2022.04.29
【注文住宅】玄関が狭く感じる失敗例3選と具体策を紹介!もっと早く知りたかった!
「思っていたより、玄関が狭くて残念」
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、スッキリとできるだけ広く感じる玄関にして、毎日を気持ちよく過ごしたいって考えると思います。
でも現実的には、敷地の広さやご予算にも制限がある中で、LDKを広くしたい、1階にランドリールームがほしい、ファミリークローゼットもほしいって考えると、玄関の優先順位は下がってしまって、実際に完成してみたらなんか玄関が窮屈で狭い、理想と違うとなったらショックですよね?
そこで今回のブログでは、限られたスペースの中でもできるだけ広く見せたい方に向けて、「玄関が狭く感じてしまう失敗例3選」とその対策も合わせて、ご紹介したいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.正面の見え方
玄関が狭く感じる失敗例1つ目は正面の見え方で、玄関入ってすぐに壁や視界をふさいでしまうような作りをしてしまうと、同じ3帖でも狭く感じてしまいます。
これは玄関ドアの位置や間取りにも左右されてしまいますが、玄関は3帖取っておけば大丈夫とか、4帖あれば十分みたいに思っていると、失敗を招いてしまいます。
なので可能であれば、玄関に入って正面はできるだけ開けたイメージにできるように、今からご紹介するポイントを工夫するようにしましょう。
①土間や廊下を奥行き方向に長くする
②視線の先に外部の壁がある場合は、窓を設ける
③視線の先に内部の壁がある場合は、壁を天井まで立ち上げずに上部を開口部にする
④視線の先に室内ドアがある場合は、天井までのハイドアにしたり、窓付きのドアにしたり、壁紙が白であれば同じ色のドアにする
この4つの工夫をするだけで、目線が奥に抜けて広がりを感じられるし、室内ドアが正面にあっても窮屈に感じにくくなります。
ただ窓付きの室内ドアを採用する場合には、お子さんがぶつかっても大丈夫なように、腰上から窓になっているタイプを選んだり、透明だとリビングが見えるので半透明やチェッカーガラスにするケースもあります。
ただ明り取りでは意味がありますが、意外と視界が通らず思った程広く感じない可能性があるので、窓付きドアは十分注意するようにしましょう。
2.収納計画
玄関が狭く感じる失敗例2つ目は収納計画で、シューズクローゼットを作ったり、下駄箱を設置したり、方法はいろいろとありますが、この選択を間違えてしまうと、使い勝手が悪い、スッキリ片付かない、なんとなく窮屈な玄関に感じてしまう可能性があります。
まず玄関に置きたい物がたくさんある人は、シューズクローゼットを作るのがおすすめになります。
やっぱり玄関を広く取ってあっても、ベビーカーやゴルフバック、家族の靴とかが乱雑に出しっぱなしだと、生活感が出てスッキリしないし、いろいろな所に目線が散ってしまって狭く感じやすくなります。
具体的にシューズクローゼットも作り方はたくさんありますが、広さ優先であれば扉を付けない半個室、誰にも何も見せたくない場合には、扉やロールスクリーンを付けて隠せるようにします。
これは置きたい物の大きさや量、見せる事への抵抗感、間取りや動線の優先順位によっても変わってきますが、個人的には半個室にして、しっかり大きな物も収納しつつ、開放感も損なわないようにするのがおすすめです。
真ん中の目隠しの壁も、先程ご紹介したように天井まで壁を立ち上げずに上部を開けておくと、より空間の広がりを感じられるようになります。
●下駄箱
あとはそんなに置きたい物がない、家族の靴だけしっかり収納できれば良い場合には、下駄箱を設置する選択肢も有効で、大きく分けると3種類あります。
①床から天井まで目一杯に入れられるタイプ
②下部と上部にわかれているセパレートタイプ
③腰の高さまで下駄箱になっているタイプ
この3つはそれぞれメリット・デメリットがあって、①②③の順で開放感は大きくなりますが、逆に①②③の順で収納量が少なくなります。
