2021.02.28
【新築VS中古】コロナ時代の正しい選択!?2つの違いを徹底比較!!
皆さんはマイホームを新築にするか、中古にするか迷ったことはありますか?
ぱっと聞いた感じは車を新車にするか中古車にするかみたいなイメージと一緒で難しく感じないかもしれませんが、建築業者からするとまったく違う別物なイメージの人が多いと思います。
ただコロナ以降の不景気で金銭面が心配で新築を選ぶのが正直不安だという人もいるし、かといって中古住宅はあまり良いイメージがないからどうしようという話を良く聞くようになりました。
結局どっちを選ぶかはその人の価値観や今後の人生をどう過ごしたいかという部分にもなるし、新築にしても中古にしても選ぶ建物によって品質も大きく変わるので比べてもなかなか答えが出るものでもありません。
その中で今回はそれぞれのメリット・デメリットをお伝えして、どっちがいいか検討するためのちょっとした材料になるようなブログにしました。
正直これは賛否両論あり「それはちょっと違うな」という意見や考えも当然あると思いますが、あくまで今回も参考程度で考えて頂ければ幸いです。
大工時代を含めて約15年、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いした経験や、実際に大工として中古住宅のリフォームを手掛けてきた経験から、出来るだけ分かりやすくお伝えしますのでぜひ最後まで読んでください。
①新築のメリット
まずは新築のメリット・デメリットをお伝えして、その後に中古住宅のメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
まず新築のメリットは、次の4つです。
1.希望に合わせて建てられる
2.他の人が使っていない
3.長く住める
4.維持費が安い
希望に合わせて建てられる
新築のメリット1つ目は、希望に合わせて建てられる事です。
これは新築の中でも注文住宅に限った話になってしまいますが、家をこれから建てるという方は自分の理想やこだわりを叶えたマイホームをつくる事ができます。
吹抜けを作ったりキッチンをお洒落にしたり、外観も自分たちの好みにできるのは新築ならではのメリットです。
あとは動線に配慮した間取りだったり性能や構造にこだわる事もできるし、無垢の床にしたい、洗面台にタイルを貼りたいとかすべて思い通りにできて、自分たちのライフスタイルや価値観に合わせたオンリーワンの家を叶える事が可能です。
ここに大きな満足やステータスを感じて長い住宅ローンでも頑張って払おうとモチベーションが上がる人には、新築注文住宅はベストな選択になると思います。
他の人が使っていない
新築のメリット2つ目は、人が使っていない事です。
これから暮らす家が新品で過去に誰も使っていないというのは新築だけの特権で、この部分を大きなポイントとして挙げる方は多いです。
例えば普段の生活で中古車とか古着などに抵抗がないという方はそれほど大きな問題にならないかもしれませんが、他の人が使ったものは使いたくないという方も結構いて、しかも家となるとお風呂とかトイレとかもあるので余計に抵抗が大きくなってしまいます。
ここも価値観によって暮らした時の気持ちよさが変わるので、自分達はどっちなのか考えるようにしましょう。
長く住める
新築のメリット3つ目は、長く住める事です。
中古住宅でも築年数が新しければ長く住めるし、構造や工法や使われている素材や作りの品質によっても大きく変わりますが、新築の場合は基本、一昔前の住宅と比べると性能や耐震の基準も上がって長持ちする家づくりに進化してきています。
もちろん新築でも定期的なメンテナンスをしないと痛むのは早くなってしまいますが、きちんと手入れをしてあげる事が前提であれば新築の方が長く住めることになります。
維持費が安い
新築のメリット4つ目は、維持費が安いという事です。
この維持費というのは電気代などのランニングコストと、修繕費のメンテナンスコストの2つを意味しています。
新しい家の方が全体の断熱性能も高くなってるので、冷暖房費の光熱費も節約できるし給湯器などの効率も格段に良くなっています。
外部の屋根材や外壁材、内部の床材や壁紙も昔と比べると耐久性が高くなっているので、修繕サイクルも比例して長くなっているしお手入れも比較的簡単に済むようになっています。
②新築のデメリット
次に新築のデメリットは、やはり価格が高いという事です。
新品未使用で長く使えて保証も付くことを考えれば当然で、ここまでお伝えしてきたメリットと金額を天秤にかけた時に金額相当の価値を感じるかどうか、ここが新築と中古の最大の分かれ道になると思います。
これは最初にお伝えしたようにお客様の価値観の話になるので、中古で全然いいよという人にとっては新築なんて高すぎると感じるだろうし、中古のデメリットがどうしても抵抗に感じる人にとっては値段はどうであれ選択肢は新築一択になると思います。
なので価格が高いと感じるかどうかデメリットと感じるかどうかは、人それぞれになります。
③中古住宅のメリット
続いて中古住宅のメリットは次の2つです。
1.価格が安い
2.土地の選択肢が広がる
こちらも一つずつ解説していきます。
価格が安い
中古住宅のメリット1つ目は、価格が安いという事です。
やはり多くの方が中古住宅に魅力を感じる大きな理由の1つが、金額の安さだと思います。
車にお金をかける人と乗れれば何でも良いという人がいるように、家も住めればいい、そんなにお金をかけたくないとか、将来的に住宅ローンが不安だと感じる方には価格の安さが最大のメリットだと思います。
これは家に限らずなんにでも当てはまると思いますが、一般的に中古住宅は年数に応じて経年劣化もしてしまうし、人が使っていた過去もあるのでたった1年住んでいただけでガクっと金額は下がって安くなります。
ただ最近はエリアや建物の造りによって、新築の建売でも中古住宅と同じぐらいの金額で販売されていたりもします。
20年、30年と極端に古い中古住宅なら金額のメリットはあるかもしれませんが、築浅の中古住宅の場合だと建売を購入した方が良いケースも多くなっているのは確かです。
