2021.02.21
予算オーバーしやすい家の買い方TOP3!予算の上手な減らし方も解説します!!
皆さんはマイホームを建てる時、可能なら予算内に収めたい、予算オーバーしたくないって思いますよね?
でも実際に蓋をあけてみたら予算オーバーになって住宅ローンの支払いが苦しくなってしまったり、思っていたより貯金を切り崩すことになったり、最悪家づくりを諦める方もいらっしゃいます。
それは初めてマイホームを建築される方が圧倒的に多いし買い方を誰かに教わってる訳ではないので、ある意味仕方ないと思いますが、そもそも予算オーバーになってしまう原因を予め把握して、その対策をすれば簡単に防ぐことができます。
そこで今回のブログではマイホーム計画で予算オーバーしやすい買い方トップ3をご紹介して、予算オーバーにならない為の賢いマイホームの買い方、暮らしてからの後悔を出来るだけ減らしてもらいたいと考えています。
大工時代を含めて約15年、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いしてきた経験を踏まえて、予算オーバーをしやすい家の買い方について詳しくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。
予算オーバーしやすい家の買い方TOP3
結論から言うと、予算オーバーしやすい家の買い方は次の3つになります。
第3位 資金計画が甘い
第2位 比較をしないで建築会社を決める
第1位 希望の整理ができていない
今回はあくまで買い方なので間取りだったり設備だったりという、家の具体的な工事ではない部分を詳しくお伝えしたいと思います。
それではひとつずつ説明していきます。
第3位 資金計画が甘い
予算オーバーしやすい家の買い方第3位は、資金計画が甘いという事です。
資金計画というのは具体的に言うと3つあり、「資金シミュレーション」「事前審査」「ライフプラン」になります。
正直この資金計画を最初にしっかり作ることができれば、8割ぐらいは予算オーバーを防げるはずです。
まず「資金シミュレーション」ですが、理想の建物と土地、諸経費を合わせて全部でいくらになるのか?ここをザックリと試算して、自分の理想を叶えようとした時にいくら必要なのか?把握していきます。
例えば理想のエリアの土地金額が水道工事とか地盤工事とか合わせて1,200万円、理想の建物が30坪で税込2,000万円、その他オプションで200万円、諸経費で外構工事とか銀行融資の手数料とか、登記費用とか家具家電の買い替えとかひっくるめて600万円、全部を合計して、4,000万円が理想のマイホームを建てるために必要な予算だとします。
次にこの4,000万円をどうやって工面するかという話で、例えば自己資金で200万円払えるとしたら残り住宅ローンで3,800万円の借入が必要になります。
ここで「事前審査」の登場で、銀行からお金を貸してもらえるかどうか、貸してもらえるとしたらいくらぐらいまでOKなのか?実際に銀行融資の審査をしていきます。
審査をしてみると場合によっては貸してもらえない事もあるし、もしかしたら3,800万円の借入希望額に対して3,500万円までしか貸せないという結果がくる事もあります。
仮に融資否決となった場合はまずそれを解決しないと話は進められないだろうし、3,500万円までしか貸せないと言われたら残り300万円をどうやって工面しよう、場合によっては4,000万円から300万円さげて全体の予算を3700万円にしようとか、色々と選択肢が生まれます。
そして最後に「ライフプラン」を作っていきます。
これは簡単に言うと家族全員の人生設計で、一生涯に入ってくる収入と出ていく支出の金額やタイミングを表にして、マイホーム建築にいくらぐらいまでお金をかけても大丈夫か?確認する事ができるかなり大切なツールになります。
例えばご夫婦の年収はもちろん、お子さんの人数や学校などの進路、毎月の生活費や年間の旅行費用、車とか家具家電の買い替え費用、本当に色々なお金の話をヒアリングさせて頂きます。
さらにマイホームで暮らしていく上で必要になってくる費用、毎年の固定資産税や10年に1回の火災保険の更新料とか家の修繕費なども予備費として計上していきます。
このライフプランをきっちり未来を見据えて計画する事で、かなり詳細にお金の事が分かるようになり、正直理想のマイホームを建てたら15年後に収支が真っ赤になってしまう方もいるし、全然余裕で大丈夫という結果になる方もいらっしゃいます。
例えば先ほどの話で理想のマイホームを建てる予算が4,000万円、内訳が自己資金で200万円、残り3,800万円の住宅ローンも、銀行の事前審査が通ったとします。
でもライフプランを作ってみたらマイホームの予算を3,500万円までに抑えておかないと、かなり苦しくなるという結果が出てしまうという事です。
本当に銀行から貸してもらえる金額と実際に借りても良い金額は全く違うので注意が必要です。
逆に言うとライフプランを作らずになんとかなるだろうという感じで、イケイケで家づくりを進めていたら後から住宅ローンの支払いがキツくなっていた可能性もある事になります。
基本的には皆さん子供が小さいうちにマイホームを建てる方が多いので、本当に住宅ローンの支払いが厳しくなるのは10年後、15年後、お子さんが高校や大学に進学する時になります。
