お客様としても見学できる建物がないとどんな家が建てられるかイメージが湧かないし、体感しないと分からない部分も多いと思うのでモデルハウス自体はあったほうが良いと思います。
かといってあまり作りすぎると年間の固定費も大きくなってしまうので、結果として家の金額が上がる要因になってしまいます。
ちなみにモデルハウスを見学するときの注意点については、他のブログで詳しく説明しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
3.コマーシャルなどの広告宣伝費
ハウスメーカーの家が高い理由3つ目は、CMなどの広告宣伝費です。
テレビとかでCMを流すのは、それだけで何百万円や何千万円のお金がかかるし、芸能人を使ったりすればさらにギャラが何百万円もかかります。
これも経営方針なので私がとやかく言うことではないですが、個人的にはCMは少しロスが多いように感じます。
飲み物みたいに誰でも買うような商品であれば、老若男女たくさんの人が見るテレビは効果抜群だと思います。
しかし、家を建てる人は飲み物とかに比べて極一部に限られてしまうので、どうしても効果は薄れてしまいます。
もちろんCMが全てではないですが、広告宣伝費の割合として高いのは間違いないので、こちらも家の金額が高い要因の1つだと考えられます。
4.値引きやキャンペーンの上乗せ
ハウスメーカーの家が高い理由4つ目は、値引きやキャンペーンの上乗せです。
ハウスメーカーは住宅展示場を主戦場にしていることもあり、ハウスメーカー同士の競争がメチャクチャ激しいため値引きやキャンペーンが当たり前になっています。
たとえば限定何棟の特別価格とか決算前なので大幅に値引きしますとか、今月中に決めてくれたらエアコン工事をサービスしますみたいな感じで、実際にお客様からたくさんの値引きのエピソードを聞きます。
当然ですが損をしてまで値引きをする会社は無いので、値引きをしても会社にしっかり利益が残るように、最初から金額が上乗せされていることがほとんどです。
逆に工務店の場合は値引きをしない所がほとんどで、その分最初から正直価格で適正金額の家をお客様に提供していることが多い印象です。
ちなみに値引きについての相場や注意ポイントについても、他のブログで詳しく説明しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
5.オリジナル商品の研究開発費
ハウスメーカーの家が高い理由5つ目は、オリジナル商品の研究開発費です。
ハウスメーカーは資金が豊富なので自社のオリジナル商品として、独自に部材や設備をお金をかけて研究し開発しています。
たとえば外壁やサッシ、キッチンのような設備など、そのメーカーでないと使えない特殊な商品が、ハウスメーカーの1つの強みとして用意されています。
もちろん魅力的な商品や本当に優れた商品もたくさんあるのですが、その商品を開発するまでには多くのコストがかかっています。
また、研究や実験したものの中には商品化されずにお蔵入りになることもあるので、結果として家の値段を押し上げています。
このオリジナル商品が自分たちの家づくりにぴったりで、必要だという人ならいいと思いますが、そうでない人にとってその費用は負担しなくてもいいコストということになります。
オリジナル商品は確かに目を引きますが本当に自分たちが必要なものかというのをしっかり見極めて、ハウスメーカーの金額を判断するようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、大手ハウスメーカーの家が高い原因は次の5つです。
1.営業マンの給料
2.モデルハウスの維持費
3.コマーシャルなどの広告宣伝費
4.値引きやキャンペーンの上乗せ
5.オリジナル商品の研究開発費
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、冒頭でもお伝えしたように誤解してほしくないのが、ハウスメーカーを批判する意図のブログではありません。
過去に私も大工としてハウスメーカーの家を何件もつくった事がありますが、ハウスメーカー独自の技術や施工基準で良質な家造りをされていると考えています。
ただその一方で、工務店と比べて割高な家が多いのも事実です。
極論としてはハウスメーカーでも工務店でも、どちらで建築していただいても良いと思います。
大切なのは自分達の理想とする暮らしを叶えてくれるか?総合的なことを踏まえてこの一点だと感じます。
工務店は将来の後継ぎ問題とか潰れそうという心配の声をよくいただきますが、今時はハウスメーカーも統廃合が始まっていて大手だから絶対に安心という時代ではなくなりつつあります。
なので本当に家の価値で選ぶ時代が、来ているように感じます。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに以前のブログで具体的なハウスメーカーと工務店の違いを、私の見解も踏まえて詳しく解説しています。
こちらも興味のある方はぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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