「電気代0円住宅」用語集【エコ住宅編】｜ZEH・パッシブハウス・スマートホームなどをわかりやすく解説

こんにちは！ハピナイス（HAPINICE）です。
電気代の高騰が続く中、住宅購入時には光熱費まで気にするご家族が増えています。

この記事では、電気代0円住宅に関係する用語を用語集形式で分かりやすく整理します。
「ZEHって聞いたことあるけど、どういう家？」
「スマートハウスって実際に何ができるの？」
「高断熱住宅って本当に暖かいの？」

…そんな疑問を持っている方は必見です。

まずは Part1として、家や住宅が含まれる単語を中心に紹介していきます！

電気代を抑えながら快適に暮らしたい家づくりを検討中のご家族は、ぜひ最後までチェックしてください。

❶電気代0円住宅｜光熱費0円住宅、光熱費ゼロ住宅、電気代0円の家

電気代0円住宅とは、家庭で使う電気を自宅でつくり、できるだけ買わずに暮らすことで、年間の電気代を実質0円に近づける住宅のことです。
電気料金の値上がりや、将来の家計負担への不安を背景に、2010年代後半から住宅業界で使われるようになりました。

「光熱費0円住宅」「光熱費ゼロ住宅」「電気代0円の家」などの言葉も見かけますが、基本的にはほぼ同じ意味で使われています。
なお、“完全に1円もかからない家”という意味ではなく、売電（余った電気を売る）と買電（足りない分を買う）を含めた年間の電気代収支が、ほぼ0円になる状態を指す場合が多いのが特徴です。

この考え方の土台になるのが、ZEH（ゼロ・エネルギー・ハウス）や高断熱住宅といった、省エネを重視した家づくりです。

ハピナイスが考える「電気代0円住宅」とは

ハピナイスでは、「電気代0円住宅」を
省エネ・創エネ・蓄エネの3本柱で、電気の自給自足がかなう家と考えています。

• 省エネ：高断熱・高気密な家で、そもそも電気をたくさん使わない
• 創エネ：太陽光発電で、家で使う電気を自分たちでつくる
• 蓄エネ：蓄電池に電気をため、夜間や停電時にも使えるようにする

この3つを組み合わせることで、「電気代を気にせず、安心して快適に暮らせる住まい」を目指しています。

❷ZEH住宅｜ZEH、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、ゼッチ基準

ZEH住宅とは、国が定めた「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（Net Zero Energy House）」の略称です。
読み方は「ゼッチ」で、ZEHという表記や「ゼッチ基準」といった言い方も、基本的には同じ意味として使われています。

ZEHは、エネルギー消費を減らしながら、必要な電気を自宅でつくる住宅を増やすため、
国のエネルギー政策の一環として、国土交通省などが中心となって普及を進めてきた考え方です。

ZEH住宅と認められるためには、次の3つの要素を満たす必要があります。

• 高断熱：外の暑さ・寒さの影響を受けにくい家
• 省エネ：エアコンや給湯器などのエネルギー消費を抑える
• 創エネ：太陽光発電などで電気を自分の家でつくる

これらを組み合わせることで、年間のエネルギー消費量を実質ゼロに近づけるのがZEH住宅の考え方です。

電気代0円住宅を目指すうえでも、ZEHはもっとも代表的で分かりやすい基準のひとつと言えるでしょう。

❸ZEHの発展用語｜Nearly ZEH、ZEH+、ZEH Oriented、ZEH-M

ZEH住宅には、立地条件や住宅タイプに合わせていくつかの発展用語があります。
いずれもZEHの考え方をベースにしながら、条件や目的に応じて性能基準を調整した住宅です。

■ Nearly ZEH（ニアリー・ゼッチ）

• ZEHにほぼ近い性能を持つ住宅
• 高断熱・省エネ性能はZEH基準を満たしている
• 太陽光発電の設置容量が、敷地条件や屋根形状の影響でわずかにZEH基準に届かない場合に使われる
• 都市部や敷地が限られる住宅でよく見られる考え方

「ZEHにしたいけど条件的に少し難しい」場合の、現実的な選択肢として存在しています。

■ ZEH+（ゼッチプラス）

• 通常のZEHよりもさらに高性能な上位基準の住宅
• ZEHの条件に加えて、
  • より高い断熱性能
  • より高い省エネ性能
  • 蓄電池や高度なエネルギー管理
    などが求められる
• 将来のエネルギー価格上昇や停電リスクも見据えた住宅

