2022.04.03
【プロはこうしてます】3階建てのメリット・デメリットを徹底解説!
実際にマイホームを建てる際、3階建てを検討される方は少数だと思いますが、例えば土地の広さに制限があったり、2世帯や3世帯で暮らすとなった場合には、有効な手段の1つになってきます。
ただ3階建てもメリットがある反面、当たり前ですがいろいろとデメリットもあるので、しっかり対策や間取りの工夫を講じておかないと、実際に暮らしてから思ったのと違うとか、なんか住みにくいと後悔してしまう可能性があります。
そこで今回のブログでは、3階建てのメリット・デメリットを具体的にお伝えして、どんな事に注意すれば住みやすい3階建てのマイホームを実現できるのか、しっかり理解して判断できるようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、「こんなメリットもある」「これは想定外だった」みたいな生の声をいただけるとありがたいので、良ければYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
●3階建てのメリット
まず結論からいうと、3階建てのメリット・デメリットは次の4つです。
まずメリットは2つで
1.立地条件
2.日当たり
次にデメリットは2つで
1.移動負担
2.コストアップ
になります。
1.立地条件
3階建てのメリット1つ目は、立地条件です。
例えば36坪の総2階の家を建てる場合には、1階部分が18坪になりますが、3階建てで36坪の場合は3分割したら1階部分が12坪になり、同じ延べ床面積で建てようと思うと、敷地を占める1階部分の面積が少なくて済みます。
なので、いわゆる駅から少し離れた住宅街に家がほしい場合には、3階建てにする必要性は少ないかもしれません。
しかし元々持っている土地が狭かったり、商業施設とかいろいろとアクセスに便利な都市部や駅周辺にある狭小地を買いたいとか、2世帯、3世帯で暮らすから物理的に建物面積が大きく必要という場合には、おすすめの建築方法の1つになります。
あとは1階部分に店舗を構えたいとか、インナーガレージを作りたい場合にも3階建てはおすすめで、土地の選択肢が増えるだけじゃなく、3階建てにする事で家の使い方の幅も広がる事になります。
ただ実際に建てるとなると、3階建ては2階建てよりも斜線制限とかいろいろと厳しくなるので、建物はもちろん土地も含めて、住宅会社の人にしっかり確認してもらうようにしましょう。
2.日当たり
3階建てのメリット2つ目は、日当たりです。
これは正直間取りや近隣環境によっても左右されますが、周りに2階建ての建物が多ければ、3階建ての2階部分は日当たりが良くなりますし、3階からの景観もかなり良くなります。
実際に3階建てを検討する際には、2階リビングにされる方も多いと思います。南側が開けている場合はもちろん、周りに2階建ての家が建っていたとしても、影は角度的にこちら側の2階には入ってこないので日当たりも良くなります。
またリビングに隣接してバルコニーも設置できれば、洗濯物を干したり、プライベートテラスとしても活用できます。採光や採風を確保しつつ、開放的で気持ちの良い空間を実現する事が可能になります。
ちなみにハピナイスでも2階リビングの実績は結構あり、具体的な2階リビングのメリット・デメリットや二世帯住宅を作る際の注意点、狭小住宅やインナーガレージで失敗しないためのチェックポイントについては、別の動画で詳しく解説しています。
興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧ください。
●3階建てのデメリット
続いて3階建てのデメリットは、次の2つがあります。
1.移動負担
まず3階建てのデメリット1つ目は、移動負担です。
これは当然の事ですが3階建ては居住性に優れていて、限られた敷地面積の中でも縦に階層を増やす事で、趣味部屋や収納スペースなど部屋数の確保をする事が可能になります。
ただその反面、階段を使って1階から2階、2階から3階に上がるのは物理的に大変で、これを根本的に解消するにはエレベーターを付けるぐらいしか方法がありません。なので否定的に考えるよりも、どうしたら大変さを少しでも軽減できるかのポイントで、捉えた方が現実的だと思います。
