2021.12.26
【徹底比較】階段5タイプのメリット・デメリットを詳しく解説!
マイホームを建てるとき、間取りや素材などいろいろ決めることがある中で、どんな階段にするかも大切です。
まず階段をリビングにするのか、玄関ホールや廊下にするのか、どこに配置するかでお客様によって賛否両論あります。間取りや動線も大きく変わり、メリット・デメリットもそれぞれあるので悩みどころだと思います。
その辺りは以前に出した動画で詳しく解説しているので、参考にしていただけると幸いです。
次に階段の種類を決める必要があり、見た目を重視するのか安全性を重視するのかで、選択肢がいろいろと変わります。
そこで今回のブログでは、代表的な5つの階段とそれぞれの特徴や注意ポイントを解説して、自分の家ならどの階段が合うか、ある程度判断できるようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、この階段にして良かった、こんなデメリットがあった、みたいな生の声をいただけるとありがたいので、ぜひYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
●5つの階段タイプ
今回ご紹介する階段は次の5つです。
1.直階段
2.かね折れ階段
3.回り階段
4.折り返し階段
5.らせん階段
まずはそれぞれの特徴を解説して、最後にどの階段にしても大切な「納め方」についてお伝えします。
1.直階段
階段の種類1つ目は、直階段です。
これは言葉のまま真っすぐな階段という意味で、ストレート階段と呼ばれることもあります。シンプルな形で設置場所を選ばないため、玄関ホールや廊下に設置しても良くリビング階段にも適しています。
直階段は広く平らな踊り場を作らないことがほとんどなので、比較的面積を取りません。また形が真っすぐなので、2階に大きな家具とかを運ぶときに壁にぶつけて傷つける可能性が低くなります。
さらに階段下にカウンターを設置してワークスペースにしたり、テレビを設置するスペースを取りすいメリットがあります。
ちなみに直階段は足を踏み外したときに、一気に下まで落ちる可能性があって危ないと言われます。しかし直階段以外でもリスクはあり、どちらかというと最後にお伝えする階段の納め方の方が安全性を左右します。心配な方はぜひ配慮するようにしてください。
2.かね折れ階段
階段の種類2つ目は、かね折れ階段です。
かね折れ階段はL字形になっていて、L字階段と呼ばれることもあります。部屋の角にそって作ることができるので、直階段と同じようにプランニングで配置しやすい形です。
また直階段に比べ2階の降り始めに滑って転がり落ちても、曲がり角で止まるので大怪我しにくいと言われています。ただ個人的には壁にぶつかるのも危ないと思うので、それほどメリットではないと考えています。
このかね折れ階段の特徴は、写真のように曲がり部分を一枚の踊り場にするタイプと、扇状に2段や3段で回るタイプがあることです。扇状だと曲がりの内側、△の先の部分が狭いので、足を乗せたときに踏み外してしまう恐れがあり注意が必要です。
3.回り階段
階段の種類3つ目は、回り階段です。
回り階段は上から見るとコの字になっているので、コの字階段と呼ばれることもあります。間取りにもよりますがリビングより玄関ホールや廊下に配置しやすく、実際に付けることも多い形です。
回り階段は連続して曲がり角が2つあり、その踊り場を1枚ずつにして2段でいくか、4段や6段で回るかで足を踏み外して転倒するリスクが変わります。実際には面積の兼ね合いで、6段回りで納めることが多くなっています。
4.折り返し階段
階段の種類4つ目は、折り返し階段です。
折り返し階段は先ほどの回り階段と形は一緒ですが、学校や商業施設などでよく見かける、折り返しの所が1枚の踊り場になっているタイプです。回り階段の扇状の狭い部分で、足を踏み外す危険性を避けられるので、安全性を重視するならおすすめの形です。
また踊り場の上に窓や照明があるなら、平らな面が広いので脚立を安定して置けて、掃除などがしやすいメリットもあります。
ただ踊り場を1枚で広く作るので、他の階段に比べて畳1枚分ぐらいは面積が余分に必要です。プランニングのときに、最初から考えておかないと実現が難しいことがあります。
そのためしっかり希望の優先順位を決めて、住宅会社のプランヒアリングのときに相談するようにしましょう
5.らせん階段
階段の種類5つ目は、らせん階段です。
らせん階段も折り返し階段と同じく、住宅に使うケースは少ないと思います。渦巻きのように円を描きながら上る階段で、上から見ると円柱の形になっています。角が無いぶん他の階段に比べて面積を抑えられるので、限られた空間の中に設置するときに重宝します。
見た目的にシンプルで、マイホームに採用している人は少ないと思うので、人と違った個性を出したい方にもおすすめです。
ただ他の階段と比べて、階段下のデッドスペースを収納やワークスペースに活用しにくくなります。また全ての段が扇状で、中心寄りの踏み板が狭くなっているので、使ってみると少し怖さがあって慎重に降りる必要があります。
●階段の納め方
それぞれの階段種類の特徴については以上ですが、最後にどの階段を選ぶにしても大切な、階段の納め方についてお伝えします。
階段の納め方のポイントは2つあって、1つ目は踏み板になります。これは階段の踏む部分の板のことで、この踏み板の幅や奥行き、高さによって階段の使いやすさや、安全性が大きく変わります。
もちろん幅や奥行きは広い方が使いやすく、1段1段の高さは低い方が安全です。ですがそれだけ面積を多く取ってしまい、費用も余分にかかるため何を優先するかが大切です。
2つ目のポイントは、ボックス階段かストリップ階段かです。ボックス階段は横が壁で囲われているタイプで、安価に抑えられるうえに階段下に収納を作りやすいのが特徴です。ただ人によっては少し閉塞感を感じる可能性があります。
逆にストリップ階段は横が手すりだけで、さらに足を置いたときにつま先が当たる「蹴込板」が無いタイプです。階段を上がるときに足を置きやすく、目線が抜けて開放的な雰囲気になります。
ただ木で作るにしても化粧部分が多くなるので割高になり、鉄やスチールだと50万円前後は追加費用がかかるので注意が必要です。
ちなみにストリップ階段で心配なのが、手すりや踏み板の隙間からの転落です。通販などで落下防止のネットが販売されているので、お子さんが小さいうちは安全面を考えて付けるようにしましょう。
●まとめ
今回ご紹介した階段の種類は次の5つになります。
1.直階段
2.かね折れ階段
3.回り階段
4.折り返し階段
5.らせん階段
階段は家族が毎日使うため、できるだけ安全で使いやすい形を選ぶことが大切です。また付ける場所によっては、家の雰囲気も大きく左右されます。それぞれ形ごとのメリット・デメリットを理解したうえで、慎重に検討するようにしましょう。
今回は階段をテーマにお伝えしましたが、実際に安全性や暮らしやすさという部分を考えると、間取りや収納、動線計画なども大切になります。興味のある方は下のリンクから、他の動画もぜひチェックしてください。
今回のブログ内容が全てではないですが、これからマイホームを考える人に少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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