2022.05.15
【注文住宅】憧れの壁掛けテレビ!知らずに付けると後悔する3つのデメリット!!
「壁掛けTVのデメリット、付ける前に知りたかった。」
マイホームの打合せをしているとほぼ100%ぐらい話題になる内容で、TVボードも不要でデザイン的にもスッキリしておしゃれだし、掃除もしやすいし、地震の時やお子さんが手を触れてしまっても倒れてくる心配がないので、TVは壁掛けにしたいという声を良く聞きます。
ただ当たり前ですがメリットの裏側にはデメリットも存在していて、そこをしっかり理解しないまま設置して、「やっぱり壁掛けにしなきゃ良かった」「なんか使いにくい」と後悔するのは絶対に避けたいですよね?
そこで今回のブログでは、壁掛けTVで後悔する3つのデメリットや注意点をご紹介して、できるだけ後からのギャップを無くしていただきたいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
まずは3つのデメリットをそれぞれ解説して、最後に設置する際の注意点をお伝えします。
1.場所を変えられない
壁掛けTVのデメリット1つ目は、場所を変えられない事です。
これは当たり前ですが、実際に住んでから「もう少しこっちの方がテレビが見やすい」となっても、模様替えをしたいとなっても、基本的にはエアコンみたいに壁に固定するので、簡単に場所を移動する事ができません。
もちろん間取りの打合せの時に、キッチンからTVが見られるように、ダイニングテーブルやソファから見やすいように、みたいな感じで、ご家族のライフスタイルに合わせて配置を決めていきます。
ただどこまでいっても想像になってしまうので、すぐに慣れるかもしれませんが、イメージと違ったとか、少し違和感を感じてしまう可能性があります。
最悪、本当に場所を移動したくなった場合にはできない事もないですが、設置の際に空けた穴が見えてしまうので、気になる場合は壁紙の補修や貼替をしないといけなくなります。
あとは、一般的に多い50インチぐらいのTVで30kgぐらい、壁掛け用の金具本体も2kgぐらいあって結構重量があるので、あらかじめしっかり壁に下地を入れて、固定できるようにしておく事が基本になります。
置き型なら何も問題ないですが、あらためて壁掛けにする場合には、新たに下地を入れ直したり何かしらの補強が必要になるので、その辺りも考慮して計画するようにしましょう。
2.配線への配慮
壁掛けTVのデメリット2つ目は、配線への配慮になります。
新築でTVを壁掛けにする場合、コンセントはもちろんレコーダーとかを繋ぐHDMIなどの配線が、正面から見えないようにするため、壁の中を通せるように隠蔽配管用の通路を作ってあげるのが、一般的な施工方法になります。
基本的に隠蔽配管自体は難しくないですが、工事をするうえで注意しないといけない事が2点あり、ここをしっかり計画しないと大きなデメリットになってしまいます。
断熱欠損
まず1つ目が断熱欠損で、家の中の間仕切り壁にTVを設置する場合や、家の外周部の壁に設置する場合で、柱の外側に断熱材を施工する付加断熱工法を採用している造りなら、何の問題もないです。
ただ一般的に多くの住宅会社で採用されている工法で、家の外周部の壁の厚みを利用する充填断熱の場合には、隠蔽配管の通路分だけ断熱が充填できずに欠損する事になるので、その部分が壁内結露を起こして、柱などの構造躯体が腐ってしまう可能性があります。
配線経路
2つ目が配線経路で、TVと合わせてTVボードを設置する場合は、配線経路も短くて問題ないケースが多いです。しかしせっかく壁掛けにするなら、少し離れた場所にある収納の中にレコーダーとかを全部収納して、TVボードも無くしたい場合には注意が必要になります。
これは配置にもよりますが、天井裏や床下を経由して配線する事になるので、物理的に距離も長くなり経路も複雑になります。
そのためいざHDMIを挿入したらどこかに引っかかって通らないとか、いずれ線が断線したり調子が悪くなった際にも、あまり無理な配線経路だと線が抜けなくなったりして、交換が大変になる可能性があります。
なのでTVを壁掛けにする場合には、配線を見えなくするのは大前提だと思いますが、配置や工法によってはデメリットやリスクがある事も十分に理解したうえで、無理のない計画をするようにしましょう。
3.工事費用が高い
壁掛けTVのデメリット3つ目は工事費用が高い事で、デメリットという程ではないかもしれませんが、まずTVを壁掛けするための金具本体が2万円前後、さらに金具の取付やTVの設置まで電気屋さんに依頼すると、壁の中に下地補強がしてある前提で5万円前後は必要になります。
あとは壁の中に下地を入れたり、隠蔽配管をするための施工にも工賃がかかるので、住宅会社にもよりますが1万円ぐらいは見ておいた方が良いです。
合計するとざっくり8万円前後は壁掛けにするだけで追加費用が必要なので、TV本体が20万円と思うと、置き型に比べて1.5倍ぐらいは高くなってしまいます。
最悪、壁掛け金具の設置やTV本体の設置は、友達とかと一緒に安全作業でやっても良いと思いますが、隠蔽配管や下地補強はあらかじめ住宅会社に依頼しておかないと、変に配線が露出してしまいます。
下地が無くても表面のボードに利かすホッチキスみたいなのもありますが、地震の時とか含めTVが落下すると危険なので、十分に注意するようにしましょう。
●注意点
最後、壁掛けTVにするうえでの注意ポイントを2つお伝えしたいと思います。
高さ
まず注意ポイントの1つ目は取付け高さで、変な位置に付けてしまうと首が疲れたり見にくかったりしますし、一度設置したら後から変えるのも結構大変なので、慎重に決める必要があります。
具体的には、TV画面の中心を床から1mぐらいに設定するのが基本ですが、画面サイズが60インチ、70インチとか大き目の物なら、さらに10cmとか15cm高くすると見やすいと言われています。
これならソファーに座っている人や床に座っている人、キッチンから立って見たりダイニングテーブルから食事しながら見るにしても、ある程度負担なくTVを見る事ができます。
ただ実際には、見る人の感覚で変わる部分も大きいので、付ける高さをある程度調整できるように、壁の下地補強の範囲を広めにして、いろいろな場所からの目線を考慮しながら、金具を設置するようにしましょう。
壁掛け金具
注意ポイントの2つ目が壁掛け金具の選び方で、TVの角度が変えられない固定式と、角度が変えられるチルト式があり、それぞれメリット・デメリットが変わってきます。
固定式の場合は、取付けた際にTV裏の隙間が少なくてスッキリ見えるのがメリットですが、上下左右に画面を動かす事ができないので、TVの設置場所をしっかり吟味する必要があるのと、TV裏側の配線が抜き差ししにくいのがデメリットになります。
チルト式の場合は値段がちょっと高いのがデメリットですが、TV画面を上下左右に動かす事ができる製品もあって、多少ソファの位置など模様替えした時でも、臨機応変に向きを変えられる柔軟性があります。
あと良く質問される純正品と社外品どちらが良いのか問題ですが、保証面を優先するなら純正品、安さや機能性を優先するなら社外品のイメージです。最近だと社外品でもしっかり保証の付いている製品も多いので、金額、機能、保証のバランスを考えて選択していただけると幸いです。
●まとめ
それぞれの概要はここまでお伝えした通りで、壁掛けTVはいろいろなメリットがある反面、模様替えの問題、配線計画の問題、工事費用などしっかり考えておかないと、デメリットになり得る事も多いです。
なので長い目で見て壁掛けにして良かったと思えるように、住宅会社の担当者と相談して採用可否を判断するようにしましょう。
ご覧いただきありがとうございました。
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