2021.02.14
【やってしまった】大失敗の外観TOP5!建ててからでは遅いです!
皆さんもこれからマイホームを検討している方が多いと思いますが、家の外観にこだわったせいで余計な費用がかかったり住み心地が悪くなったりするという話を、聞いたことはありますか?
外観と言ってもデザインは好みがあり人それぞれの価値観の中で満足していれば良い話なので、基本的に失敗は少ないと思います。
ただそのお気に入りの外観にしたせいで余計な費用が必要になったり、住み心地が悪くなってしまう可能性があるのも事実です。
そこで今回のブログではざっくり外観部分に焦点をあてて、デメリットを知らずに外観を決めてしまった際に起きる失敗ベスト5を発表したいと思います。
この失敗をあらかじめ把握しておけば実際に家を建てる時にこれはやめておこうとか、事前にリスク回避ができるようになります。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いしてきた経験から、これからマイホームを建てる人が外観で失敗しないための情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
外観での失敗ベスト5
結論から言うと外観での失敗ベスト5は次になります。
第5位 周りから浮いた家になる
第4位 陸屋根の防水メンテナンス
第3位 デザインサイディングの質感
第2位 でこぼこが多い家のリスク
第1位 ガラス張りの家は暑くて寒い
それではひとつずつ説明していきます。
第5位 周りから浮いた家になる
家の外観でおきる失敗の第5位は、周りから浮いた家になることです。
周りというのは近所の家とかそれを含めた風景のことで、その雰囲気から完全に浮いてしまったという意味です。
これも価値観なので全然周りの家とか風景とかと合ってなくてもいい、自分の家は自分の家だと言う考え方の人は、それで全然いいと思います。
ただ気をつけてほしいのは家の打ち合わせをしている時は基本的に図面しか見ないし、住宅会社の人が作ってくれる外観のカラーパースでも忠実に近隣環境まで再現してくれない事がほとんどで、キレイな風景がバックになっている事が多いです。
なのでつい建てる場所の周りの景色とか、他の家とかを考えずに家の図面を作ってしまう事があります。
するとたとえば周りがけっこうナチュラルな色合いの家が多いのに真っ黒な外壁を選んでしまったり、古い家が多い街並みの中に可愛い北欧風デザインの家を作ったりと目立つ家になってしまう可能性があります。
これは完全に気にするかしないかの話だし、はっきり言ってそんな事言いだしたら新しい家、自分らしい家なんて建てられなくなります。
なので最初から周りから浮くかもと言うイメージを持っている事が大切で、そうすれば全然問題ないのですが、気づかずに完成してしまうと周りとのギャップで後悔してしまうかもしれません。
もし心配だなという人は一度建築予定地を再度確認して、ここに理想のマイホームが建ったらどう見えるか想像するようにしてみましょう。
第4位 陸屋根の防水メンテナンス
家の外観でおきる失敗の第4位は、陸屋根の防水メンテナンスについてです。
最近は外観が箱型で屋根が平らな陸屋根の家も増えていますが、この陸屋根は防水と排水のメンテナンスをしっかりやらないと雨漏りしやすいという注意点があります。
陸屋根は屋根材として良く使われる瓦やガルバリウム鋼板のような耐久性のあるモノではなく、防水塗装で仕上げる事が多いです。
要するにベランダの床みたいなイメージで、10年ぐらいするとひび割れが起きたり、表面の塗装が剥離して雨漏りの原因になる可能性があるので、定期的に点検したり10年に1回ぐらいのペースで再塗装する必要があります。
あとは排水口にゴミとか土埃とか枯葉が詰まってしまうこともあるので、これも定期的な点検と掃除が必要になります。
ベランダならまだ点検もしやすいですが屋根の上だとなかなか自分で登るのは危険で、点検するにも意外と大変だったりします。
なので陸屋根の場合は定期的な点検とメンテナンス費用が必要になる事を十分に理解した上で選択するようにしましょう。
第3位 デザインサイディングの質感
家の外観でおきる失敗の第3位は、デザインサイディングの質感についてです。
デザインサイディングとは言い方は悪いですがタイルとか塗り壁とかの雰囲気を真似した外壁で、200種類とか本当にたくさんの模様や色がありデザインがかなり豊富です。
しかも本物の塗り壁やタイルを貼ると思うと半分ぐらいのコストで施工できるので、コスパにも優れていて結構人気で、実際に今の住宅の半数以上はデザインサイディングが使われています。
ただ先程お伝えしたようにどうしても雰囲気を似せて作っているだけなので、最近はデザインサイディングの品質が上がっているとはいえやはり本物のタイルや塗り壁と比べると質感が全然違い、本物のタイルや塗り壁の雰囲気をイメージしている方だとガッカリしてしまう可能性があります。
