2021.06.13
【知れば納得&安心!】マイホームの仕様・設備について、統計データを元に徹底解説!
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、出来るだけ良い仕様にしたい、素材や設備の選び方で失敗したくないと思いますよね?
家は間取りや性能の他に窓や設備など沢山の選択肢がありますが、家づくりは初めての方がほとんどなのでどれを選べばいいか正直わからないと思います。
一生暮らすマイホームに限りあるご予算の中で優先順位をつけて選んだのに、使わない設備を付けてしまったりトラブルの多い素材だったりしたら、ずっと後悔してしまうかもしれません。
そこで今回はフラット35という住宅ローンを扱っている住宅金融支援機構が、平成29年に建てた家3,000軒の仕様を調べた住宅仕様実態調査報告を元に、他の人は何を選んだのか気になる仕様をピックアップしてお伝えしようと思います。
実際には人がどんな仕様を選んでいようと関係ないし、自分が共感納得したならそれで良いと思いますが、どっちにしようか迷った時に統計データがあれば参考に考える事ができます。
大工時代を含めて15年以上、沢山のお客様の家づくりをさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しない為の情報を出来るだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。
住宅仕様実態調査報告(平成29年度)
https://www.jhf.go.jp/about/research/tech_flat35_siyou.html
6つの家の仕様と設備
今回ご紹介する家の仕様、設備は次の6つになります。
1.サッシ枠
2.屋根形状
3.太陽光発電
4.屋根材
5.床暖房
6.吹き抜け
どれも家づくりをする際には迷うポイントだと思うので、1つずつ説明していきます。
1.サッシ枠
新築で選ばれた仕様、1つ目はサッシ枠です。
サッシ枠というのは窓ガラス周りの枠の事で、日本で主に使われてる材質はアルミ、樹脂、アルミ樹脂複合という3つになります。
この中で平成29年度に建てた家で選ばれた材質は、1位がアルミで38%、2位がアルミ樹脂複合で32%、3位が樹脂で23%という結果です。
アルミは熱を伝えやすい材料で断熱性を考えると不利になりますが、金額が一番安いので流通量が多くなっていると予測できます。
ただ前回の平成24年度調査ではアルミは73%だったのでこの5年で激減していて、今後も使う家は少なくなる事が予想されます。
ちなみに2位のアルミ樹脂複合や3位の樹脂はアルミとは逆で、前回から大幅に選ぶ人が増えているため、今後もさらに主流になっていくと考えられます。
窓についての注意ポイントは別のブログで詳しく解説していますので、良ければ読んでください。
2.屋根形状
新築で選ばれた仕様、2つ目は屋根形状です。
これは1位が切妻で40%、2位が片流れで30%、3位が寄棟で13%になっています。
この調査は5年毎に実施されていて、前回と前々回の調査結果と比べると急激に増えているのが片流れで、13%⇒19%⇒30%と着実に増えていて、逆に寄棟は31%⇒18%⇒13%とどんどん減っていて、時代の変化が現れている気がします。
1位の切妻は増えたり減ったりという感じですが安定の1位で、シンプルで雨漏りリスクも比較的少ないので人気が高くなっています。
こういった屋根形状の特徴や雨漏りリスクについては、別のブログで詳しく解説していますので、良かったら読んでください。
3.太陽光発電
新築で選ばれた仕様、3つ目は太陽光発電です。
これは太陽光パネルを載せたか載せてないかの数字で意外な結果かは分かりませんが、載せた人が18.4%、残りの81.6%が載せていない事になります。
この搭載率は都道府県によって差があり、天候の悪い日が多く1年の平均日射量が少ない北海道が0%、東北が6%になっています。
逆に1年の平均日射量が多い四国は35%で、他に比べてかなり多くなっています。
いずれにしても太陽光パネルを載せるかどうかは、表面的なメリットだけではなくデメリットも明確に理解して頂いて、家の耐震性や断熱性も確保して、その上で敷地条件がクリアできたり資金的に余裕があるなら、災害時のリスクヘッジも兼ねて自家消費をまかなう範囲で載せるのがベストだと思います。
