2020.12.24
【効果絶大】家計を圧迫!?家の固定費を下げる3つのポイントを解説
マイホームを建てる際、多くの人が住宅ローンの返済など漠然としたお金の心配、不安があると思います。
毎月返済する住宅ローンももちろん大切ですが、それ以外にもマイホームを建てて暮らしていく上で、定期的に必要になってくる固定費があります。
この固定費が、マイホームの作り方によって結構変わってきて、しかも意外に家計を圧迫する大きな出費になります。
せっかく建物や土地の費用を抑えて、住宅ローンの返済にゆとりがある計画にしたのにその固定費の支払いのせいで、家族での外食や旅行を少し控えないといけなくなったり、思ったよりキツくて貯金ができなくなったりしたら嫌ですよね?
そこで今回のブログでは、家を建ててからかかる固定費の中で、特に建てる家によって金額の違いが大きい3つをご紹介して、その金額を削減するポイントをお伝えしたいと思います。
大工時代を含めて約15年、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いしたり、全国の住宅会社さんの家を視察してきた経験や知識を踏まえて、できるだけ分かりやすく解説しますのでぜひ最後まで読んでください。
固定費を削減する3つのポイント
結論から言うと、住宅ローンよりも大切な家の固定費を削減するポイントは、次の3つです。
1.ランニングコスト
2.固定資産税
3.メンテナンスコスト
になります。
この3つは、住宅ローンより高くなることは基本的にはないのですが、住宅ローンを返済し終わった老後にも、ずっと必要になってくる費用です。
家を建てる前だと意外と見落としがちな部分だと思うので、あえて住宅ローンよりも大切な「固定費」ということでお伝えさせていただきます。
当たり前ですが、たとえば電気代が月5,000円安くなるとしたら、なんか小さい金額だなと思うかもしれませんが、月5,000円だって1年で6万円、10年で60万円になるわけで、それを普通に働いて稼ごうと思ったら、結構大変ですよね?
その分家族で旅行に行くこともできるし、これから子どもにお金がかかるなら貯金も必要だし、住宅ローンの繰り上げ返済にも充てられるので軽く見れないですよね。
なので、これからお話しする3つの固定費を少しでも多く抑えることができれば、30年、40年と長いスパンで出費を減らせて、未来の不安や心配、老後の年金生活に備えることができると思うので、しっかりチェックしてもらえたら幸いです。
①ランニングコスト
大切な家の固定費の削減ポイント1つ目は、ランニングコストです。
これは例えば電気、ガス、水道とかの光熱費や、浄水器や換気システムのフィルター交換費用が該当します。
このランニングコストが大切な理由は先程もお伝えしたとおり、毎月もしくは毎年必要で、しかも基本的には一生涯使うモノで、小さな金額だとしても長いスパンで考えるとかなりの出費になるからです。
しかも、これからマイホームを検討している人で、まだお子さんが小さいご家庭の方は特に注意してほしいのですが、住み始めた当初は良くても、お子さんが10歳ぐらいになると自分の部屋を使うようになって、冷暖房がグッと増えるようになります。
この削減ポイントとしては、本当に必要な設備しか設置しないことと、冷暖房機器を何にするかです。
私は個人的にやっぱり初期費用や維持費の観点から、コスパが良く構造的にも複雑ではない、シンプルなエアコンがオススメです。
逆に、お住まいの地域や家本体の保温性能、建物のコンセプトや間取りによって変わると思いますが、床暖房を付けたり、家中にダクトを通して循環させる全館空調は、初期費用やランニングコスト、メンテナンスコストの観点からあまりオススメしていません。
家本体の保温性能をあげて間取りプランもできるだけ廊下を作らず、空間を仕切りすぎずにリビングやファミリースペースのような、エアコンの冷暖房を上手に共有できる場所を作るのが一つの解決策だと思います。
どんな冷暖房機器を採用するのか?どんな設備を設置するのか?これはメリット・デメリットを比較した上で、実際に暮らす人の価値観やライフスタイルに合わせて選んでいただければ良いと思います。
ですが、必ず初期費用やランニングコスト、メンテナンスコストも踏まえて、一生涯必要かどうか定期的にずっと払っていくことを理解した上で、判断してほしいと思います。
さっきの床暖房をオススメしない理由については、以前のブログでさらに詳しくお伝えしているので、興味のある方はぜひ、チェックしてみてください。
②固定資産税
大切な家の固定費の削減ポイント2つ目は、固定資産税です。
固定資産税というのは毎年1月1日時点で持っている建物や土地に対してかかる税金で、エリアによっては、さらに都市計画税という税金もかかります。
これらの税金の額は建物や土地の広さに比例して増えてしまうので、必要以上に大きくするのはオススメできません。
まず建物ですが、広いリビングがほしいとか、収納もたくさんほしいというご希望は結構皆さんから聞きますが、物理的な広さを大きくしていくと税金も増えるし、冷暖房費も余分にかかるし掃除も大変になるので、プランを作る際には工夫が必要になります。
