2024.08.26
玄関に吹き抜け階段があるおしゃれな間取り・外観・内装事例|玄関を吹き抜けにするメリット・デメリットを解説
玄関にダイナミックな吹き抜けやおしゃれな階段のある家に憧れる方も多いでしょう。
しかし一方で「音が響かないか心配」「後悔しないか不安」という方もいらっしゃいます。
そこで「玄関の吹き抜け階段」について間取り・外観・内装の施工事例で見る間取りのポイントやメリット・デメリット、家づくりを後悔しないためのポイントを紹介します。
暑さ・寒さ対策やメンテナンス・掃除の注意点、最近人気のリビング階段についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
■ 玄関の吹き抜けや吹き抜け階段にはメリットとデメリットの両方があります。
■ 玄関に吹き抜けや吹き抜け階段を作る際は、マイホームを後悔しないための注意点をチェックしましょう。
■ “ハピナイス”は、愛知県豊橋市を拠点に、1968年創業以来、高性能・高品質・ハイコスパ・スタイリッシュな注文住宅を数多く手がけています。
吹き抜け、吹き抜け階段とは
「吹き抜け」とは、上下階の間に床を設けず縦に空間をつなげる設計手法です。
吹き抜けは大きく2種類に分けられます。
- 開放感を高めるためにリビングなど部屋の一部に配置するパターン
- 開放感を高めるのに加えて、階段を配置して機能もプラスするパターン
階段室は上下階の移動手段であるため、必然的に上階の床は作りません。
その構造を利用して吹き抜けを兼ねるプランが一般的です。
玄関に吹き抜け階段があるおしゃれな施工事例
玄関ホールに隣接して吹き抜けを兼ねた階段を設置する事例を紹介します。
間取り・外観・内装インテリア3つの視点でおしゃれな事例を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
間取り事例
こちらはハンモックや自転車もおける広々とした玄関土間の正面にオープン階段をレイアウトした事例です。
階段部分を含めて玄関上の半分程度が大きな吹き抜けになっています。
リビング階段は最近トレンドのプランアイデアで、2階の床面積を出来るだけ減らさずに開放的なリビングにできます。
個別で階段室を設けるのではなくリビングスペースの一角に階段を設置すると、コンパクトな住宅でもスペースを無駄にせず家事動線を短縮できる点が魅力です。
こちらの事例では階段が玄関からリビングへの視線を遮る目隠しも兼ねています。
外観事例
こちらは、玄関ホールに隣接した階段上が吹き抜けになっており、その上に大きな窓を設置した事例です。
正方形のシンプルモダンな印象の窓は、採光のためだけではなく外観デザインのアクセントにもなっています。
軒の出を抑えてガレージ部分と母屋は箱を組み合わせたような形状にして、モダンながらもどこか可愛らしさを感じるデザインに仕上げました。
玄関上の吹き抜けに窓を設けると、家の奥まで太陽の光を取り入れられます。
こちらのように前面道路との距離が近く道路側に窓をつけるとプライバシーを守れるか心配な方は、ぜひ吹き抜けを取り入れて高窓を設置し、効果的に採光を確保してください。
内装事例
こちらは玄関を入るとモダンな印象のコンクリート打ち放し仕上げの土間とインダストリアルなオープン階段が目に入る事例です。
ホールのフローリング、階段の踏み板、アクセントウォールを無垢材仕上げで統一し、空間のつながりだけではなくデザインの連続性も意識しました。
圧迫感の出がちなブラックの鉄骨階段は、手すりを細くシャープに仕上げるとすっきりとした印象に仕上がります。
1階玄関に大きな窓を設置できない場合でも、こちらのように昼間は吹き抜けを通して上階から光を取り入れられる点もポイントです。
ポイント
玄関に吹き抜けのある階段を設置する場合、レイアウトによって生活動線・外観や内装のデザインは大きく変わります。
愛知県で気持ちよく快適に暮らせるマイホームを建てたい方は、「玄関に吹き抜け階段のある家」を多く設計施工しているハピナイスまでご相談ください。
玄関に吹き抜け・吹き抜け階段をつくるメリット・デメリット
玄関ホールの上を吹き抜けにしたり、階段を設けたりする間取りにはメリットとデメリットの両方があります。
間取りを検討する際は、両方をチェックしておきましょう。
玄関に吹き抜けをつくるメリット・デメリット
【メリット】
- 狭い玄関でも圧迫感を軽減できる(視覚的な開放感)
- 暗い玄関でも吹き抜けへ高窓を設置すると上階から採光できる
- ご家族が帰宅や外出の際でも、上階にいる人が気配を感じられる
- 玄関に熱気がこもりにくい(上階のホールに開閉可能な窓をつけると煙突効果※で効率的に換気・通風できる)
- 内装デザインのアクセントになる
※煙突効果:煙突のような縦長形状の空間において、内部に暑い空気がこもると浮力が生じて上昇する現象