例えば3階部分には体力的にも元気で、いずれ使わなくなる子ども部屋を配置したり、年に数回しか出さない物を収納する納戸を配置したり、スペースとしてはもったいないですが、老後の自分たちの生活にあまり影響しないように、割り切ってプランするのも1つの考え方になります。
ただトイレや洗面など水圧の関係もありますし、配管費用も余分に必要になってしまうので、基本的に水回りは1階か2階部分までにして、3階は居室のみにするようにしましょう。
2.コストアップ
3階建てのデメリット2つ目は、コストアップです。
一般的には2階建てが1番合理的に建てられるので、同じ生活有効面積で建築しようと思うと1番安く費用を抑えられて、2番目に安いのが平屋、1番高いのが実は3階建てになるケースが多いです。ただしこれは住宅会社の積算方法や、基準によっても変わってきます。
例えばハピナイスの場合だと、26坪の平屋で2000万円、2階建ては2階にトイレを設置したり階段も必要になるので、同じ生活有効面積を確保しようと思うと30坪になって1900万円、3階建ては更にもう1つ階段が必要になるので、32坪になって2100万円ぐらいが建物本体工事金額になります。
これは普通に階層が多くなればなるほど、階段や廊下が必要になって建築面積が増えてしまうのと、細かい話ですがエアコン設置の費用も割高になったり、定期的な外壁塗り替えの修繕メンテナンス費用も、余分に足場をかけないといけなくなるのでコストアップにつながります。
ただその代わりではありませんが、土地購入からの人だと敷地面積が抑えられて、土地費用も比例して抑えられるし、毎年発生する固定資産税も多少安くなるので、土地と建物セットで総合的に考える事が大切になります。
あとはよく3階建ての場合には構造計算が必要になり、その計算費用や計算結果に合わせて基礎に地中梁を入れたり、全体的に建物を強化しないといけないから割高になるという話を聞きます。
しかし今は法的に平屋や2階建てに構造計算が義務付けになっていないだけで、本当に耐震性を強くしようと思ったら、本来はどんな家を建てるにも構造計算は必須です。いずれ法改正して義務化になると思うので、そこは階層に限らずしっかり計算して、地震に強い家を作るようにしましょう。
まとめ
以上まとめに入りますが、今回ご紹介した3階建てのメリット・デメリットは次の4つです。
まずメリットは2つで
1.立地条件
2.日当たり
次にデメリットは2つで
1.移動負担
2.コストアップ
になります。
3階建ては限られた敷地を、最大限有効活用してマイホームを建てられるので、土地選びの選択肢が増えて、なおかつ間取りの幅も広がるメリットがあります。ただ上下の移動やコストアップにもつながるので、本当に3階建てにしても良いのか迷う方も多いと思います。
でもこれは正直、建てる人の価値観やご予算、ライフスタイル、家族構成によっても大きく変わってきます。
何が正解だという事はないですが、どんな形で家を作るにしてもメリット・デメリットは必ずあります。そしてデメリットの多くが、設計力や提案力によって払拭できる事でもあるので、可能であれば実績の多い住宅会社に相談して、後悔の少ない家づくりを実現してもらいたいと思います。
今回のブログ内容が全てでは無いですが、これからマイホームを考える人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。
CATEGORIES
- コラム (28)
- 保育担当 河原 愛 (9)
- 動画で学ぶ (290)
- スタッフブログ (1,449)
- イベントレポート (81)
- その他 (787)
- MODEL HOUSE – 東幸 – (46)
- MODEL HOUSE – 菰口 – (69)
- お知らせ (4)
- アドバイザー尾﨑 遥 (24)
- アーカイブ (1,228)
- キッチンのこと (24)
- コーディネーター田中やよい (130)
- サニタリーのこと (22)
- プライベートのこと (76)
- リビングのこと (38)
- 住宅ローンのこと (98)
- 外観のこと (31)
- 家づくりのこと (272)
- 小物たち (21)
- 工務担当 吉原 英崇 (23)
- 広報担当 小林 紗矢香 (18)
- 広報担当 (10)
- 林 拓未 (1,073)
- 玄関のこと (20)
- 総務担当 戸塚 里美 (109)
- 総務担当 水野 瞳 (83)
- 趣の空間のこと (45)
- 階段ホールのこと (22)