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2021.08.03

【節約すべきはココ】目指せ省エネ住宅!家の中のエネルギー消費ランキングTOP5!

皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、電気代とかのランニングコストがかからない、省エネな家にしたいと思いますよね?

 

ただ省エネな家と言っても具体的に何に気を付けたら良いのか、漠然としたイメージな方が大半で、住宅会社もアピールしている内容がバラバラだと、実際にどんな部分が省エネに効果があるのか混乱している方も多いと思います。

 

そこで今回のブログではマイホームでの暮らしでどんなエネルギーを消費しているのか、効率的に省エネな家にするにはどうすれば良いか公的データを元に紐解いて、光熱費などのランニングコストを抑えられる家を実現できるようになってもらいたいと思います。

 

大工時代を含めて15年以上、沢山のお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しない為の情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでださい。

 

実際のエネルギー消費割合

まず経済産業省の資源エネルギー庁が2019年に発表した「平成30年度エネルギーに関する年次報告」で、今の家が何にどれくらいエネルギーを使っているかが調査されていて、結果の上位は次の5つになります。

 

1位 家電の動力+照明 33%

2位 給湯 29%

3位 暖房 26%

4位 キッチン 9.6%

5位 冷房 2.4%

 

今回はこのうち、家のエネルギー消費を占める割合が特に多い、家電の動力+照明、給湯、暖房の3つについて、対策も合わせて詳しくお伝えします。

 

1位 家電の動力+照明

家のエネルギー消費量第1位は、家電の動力と照明です。

 

これはいわゆる冷蔵庫や洗濯機などの家電や照明設備の事で、当たり前ですが新しい製品ほど電気を使わない仕様になっているので、ある程度古くなった家電があれば、家を建てるタイミングで買い替えてもらうと省エネ対策になります。

 

例えば今時の冷蔵庫は10年前のものに比べて消費電力がおよそ半分になっているので、年間で1万円ぐらい電気代を節約できる可能性があります。

 

照明も今時はLEDが当たり前になっていて、一昔前の白熱電球や蛍光灯のタイプと比べると、電気の消費量は半分以下になっているので、それだけでも一世帯あたり年間4万円前後節約できる可能性があります。

 

しかも耐久性に関しても白熱電球の平均寿命が2,000時間、蛍光灯が12,000時間、LEDは40,000時間で3倍以上あるので、製品自体はLED照明の方が高いですが、電気代と買い替えコストを考えるとLEDに軍配が上がります。

 

ただ白熱球でしか味わえないレトロな雰囲気が好きだったり、お気に入りの照明が蛍光灯のタイプしかない事も稀にあると思うので、その辺りは省エネ性とのバランスを考えて、選択してもらいたいと思います。

2位 給湯

家のエネルギー消費量第2位は、給湯です。

 

お湯はほぼ毎日必ず使い冬とか寒い季節になってくると、お風呂やキッチン、洗面台とかで沢山の量を使うし、実際に家のエネルギー消費の約3割を占めています。

 

なので給湯設備を選ぶ時に省エネ性能の高い製品を選ぶと、初期投資の額にもよりますがランニングコストを抑えられる可能性がかなり高くなります。

 

実際にお湯を作る設備は大きく分けると2つ、エネルギー源が電気ならエコキュート、ガスならガスボイラーになります。

 

エコキュートは電気代の安い深夜にお湯を沸かして使う設備で、普及してから何年も経って研究や開発が十分に進んでいるので、メーカーによる省エネ性能の大きな差は無くなっています。

 

ただ使い方で注意点があり設定によっては電気代の高い昼間でもお湯を沸かしてしまい、省エネ効果が落ちてしまったり実は追い焚きするより高温熱湯を足し湯した方が省エネだったりします。

 

今時のエコキュートはほぼ付いていると思いますが、出来るだけ電気代の高い時間帯にお湯を沸かさないようにする「ピークカット機能」とか「ピークシフト機能」が付いているエコキュートを選び、その設定を忘れずにやって頂くと省エネ性能が十分に発揮されます。

 