なのでもし外壁をデザインサイディングにする場合にはカタログだけで決めずに、必ずカットサンプルを用意してもらい実物を目で見て触って確認して、雰囲気も合わせて納得してから選ぶようにしましょう。
第2位 でこぼこが多い家のリスク
家の外観でおきる失敗の第2位は、でこぼこが多い家のリスクについてです。
このリスクについては、雨漏りとコストアップの2つがあります。
敷地が複雑な形をしているとか母屋との兼ね合いでどうしてもと言う時は、家の形を四角で納めるのが難しくてでこぼこした感じの家になる事があります。
敷地を有効活用するのも大切だし、建物の設計がある程度自由なのも注文住宅の良さ木造の良さでもあるので、それを否定つもりはないです。
ただ先程お伝えしたリスクも正直あるので、あまり建物がでこぼこしていると屋根の形も複雑になるし、建物の角の数も物理的に増えるので雨漏りのリスクも高くなり、同じ面積の建物でもどうしても施工の手間が増えたり材料のロスが増えるので割高になります。
なので敷地の環境とか近隣環境とかどうしてもでこぼこしたデザインが良いという明確な理由がない限りは、出来るだけシンプルな形の家にした方が2つのリスクを減らせるのでオススメです。
第1位 ガラス張りの家は暑くて寒い
家の外観でおきる失敗の第1位は、ガラス張りの家は暑くて寒いです。
ガラス張りの家というのは言葉の通りで特にリビングに極力壁を作らないようにして、できるだけ大きな窓をたくさん付けて明るく開放的な雰囲気にしたデザインの家の事です。
デザイン性の高い家を紹介したサイトや雑誌とか、デザイナーズハウスみたいなおしゃれな家なんかでは結構見かけます。
もちろん実際に作ってみるとすごく明るくて開放的で心地いい家になりますが、その反面大きな窓からダイレクトに夏の暑さが入ってきたり冬の暖房が外に逃げてしまいます。
なのでガラス張りの家にする必須条件として窓は性能の高いタイプを使用して、さらに夏の日差しを建物の中に入れないようにするための庇を付ける事が大切になってきます。
あとは当たり前ですが近隣環境にも配慮して大きな窓を設置しないと、せっかく明るく開放的な空間になったのに道路や近隣住人からの視線が気になり結局カーテンを閉めっぱなしという失敗につながる可能性があります。
なのでガラス張りの家をつくる時は目隠しの柵とか植木とかを配置して、視線を遮るような工夫も合わせて考えるようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、家の外観でおきる失敗ベスト5は次になります。
第5位 周りから浮いた家になる
第4位 陸屋根の防水メンテナンス
第3位 デザインサイディングの質感
第2位 でこぼこが多い家のリスク
第1位 ガラス張りの家は暑くて寒い
周りから浮いた家になるのはプランの打ち合わせばかりに集中しすぎて、実際にその環境で建てたらどうなるかというのを忘れてしまうと起きてしまいます。
ぜひプランを決定する前に一度は建てる場所に行って周りを見回して、ここに家を建てたらどういう風に見えるかなというのを想像してみましょう。
陸屋根はデザイン性は良いですが防水メンテナンスに注意しないといけないので、定期的に点検やメンテナンスが必要という事を覚えておきましょう。
デザインサイディングの質感ですが本物のタイルや塗り壁と比べると当たり前ですが素材がそもそも違うので、同じ質感や雰囲気にはなりません。
そのことを理解した上で、デザインサイディングは選ぶようにしましょう。
でこぼこが多い家のリスクは大きく分けて2つ、雨漏りとコストアップになります。
実際に雨漏りに関しては適切な施工がされていれば基本的には起きませんが、複雑よりシンプルに越したことはありません。
あと場合によっては材料のロスも増えるし、職人さんの手間も複雑な分割高になってしまいます。
でこぼこが多い家にするには、リスクについても考えた上でプランニングをするようにしましょう。
ガラス貼りの家はすごく開放的で明るくなって心地いい家づくりになりますが、高性能な窓を使わないと夏暑くて冬寒い家になるし、場合によっては庇でしっかりと日差しを遮る必要があります。
あと近隣環境によってはプライバシーが守りにくくなるので、その辺りも合わせて配慮するようにしましょう。
今までの経験上、外観のデザインをこだわりたいという方は結構多いです。
今回ご紹介した5つはすべて基本的な事ばかりですが、本当に気を付けないと後悔につながってしまう可能性は大いにあります。
このブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに外壁や屋根の事、ベランダや窓についての注意ポイントや選び方など、別のブログで掘り下げて詳しく解説しています。
気になる方は下のリンクからぜひチェックしてください。
ご覧いただきありがとうございました。
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