【デメリット】
- 2階の床面積が狭くなる
- 空調が効きにくくなる
- 夏は熱気が2階にこもる
- 帰宅や外出する際の音が2階まで響く
- 吹き抜けの上にある窓や照明器具を掃除・メンテナンスしにくい
これらのデメリットを解消するためには、事前に吹き抜けを後悔しないためのポイントを押さえておきましょう。
https://youtu.be/pAruic_Sz10?si=ddfec2r5ZyYuUvcz
玄関に吹き抜け階段をつくるメリット・デメリット
【メリット】
- 来客時にも家族が上階へアクセスしやすい=プライバシーの確保(リビング階段だと来客時に上階へ行く際に気になる)
- 早朝・深夜の帰宅や外出時にも音が気にならない
- 居室の空調効率が下がらない(リビング階段だと冷暖房効率が下がる可能性も)
- 調理の匂いや家族の話し声、テレビの音などが上階に伝わりにくい
【デメリット】
- リビング階段よりも家族の帰宅や外出が分かりにくい(上階の個室へ玄関から直接アクセスできる)
- 玄関ホールや廊下にスペースを取られる(リビング階段だとリビングの一部に設置できる)
- 冬は玄関ドアを開ける度に冷気が上階まで広がりやすい
- LDKの上も吹き抜けにすると、より上階の床面積が狭くなる
おしゃれなストリップ階段をリビングへ設置するプランを検討している方は、玄関・リビングそれぞれに吹き抜け階段をつけた場合のメリットとデメリットの両方をチェックしましょう。
https://youtu.be/5UgCnse2HkI?si=rDMBeCEs9k7eJ28G
玄関に吹き抜け・吹き抜け階段をつくる際の注意点
玄関に吹き抜けや吹き抜け階段を配置する場合は、後悔しないために知っておくべき注意点を事前にチェックしておきましょう。
必要な床面積を決めてから吹き抜けを取り入れる
吹き抜けを作ると、必然的に上階の床面積が少なくなります。
そのため、まずは生活に必要な床面積を建築会社と相談してから吹き抜けを作るか検討しましょう。
「狭小地でも家のどこかに吹き抜けのある家を建てたい」という方は、リビング階段にするとミニマルな間取りで吹き抜けを作れます。
高気密・高断熱住宅にする
吹き抜けを通じて熱気や冷気が上階まで広がりやすく、空調効率が落ちる可能性も考えられます。
そのため、出来るだけ室温が外気温の影響を受けない高気密・高断熱住宅にしましょう。
2025年4月より全ての住宅に省エネ基準(断熱等級4)への適合が義務化されますが、それよりも効果の高い断熱性能にすると快適性アップと光熱費削減につながります。(参考:国土交通省|省エネ基準適合義務化)
断熱等級 |
性能 |
等級7 |
「HEAT20」G3と同等レベル
(等級4よりも、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を40%程度削減できる) |
等級6 |
「HEAT20」G2と同等レベル
(等級4よりも、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を30%程度削減できる) |
等級5 |
「ZEH水準」と同等レベル |
等級4 |
2025年から全住宅へ義務化 |
北海道などの寒冷地を除き、コストと性能のバランスを考慮すると「等級6=HEAT20・G2グレード」がおすすめです。
窓からの日射熱対策としてガラスを遮熱仕様にする
吹き抜けを通して玄関に採光を確保したい場合は、窓ガラスの仕様にも注意しましょう。
日射量の多い南面や西日の暑さが気になる西面に窓を設置する場合は、ガラスを遮熱仕様にしておくと安心です。
遮熱ガラスとは、ペアガラス(トリプルガラス)に貼られた特殊金属膜によって、日射による放射熱を室内へ伝えないガラスです。
Low-Eガラスとも呼ばれていますので、夏の暑さをさらに軽減したい方は建築会社へご相談ください。
シーリングファンを設置する
空調を効かせる空間に吹き抜けを作る場合は、シーリングファンを設置しましょう。
シーリングファンにより、夏は送風によって体感気温を下げられますし、冬は天井付近に溜まった暖気を撹拌できます。
こまめにホコリ掃除できる昇降機能付きタイプや、照明器具付きタイプもありますので、お好みに合うものを選んでください。
https://youtu.be/L5t0BWV1oqo?si=sO0k-x7pFXqtn1an
吹き抜けの上に開閉可能な窓を設置する
夏に自然の風を家の中に取り入れたい方は、吹き抜けの上に開閉できる窓を設置しましょう。
通風効果は開口面積と比例するのではなく、窓の位置関係によって左右されます。
対角線上に開閉できる窓を設置すると、正圧(窓付近の空気圧が高い状態)と負圧(窓付近の空気圧が低い状態)のバランスが取れて、より空気の流れがスムーズになります。
室内にこもる熱気やキッチンから家全体に漂う料理の匂いを効率的に排気したい場合におすすめです。