「電気代0円＋快適性＋将来性」まで重視したい方向けの選択肢でしょう。

■ ZEH Oriented（ゼッチ・オリエンテッド）

• 都市部などで太陽光発電の設置が難しい地域向けのZEH概念
• 創エネ（太陽光発電）は必須ではない
• その代わり、
  • 高断熱
  • 高効率設備
    によって、エネルギー消費量を大きく抑える
• ZEHの思想を重視した住宅

「立地条件の制約があっても、ZEHの考え方は取り入れたい」方向けの用語です。

■ ZEH-M（ゼッチ・マンション）

• 集合住宅（マンション）向けに設定されたZEH基準
• 建物全体での省エネ・創エネを考えるのが特徴
• ZEH-M、ZEH-M Ready、ZEH-M Orientedなど、段階的な基準がある

戸建て住宅とは基準が異なるため、マンション向けの用語です。

❹省エネ住宅｜省エネルギー住宅、環境配慮住宅、エコ住宅

省エネ住宅とは、生活に必要な快適さを保ちながら、使うエネルギー量をできるだけ少なく抑える住宅のことです。
「省エネルギー住宅」「環境配慮住宅」「エコ住宅」といった言葉も、同じ考え方を指す表現として使われています。

この言葉は、国が断熱性能や設備効率を重視する省エネ基準を定めたことをきっかけに、住宅業界で広く使われるようになりました。
断熱性の高い壁や窓を採用したり、省エネ性能の高いエアコンや給湯器を使ったりすることで、冷暖房や給湯に使うエネルギーを減らすことができます。

電気代0円住宅を考えるうえで重要なのは、
「たくさん発電する前に、そもそも電気を使いすぎない家にすること」です。

いくら太陽光発電を載せても、家自体がエネルギーを多く消費するつくりでは、電気代は下がりにくくなります。そのため、省エネ住宅の考え方は、電気代0円住宅の土台となる基本要素と言えるでしょう。

❺サステナブル住宅｜持続可能な住まい、SDGs住宅

サステナブル住宅とは、環境にも家計にも無理がなく、長期的に住み続けられる住宅のことです。
「持続可能な住まい」や「SDGs住宅」という言い方も、ほぼ同じ考え方を指す言葉として使われています。

この言葉は、地球温暖化や資源問題などへの関心が高まる中で、住宅業界でも広まってきました。
SDGs住宅という表現は、国連が掲げるSDGs（持続可能な開発目標）の考え方を、住宅に当てはめた言い方です。

サステナブル住宅では、

• 省エネ性能を高め、エネルギー消費を抑えること
• 建物の耐久性を高め、長く住み続けられること
• 太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用すること

といった要素が重視されます。

電気代0円住宅は、エネルギーを自給し、光熱費の負担を抑えながら暮らせる住まいです。
そのため、サステナブル住宅やSDGs住宅の考え方を、日々の暮らしの中で実感しやすい形にした住宅と言えるでしょう。

❻パッシブハウス｜パッシブデザイン住宅

パッシブハウスとは、太陽の光や風、熱といった自然エネルギーを上手に活かして、できるだけ設備に頼らず快適に暮らす住宅の考え方です。
この用語はドイツを中心としたヨーロッパで生まれ、日本でも高断熱住宅への関心の高まりとともに知られるようになりました。

「パッシブデザイン住宅」という言い方もよく使われますが、
どちらも機械に頼る前に、建物のつくりそのものを工夫するという点で共通しています。

たとえば、

• 冬は日射を室内に取り込み、暖かさを逃がさない
• 夏は日差しを遮り、風通しを確保する
• 窓の位置や建物の向きで、冷暖房の負担を減らす

といった設計が代表例です。

パッシブハウスやパッシブデザイン住宅は、電気を「使わない工夫」を重ねた住宅と言えます。
そのため、太陽光発電や蓄電池と組み合わせた電気代0円住宅では、消費電力そのものをさらに抑えられる相性の良い考え方として注目されています。

❼スマートホーム｜スマートハウス、IoT住宅

スマートホーム（スマートハウス）とは、住宅設備や家電をインターネットでつなぎ、暮らしを便利・効率的に管理できる住宅のことです。
IoT住宅という言い方も、ほぼ同じ意味で使われます。