一般的な一人あたりの靴の量は6足前後が平均なので、4人家族で24足、だいたい1mの棚板で5足収納できるので、ブーツとか背の高い靴用の棚を1枚、あと4枚はスニーカーやヒールで計算しても、靴だけであれば③の腰の高さまで下駄箱があれば大丈夫な計算になります。
それだとちょっと足りない場合には②のセパレートタイプ、せっかくなら下駄箱内に傘やコート掛けもほしいってなった場合には、①の床から天井までのタイプにするのがおすすめで、こちらも室内ドアと同様、壁紙が白であれば、同じ色の製品を選んであげると広がりを感じやすくなります。
あと②や③のタイプだと、ついつい腰の高さにあるカウンターに鍵を乱雑に置いたり、郵便物とか普段使う物を置きっぱなしにして散らかりやすくなるので、写真や小物を飾ったりするのも良いですが、できるだけシンプルにスッキリできるように配慮するようにしましょう。
ちなみに鍵置き場のおすすめとしては、私の家でも採用していますが、壁の厚みを利用して凹ませたニッチを作って、そこに鍵用フックを付けたり、下駄箱の扉の裏側にフックを付けてあげると、防犯的にも危なくないし、デッドスペースを有効活用できるので検討していただけると幸いです。
3.色や素材
玄関が狭く感じる失敗例3つ目は色や素材で、「天井」「壁」「床」の色や素材、「照明」の種類など組合せによっては、玄関が思ったよりも窮屈に感じてしまいます。
これは正直玄関に限らない話ですが、天井や壁などのクロスは、広く見せる観点だと暗い色より明るい色、膨張色の白系で統一した方が玄関全体が明るくなって、開放的な雰囲気になります。
もちろんアクセントで一部を板貼りにしたり、タイルを貼るのもお洒落で素敵ですが、あまり濃い色を持ってきたり、あちこち異素材を使い分け過ぎると少し窮屈な印象になるので、素材感や配色は結構重要です。
ちなみに広さの意味だと鏡を設置するのも凄く有効で、置き型もお洒落ですが、やっぱり物を置くと狭く感じるし、掃除をする際も移動が大変なので、個人的には床から天井までの鏡を壁付けするのがおすすめです。
●床について
あと床に関しても同様で、基本的にはフローリングを貼ると思いますが、濃い色よりも明るい色の方が広がりを感じやすいのと、奥行方向に並行になるように木目を揃えると、廊下やリビングと連続して床がつながって見えるので、視線が奥まで届いて実際の面積以上に感じやすくなります。
なのでお洒落な玄関マットを敷くのも良いですが、フローリングをそのまま見せた方が、実は玄関は広く見えます。
それと床に関してはもう1つあり、玄関の土間部分とフローリング部分の境目に玄関框という所があるのですが、これを上から見て真っ直ぐではなく斜めに施工すると、不思議ですが同じ広さでも、足元部分の狭さを感じにくくなるし、視覚的にも広がりを感じやすくなります。
最後に天井に付ける照明も結構大切で、一般的に良く使われているシーリングライトでももちろん良いですが、可能であればできるだけ天井がスッキリきれいに見えるように、あとは少しでもおしゃれに雰囲気が出るように、ダウンライトや間接照明で計画するようにしましょう。
●まとめ
それぞれの概要はここまでお話した通りで、いろいろな制限や優先順位から、なかなか玄関が広く取れないケースも多いと思いますが、ただ物理的に広くできなくても、今回ご紹介したように少し工夫をするだけで、視覚的な広がりは感じられるようになると思います。
ちなみに以前の動画で、家事が楽になる動線と収納テクニック、失敗しない照明の選び方について詳しく解説していますので、興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧ください。
今回のブログ内容が全てでは無いですが、これからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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