2022.01.09
【知ればかんたん】マイホームの色選び!絶対失敗しないための基本テクニックを徹底解説!
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、間取りや機能性はもちろん、できればおしゃれにしたい、自分の好きなものや色を選んで雰囲気のいい空間にしたい、絶対に失敗したくないと思いますよね?
その中でも色選びは、服や食器などを考えるときでも難しいですが、家となると規模も大きくて、床、壁、キッチンなど総合的に組み合わせを考えないといけません。もし失敗すれば、かんたんに交換できない部分が大半なので、余計に悩んでしまうと思います。
そこで今回のブログでは、家の中の壁や床といった内装と、キッチンなどの設備の基本的な色の選び方をお伝えして、失敗を防ぐだけでなく自分たちの好みを反映できるようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介すること以外でも、この色の組み合わせは良かった、これは微妙だった、みたいな生の声をいただけるとありがたいので、ぜひYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
●色選びで失敗しない基本テクニック
まずは配色の基本を3つ、組み合わせの基本を2つお伝えして、最後に内装コーディネートをするうえでの大切なポイントをご紹介します。
今回はどれも基本の話で、プロなら誰でも知っている知識ですが、お客様もある程度知っておくと実際の打ち合わせや、家具とか小物を選ぶときも役立つので、ぜひ参考にしてください。
ベースカラー
まず配色の基本1つ目はベースカラーになります。
これは内装の70%を占める、壁や天井の基本カラーを何色にするかです。後からかんたんに変えることができない重要な部分で、この後のメインカラーとの組み合わせもしっかり考えて決める必要があります。
メインカラー
次に配色の基本2つ目はメインカラーになります。
これは内装の約25%を占める、床やインテリア部分です。例えばTVボードやダイニングテーブル、ソファなどの家具やカーテン、ラグなど大きめの装飾品が代表的です。このメインカラーで内装の雰囲気がほぼ決まります。
壁や床のベースカラーと違い後で交換ができるものが多いですが、できるだけ買い換えは避けたいところです。しっかり考えて完成したときに、チグハグにならないように注意しましょう。
アクセントカラー
最後、配色の基本3つ目はアクセントカラーです。
内装の5%ぐらいなので多くはないですが、ここで自分らしさや個性が出たりするので、意外と大切なポイントになります。
例えば、壁紙の一部の色を変えて部屋の雰囲気を引き締めたり、ワンポイントで部屋の隅にグリーンを置いたりします。あとは壁に好きな絵を飾るだけでもグッとおしゃれ感が加わるので、どちらかと言うとプラスアルファ的なカラーです。
実際に床材を選ぶときの注意ポイントや、おすすめの造作家具、内装やカーテンで失敗しない方法については、別の動画で詳しく解説しています。興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
●色の組み合わせ
次に色の組み合わせですが、大きく分けると同系類似色と反対色があります。細かく言うと他にもありますが、基本はこの2つを押さえてベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを決めれば失敗ないと思います。
ベースカラー
まず最初に約70%を占めるベースカラーを決めていきますが、一般的には白系統で天井と壁を統一するのがベターです。具体的にはホワイトやオフホワイト、ライトグレー、ライトベージュの4種類がおすすめです。
ホワイトやオフホワイトは、部屋を広く見せてくれて光も反射するので、部屋を明るい雰囲気にできます。もう少しシャビーシックな雰囲気が好きならライトグレー、暖色で暖かい雰囲気が好きならライトベージュを採用します。
メインカラー
次に約25%を占める、メインカラーを組み合わせていきます。同系類似色でなじませるか、反対色を使って際立たせる方法があります。
ここはそれぞれの価値観やセンスによって変わりますが、無難におしゃれにしたいとか、飽きがこないシンプルなデザインにしたいとかなら、個人的には同系類似色でなじませるのがおすすめです。
例えば私の会社の家は無垢床が標準仕様ですが、選び方の基準としては明るい色ならバーチ、中間色でオーク、少し濃い色でアカシアを選びます。もし床がオークなら、造り付けのTVボードやカウンターなどの造作家具もオーク系を使います。
また床がアカシアならアカシア系の素材、床を白系のタイルにするなら、家具とかも白やグレーなどの同系類似色を使います。こうして家全体の統一感を出しながら、メインカラーを決めていきます。
