2022.04.17
【砕石?ドライテック?】失敗しない駐車場の床仕上げマニュアル!種類やメリットデメリットを徹底解説
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、家にこだわるのはもちろん、車を停める駐車場にも少し気を配って、使いやすさや見た目、コスパやメンテナンス性も合わせて最善の計画にしたいと思いますよね?
今回は駐車場の床の仕上げ方という、少しニッチですが意外と重要な内容で、実際にコンクリートとかドライテックとかいくつか種類があり、しっかり特徴を理解したうえで選ばないと後悔する可能性があります。
そこで今回のブログでは、代表的な4つの駐車場の仕上げ方とメリット・デメリットや、ざっくりとした費用相場をお伝えして、自分たちのマイホームにどれを採用するべきか、判断基準の1つにしていただけると幸いです。
また以前の動画で、外構全般の基礎知識やカーポートの失敗しない選び方、庭の仕上げ方について詳しく解説しているので、まだ見ていない方はそちらもご覧ください。
ちなみに今回ご紹介する以外でも「ここも注意した方が良い」「あれは微妙だった」みたいな生の声をいただけると有り難いので、良かったらYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
●駐車場の4つの床仕上げ
まず結論から言うと、今回ご紹介する駐車場の床仕上げは次の4つになります。
1.コンクリート
2.アスファルト
3.砕石
4.ドライテック
それでは1つずつ説明していきます。
1.コンクリート
駐車場の仕上げ方1つ目はコンクリートで、駐車場だけでなく玄関アプローチや外構全般、家の基礎など幅広く使われる仕上げです。強度も高くジョイント部分の作り方や、表面処理がある程度自由にアレンジできるので、見た目に変化を付けて意匠性を高められるメリットがあります。
例えば一般的に良く見る、表面を平らに仕上げる金ゴテ仕上げや、あえて刷毛のあとを残す刷毛引き仕上げなどがあります。
他にもコンクリートが乾く前に表面を水で洗い流して、中の砂利が少し見えるようにする洗出しという方法もあり、雨が降っても滑りにくかったり黒く付いてしまうタイヤの跡を目立ちにくさせたりと、さまざまなパターンを使い分けできます。
あとは形も、タイヤが乗る部分だけコンクリートにして他は人工芝や砕石で仕上げたり、部分的にレンガや石貼りを組み合わせてデザインに変化をつけたり、スタンプコンクリートで模様をつけておしゃれにしたり、発想次第でアレンジの方法がたくさんあります。
コンクリート仕上げで実際にかかる費用の目安としては、車1台分を10帖=5坪だとするとざっくり20万円ぐらい、車3台分で60万円ぐらいのイメージです。
範囲や作り方にもよりますが施工期間は1週間ぐらい、さらにコンクリートが固まるまでの養生期間が1週間ぐらいなので、意外と日数が必要です。寿命は30〜50年は大丈夫と言われているので、一度施工すれば比較的長持ちします。
2.アスファルト
駐車場の仕上げ方2つ目はアスファルトで、道路の舗装に使われているのでイメージしやすいと思います。
アスファルトを駐車場で使うメリットは、ある程度の面積を施工すると費用が抑えられることです。ただ住宅用で車3台分くらいだと、ほとんどコンクリートの費用と変わらないか場合によっては高くなる可能性があります。
なので店舗の駐車場で50〜60坪ぐらい舗装するとかなら、コンクリートより割安にできます。
ただデメリットとしては、暑さでタイヤの跡ができて凹んだり、年数が経つと水はけが悪くなって水たまりができやすくなったりがあります。
またひび割れたり欠けたりする可能性もあり、寿命は15〜30年とコンクリートより短いので、店舗など面積が広ければ良いですが、住宅用の駐車場仕上げで採用するケースは多くないと思います。
3.砕石
駐車場の仕上げ方3つ目は砕石敷きで、実際に住宅の駐車場だと、コンクリートか砕石が一番多い仕上げ方になっていて、一番のメリットはやはりコストが抑えられることです。
ざっくりですが車3台分で20万円前後なので、コンクリートの1/3ぐらいで施工できますし、養生期間もいらないので、工事期間は3日ぐらい見ておけば大丈夫です。
あとは土地の土質にもよりますが、砕石は雨が降ってもそのまま地面に浸透するので、水はけが良いというメリットもあります。
また後から駐車場に水栓を新設したいとなっても、コンクリートのように解体や撤去の費用をかけずに配管工事ができるので、暮らしの変化に合わせて柔軟に対応できます。
ただデメリットとしては砕石自体は石なので硬いですが、コンクリートみたいに面で固めていないので、車の出入りでワダチができてしまったり、道路側に砕石がこぼれて定期的に集めたり補充する必要があったり、あとは土のままよりは良いですが雑草の処理も必要です。
なので今回ご紹介する中では一番コストが抑えられて、暮らしてからの変化にも対応しやすい仕上げですが、ある程度手間もかかることを覚えておきましょう。
4.ドライテック
駐車場の仕上げ方4つ目はドライテックで、かんたんに言うと透水性の高いコンクリートのことで、コンクリートのような高い強度を持ちながら、材料自体に細かい無数の穴があって水を通しやすく水はけが良いのが特徴です。
雨が降ってもまわりの庭や道路には流れず、ドライテックを通して地面に浸透するので、駐車場を作るときに水が流れるように水勾配を取る必要がなく、敷地条件に合わせて自由な計画ができます。
また湿気をある程度保つ性質があるので、夏のコンクリートの照り返しの暑さを軽減できたり、色も真っ白やダークグレー、ライトブラウンなども選べるので、建物の雰囲気と合わせてカラーコーディネートできるメリットもあります。
ただ注意点としては、一般的なコンクリートと比べると施工が難しかったり、精度によっては角が欠けやすくなったりするので、ドライテックに十分慣れた業者さんに依頼するようにしましょう。
気になる金額は、材料自体はコンクリートよりも若干高めですが、一般的なコンクリート仕上げで必要なワイヤーメッシュが不要なので、コンクリートとそれほど変わらず車3台分で60万円前後が目安です。
工事期間は養生する期間がほとんどいらないので、施工期間含めて1週間もあれば駐車できるようになります。
寿命についても基本的にコンクリートと同じで、30~50年は大丈夫ですが、土やゴミが詰まると透水性能が落ちてしまうので、定期的に掃除機で吸ったり高圧洗浄で土を洗い流したりして、目詰まりしないように配慮しましょう。
●まとめ
今回ご紹介した駐車場の床仕上げは次の4つになります。
1.コンクリート
2.アスファルト
3.砕石
4.ドライテック
駐車場の仕上げはいろいろな種類があるので、それぞれのメリットデメリットや価格相場がわからないのはもちろん、そもそもどんな選択肢があるか知らない方も多いと思います。
ただ駐車場は車社会の地域の方にとっては毎日使う所で、一回施工したら長い間使うことになるので、しっかりそれぞれの特徴を理解して、長い目で見ても納得できる仕上げを選んでほしいと思います。
今回の内容が全てではないですが、これからマイホームを考える人にとって少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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