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2022.02.08

【密かな憧れ】薪ストーブの付け方&選び方を徹底解説!癒やしのマイホームへ

薪ストーブというと、ちょっとニッチなイメージがあるかもしれませんが、最近はキャンプやグランピング人気と同様に、薪ストーブで暖を取りたい、ゆらゆら燃える炎を見て癒やされたいという需要も少しずつ増えて、家づくりの1つの選択肢になりつつあります。

 

ただ薪ストーブは単純に設置すれば良いという訳ではなくて、付けるための注意点や選び方のポイントもあります。

 

今回のブログではそうしたポイントをお伝えして、薪ストーブを付けたけど暖かくないとか、思ったのと違ったみたいな失敗を防げるようになってもらいたいと思います。

 

ちなみに今回ご紹介する以外でも、この薪ストーブは良かった、これは微妙だった、という生の声をいただけるとありがたいので、ぜひYouTubeの方にコメントください。

 

大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。

<h2>●薪ストーブを付ける際の注意ポイント

 

結論から言うと、薪ストーブを付ける際の注意ポイントは次の6つです。

 

1.ストーブ本体

2.煙突

3.煙

4.外気導入

5.施工

6.コスト

 

それでは1つずつ解説していきます。

<h3>1.ストーブ本体

 

薪ストーブの注意ポイント1つ目は、ストーブ本体です。

まず家庭用で使われる薪ストーブは、輻射式と対流式という2種類があります。輻射式はストーブ本体が直に暖まって、その熱で部屋を暖めるというシンプルな構造です。周りはすぐに暖まりますが、広い空間全体を暖めるのは不得意で設置場所の制限もあります。

 

対流式は本体が2層構造で、2層の隙間を通る空気を熱で暖めて周りに放出する方式です。広い空間を暖めやすいし、輻射式に比べると設置場所も融通は利ききます。ただ日本では取り扱っている専門業者さんが比較的少なくなります。

 

次に本体の大きさですが、基本は暖めたい部屋の広さで変わります。カタログに書いてある熱出力の表示や、目安の畳数だけで選ぶと失敗する可能性があります。家の断熱気密性能が良ければ小さな薪ストーブで十分暖まり、悪ければ大きめの薪ストーブが必要です。

あとは吹き抜けやリビング階段、間取りの作り方によっても、適したサイズは変わります。なので十分に理解したうえで選ばないと、せっかく付けたのにあまり暖まらないという可能性もあります。

 

薪ストーブ本体を選ぶときは、それぞれ違った良さのある輻射式と対流式どちらにするか、家の断熱気密性能を加味してどれぐらいのサイズが適正か、薪ストーブの専門業者さんに建物プランを見せながら、設置場所も含めて一緒に選んでいただくことをおすすめします。

 

<h3>2.煙突

 

薪ストーブの注意ポイント2つ目は、煙突です。

煙突はまっすぐ上に伸ばして屋根の上に突き出す屋根出しと、途中で横に曲げて外壁から出す壁出しの2つがあります。

 

屋根出しのメリットはストーブ本体からまっすぐ上に伸ばすので、壁出しに比べ施工費が割安になるケースが多いことです。また煙突の曲がりがないので、ドラフト現象という上昇気流のおかげで薪の燃焼効率が良くなったりします。

 

さらにススやタールなどの汚れが溜まりにくいので、掃除を業者さんに頼むときに割安になる傾向があります。

 

ただ平屋や2階建てでも吹き抜け部分なら採用しやすいですが、薪ストーブの設置場所の上に部屋があると屋根出しは難しいので、間取りに左右されるデメリットもあります。

逆に壁出しは屋根出しのメリット・デメリットと反対で、折れ曲がりがあるぶん燃焼効率が落ちたり、ススなどの汚れが溜まりやすかったり、施工費やメンテナンス費が割高になる傾向があります。

 

ただ家の構造や間取りに左右されずに、薪ストーブを好みの位置に設置できるメリットがあります。なので煙突の種類に関しては、建物の間取りや構造、設置したい場所に合わせて、検討するようにしましょう。

<h3>3.煙

 

薪ストーブの注意ポイント3つ目は、煙です。

 

建築予定地が住宅街だったりすると、薪ストーブはやりたいけど煙や匂いで近所迷惑にならないか、周りからクレームにならないか気にされる方は多いです。

ただ実際に薪ストーブを使ってみると、確かに最初の焚き付けのときはどうしても少し煙が出てしまいますが、適切な使い方をすれば煙はかなり減らせます。

 

また薪ストーブに適した薪を使って手際良く火が起こせれば、不完全燃焼で煙が出てしまうのを最小限にできるので、近隣からクレームが来るほどの心配はしなくて大丈夫だと思います。