アクセントカラー
最後は約5%を占めるアクセントカラーを組み合わせますが、この選定でデザインの雰囲気がガラッと変わります。
こちらも基本は同系類似色でまとめるのがおすすめで、私の会社だとグレーの塗り壁や黒のアイアン、少し色目の濃いレッドシダーなどを使って、奇抜すぎないシンプルなコーディネートをすることが多いです。
あとはブルーがラッキーカラーとか、赤が好きでどこかに入れたいときには、それをアクセントカラーとして全体のバランスを考えていきます。
基本的には一番過ごす時間の長いLDKから、配色を考えるのがおすすめです。そこが決まれば自然と方向性も決まるのですが、中でも大切なのがキッチンのレイアウトや種類です。
レイアウトが対面や壁付けなら、それほど主張することはありませんが、アイランドキッチンやフルフラットなオープンタイプのキッチンだと、LDKの中で大きな存在になります。
なのでキッチンの色もメインカラーやアクセントカラーとして、しっかり検討するようにしましょう。
●大切なポイント
次にここまでご紹介した基本をふまえて、実際に内装コーディネートをしていくうえで考慮したい、大切な3つのポイントをご紹介します。
ドア
大切なポイント1つ目は、ドアになります。
ドアの色は、壁と同系類似色にすることでベースカラーになります。しかし床と同じ木目にしたり、少し色目を変えてブルーグレーなどにすると、メインカラーにもアクセントカラーにもなります。
例えばホワイトの壁紙に対して、ドアもホワイトでシンプルにまとめたり、あえて少し外してライトグレーにしたり、アクセントカラーでブラックにするのもありだと思います。ドアを何色にするかで部屋の雰囲気が変わるので、全体のイメージを崩さないように選びましょう。
巾木
大切なポイント2つ目は、巾木になります。
巾木は壁と床の境目に取り付ける部材です。建築的目線で言うと、壁と床をピッチリ隙間なく施工するのが難しいので、その逃げとして隙間を隠す役割を持っています。
また住まい手側からすると、掃除機を使うときに先端を壁にぶつけてしまっても、クロスを傷つけずに済むという役割も担っています。
この巾木は全体に占める面積は多くないですが、壁と床の境目すべてに付くので意外と目立ちます。巾木の色は床か壁の色に合わせるのが基本ですが、個人的にはスッキリ壁の色に合わせると良いと思います。またできるだけ高さが小さく、厚みも薄い巾木がおすすめです。
ちなみに私の会社だと壁と床の納まりを工夫することで、巾木を一切付けない巾木レスという選択肢もあります。デザインへのこだわりが強かったり、巾木の上に積もるホコリ掃除から開放されたいお施主様に人気があります。
素材
大切なポイント3つ目は、素材になります。
これは内装に限らず家全体に言えることで、どの色にするかのカラーコーディネートも大切ですが、1つ1つの素材選びも重要なポイントになります。
例えば、床を木目にするときも本物の木を使うかどうかで、パッと見は一緒でも実際の足ざわりが違ったりします。またタイル柄の壁紙か本物のタイルかで、当たり前ですが微妙に光沢や質感も変わります。
素材は使い方によって上質な雰囲気にもなるし、選択や組み合わせを間違えればどこかチープな空間になってしまう可能性もあります。ただ正直ご予算の兼ね合いもあるし、すべて本物の素材を使わないといけない訳でもありません。
適材適所で本物を使う部分と少し抜く部分を使い分けることを、少し意識しながらコーディネートすれば、同じ色味の空間でも雰囲気が変わると思うので考慮してみてください。
●まとめ
今回はマイホームの内装設備の配色の基本として、次の3つを解説しました。
・ベースカラー
・メインカラー
・アクセントカラー
さらに組み合わせの基本として、次の2つのお伝えしました。
・同系類似色
・反対色
最後に次の3つの、具体的な選び方や考え方をご紹介しました。
・ドア
・巾木
・素材
色はマイホームの雰囲気を決めるうえで重要な要素で、間取りや機能性とはまた違った意味で大切な部分です。できればおしゃれにしたい、自分の好きなものや色を選んで居心地の良い空間にしたい、絶対に失敗したくないと感じる部分だと思います。
今回お伝えした内容がすべてではないですが、漠然とどうしようと悩んでいる人や、これからマイホームを考える人にとって、このブログが少しでも参考になれば幸いです。
ちなみにLDKを坪数以上に広く見せるポイントや、おしゃれな和室の作り方、失敗しない照明の選び方については、別の動画で詳しく解説していますので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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