太陽光パネルの考え方やリスクについても、別のブログでお伝えしているので、気になる人はチェックしてみてください。
4.屋根材
新築で選ばれた仕様、4つ目は屋根材です。
屋根材の1位はガルバリウム鋼板で38%、前々回の調査から20%⇒28%⇒38%と選ぶ人が増えていて、今回の調査ではスレートを抜いて1位になっています。
2位はスレートで33%、屋根材の値段は安いですが耐久性はガルバや瓦に比べて低く、将来の塗替えやメンテナンスコストを考えると選ぶメリットは少ないと思います。
3位は昔からある瓦で、耐久性は高いですが重量があるため地震の時に不利になってしまい、デザイン的な観点や金額も少し高めな事もあり、年々使う人が減ってしまっています。
屋根材についても注意ポイントや選び方について別のブログで詳しくお伝えしていますので、良かったら読んでください。
5.床暖房
新築で選ばれた仕様、5つ目は床暖房です。
床暖房を付ける方は意外と少なくて、この統計データによると全体の14%になっています。
家を建てるなら床暖房を付けたいという声は結構聞きますが、実際に付ける人は少ないんだなという印象です。
これは私の個人的な推測になりますが、昔と比べると最近は高気密高断熱の家が増えてきて、そこまで暖房設備を付けなくても十分に温かい家になり、選ぶ床暖房の設備によっては導入コストやランニングコスト、メンテナンスコストもある程度必要になるので、生涯コストと価値、費用対効果の観点から選ばれていないように感じます。
実際に窓や断熱材をしっかり選んで床フローリングに無垢材を使えれば、床暖房を無理に付けなくても十分暖かい家になると思います。
床暖房の注意ポイントについても別のブログで詳しく解説していますので、良かったらこちらも読んでください。
6.吹き抜け
新築で選ばれた仕様、6つ目は吹き抜けです。
吹き抜けも結構人気でお客様から吹き抜けにしたいとよく聞きますが、実際には全体の18%しかいないのでこちらも予想より少ないという感じです。
今はネットとかSNSで実際に体験した人の生の声を簡単に知る事ができるので、吹き抜けのデメリットとかを聞いて結果的に辞めてしまったのかな?というイメージです。
確かに吹き抜けは天井が高い分暖房をかけても温かい空気が上に溜まってしまうので、1階部分が温まりにくいという欠点があったり音の問題もあったりしますが、家の断熱性能を高くしていくつか工夫してあげれば、開放感も抜群だし自然の光も1階に取り入れる事ができてメリットも大きかったりします。
吹き抜けについてのメリット・デメリットも、別のブログで詳しく解説しています。
こちらもよろしければチェックしてみてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、今回ご紹介した家の仕様、設備は次の6つになります。
1.サッシ枠
2.屋根形状
3.太陽光発電
4.屋根材
5.床暖房
6.吹き抜け
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、冒頭でもお伝えしたように一生暮らすマイホームで限りあるご予算の中で優先順位をつけて選んだのに、使わない設備を付けてしまったりトラブルの多い素材だったりしたら、ずっと後悔してしまいますよね?
今回は住宅金融支援機構が発表した住宅仕様実態調査報告を元に、他の人は何を選んだのか気になる仕様を6つピックアップしてお伝えしました。
実際には人がどんな仕様を選んでいようと関係ないし、自分が共感納得したならそれで良いと思いますが、どっちにしようか迷った時に統計データがあれば参考に考える事ができます。
どんな設備、どんな間取り、どんな素材を選ぶにしても必ずメリット・デメリット、一長一短あると思うので、大切なのはしっかり理解と納得をして選択する事で、何となくで選んでしまうのが一番後悔の原因になってしまいます。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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