2021.09.14
【開放的!】LDKを広く見せる5つのインテリアテクニック!
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、できるだけ広くてゆったり過ごせるLDKにしたいと思いますよね?
でも実際には敷地の広さやご予算もそうだし、土間収納やファミリクローゼットも1階にほしいとなると、色々な優先順位があったりしてどうしてもLDKの広さを十分に取れない事があります。
これがもし物理的な広さを確保できなくても、視覚的に広がりを感じられるようなLDKが作れれば、建築コストや冷暖房費も抑えられて毎日の掃除も楽になるので、一石二鳥だと思います。
そこで今回のブログでは、実際の面積以上にLDKが広く感じられて、コスパはもちろん満足度もアップする家づくりが出来るようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、こういう工夫をしたら良かった、これは微妙だった、みたいな生の声を頂けると有り難いので、良かったらYouTubeにコメントください。
大工時代を含めて15年以上、沢山のお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しない為の情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
LDKを広く見せる5つのポイント
結論から言うと、LDKを広く見せるポイントは次の5つになります。
1.家具や建具
2.天井壁
3.床
4.窓
5.視点
それでは1つずつ解説していきます。
1.家具や建具
LDKを広く見せるポイント1つ目は、家具や建具です。
これは家具の選び方や置き方、建具の種類を工夫する事で広く見せる方法で、少し意識するだけで実際の面積以上に広く感じる事ができます。
まず家具に関しては抜け感とボリュームが大切で、抜け感は出来るだけソファや棚を置く際に背が低い物を選ぶ事で、圧迫感を出さないようにして、尚且、家具の背面やサイドに板がない物を選ぶと視線が遮られずに広さを感じやすくなります。
後はソファやテーブルなど家具を支えるフレームや足も、出来るだけ細めのパイプ状の物を選んだり、例えばTVボードやスタディカウンターなどを設ける場合には、造り付けのオーダー家具にする事で、統一感のあるスッキリとした雰囲気を演出する事ができます。
次にボリュームは、単純にあまり家具を置かなくても良いように間取りを工夫する事で、ダイニングテーブルやソファは良いとしても、例えば普段着を掛けておく為のハンガーラックや子供の玩具を置く為の棚とかは、家具を置かなくても済むように予めリビングに収納スペースを確保しておいて、出来るだけ生活感が見えないように掃除も出来るだけ楽になるように工夫するようにしましょう。
次に建具に関しても大切なのは抜け感で、可能な限り付けなくても良い所は付けないようにする事が重要で、例えば玄関からリビングの扉だったりリビングから廊下への扉だったり、不要な所は扉を無くすようにします。
勿論、プライバシーを考慮できるような間取りや家全体の温熱性能も高い事が前提にはなりますが、このブログを見て下さっている方はクリア出来ると思うので、ご紹介させて頂きました。
あとは建具の高さも結構重要で、一般的な家の天井高は2m40cmが多くて、そこに2mの建具を付けるので大体扉の上に40cmぐらいの垂れ壁ができますが、意外とこの壁が抜け感を邪魔してしまったり、物理的な空気循環の妨げにもなるので、可能であれば2m40cmの天井高に対して、天井までいっぱいの2m40cmのハイドアを採用して、扉を締めていても開けていてもスッキリとした印象になるように配慮するようにしましょう。
ちなみに、造り付けのオーダー家具をお薦めする理由や注意ポイントについては、別の動画で詳しく解説しているので、興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧ください。
2.天井壁
LDKを広く見せるポイント2つ目は、天井壁です。
まず天井壁の素材は基本的にクロスが多いと思いますが、広く見せる観点だと膨張色の白系で統一するのが望ましいです。
アクセントでキッチンの天井やTV裏の壁に暗い色を持ってきたり、板張りをするパターンもあると思いますが、色の使い方や板の貼り方によっては奥行きを感じるようにも出来ます。
ただ少し窮屈な印象になってしまう事もあるので、LDKの形や大きさでバランスを見て配置配色をするようにしましょう。
あとは物理的に天井高を一般的な2m40cmよりも高くしたり、1階と2階を繋ぐ吹抜けを作る事で上方向の広がりを演出するのも有効です。
ちょっとした工夫ですが壁の上部を30cmとか少し空けて、目線が抜けるようにしてあげると奥行きを感じやすくなって広く見せる事ができます。