土地の選択肢が広がる
中古住宅のメリット2つ目は、土地の選択肢が広がるという事です。
賃貸にお住まいの方でお子さんが既に小学校に上がっているから転校せずに家を建てたいとか、どうしても実家のそばに家を建てたいとか、この小学校に通わせたい、この地域で暮らしたいとか色々な事情から土地を限定して探している方は意外と多いです。
ただそうなった場合に住みたいと思っている町や地域が比較的売地が出ているエリアなら良いですが、市街化調整区域で家を建築する事ができる宅地がそもそも少なかったり、売り土地がめったに出ないようなエリアだったりで新築だけに絞ってしまうと、なかなか条件に合う家や土地が見つからなかったりします。
その場合に中古住宅を選択肢に入れる事で結構視野が広がって、エリアという条件が解消される事は多いです。
中古住宅が嫌だという人には難しいかもしれませんが、現にうちの会社のお客様でも希望のエリアに土地が出ずに中古住宅を購入された方は何名かいらっしゃいます。
④中古住宅のデメリット
続いて中古住宅のデメリットは次の3つです。
1.修繕費やランニングコストがかかる
2.保証が短い
3.耐震性が心配
こちらも順に解説します。
修繕費やランニングコストがかかる
中古住宅のデメリット1つ目は、修繕費やランニングコストがかかるという事です。
修繕費は古さや建物の状態によりますが、住んでから早い段階であちこち修繕が必要になる可能性があります。
もう1つのランニングコストも同じで建物の状態や窓サッシや断熱材のレベル、あとは気密性の程度によって冷暖房の効率が悪くて余分に電気代が必要になったり、トイレや給湯器などの設備が古いとこちらも余分に光熱費が必要になったりします。
この修繕費やランニングコストは基本的に住んでいる間ずっとかかる費用になるので、1つ1つは大した金額ではなくても地味に積み重なっていくと、最終的には大きな差になってきます。
もちろん中古住宅でも性能の高い家はあるし今の新築でも性能が低い家もあるので一概には言えないですが、一般的には昔より今のほうが全体的な性能が向上されているので注意するポイントの1つになると思います。
保証が短い
中古住宅のデメリット2つ目は、保証が短いという事です。
この保証というのは瑕疵担保責任の事で、簡単に言うと保証期間内に建物の雨漏りとか欠陥が見つかった際に無償で直してもらえるのですが、中古住宅を販売しているのが不動産業者か個人かで保証してくれる期間が変わってきます。
売主が不動産業者の場合は大抵2年の特約が設定されていますが、実際には中古住宅の売主は個人が圧倒的に多くて、売り主が個人の場合は瑕疵担保責任を特約で短くする事ができるので短くて1ヵ月、長くても6ヵ月とかに設定されていることが多いです。
中には築20年以上などの古い物件になると保証なしという物件もあるので、この保証については十分に注意した方がいいと思います。
中古住宅は買った後の保証トラブルが非常に発生しやすいので、どうしても心配という方は10万円前後費用はかかりますがインスペクションという、第三者に建物点検をしてもらい雨漏りや欠陥がないかどうか確認して、保証の範囲内で出来るだけ直せるように手配するようにしましょう。
耐震性が心配
中古住宅のデメリット3つ目は、耐震性が心配という事です。
これは建物が古ければ当然の事なんですが、今までに2回、耐震基準に関する大きな見直しがされてきました。
1回目は1981年、2回目は2000年にあって、要するにザックリ築40年以上と、築20年以上の中古住宅の場合は旧耐震基準という事になるので、より耐震性を気にする必要がでてきます。
細かく言うと2000年の6月以降に行政から建築確認を受けた建物であれば、ひとまず今の基準に近い事になるので欠陥住宅などでなければ基本的に安心はできるかなと思います。
ただし判断の基準についてはもう少し細かな条件もあるので、中古住宅を購入する際には必ず新耐震基準についても不動産屋さんに確認をするようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、新築のメリットは次の4つです
1.希望に合わせて建てられる
2.他の人が使っていない
3.長く住める
4.維持費が安い
逆に新築のデメリットは価格が高いという事になります。
次に中古住宅のメリットはこの2つです。
1.価格が安い
2.土地の選択肢が広がる
最後に中古住宅のデメリットは次の3つです。
1.修繕費やランニングコストがかかる
2.保証が短い
3.耐震性が心配
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、冒頭でもお伝えしたように結局どっちを選ぶかはその人の価値観や、今後の人生をどう過ごしたいかという部分にもなります。
新築にしても中古にしても選ぶ建物によって品質も大きく変わるので、比べてもなかなか答えが出るものではありません。
ただ中古住宅の場合は新築よりも注意点が多いのは確かで、しっかり調査や確認をせずに購入してしまって後から想定外の費用がかかるケースは本当に良く耳にします。
もちろん条件によっては良い状態の中古住宅もあると思いますが、正直そんなに多くはない一握りだと考えてもらった方が無難です。
新築か中古住宅か、初期費用やランニングコスト、修繕費、性能など色々な観点から総合的に判断して頂いて、どちらにしても暮らし始めてから「しまった」という後悔を少なくしてもらいたいと思います。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに中古住宅を買う時の注意ポイントや、注文住宅と建売のメリット・デメリット、そもそも一戸建てとマンションどっちが良いのか?みたいな話については別のブログで詳しくお伝えしてます。
興味のある方は下にリンクを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
ご覧いただきありがとうございました。
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