2021.09.12
【不都合な真実】住宅業者が隠したい住宅トラブルTOP3
皆さんもせっかくマイホームを建てたら住んだ後もトラブルなく、住宅会社とも良好な関係性で快適に過ごしたいと思いますよね?
ただ現実に住宅業界はクレーム産業とも言われていて、家が完成して住んでみたら不具合が沢山起きてしまって、しかもそれを住宅会社に相談してもまったく対応してもらえないという最悪のケースも、僅かながらあったりします。
そこで今回のブログでは、公益財団法人「住宅リフォーム紛争処理支援センター」が運営する「住まいるダイヤル」に寄せられた、実際の新築住宅のトラブル上位3つをご紹介して、どんな内容が多いのかを把握すると共に、実際に住宅会社とトラブルになった際にどのように対応すれば良いのか、明確に分かるようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、こんな事があった、こんな対策をしたほうが良い、みたいな生の声を頂けると有り難いので、良かったらYouTubeの方にコメント下さい。
大工時代を含めて15年以上、沢山のお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しない為の情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧下さい。
住宅トラブルTOP3
はじめに住宅トラブルの概要をお伝えすると、少し古い情報ですが2017年の新築住宅のトラブル相談件数は約1万2千件あり、そのうち約8割が不具合ありという判断になっています。
なので単純計算ですが建売住宅を含めた新築着工棟数が年間55万軒ぐらいなので、新築着工した家の2%ぐらいは住み始めてから何かしらのトラブルが発生してしまい、紛争処理センターに相談してるイメージになります。
では本題で、住まいるダイヤルに寄せられる住宅トラブルTOP3と割合は次の通りです。
第3位 性能不足 約14%
第2位 雨漏り 約15%
第1位 ひび割れ 約22%
それではひとつずつ解説していきます
第3位 性能不足
相談が多い住宅トラブル第3位は、性能不足です。
これは契約時に取り決めた材料や設備と違う物が使われていたり、約束していた性能を満たしていない住宅が、完成してしまった意味になります。
原因としては、故意に違う材料を使ったり性能を変える事は基本的にあまり考えられないので、会社側からお客様への説明が不十分でしっかり内容が伝わっていなかったり、単純に会社側の施工ミスの可能性が高いように感じます。
家は高い買い物ですし一生暮らしていく大切な場所なので、明らかに打合せや契約の際の説明と違う物が使われていたり、性能が不足しているようであればうやむやにせずに、しっかり住宅会社に確認するようにしましょう。
実際に起きてしまった事は仕方ないですが、その後が一番大切できちんと対応してくれなかったり誠意が感じられないようなら、最後に詳しく紹介する住まいるダイヤルのような相談窓口を利用して、どのように進めるべきか検討する事をお勧めします。
ちなみに住宅会社との打合せで起きやすいトラブルや解決策については、別のブログで詳しく解説しているので、興味のある方は下に貼ってあるリンクからご覧頂けると幸いです。
第2位 雨漏り
相談が多い住宅トラブル第2位は、雨漏りです。
家の天敵と言えばやはり雨漏りで、実際にトラブル件数としても2017年度は1400件もあったので、要注意事項という事が理解できると思います。
ただ通常の雨漏りであれば、住宅瑕疵担保責任という義務付けの制度によって最低でも10年間は施工した業者が責任持って直さなければいけないし、住宅瑕疵担保責任保険に加入していればその費用は担保されるので安心です。
でも何らかの理由で会社が対応してくれなかったり納得できない場合には、やはり住まいるダイヤルのような専門家が相談に乗ってくれる所へ連絡して、的確な指示を仰ぎながら進めていくのが間違いないのでお勧めです。
ちなみに今回ご紹介した住宅瑕疵担保責任保険についての注意ポイントや、家の雨漏りを防ぐ為のチェックポイントについては、別のブログで詳しく解説しているので、興味のある方は下に貼ってあるリンクから、ぜひご覧下さい。