他にもリビング階段にする場合にもストリップタイプにしたり、手すりなども普通の腰壁にせずにアイアンや木の格子でシンプルにまとめる事で、開放的なイメージにする事ができます。
最後に天井に付ける照明も結構大切で、可能であれば出来るだけ天井がスッキリ綺麗に見えるように、ダウンライトや間接照明を中心に配置して、仮にダウンライトを多用する場合には、部屋の隅とかバラバラに分散して配置せずに、2灯を1セット、4灯を1セットみたいな感じで集中させて配灯すると、より天井がスッキリしたイメージになります。
勿論アクセントで、場所によってペンダントライトやスポットライトを使っても良いですが、同じ大きさのLDKでも、照明の選び方1つで本当に雰囲気や空間の広さ感覚は変わるので、しっかりバランスを考えて採用するようにしましょう。
ちなみに、間取りの失敗事例や後悔しない為の照明テクニックについては、別の動画で詳しく解説しているので、興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧ください。
3.床
LDKを広く見せるポイント3つ目は床で、注意した方がいいポイントは「色」と「見え方」です。
色というのは天井壁でもお伝えしたように、出来るだけ暗い色より明るい系の色の方が、LDKも明るくなって開放的な空間にする事ができます。
見え方についてはできるだけ連続して床を見えるようにする事で、床を沢山見せる事ができると、片付いているイメージで清潔感があったり、視線が奥まで届いて実際の面積以上に広々と見えます。
なので、あまり床に物を置かなくても良いように収納スペースをしっかり確保して、尚且、広さ感を優先するなら、ラグとかも出来るだけ敷かないようにして、仮に敷くとしても暗い色より明るい色の製品を選ぶようにしましょう。
4.窓
LDKを広く見せるポイント4つ目は窓で、窓には沢山の種類やサイズがあり配置の仕方も設計力や設計コンセプトによって大きく変わります。
家の中と外を繋げる唯一のアイテムなので、開放感や抜け感だけを考えると出来るだけ大きな窓を沢山設置するのが有効ですが、実際には耐震性や温熱環境のバランスも考えないといけないし、周辺環境からのプライバシーや防犯にも考慮しないといけないので、無闇に窓を付けるのは得策じゃないです。
なので例えば、引違いの掃出し窓を付ける場合には、せっかくなら床から天井までのサイズを採用したり、大きな窓じゃなくても、高窓を付けて空が見えるようにしたり、場所によっては地窓を付けて、庭の植栽を少し覗けるようにするとこれも自然を感じられて開放的な空間を演出できるのでお薦めです。
ちなみに、窓を計画する際に大切な考え方や窓の種類別の注意ポイントについては、別の動画で詳しく解説しているので、興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧ください。
5.視点
LDKを広く見せるポイント5つ目は、視点です。
これはここまでご紹介した事を踏まえて、LDKのデザインを考える時に押さえておくと良いポイントで、どこの視点から広さを感じるようにするかという事です。
リビングに入った時に広く見せたいのか、それともソファーに座った時に広く感じたいのか、あるいはキッチンに立った時でもいいと思うので、ベースとなる視点を決めておくと考えやすくなるし具体的な工夫もできるようになります。
例えば、あえてキッチンの天井を15cmぐらい低くして、プラス天井のクロスに暗いトーンの物を選んだり板を貼って重厚感を出す事で、キッチンに立った時にリビングの広がりを感じられるようになります。
他にも、どこの視点から考えるかで窓の取り方や吹抜けの位置など色々と変わってくるので、LDKの中でも特にどこを大切にしたいと思っているのか、改めてそのポイントも検討するようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、LDKを広く見せるポイントは次の5つになります。
1.家具や建具
2.天井壁
3.床
4.窓
5.どの視点を大切にするか
それぞれの概要はここまでお伝えした通りですが、皆さん、LDKを広く快適にしたいという想いはありつつも、なかなか他の優先順位を考えると現実的に難しい場合もあると思います。
ただ実際には建てるコストや住んでからの維持費を考えると、コンパクトにしながら広く感じられる家づくりは大きなメリットがあります。
今回ご紹介した内容が全てでは無いですが、どれもちょっとした工夫で出来る事なので、これからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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