2022.03.29
【オシャレ階段No.1!】ストリップ゚階段で後悔しないコツ!メリット・デメリットを知って納得のマイホームに!
これからせっかくマイホームを建てるなら、リビングとかにストリップ階段を設置しておしゃれにしたいとか、開放的な空間にしたいと考えてる方はいませんか?
最近はモデルハウスやインスタで、ストリップ階段をよく見かけるようになり、採用されるお客様もかなり増えているように感じます。
でも今まで実家やアパートで、ストリップ階段で暮らした事のない人にとっては、おしゃれさは見てわかる通りですが、実際には暮らしにくいんじゃないかとか、子どもが小さいから危なそう、みたいな漠然とした不安を感じている方も多いと思います。
そこで今回のブログでは、ストリップ階段の基礎知識やメリット・デメリット、安全対策について具体的にお伝えして、自分達のマイホームに採用するかどうか、判断材料の1つにしていただきたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、「こんなメリットがある」「これは想定外だった」みたいな生の声をいただけるとありがたいので、良ければYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
●ストリップ階段のメリット・デメリット
まず結論から言うと、ストリップ階段のメリット・デメリットは次の5つになります。
メリットは3つで
1.空間デザイン
2.フリースペース
3.冷暖房
逆にデメリットは2つで
1.金額
2.安全性
になります。
今回のブログの流れとしては、初めにストリップ階段の基礎知識をざっくりお伝えして、その後にメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
●基礎知識
まずストリップ階段はこの写真の通り、基本的にささら桁というフレーム材と、足を乗せる段板の2種類で構成されています。
手摺部分や足元がオープンな状態なので、昔からよくあるボックス階段と比べると、見た目もスタイリッシュで開放的に感じられて、デザインも大切にしたい方には非常に人気が高い階段になっています。
具体的にささら桁は、スチール、アルミ、木製などいろいろな材質があります。屋内の階段で使う場合には、スチールが強度や見た目のシャープさから人気が高く、住む人の好みによりますが木製も比較的選ぶ人が多い印象です。
あとは一般的に足を乗せる踏板は木製が多いですが、これもスチールとかガラスとかいろいろな材質があります。なのでこだわろうと思えばいくらでも、オリジナルのストリップ階段を作る事が可能です。
全体の形としても直線だけじゃなくて、L型やコノ字型にする事も可能で、設置場所としてはリビングを希望する方が多いですが、他にも玄関ホールや廊下の途中など、壁を考慮しなくて良いので、意外と場所を選ばず自由に設置する事ができます。
ちなみに階段の形で失敗しないための考え方については、別の動画で詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
●メリット
それでは本題の、ストリップ階段のメリット・デメリットについて解説します。
空間デザイン
まず1つ目のメリットは空間デザインで、ストリップ階段の一番の魅力と言っても良いと思います。階段自体が空間デザインのアクセントになって、リビングでもホールでもスッキリとした印象の雰囲気にしてくれます。
例えばささら桁を線の細いモノにすれば、モダンでシャープなデザインの家になるし、あえて大きめの無骨な感じにすれば、インダストリアルな雰囲気になって、素材をすべて木で仕上げればナチュラルテイストにもなり、実はいろいろなデザインの家を引き立てる柔軟性を持っています。
あともう一つ空間デザインで大切なのが抜け感で、ストリップ階段は横の壁や蹴込がないオープンスタイルになるので、階段の向こう側まで見通せて、空間をより広く感じさせる効果があります。
手摺に関しても、ささら桁と同じ素材でシンプルに仕上げるのも良いし、透明の樹脂パネルを組合せて転落防止を兼ねつつ、視界が抜けるように配慮されている製品もあるので、安全性を確保しながら抜け感のある階段にする事ができます。
なので限られた面積の中で、できるだけ空間を広く見せたいとか、せっかく階段を付けるならシンプルでおしゃれにしたい希望があれば、ストリップ階段はおすすめの選択肢の1つになります。
フリースペース
次に2つ目のメリットはフリースペースとして使える事です。ストリップ階段は構造的に下がオープンになるので、例えばテレビを置いたり、カウンターを設置してワークスペースにしたり、階段下を一段下げてヌックとしても活用できるなど、いろいろな目的に使えるメリットがあります。
もちろん、ボックス階段でも下を有効活用できますが、基本的には収納としての役目が多くて、使い方としては限定されてしまうと思います。なので、階段下をライフスタイルの変化に合わせて、多目的に使える自由度や創意工夫のしやすさは、ストリップ階段の方があるように感じます。
冷暖房の効き