この考え方は、スマートフォンやクラウド技術の普及とともに広まりました。
照明やエアコン、給湯器、太陽光発電や蓄電池などをまとめて管理・制御できるのが特徴です。

スマートホームでは、

• 電気の使用量を「見える化」できる
• 電気を使う時間帯を自動で調整できる
• 外出先から設備を操作できる

といったことが可能になります。

電気代0円住宅では、
「発電する・ためる・使う」を効率よくコントロールすることが重要です。
スマートホーム（IoT住宅）の仕組みを取り入れることで、電気のムダを減らし、電気の自給自足をより現実的にする役割を果たします。

❽高断熱・高気密住宅

高断熱・高気密住宅とは、外の暑さや寒さを家の中に伝えにくく、室内の快適な空気を逃がしにくい住宅のことです。省エネ基準の強化とともに、近年ではよく使われるようになった用語です。

壁や天井、床にしっかり断熱材を入れ、すき間を減らすことで、エアコンの効きが良く、室温が安定しやすいのが特徴です。

高断熱・高気密住宅では、

• 冷暖房に使うエネルギーが少なくて済む
• 夏は涼しく、冬は暖かさが長持ちする
• 室内の温度差が小さく、暮らしやすい

といったメリットがあります。

電気代0円住宅においては、この断熱・気密性能が光熱費削減の土台になります。
発電設備や蓄電池の性能だけでなく、「そもそも電気を使わなくていい家かどうか」が、電気代を左右する大きなポイントです。

断熱性能（UA値）、気密性能（C値）

「高断熱」とは、家全体でどれくらい熱が逃げにくいかを表す考え方です。
この性能は UA値（ユーエーち） という数値で示されます。

UA値は、
室内の熱が、壁・屋根・床・窓などを通して、どれだけ外に逃げやすいかを数値化したものです。
数値が小さいほど、熱が逃げにくく、断熱性能が高い住宅であることを意味します。

一方「高気密」は、家にどれくらいすき間が少ないかを表します。
この性能は C値（シーち） という数値で示されます。

C値は、
家全体のすき間をすべて集めたとき、どれくらいの面積になるかを表した数値です。
こちらも数値が小さいほど、すき間の少ない高気密な家になります。

ハピナイスの家は高気密・高断熱の家。
断熱性能：UA値 0.46　（ZEH+よりも高い基準）
気密性能：C値 0.4以下（寒冷地基準よりも高い）

家の性能にもこだわっているから、太陽光・蓄電池と組み合わせたときに効率よく運用ができるのです。

❾カーボンニュートラル住宅｜脱炭素住宅、CO₂削減住宅

カーボンニュートラル住宅とは、住宅の運用によって発生するCO₂（二酸化炭素）の排出量を、実質的にゼロに近づけることを目指した住宅です。
「脱炭素住宅」「CO₂削減住宅」といった言葉も、同じ文脈で使われる関連語です。

この用語は、国や企業が脱炭素社会の実現を目標に掲げるようになった流れの中で、住宅分野にも広がりました。
住宅におけるCO₂排出の多くは、電気やガスなどのエネルギー使用によって発生します。

そのため、

• 省エネ性能を高めてエネルギー消費を減らす
• 太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用する

といった取り組みが、カーボンニュートラル住宅の基本となります。

電気代0円住宅は、電気を自給自足することで、外部からのエネルギー依存を減らす住まいです。
結果として、CO₂排出量の削減にもつながるため、カーボンニュートラル住宅を実現するための、具体的で現実的な手段のひとつと言えるでしょう。

まとめ

これまで住宅業界では、省エネ住宅、ZEH、サステナブル住宅、パッシブデザイン、高断熱・高気密住宅など、環境負荷を減らすためのさまざまな考え方や用語が生まれてきました。

それぞれは別の言葉ですが、目指している方向は共通しています。
それは、エネルギーを無駄にせず、快適に、長く安心して暮らせる家をつくることです。

そして近年、太陽光発電や蓄電池、ICT（エネルギーを賢く管理する技術）が進化したことで、「省エネな家」から一歩進んだ、電気を自給自足できる“電気代0円住宅”が現実的な選択肢になってきました。

電気代0円住宅は、これまで積み重ねられてきた住宅性能や考え方をひとつにまとめた最新の結果とも言えます。

用語を正しく理解することで、住宅の性能差や、本当に重視すべきポイントが見えやすくなります。

光熱費を抑えながら、快適で安心できる暮らしを実現したいご家族は、
ぜひ今回の用語集を、家づくりの基礎知識として役立ててください。

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