玄関の音が気になる場合は個室を離す
玄関に吹き抜けを作るとご家族が帰宅・外出する時の音が2階まで響く可能性があります。
音が気になる方は、寝室や書斎など静かに過ごしたい場所を吹き抜けから離れた場所へ配置しましょう。
スペースの都合で距離を離せない場合は、吹き抜けと居室の間に人が長時間留まらないトイレや洗面、クローゼットをレイアウトすると、吹き抜けから伝わる音が緩衝されます。
吹き抜けの照明器具・窓の掃除ができる間取りや設備にしておく
窓枠やブラインド、カーテン、照明器具のカバーに溜まるホコリをこまめに掃除したい方は、メンテナンスの足場についてもプランニングの段階からイメージしましょう。
具体的には、以下の方法がおすすめです。
- 吹き抜けにはホコリのたまらないダウンライトを採用する
- 吹き抜けには掃除しやすい壁付けのブラケットライトを採用する
- 2階ホールから手や掃除用具が届く範囲に照明器具や窓を配置する(手すりなど落下防止対策が必須)
- 階段途中の踊り場を広くして脚立に乗って作業できるようにする(手すりなど落下防止対策が必須)
- 吹き抜けに面して掃除やメンテナンス用のキャットウォーク※を作る
※キャットウォーク:吹き抜けなど高所で作業するための細い通路や足場
ちなみに、LED電球の寿命は40,000~50,000時間とされており、仮に1日6時間点灯し続けても18〜22年程度は持つ計算です。
玄関ホールや階段の照明はさらに点灯時間が短いお宅が多いため、こまめな電球の取り替えについてあまり気にする必要はありません。
トータルコストを踏まえて仕様を決める
玄関の吹き抜けを検討している方から「吹き抜けにするのと部屋にするのではどちらの方がコストは高い?」というご質問をいただきます。
結論から言うと、「吹き抜けと部屋どちらもそれほどコストは変わらない」ケースが大半です。
吹き抜けにすると上階の床組工事がかからない代わりに、構造が複雑になるからです。
ただし、吹き抜けや階段の仕様によってコストが変わるため、トータル予算を踏まえて建築会社とプランニングを進めましょう。
後からリフォームで吹き抜けを部屋にする場合は、大規模な構造改修や床面積増加に伴う建築確認申請などまとまったコストがかかるため、将来のライフスタイルやご家族構成まで踏まえて間取りを検討してください。
ポイント
玄関に吹き抜けや吹き抜け階段を作るかどうか迷っている方は、多種多様なプランの注文住宅新築を手がけている会社を選びましょう。
ハピナイスは、愛知県(豊橋・豊川・新城エリア)を中心に、フルオーダーの注文住宅・おしゃれな建売住宅を数多く手がけています。
https://youtu.be/hEgidl_mzzg?si=JZ0yMuEMURfGaeXH
まとめ
玄関の吹き抜けや吹き抜け階段にはメリットとデメリットの両方があります。
土地の条件やご自身のライフスタイル、理想的な間取りを踏まえて、採用するかどうか決めましょう。
空調効率を下げないための気密性・断熱性もキーポイントです。
マイホームの間取りを検討する際は、施工事例を見たりモデルハウスへ訪れてイメージを膨らませましょう。
私たち“ハピナイス”は、愛知県豊橋市で1968年に創業して以来、デザイン性と品質、高性能、コストの全てにこだわった注文住宅を自社管理・自社施工で手掛けてきた実績があります。
「注文住宅の設計施工をどこに頼めばいいか分からない」「土地探しから住宅のプランニングまでトータルで相談できる会社に頼みたい」という方は、まずハピナイスまでお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
林 拓未
HAPINICE 代表取締役
ものごころ付いた時から、わたしの周りには大工道具と木がありました。
祖父の宮大工としての技術を受け継ぎ、父が築いた住宅づくりの伝統を、わたしも3代目として守り続けています。
家づくりは多くの方にとって人生の一大イベントであり、安心して暮らせる「家」という土台を共に築くことが、家族の幸せと豊かさにつながると信じています。
【スタジオ】
御用のある方はスタジオへお越しください。
〒440-0858
愛知県豊橋市つつじが丘三丁目36番5
フリーダイヤル:0120-871-712
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FAX:0532-63-8897
【木材加工場】
〒441-1343
愛知県新城市野田字西浄悦68番地
登録資格
- 建設業許可番号:愛知県知事許可 (般-2) 第59940号
- 一級建築士事務所番号:知事登録 (い-5)第14234号
- 宅地建物取引業者番号:愛知県知事(2)第23925号
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