ガスボイラーはプロパンガスや都市ガスをエネルギーにしてお湯を沸かす設備で、今時は潜熱回収機能を持った「エコジョーズ」が一般的で、省エネ性能も高くなっています。

 

これはお湯を沸かす時に発生する熱を再利用する仕組みで、ガスボイラーは熱をそのまま排気してしまうのに対して、エコジョーズはその排気熱も使って水を温めるので、ガスボイラーに比べてエネルギーを15%カット、一般家庭で比較すると年間で20,000円前後の節約になります。

 

またエネルギー源を電気かガス、どちらを使うかによっても、ランニングコストに差が出てきます。

 

ざっくり言うと電気は電力プランや設備の組み合わせによってランニングコストが左右されたり、ガスも都市ガスが使える地域なら安く抑えられますが、プロパンガスだと契約先によって高くもなるし安くもなるので注意するポイントが変わってきます。

 

ただ実際にエネルギー源や設備の選択をする際は省エネ性能だけではなくて、使い勝手や災害時の事も考えないといけません。

 

以前にオール電化とガス併用、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説したブログを出しているので、興味のある方は下のリンクからぜひチェックしてください。

3位 暖房

家のエネルギー消費量第3位は、暖房です。

 

エネルギーをあまり使わずに家の中を暖かくするには家の保温性能が大切で、どれぐらい家の壁や窓から熱が逃げるかをUA値、どれぐらい家に隙間があるのかというのをC値で表す事ができて、この数値が少ないほど省エネな家になります。

 

まずUA値を高めるには、壁、天井、床にどれぐらいの性能の断熱材を施工するのか、どんな窓をどれぐらいの量使うのかが重要で、これは地域や住宅会社によっても大きく変わる部分なので、しっかり確認する必要があります。

 

この断熱材や窓の種類、注意ポイントについても別のブログで詳しく解説しています。

興味のある方は下に貼ってあるリンクから、ぜひチェックしてください。

 

あと家の隙間の数値C値に関しては、UA値のように使っている素材を計算して出す訳ではなく、実際の現場で気密測定をして実測値でこの家の隙間がどれぐらいあるのか、一棟一棟測っていくモノです。

 

家に使う部材も勿論大切ですが、どちらかというとしっかり気密処理の施工がされているかどうか、現場の品質が重要になります。

 

このUA値、C値の大きさによって暖房光熱費が半分以下、月に1万円ぐらい変わったりもするので、住宅会社を検討する際はUA値とC値がどれぐらいの基準なのか、確認するようにしてほしいと思います。

 

ちなみに基本的な基準は地域によっても変わりますが、どのエリアだとしてもUA値はZEH基準以下、C値は1以下にするのがお薦めです。

 

家電や照明器具、給湯器は最悪買い換える事ができますが、家本体の性能は後からだと難しいので、最初にしっかりと検討するようにしましょう。

まとめ

最後まとめに入りますが、家のエネルギー消費量上位は次の5つです。

 

1位 家電の動力+照明 33%

2位 給湯 29%

3位 暖房 26%

4位 キッチン 9.6%

5位 冷房 2.4%

 

それぞれの概要はお伝えしてきた通りですが、しっかりと省エネ効果を出すにはどこにエネルギーを使っているか分かった上で、出来る対策を優先的にする事が大切です。

 

例えば、この冷蔵庫は10年経つけどまだ使えるから持っていこうという選択も勿論良いですが、引越し費用や今後の電気代を考えたら、物によっては新築を機に買い替えた方が良いと思います。

 

また家の性能を良くするのに仮に200万円かかったとしても、30年というスパンで元が取れれば快適だし省エネで、そこにお金をかける価値もある気がします。

 

これは考え方や価値観が大きいので結果としてどんな選択をしても良いと思いますが、今日お話したような事実を知って選択するのか、知らずに選択するのかは、結果は同じでも意味合いが変わってくると思います。

 

今回お伝えした内容が全てでは無いですが、このブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

 

ご覧いただきありがとうございました。

今後も随時更新予定です!

ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。

 

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