2022.09.11
【注文住宅】毎日後悔!ガスコンロとIHのメリット・デメリットを徹底比較!
「ガスコンロとIH、決め手はコレです!」
ガスコンロとIH、キッチンを考えるうえでかなり悩むポイントで、それぞれメリット・デメリットがある中で、何を優先するかで選択肢は変わってきますが、一度選ぶとなかなか変えられないし、使い勝手や暮らしの満足度も大きく左右されてしまいます。
そこで今回は、「ガスコンロとIHのメリット・デメリットを徹底比較」する事で、暮らしてから「光熱費が高い」「なんか使いにくい」「掃除が大変」と後悔しないように、しっかり検討して選んでいただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.料理のしやすさ
ガスコンロとIHの比較1つ目は、料理のしやすさです。
これは両方使った事がある人にしかわからないと思いますが、細かな違いがあるので注意が必要です。
例えばIHの場合、フライパンの底がIHのトップパネルにぴったり付いてないと発熱しない仕組みなので、ガスコンロの要領でフライパンを持ち上げて振ってしまうと、熱が消えてしまって、ガスに慣れた人からすると、IHは炒め物がしにくいと感じる可能性があります。
あとはガスコンロの場合、ある程度自分で火を当てる場所を感覚で変えながら、焼きムラができないように料理できますが、IHだと鍋やフライパン本体の品質によって熱の伝わり方が変わるので、安価なモノで料理すると、外側は半焼け、中心だけ焦げてしまいます。
ただ発生する熱のパワー自体はIHの方が高いので、鍋料理とかお湯を短時間で沸かしたい時には、実はIHの方が有利になります。
なので慣れの問題が大きいですが、使い勝手が変わる点はしっかり押さえておくようにしましょう。
2.掃除のしやすさ
ガスコンロとIHの比較2つ目は掃除のしやすさで、結論から言うとトップパネルが全てフラットなIHに軍配が上がります。
ただ最近のガスコンロは、天板がガラストップになっていたり、火元の凸凹が少ない製品も多いので、昔と比べるとだいぶ掃除の手間を減らせるように工夫されています。
なので個人的には、ガスコンロにしたいけど掃除が大変そうというイメージを持っている方は、以前にもご紹介した事がありますが、
・ノーリツのピアット
・リンナイのリッセ
・パロマのフェイシス
とかが火元の掃除がしやすくて、天板がガラストップになっているのでおすすめです。
ちなみにIHでも、料理の前後にしっかりトップパネルをきれいに拭いておかないと、鍋とかを置く丸い部分に、薄い膜のような焦げ付きができて取れなくなってしまうので、注意するようにしましょう。
3.光熱費
ガスコンロとIHの比較3つ目は、光熱費です。
正直これが一番気になるという人も多いと思いますが、1ヵ月使った光熱費はガスと電気の平均的なエネルギー単価と、ガスコンロとIHの一般的なエネルギー使用量から試算すると、ガスコンロで都市ガスがざっくり300円ぐらい、LPガスが1000円ぐらい、IHの電気代が800円ぐらいになります。
ただこれには注意点があり、都市ガスや電気の単価は地域によって差はあまり無いですが、LPガスは地域によって価格差がものすごくあり、人口が少なくてLP会社も1社みたいな競争原理が働いてない地域は、都市部に比べて3倍ぐらいLPガス代が高い場合があります。
あとはIHの場合でオール電化、太陽光発電や蓄電池をつけて創エネしているご家庭も、電気代は実質0円になるので、一概には言えなくなります。
なので比較として、どちらの方が優れているとは断言できないですが、実際に光熱費を計算する場合には、ガスコンロだと都市ガスとLPガス、IHの場合はオール電化にするのか、太陽光パネルは設置するのか等々を総合的に鑑みて、判断するようにしましょう。
4.安全性
ガスコンロとIHの比較4つ目は、安全性です。
これは火を使わないIHの方が、直接引火して火事になってしまう危険性が少ないので、安全性は高いと言えます。
ただ今どきのガスコンロは、法令でSiセンサーという安全装置を付ける事が義務化されていて、消し忘れで鍋が異常過熱したり、震度4以上の地震を感知したりすると自動で火が止まるなど、火事を防ぐ機能がかなり充実しています。
あとは歳を取ると動きが散漫になって、しかも視力が弱くなるとガスの青い炎が見えにくくなるので、服の袖に火が燃え移ってしまう事故も懸念されていますが、Siセンサー付きなら必ず中火で点火するので、鍋底から漏れた火が袖口へ着火する危険性も少なくなっています。
実際にはIHでも異常加熱を防ぐ機能は付いていますし、どこまでいっても火を扱わないIHの方が危険性は少ないので、安全を重視するならやはりIHを選ぶのがおすすめになります。
5.デザイン
ガスコンロとIHの比較5つ目はデザインで、先程ご紹介した安全性に紐づく内容になります。
これは意外と盲点な事が多くて、ガスコンロとIHのデザインという意味ではなく、建物本体の内装デザインに制限がかかってしまいます。
基本的にIHの場合、内装制限は掛からないですが、火を扱うガスコンロを採用する場合には、キッチンとダイニングの間に垂れ壁を設けないといけないとか、面積に対して一定の割合しか木を表しちゃいけない、みたいな制限があります。
なので本当は柱や梁を化粧で見せたいとか、キッチンの天井やリビングの壁に木を貼りたいという希望があるのに、実現できない可能性があります。
細かくは建てる家の用途地域や自治体によっても変わるので一概には言えないですが、ガスコンロを採用する予定で、内装デザインで木を出したいという理想がある方は、どこまでなら大丈夫なのか、あらかじめ確認するようにしましょう。
6.快適性
ガスコンロとIHの比較6つ目は、快適性です。
これはガスコンロとIH、どっちが快適に料理をできるかという意味で、ガスの場合は火が熱を出すので、夏だと暑くて汗をかきながら料理をする、みたいなシーンがありますが、冷房がしっかり効いていればそこまで気にならないし、逆に冬場は暖気として部屋を温めてくれます。
しかも火によって鍋の周りが熱くなると、そこに強い上昇気流が生まれて、料理の時に出る煙が換気扇に吸い込まれやすくなります。
逆にIHの場合は周りに熱が漏れないので、強い上昇気流が発生しにくくて、ハイパワーな換気扇を付けないと、ガスに比べて煙が周りに広がったり、キッチン周りの壁が油煙でベタつく可能性があります。
なので快適性については、熱と煙の広がり、どっちを取るかで変わるので、ガスコンロとIHの違いを十分にわかったうえで選ぶようにしましょう。
7.緊急時対応
ガスコンロとIHの比較7つ目は、緊急時対応です。
これは最近増えている地震や自然災害の停電で、どれくらい家のリスクが回避できるかという意味で、ガスコンロはIHと違って停電でも使えるので、長時間の停電の時でも小さな赤ちゃんにミルクを作れたり、寒い冬でも暖かい食事をある程度作れるというメリットがあります。
以前のガスコンロは停電になると使えない機種もあったんですが、今は東日本大震災などの教訓から、電池で動くように対策がされているので、停電での緊急時の対応を重視するならガスコンロがおすすめになります。
あとは道路に配管が埋まっている都市ガスよりも、家単体でつながっているLPガスの方が、災害時に使える可能性が高いですし、IHにしてもガスコンロにしても、非常用のカセットコンロを常備しておくともしもの時に安心なので、総合的な事を加味して検討していただけると幸いです。
●まとめ
ちなみに以前の動画で、キッチン設備の失敗しない選び方やキッチンメーカーの比較、食洗機のデメリットについて詳しくお伝えしているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
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