最後3つ目のメリットは冷暖房の効きで、一般的にはデメリットとして捉えられる事が多いと思いますが、私個人的にはメリットだと考えています。
当前ですが2階建ての場合は階段があって、ストリップ階段の場合は特に、階段部分の上はどうしても吹抜けになってしまいます。そのため冬は暖房が上に逃げてしまい寒いイメージを持っている方もいると思います。
しかし実際はある程度の気密性能、断熱性能が担保されていれば、そこまで気にならないと思いますし、むしろ1階と2階の温度差が少なくなるので、快適に過ごしていただけるようになります。
なので実際のお客様にも、基本的に吹抜けを進める事が多いですし、リビング階段やストリップ階段をおすすめする事も多いです。
詳しくは別の動画で話しているのでそちらをご覧いただきたいですが、吹抜けのある家やリビング階段の家が冬に寒い場合は、はっきり言って家の保温性能があまり高くなかったり、間取りとの兼ね合いが大きいので、その辺りは大前提としてしっかり配慮するようにしましょう。
●デメリット
次にストリップ階段のデメリットを2つお伝えします。
金額
まず1つ目のデメリットは金額で、壁に囲まれたボックス型の階段と比べると、ストリップ階段の方が金額は割高になってしまいます。
これはささら桁や踏板の素材を何にするかによって変わる部分で、木製オンリーなら20万円前後のアップだと思います。もし、ささら桁をスチールやアルミなどの鋼製にする場合には、だいたい50万円〜で、高いと100万円ぐらいは追加費用がかかってきます。
今はウッドショックの影響で木材も上がっていますが、それ以前に鋼製材もどんどん値上りしているので、材料価格が大きく変動しています。
あとは鋼製材は木製と比べると自重がかなり重くて、何百kgという重さのささら桁を現場で設置しないといけないので、木製なら1人で大丈夫ですが、鋼製の場合は3人がかりとかで、施工費も余分にかかってしまいます。
ただその変わり、ある程度自由な形で設計できたり、階段のささら桁や手摺の色も王道の白や黒の他に、少し柔らかいイメージのグレーとか好きな色に塗装する事ができるので、デザインの幅はかなり広がります。
安全性
次に2つ目のデメリットは安全性で、実際にハピナイスのモデルハウスをご見学いただいた方にも言われる事ですが、手摺の横や足元が抜けているので、高所が苦手な方は怖いとか、子どもが落ちそうで心配という声をよく聞きます。
正直、ご夫婦どちらかが苦手であれば対策するのは難しいですが、お子さんが落ちそうで怖い問題には適切な対処方法があります。
まず大前提として、子どもがよちよち歩きで1人で行動できるようになる2歳~6歳ぐらいまでが、1番注意しないといけない時期だと考えています。逆にそのピークを過ぎて、7歳とか小学校に入学するぐらいの年になれば、基本は隙間から落ちてしまうリスクはグッと減ると思います。
どこまでいっても心配なのが親心だと思いますが、公園や小学校にはストリップ階段より危ない遊具はたくさんあって、そこで元気いっぱい普段から鬼ごっことかしていると思うと、個人的にはそこまで心配しなくて良いと思います。
子どもが危ない何年かのためだけに、本当はストリップ階段にしたいって想いがあるのに我慢して、自分たちが一生住む家でやりたい事ができないのはもったいないと思います。
この転落防止の具体策としては、例えば手摺であれば、落ちないように細かく縦や横にフラットバーを入れた設計にしたり、透明の樹脂パネルを付けるもの良いと思います。
また1番おすすめなのは専用のネットとかが市販で売っているので、手摺や階段の下側にしっかり固定して落ちないようにして、子どもが大きくなって不要になれば外してスッキリさせる事もできます。
あと商品は限られますが、ストリップ階段の形状によっては、小さなお子さんが階段に上がらないようにするベビーゲートも設置できるので、階段の形や位置、お子さんの年齢に合わせて工夫してみると良いと思います。
この安全性に関しては、個人差や考え方が大きい部分なので、心配な方は住宅会社の人にデザイン性と安全性のバランスを考えてもらいながら、幅広く提案してもらうようにしましょう。
●まとめ
今回ご紹介したストリップ階段のメリット・デメリットは次の5つになります。
メリットは3つで
1.空間デザイン
2.フリースペース
3.冷暖房
逆にデメリットは2つで
1.金額
2.安全性
になります。
今時はデザイン性や開放感など、メリットを感じてストリップ階段を採用する方が増えています。ただ実際には使ってみないとわからない注意点や、家の基本性能、間取りによってデメリットが左右されるのも事実です。
なので今回ご紹介した事が全てでは無いですが、少しでも参考にしていただきながら、せっかくお金をかけてこだわって作ったのに思ったのと違うとか、やめておけば良かった、みたいな後悔をしないように、しっかり検討してご判断いただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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