2021.10.10
【2021年最新版】新築マイホームに付けるエアコンの選び方を住宅のプロが伝授!
皆さんも新築の際には、LDKや寝室のエアコン買い替えを検討されると思いますが、せっかくなら家にあった性能で省エネな商品を選びたいですよね?
エアコンは1回買ったら壊れるまでおよそ10年ぐらいは使うと思うので、暖房や冷房の効きが悪くてもかんたんに買い替えられませんし、機種や能力によって光熱費が変わると言っても本体金額は20万円前後するので結構な出費になります。
そこで今回のブログでは失敗しないエアコンの選び方と、省エネ性能やプラスアルファ機能を紹介して、自分達の家にぴったりのエアコンを納得して選べるようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、「このエアコンにして良かった」「このモデルは微妙だった」みたいな生の声をいただけるとありがたいので、良かったらYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせていただいた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報をできるだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
・エアコン選び4つのポイント
結論から言うと、失敗しないエアコン選びのポイントは次の4つです。
1.デザイン
2.畳数
3.能力
4.省エネ
まずはこの4つをお伝えして、最後にエアコンのプラスアルファ機能をご紹介します。それではひとつずつ解説します。
1.デザイン
失敗しないエアコンの選び方1つ目は、デザインです。
これを重視するかは人によると思いますが、来客があったり皆が集まったりするLDKはおしゃれにしたいという方にとって、必然的にエアコンなど家電のデザインも大切になりす。
私もモデルハウスのエアコン選びでいろいろと調べますが、三菱とかダイキンとか各メーカーでデザイン性の高い商品が出ていて、一般的な真っ白のエアコンも悪くないですが設置する場所や壁の色によっては結構目立ってしまいます。
なので製品によっては薄型やスクエア型でシンプルな物を選んだり、カラーバリエーションも豊富なら壁の色や全体の雰囲気に合わせて選んだりと、インテリアの一部としてこだわってあげると部屋のデザイン性がグッと上がっておすすめです。
2.畳数
失敗しないエアコンの選び方2つ目は、畳数です。
家電屋さんでエアコンを買う時には、下のような目安になる部屋の畳数表示がしてあるので、そこを一つの基準にして選ぶと思います。
(例)
主に10畳用 |
|
暖房 |
8〜10畳 |
冷房 |
8〜12畳 |
まずメインの畳数が書いてあり、それとは別に暖房・冷房それぞれの畳数が書いてあります。
この例だと暖房は8~10畳の部屋に効くように見えますが、実際は小さい数字の8畳が木造一戸建て、大きい数字の10畳が鉄筋集合住宅の畳数目安です。
しかもこの畳数目安は1964年の空気調和・衛生工学会規格に基づいているので、50年以上前のかなり古い断熱性能の家が基準になっています。
当然50年前と今の家を比較すれば断熱性能や気密性能は雲泥の差なので、そのままの畳数で選ぶとかなりオーバースペックです。
実際に他の住宅系YouTuberの方も言われてますが、断熱性能はZEH基準以上のUA値で気密性能もC値1以下であれば、畳数目安の4倍ぐらいの部屋の広さまで十分に対応できます。
そのためLDKの大きさや吹抜けの有無、間取りや窓の取り方によっても変わりますが、200V14畳用のエアコンで56畳、28坪ぐらいはカバーできることになります。
家の打ち合わせでは性能や間取りプランはもちろん、実際にどのサイズのエアコンを選べば良いかも住宅会社の人に相談するようにしましょう。
ちなみに吹抜けの注意ポイントや間取りの失敗例については、別の動画で詳しく解説していますので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
3.能力
失敗しないエアコンの選び方3つ目は、能力です。
こちらも先程の畳数表示と同じく家電屋さんの店頭やネット、カタログに掲示されている重要な目安で、冷暖房それぞれの能力が書いてあります。
(例)
能力(kW) |
|
冷房 |
2.2 |