でもその時に後悔してももう遅いですよね?それをある程度の根拠を持って未然に防ぐことができるのがライフプランになります。
要するにしっかりと資金計画をした結果、「資金シミュレーション」で理想のマイホーム金額が4,000万円必要という事が把握できて、次に「事前審査」をしてお金を貸してもらえる承認をもらえたけど「ライフプラン」をしてみたら、3,500万円を家の予算にしないと将来厳しくなると明確になった事になります。
なのでまず初めに資金計画をして将来を見据えて支払い可能なご予算を、根拠を持って明確にする事が大切です。
当たり前ですがなんとなくでご予算を決めると、後悔する可能性が高くなります。
ちなみに住宅ローンの審査が否決になってしまったり、減額になってしまう原因や対策については、別のブログで詳しく解説しています。
興味のある方は下のリンクからぜひチェックしてみてください。
第2位 比較をしないで建築会社を決める
予算オーバーしやすい家の買い方第2位は、比較をしないで建築会社を決める事です。
これは複数の会社を比較せずに1社だけの資金計画や家の見積りだけで、住宅会社を決定する際に起きてしまいます。
当たり前ですが良心的な住宅会社もあれば、あまり良くない住宅会社が存在するのも確かで、最初に悪い住宅会社に当たってしまうと結果的に予算オーバーしてしまう可能性があります。
例えば家の見積りは出してもらったけど別途費用が多かったり、後から必ずかかる追加費用が計上されていなかったり安く見積られたりして、後からあれも必要これも必要となって結果的にたくさんの費用を請求さてしまうケースです。
しかもそういう会社に限って結構キャンペーンとか値引きとかが用意されていて、今月中に決めてくれたら「家電をサービスします」とか「ここから200万円引きます」とか、他の住宅会社を検討する時間を与えずに決断を迫ってきます。
慎重なお客様はそれに惑わされずじっくり考えるのですが、やっぱり大きな金額のマイホームで少しでも安くなったら嬉しいのは皆一緒だと思うので、ついついこの誘惑に負けて他の住宅会社を比較しないで契約してしまいます。
これを防ぐには値引きやキャンペーンも確かに魅力かもしれませんがやはりいくつか住宅会社の見積もりを比較検討して、家づくりにどういう費用がかかるか、後から追加になる費用がないかしっかり全体の金額を理解して納得してから契約する事が大切です。
予算オーバーになりやすい諸経費や工事費についての注意点や悪い住宅会社や営業マンの騙しのテクニックについては別のブログで詳しくお伝えしてますので、ぜひ下のリンクからチェックしてみてください。
第1位 希望の整理ができていない
予算オーバーしやすい家の買い方第1位は、希望の整理ができていない事です。
これはお客様自身がマイホームの理想や希望について優先順位が明確になっていない、絶対やりたい事なのか予算が合えばやりたい事なのか、あるいは夢なのかというのを整理できていなくて予算オーバーになってしまう事です。
多くの人が一生に1回の家づくり、せっかくマイホームを建てるなら性能も高くしたい、デザインもお洒落がいい、LDKも広くしたい、あれもほしいこれもほしいとたくさんのこだわりを持つのは自然な事です。
ですがそれを全部詰め込もうと思うと、正直お金がいくらあっても足りなくなってしまいます。
確かに一生住む家なのでできるだけ希望を入れるというのは大切な事ですが、当然予算オーバーしてまで叶える事では無いと思います。
家づくりは幸せに楽しく豊かに暮らしていくための1つの手段で、ゴールではありません。
家づくりが原因で旅行に行けない、趣味も楽しめない、仕事ばかりで子供と遊べない、家族との時間が作れないとなったら本末転倒で、何の為に高いお金をかけてマイホームをつくったのか分からなくなってしまいます。
そんな結末は絶対に避けてほしいのでまず自分たちの理想や希望をまとめて、簡単では無いとは思いますが優先順位をつけて、予算オーバーにならないように住宅会社の人と相談しながら整理するようにしましょう。
実績のある住宅会社や経験豊富な担当者であれば、ご予算の範囲内で上手に理想を叶えるためのプロとしての提案、お手伝いをしてくれるはずです。
まとめ
最後まとめに入りますが、予算をオーバーしやすい家の買い方は次の3つです。
第3位 資金計画が甘い
第2位 比較をしないで建築会社を決める
第1位 希望の整理ができていない
それぞれの概要はここまでお伝えした通りですが、家づくりで予算オーバーしてしまうと予定していたよりも住宅ローンの借入額を増やしたり貯金をさらに崩したり、それが出来ない場合には親に頼んで貸してもらうとか、どれにしても最終的には後悔に繋がってしまう可能性が高くなります。
家を建てる目的は人それぞれだと思いますが、今より幸せに今より豊かに今より快適に暮らしたいという気持ちは誰しも望んでいる事だと思います。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、末永く幸せに暮らす為の家づくりに少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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