2021.01.05
【これから急増!?】住宅ローンで破綻する人、3つの特徴を解説!
皆さんも念願のマイホームを建てて、住宅ローンを組んだ時に、もしかしたら毎月の返済がキツくなったり、払えなくなっちゃうかもと、漠然とした不安や心配が少しはありますよね?
言い方は悪いですがもともとお金にだらしない人は、住宅ローンは金額も大きいし返済年数も長いので仕方ない可能性はあります。
しかし、意外と普段から倹約家でお金にしっかりしている人でも、住宅ローンの知識不足で家計破綻してしまうことがあります。
なので、今回は住宅ローンで破綻してしまう可能性が高い3つの特徴を詳しくお伝えして、できるだけ未然に防げるようにしたいと思います。
大工時代を含めて約15年、家づくりも含め多くのお客様の住宅ローンをお手伝いしてきた私が、出来るだけ分かりやすく住宅ローンの注意ポイントをお伝えします。
後から「しまった」という後悔が少なくなるように、ぜひ最後まで読んでください。
住宅ローンで破綻する人の3つの特徴
住宅ローンで破綻してしまう可能性が高い人の特徴は次の3つです。
1.ボーナス払いを多めに組む人
2.金利の見直し時期を忘れている人
3.収入減を予想していない人
それでは1つずつ解説します。
1.ボーナス払いを多めに組む人
住宅ローンで破綻する人の特徴1つ目は、ボーナス払いを多めに組む人です。
住宅ローンは月払いとボーナス払いに分けて組めますが、このボーナス払いの金額を高く設定する、要するにボーナスを当てにし過ぎている人は、破綻しやすい傾向があります。
どちらかと言うと上場企業の会社の方や、ボーナスがたくさん出る会社に勤めている人に多く、「大丈夫!払える!」みたいな感じでボーナス払いを何十万円も組んでしまいます。
ただ、今回のコロナもそうですが過去にはリーマンショックや震災のときのように、多くの会社の業績が悪化して、ボーナスが大幅にカットされることがたまにあります。
基本給はよほどのことがない限り下がらないと思いますが、ボーナスは不安定という会社は多いと思います。
万が一ボーナスが減額されても、やっぱりボーナス払いをやめるとか、減額したいという条件変更はなかなか難しので、毎月の返済をしながら、ボーナス払い分のお金も貯めていくことになって、ボーナス払いを多く組んでしまっていた人は一気に支払いがきつくなります。
そのため今はボーナス払いはほとんど組まずに、毎月の返済だけとか組んだとしても毎月の返済額にプラス数万円のボーナス払いにしておく人が主流で、みなさん勤め先の状況の変化に柔軟に対応できるようにしています。
しかもシミュレーションをすると分かりますが、ボーナス払いをしたとしても利息の軽減効果はほとんど無く、ただ月の返済額を減らすことができるだけです。
であればボーナス払いをしていると思ってボーナスを別口座によけておき、月の返済額がきつければよけておいたボーナスのお金から出すというサイクルにしてみましょう。
そうすればボーナス払いという金融機関との縛りはなくなり、考え方によってはボーナス払いをしているのと同じ月返済額を、キープすることができます。
ボーナス払いを組んだとしてもそこにあまりウエイトを置かずに、できる限り月払いを中心にして支払いできるようにしましょう。
2.金利の見直し時期を忘れている人
住宅ローンで破綻する人の特徴2つ目は、金利の見直し時期を忘れている人です。
金利の見直し時期というのは、住宅ローンの金利タイプによって変動型だと5年ごと、固定期間選択型だと3年とか5年とか10年とか、最初に決めた金利固定期間が経過した後に、住宅ローンの金利を見直して支払額が変わるタイミングのことです。
中にはこの時期を忘れている人がいて、金利が上がって急に支払額が増えてしまい、住宅ローンの返済が苦しくなる人が出てきます。
実際はその見直しの時期の少し前に銀行からお知らせが届くのですが、自分が変動型で借りたのか固定期間選択型で借りたのかすらも忘れる人もいるので注意が必要です。
以前の住宅ローンの金利タイプについてのブログで解説したように、変動型はそれまでに払っていた月返済額の1.25倍までしか上がらないというルールがあるのでまだ安心ですが、固定期間選択型の場合はその上限がないため、場合によってはドーンと一気に支払額が上がる可能性があります。
そのため金利見直し時期を忘れていると、たとえば8万円だった月返済額が次の月から急に9万円に上がってしまうこともあるので、一気に破綻のリスクが発生します。
逆にこの見直し時期をしっかり把握している人は、その直前に繰り上げ返済をして支払い額を下げておいたり、もっと条件の良い住宅ローンに借り換えしたりする人もいます。