これは自慢するわけではないのですが、私の会社のモデルハウスをご覧いただいたお客様から、「リビング16帖に全然感じない、この前他の住宅会社で見た18帖の方が狭く感じる」とよく言われます。
確かにリビングの大きさが16帖とか20帖とか大きさの目安としては大切ですが、実際には間取りの作り方や空間の見せ方、窓の配置や大きさによって同じリビングの帖数でも、実際に体感で感じる開放感や抜け感などはまったく変わってきます。
18帖が18帖に感じるのは当たり前ですが、18帖が20帖、22帖に感じられるような工夫ができれば、開放的な空間を演出しつつも固定資産税も増えないし、冷暖房費も抑えられて掃除も楽になります。
そういった意味では依頼する住宅会社の設計力は結構大切で、家全体の面積は抑えながらも満足のいく家づくりができるので、提案力のある会社を選ぶ大きな理由の一つになると思います。
さらに、建物に付いている設備や外構の仕様によっては、建物の評価額が上がって税金がプラスになる可能性があります。
例えば、床暖房が付いていたり屋根一体型の太陽光パネルが付いていたり、立派なカーポートが設置してあったりすると税金がプラスになっていきます。
もちろん、家は年数がたてば評価が下がっていって固定資産税も安くなっていきますが、それでもシンプルな家に比べて余計に税金を払うのは確かです。
だから何も付けない方が良いという主張がしたいわけではなく、やはりメリット・デメリットを明確に理解した上で、それでもつける理由があるなら全然付ければ良いと思います。
しかし、安易な気持ちで付けてしまうと知らないところで、高い税金を払うことになってしまいます。
土地に関しては価値が高い場所は固定資産税も高いですが、最終的には自分の資産になるので子供や孫の代など、将来を考えて活用の余地がある大きさで必要以上に大きな土地を買わなければ、問題はないと個人的には思います。
まとめると、固定費削減という点で考えるなら建物はできるだけコンパクト、設備についても過剰にしすぎずに本当に必要なモノだけ、土地も自分たちに合った場所や大きさを選ぶようにしましょう。
③メンテナンスコスト
大切な家の固定費の削減ポイント3つ目は、メンテナンスコストです。
メンテナンスコストというのは、建物の修理費や長持ちさせるために定期的に行っておいた方がいい、お手入れ的な工事費などを指しています。
たとえば外壁だったら、外壁材の種類によって劣化する期間がある程度決まっていて、定期的に塗装の塗替えなど必要な修繕をすることで、ひび割れや雨漏りを防げます。
他にも屋根や室内の床、水回りなどの住宅設備機器、ベランダがあるかないかでも、このメンテナンスコストは大きく変わります。
30年という長いスパンで考えるとこの素材の選び方や建物の作り方によって、300万円以上は最低でも差が出ると思います。
外壁や屋根については、以前のブログで種類別のメンテナンス費用や特徴、注意ポイントなどを詳しく解説しています。
またベランダはいらないというブログは、付けるのが当たり前って思っている人にはちょっと衝撃的な内容で、たくさん読んでもらっている人気のブログになっています。
さらに15年後にメンテナンスコストが高い場所3選というブログでも、それぞれの注意ポイントについて分かりやすくお伝えしています。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、住宅ローンよりも大切な家の固定費を削減するポイントは、次の3つです。
1.ランニングコスト
2.固定資産税
3.メンテナンスコスト
この3つの概要はここまでご紹介した通りで、毎月返済する住宅ローンももちろん大切ですが、それ以外にもマイホームを建てて暮らしていく上で、定期的に必要になってくる固定費があります。
せっかく建物や土地の費用を抑えて住宅ローンの返済にゆとりがある計画にしたのに、結局その固定費の支払いのせいで家族との外食や旅行を少し控えないといけなくなったり、思ったよりキツくて貯金ができなくなったりしたら嫌ですよね?
言い方は悪いですが性能の悪い、素材もあまり耐久性の高くないモノを使って作った家を安く購入して住宅ローンの費用を抑えても、結局はランニングコストやメンテナンスコストでたくさんのお金が必要になってしまったら本末転倒です。
性能があまりに悪いと快適には暮らせないだろうし、メンテナンスにはお金もかかりますが何より手配も大変だし、工事中は気を使うことも多くとても面倒です。
当たり前ですが家は建てて終わりではなく、ずっと長く住むものです。
固定費は少し変動があるにしても基本は一生払っていくもので、建てる家や土地によって全く変わってきます。
今回紹介するポイントを踏まえた上で、できるだけ住んでからの出費が抑えられる家づくりをしていただければと思います。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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