(0.4〜3.4) |
|
暖房 |
2.5 |
(0.3〜5.7) |
例えば冷房の「2.2」という数値は冷房時のエアコンの標準的なパワーを表していて、下の(0.4~3.4)という数値は最小能力と最大能力を表しています。この最大能力が大きいほど、エアコンが出せるパワーの範囲が広くなります。
能力とは冷房では熱を取り除く力、暖房では温める力になり、同じ畳数用のエアコンでもこの数値の大きい方が、より早く冷暖房を効かせられます。このため畳数も大切ですが能力値もしっかり確かめてエアコンを購入するようにしましょう。
4.省エネ
失敗しないエアコンの選び方4つ目は、省エネです。
エアコンの省エネ性能は大きく2つに分けることができて、1つ目は省エネ基準達成率という5段階の星の数で、例えば星1つだと省エネ達成率が100%未満、星5つだと121%以上です。
2つ目はAPFというエネルギー効率の数値で、車の燃費のようなイメージに近く「6.7」や「7.3」などと表され、数値が大きいほど省エネ性が高く効率が良くなります。
省エネ性が高いほど金額も高くなりますが、リビングなどのように使う頻度が多く長い時間運転するエアコンは、できるだけ省エネ性の高い製品を選んだ方が光熱費を抑えられるためおすすめです。
ちなみにエアコン以外でできる省エネ対策や、比較されることの多い全館空調については別の動画で詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
・プラスアルファ機能
最後にプラスアルファでエアコンに付いている、注目しておきたい2つの機能をかんたんにご紹介します。
1つはフィルター自動掃除機能で今時のエアコンにはほとんど付いていますが、フィルターを掃除するのが面倒とか、吹抜けのように高い位置のエアコンで掃除がしにくい場合に人気があります。
ただしこの機能が付いていればまったく掃除しなくて良い訳ではなく、最低でも1年に1回ぐらいは自分で掃除しないとホコリがたまり、故障の原因にもなるので注意が必要です。
もう1つはスマホ遠隔機能で、専用のアプリをスマホにダウンロードするとWi-Fi機能内蔵のエアコンを遠隔操作できます。
スマホをリモコン代わりにしたり外出先から消し忘れをチェックできたり、家に帰る前に冷暖房を入れて帰った時にエアコンが効いた状態にしたりできます。
これは特にデメリットの無い機能ですが選ぶ機種によって操作性が変わるため、スマホでの操作方法などを確かめてから機種を選ぶようにしましょう。
・まとめ
ここまでのまとめになりますが、失敗しないエアコン選びのポイントは次の4つです。
1.デザイン
2.畳数
3.能力
4.省エネ
それぞれの概要はお伝えした通りですが、家づくりと同じくエアコンのチョイスもかなり重要で、メーカーや機種などいろいろな選択肢によって冷暖房の効きや光熱費が変わります。
実際には家の断熱・気密性能、間取り、窓の取り方、生活スタイルや暮らし方でどのエアコンを選ぶべきかが変わるため、住宅会社の人としっかり相談しながら決めるようにしてください。
今回のブログがすべてではないですが、これからマイホームを考えている人にとって少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。
CATEGORIES
- コラム (28)
- 保育担当 河原 愛 (9)
- 動画で学ぶ (290)
- スタッフブログ (1,449)
- イベントレポート (81)
- その他 (787)
- MODEL HOUSE – 東幸 – (46)
- MODEL HOUSE – 菰口 – (69)
- お知らせ (4)
- アドバイザー尾﨑 遥 (24)
- アーカイブ (1,228)
- キッチンのこと (24)
- コーディネーター田中やよい (130)
- サニタリーのこと (22)
- プライベートのこと (76)
- リビングのこと (38)
- 住宅ローンのこと (98)
- 外観のこと (31)
- 家づくりのこと (272)
- 小物たち (21)
- 工務担当 吉原 英崇 (23)
- 広報担当 小林 紗矢香 (18)
- 広報担当 (10)
- 林 拓未 (1,073)
- 玄関のこと (20)
- 総務担当 戸塚 里美 (109)
- 総務担当 水野 瞳 (83)
- 趣の空間のこと (45)
- 階段ホールのこと (22)