なので薪ストーブを買うときは、薪の種類や焚きつけの仕方をしっかりと販売店の人に教えてもらうことが大切です。

 

例えば針葉樹は広葉樹よりもヤニや脂などを多く含んでいるので、燃えたときに匂いの強い煙が出やすいとか、しっかり乾燥させずに水分が多いまま燃やすと煙が多くなるとか、注意ポイントを必ず確認するようにしましょう。

 

あと住宅街で薪ストーブを付けるなら、できるだけきれいな煙を排出する触媒式や、4次燃焼までする製品がおすすめです。さらにススやタールなどの清掃メンテナンスを定期的に行って、燃焼効率が落ちないように配慮しましょう。

<h3>4.外気導入

 

薪ストーブの注意ポイント4つ目は、外気導入です。

 

これはちょっと専門的な話になりますが、基本的に高気密高断熱の家の方が、小さな薪ストーブで効率よく部屋全体を暖められます。なので初期コストやランニングコスト、メンテナンスや安全性の面で、相乗的に有利になります。

 

ただ注意点としては、冷暖房が家の外に逃げないように隙間を少なくしてある家なので、薪を燃やすときに起きるドラフト現象の負圧で、室内の空気が引っ張られて煙が外に排出されないことがあります。

あとはそもそも燃焼自体がうまくいかずに、煙が家の中に逆流してしまう可能性もあります。対策として外気導入という仕組みがあり、外壁や床に穴をあけて屋外からダクトを通して、薪ストーブに直接空気を送り込むことで薪の燃焼を手助けします。

実際にこの外気導入が必要かは、どのレベルで気密施工がされているかや、焚き付けのやり方を工夫したり、窓を少し開ければ大丈夫という意見もあって判断が難しい部分です。

 

寒い冬に部屋を暖かくするためにストーブを付けたのに、窓を開けてしまったら本末転倒な気もするので、専門業者さんにアドバイスしてもらいながら外気導入を検討するようにしましょう。

<h3>5.施工

 

薪ストーブの注意ポイント5つ目は、施工です。

 

施工は薪ストーブや煙突の設置はもちろん、煙突を抜くときの外壁や屋根の納まり、室内の壁や床の仕上げ、配置のことを指しています。

 

それぞれ建築基準法や消防法、あとは設置する薪ストーブ製品それぞれに施工要領があり、これらをしっかり守りながら工事することが大切です。

 

例えば、煙突を抜く部分の外壁や屋根の納まりが適切でないと、雨漏りの原因になります。また室内の壁や床は不燃材料で仕上げる必要があり、石やレンガ、鉄板や窯業サイディングなどを施工して、さらに空気層を設けたりと下地の素材も配慮する必要があります。

しかも薪ストーブの大きさや置く位置によって、どの仕様をどの範囲まで施工しないといけないか細かく計算する必要もあります。これを間違うと低温炭化という現象が起きて、火災の原因になる可能性もあります。

 

なので薪ストーブを依頼する専門業者さんの、知識と経験、実績も重要になります。

 

<h3>6.コスト

 

薪ストーブの注意ポイント6つ目は、コストです。

 

薪ストーブの導入でかかるコストは3つで、本体や設置費用などの初期コスト、薪の燃料費や煙突掃除などのランニングコスト、故障したときに必要なメンテナンスコストです。

初期コストは選ぶメーカーや製品によりますが、薪ストーブ本体と煙突の設置費用で80万円~150万円ぐらい、さらに室内の壁や内装の不燃処理でプラス20万円~50万円ぐらいです。

 

ランニングコストは、どこまで薪ストーブで暖を取るかや薪の調達方法によりますが、薪の燃料費で1日800円前後ぐらい、冬のワンシーズンで10万円前後ぐらいです。さらにシーズン終わりには煙突掃除もする必要があり、業者価格で4万円前後になります。

 

メンテナンスコストは、故障したときの部品交換なのでケースバイケースですが、300度ぐらいの温度でずっと熱するので、5年とか10年使っているとどこかしら壊れてきます。修理や部品交換で、10万円前後の定期的なメンテナンス費用は考えておきましょう。

 

ちなみに、失敗しない冷暖房器具の選び方や家の断熱材については、別の動画で詳しく解説しています。興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧ください。

<h2>●まとめ

 

今回ご紹介した薪ストーブを付ける際の注意ポイントは次の6つです。

 

1.ストーブ本体

2.煙突

3.煙

4.外気導入

5.施工

6.コスト

 

薪ストーブは昔から根強い人気のある設備で、リラックス効果もあるし、快適な暖房設備の1つだと思います。ただそれなりに費用もかかるし、選び方、使い方、設置の仕方、それぞれに注意点もあるので、採用するときはしっかり検討する必要があります。

 

今回のブログが全てではないですが、これからマイホームを考える人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

今後も随時更新予定です!

ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。

 

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