結論としては見直しの時期を分かっているかどうかで、心の準備と物理的なお金の準備もできるので、あたふたせずに対処できます。
また事前に返済計画を立てておくことで、支払いがキツくなるリスクを減らすことができます。
住宅ローンの3つの金利タイプ、「全期間固定型」「固定期間選択型」「変動型」については、以前のブログでそれぞれの特徴や注意ポイントを詳しく解説しています。
良く分からないという人は下のリンクから、そちらも必ずチェックしてみてください。
3.収入減を予想していない人
住宅ローンで破綻する人の特徴3つ目は、収入減を予想していない人です。
これは1つ目のボーナス払いを多めに組む人にも共通する話ですが、勤め先の会社の業績が悪くなったり、配置換えや転勤になったりで給料が下がってしまうと、支払いがきつくなる可能性があります。
またいろいろな事情で転職して収入が減ってしまったり、奥様が出産などで仕事を辞めて世帯収入が減ってしまったり、ケガや病気、事故なんかで働けなくなったりする可能性も、当たり前ですが十分にあります。
他にもマイナスなことばかりじゃなく、娘さんがお医者さんになりたいとか、息子さんがサッカー選手になりたいと言って、学費や遠征費など教育費がものすごく必要になり、住宅ローンが苦しくなったという話も聞いたことがあります。
実際にこういうことを言い出したら、人生何があるか分からないし、どこまでリスクヘッジしても足りなくなってしまいます。
しかし、万が一と言うことは誰にでも起こり得るので、ある程度収入が減ってしまっても十分に返していける、ゆとりのある返済計画をすることが大切です。
ある程度余裕がある時こそ油断をしないでコツコツと蓄えをして、収入が減った時の備えを、少しでもしておくようにしましょう。
・繰り上げ返済について
最後のまとめに入る前に、繰り上げ返済の仕組みについても少し説明をしておきます。
繰り上げ返済というのは、たとえば住宅ローンを35年返済で4,000万円借りていても、35年の満期になる前に返してしまうことです。
100万円とか500万円とか余裕がある時に、毎月の返済やボーナス払いとは別に返済する方法です。
この繰り上げ返済をすると元金部分をダイレクトに減らせるので、利息軽減効果が生まれて毎月10万円の返済額を9万円に減額したり、35年返済だった期間を30年とか25年とかに短くすることができます。
今はほとんどの銀行でネットから簡単に繰り上げ返済ができて、銀行にもよりますが繰り上げ返済手数料が無料なので、1万円とか10万円とか少額から気軽に手続きすることができます。
ただ中には少数派ですが繰り上げ返済手数料が何万円か必要な銀行もあるので、できれば住宅ローンを借りる前に確かめておくといいでしょう。
それから住宅ローン減税という住宅ローンを借りている人は10年間、年末の借入残高に対して1%減税する特例があるので、それを生かしきってから繰り上げ返済した方がいいという面もあります。
ただこれは収入や払っている税金によって条件が変わるので、身近にいる詳しい人にシミュレーションしてもらってから考えるようにして下さい。
まとめ
最後まとめに入りますが、住宅ローンで破綻してしまう可能性が高い人の特徴は次の3つです。
1.ボーナス払いを多めに組む人
2.金利の見直し時期を忘れている人
3.収入減を予想していない人
多くの人がマイホームを建てるのは初めてで、3,000万円や4,000万円の大金を35年という長期スパンで借りるのも初めてなので、ちゃんと返していけるかな?大丈夫かな?という漠然とした不安があると思います。
実際にこだわりのマイホームは建ったけど、代わりに旅行も我慢しないといけない、趣味も我慢しないといけない、あれもこれもできないとなると相当なストレスで、人生を豊かにするはずが逆効果になります。
しかも本当に支払いがキツくなって、家を手放すことになったら最悪ですよね?
そうならないためにも今回のブログを一つの参考にしていただいて、住宅ローンの金利タイプやどこの銀行で借りるかも含めて、住宅会社や銀行の担当者に任せきりにしないで、お客様自身でもある程度は知識や自分の考えを持つことが大切です。
住宅ローンに限った話ではないですが、なぜこの銀行にするのか、なぜこの金利タイプにするのか、本当にこの予算で大丈夫なのか、しっかりと根拠をもって決断してほしいと思います。
このブログがこれから家づくりを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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