第1位 ひび割れ
相談が多い住宅トラブル第1位は、ひび割れです。
ひび割れに関しては、住まいるダイヤルの資料で実際の相談事例が紹介されていて、新築住宅の外壁、内壁、基礎の底板にひび割れを発見して施工業者に相談したけど、「構造上問題が無い」と言われて対応してもらえなかった、という事例でした。
普通に考えて壁や基礎にひびがあった場合、お客様からすると心配になるのも分かりますし、建物に何か不具合があるんじゃないかと思うのは当然だと思います。
ただ実際には、ひび割れで考えられるケースは大きく分けると2つあり、1つは本当に基礎や壁に工事の不具合がある場合で、原因は色々な事が考えられますが一言でいうと施工不良という事になります。
もう1つは基礎の表面に塗ってある化粧材がひび割れてしまったり、壁の場合は素材の種類にもよりますが、こちらも表面の塗料が剥離して割れていたりすることがあります。
例えば窓のくり抜き部分の弱い所に負荷がかかってしまい、外壁や壁のクロスが割れてしまったりするパターンで、こちらは適切な施工をしていても経年や環境によって避けられないひび割れが存在するのも確かで、構造上は問題ない場合が多いです。
なので、こういったひび割れがあったら全てダメという訳ではないですが、住宅会社側からすると予見できる範囲で、可能な限りお客様に前もって伝えておく事が大切です。
「こういう理由で表面のひび割れが起きるかもしれないけど心配無い」と予め説明して了承を得ておけば、多くのお客様は「言ってた通りだね」「これは大丈夫だね」と理解してくれます。
それでも心配な方は実際に現地を見てもらった上で説明を受けて、住宅会社の対応や説明で納得できない場合には、お客様が自分で判断するのは難しいと思うので、第三者の専門家に相談してアドバイスを貰ったり、原因を究明してもらうしかありません。
ちなみに、私自身が実際に体験した欠陥住宅の話については別のブログで詳しく解説しているので、興味のある方は下に貼ってあるリンクからぜひご覧下さい。
住まいるダイヤルについて
最後に住まいるダイヤルについての詳細説明ですが、これは公益財団法人が運営している「住宅リフォーム紛争処理支援センター」の相談窓口で、国土交通大臣の指定を受けて住宅相談の支援業務などを行っています。
主に住宅について無料で電話相談ができて、しかも相談相手は国土交通大臣から指定された一級建築士になるので、かなり詳しい内容の相談ができます。
あとは住宅性能評価書を交付されている住宅や、家を建てた住宅会社が住宅瑕疵担保責任保険に加入していれば、弁護士も交えて面談による1時間無料の専門家相談もできます。
それでも解決しない場合は、各都道府県にある弁護士会の専門家が1歩踏み込んで「斡旋・調停・仲裁」による紛争解決手続きのサポートもしてくれます。
ざっくりこのような感じで話を聞いてくれるだけではなく手厚い支援体制になっているので、これからマイホームを建てる方は万が一の事態に備えて頭の片隅に入れておいて頂けると幸いです。
まとめ
以上、ここまでのまとめに入りますが、相談が多い住宅トラブルは次の3つです。
第3位 性能不足
第2位 雨漏り
第1位 ひび割れ
それぞれの概要はここまでお伝えした通りですが、残念な事に年間約1万2千件の相談があるという事は、極一部ではありますがお客様が納得できない家作りになってるケースが現実にあるという事です。
勿論、何かあった場合にはまず初めに家を作ってくれた住宅会社に相談するのがベストですが、場合によっては満足な回答が得られなかったり誠実真摯な対応をしてもらえない事もあると思うので、そんな時は今回ご紹介させて頂いた住まいダイヤルに相談してみるのも一つの方法になります。
何もトラブルがなく納得の家づくりになればそれが一番ですが、今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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