2020.12.13
【注意喚起】悪質住宅営業マンの契約トーク4選!こんな誘いには気をつけよう!
みなさんはモデルハウスを見に行きたいけど、営業マンに強引に契約をさせられたり、しつこそうで嫌だなとか思っていませんか?
結局良いことしか言ってくれず契約にもっていかれそう!とか、ちょっとネガティブなイメージで警戒していませんか?
実際、中にはそういうタチ悪い営業マンもいて「嫌な思いをした」とお客様から直接聞いたことも数え切れないぐらいあるし、契約してから話が違うとか、そんな欠点聞いてないみたいな後悔の声も結構聞こえてきます。
当たり前ですがみんながゴリゴリの営業マンばかりじゃないですが、たまたまそういうタイプに自分が当たってしまったら、ちょっと嫌ですよね?
そこで今回は、家づくりのスタートであり、1番重要な住宅会社を決定する契約について、タチの悪い営業マンがどんな風に迫ってくるか、そのトークを4つご紹介します。
これをあらかじめ知っておいてもらえれば、強引に契約に持っていかれたり、納得していないのに契約させられたりして、後悔してしまうのを防ぐことができます。
実際は納得してなければハッキリ断れば良いだけですが、軽快なトークであれよあれよと話が進んでしまって、押しに弱い人だったり断るのが苦手な人だったりすると、結果として契約してしまうという現象が起きます。
大工時代を含めると約15年、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせていただいた経験をもとに、気をつけてほしい営業マンの契約に繋げる営業トークを徹底的に解説します。
これから家づくりを考える上で、必ず役立ちますので、ぜひ最後まで読んでください。
営業マンのトーク4選
結論から言うと、住宅営業マンの気をつけてほしい営業トークは次の4つです。
1.仮契約なのでとりあえず
2.図面は後からいくらでも変えられます
3.今は見学できる家がないんですよね
4.このサービスは今月いっぱいです
どれもお客様の警戒心を解くためのトークですが、営業マンの本当の狙いをしっかり理解していないと、後悔する可能性が高くなります。
それでは1つずつ解説していきましょう。
1.仮契約なのでとりあえず
営業マンの気をつけてほしい営業トークの1つ目は、仮契約なのでとりあえず、です。
仮契約はその言葉のままで、正式な契約の一歩手前で、ほぼあなたのところに頼みますよ、という仮の意思表示の契約です。
営業マンの言い方では、いつでも解約できるっていう雰囲気を出しながら誘うことが多く、確かに仮契約と聞くとハンコを押す心のハードルが下がります。
そのため、決め手になるような一手がなくても、まあいいかなって思ってしまう人もいるでしょう。
仮だとしても、住宅会社によって数万円から100万円くらいの仮契約料を払うので、解約するとそのお金が返ってこない仮契約もあります。
お金が返るとしても実際に解約したいと伝えると、なかなか解約してもらえなかったり、ものすごいプレッシャーで詰められたという話もたくさん聞いたことがあります。
ちょっと怖いパターンですが、解約の手続きに行ったら上司の人も出てきて何時間も説得されたとか、家に来られてなかなか帰ってくれなかったとか、ごく一部ですがそんな話もあります。
言葉は悪いですが、要するに仮っていう言葉で気軽にハンコを押してもらい、そのあとは少し強引に建てることが確定する本契約に持ち込む作戦です。
当たり前ですが仮と言っても明確な契約に変わりはないので、もし仮契約を結ぶ際は最低でも9割方この会社でいいなというくらいの意思を固めた上で、しっかり考えて信頼関係が構築されている状態で、サインするようにしましょう。
2.図面は後からいくらでも変えられます
営業マンの気をつけてほしい営業トークの2つ目は、図面は後からいくらでも変えられます、です。
家を建てることを考え始めると、モデルハウスを見学したり、イベントに参加したりして、その会社がどんなコンセプトで家づくりをしているのか?提案力やセンスはどうか?工法や性能はどうか?を確認します。
そして、最終的に図面を書いてもらったり、見積もりを出してもらったりして、検討していきます。
そんな流れで何枚か図面を書いていくうちに、まあまあ希望に近い図面かなという段階になると、「図面は契約した後からいくらでも変えられますから、とりあえず契約しましょう」と営業マンが契約を迫ってくることがあります。
ただお客様の中には、その段階だとまだ間取りがイマイチだなと感じて、契約に迷いがある人も当然いる訳ですが、その心配を契約してからでも自由設計なのでいくらでも変えられますよという言葉で、契約へのハードルを下げよう、安心させようとしてきます。
確かに、契約してからも当然図面は変えられるし、本当に納得するまで何回でもやり直せば良いと思いますが、以前のブログでもご紹介したように、契約してから打ち合わせの回数は何回までと制限を伝えてきたり、中には契約した途端に手のひらを返して、図面変更で露骨に嫌な顔をするようになったりという話がけっこうあります。
もちろん、今時そういった会社は一部なんですが、実際に存在するのも確かなので、契約後の図面変更の回数制限がないかを確認して、それでも心配ならたとえ図面が変えられますよと言われても、契約は慎重に判断した方が良いと思います。
契約後の打ち合わせで起きるトラブルについては下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックをしてみてください。
3.今は見学できる家がないんですよね
営業マンの気をつけてほしい営業トークの3つ目は、今は見学できる家がないんですよね、です。
これは見学できる実際の家がない、つまりその会社で実際に建てたお客様が住む現実の家がどんなものか、確かめることができないということです。
「知らずに住宅展示場に行くと絶望する3つのポイント」というブログでもお伝えしましたが、モデルハウスが何棟もあるような住宅展示場に建っている家は、実際にお客様が建てて住む家とは全く違って、豪華なオプションがたくさん付いていたり、物理的な広さも一般的な家より大きく作っていたりします。
なので、その会社で建てるとどんな家になるか、現実の家はどうなるのか、必ず確かめる必要があります。
モデルハウスやカタログのイメージだけで契約してしまうと、実際に建つ家とのギャップで、自分の家が完成してから「全然違う」と言うことに気づいて後悔してしまうかもしれません。
この対策としては、その会社で他のお客様が実際に建てた家を見せてもらったり、住宅会社によっては住宅展示場のモデルハウスとはまた違うコンセプトで、極力、標準仕様だけで作った、建物の広さも現実的な等身大モデルハウスを用意している場合もあるので、それを見せてもらうことです。
ただ営業マンによっては、実際の家を見られてしまうとあまりにもモデルハウスやカタログと違うので、がっかりされて契約するのを迷われてしまうと考える、タチの悪い営業マンもいます。
そうなると「今は見学できる家がないんですよね」という感じで、本当は見学できる家があるのに、それを見せないための嘘をつく場合があります。
もちろん、タイミング的に本当に見学できる家がなかったり、今はコロナの影響もあってお客様の家を借りての見学会が、物理的に開催できなかったりという場合もあります。
いずれにしても「今は見学できる家がないんですよね」というのは、実際の家を見てがっかりされるのを防ぐための、営業マンの嘘の可能性も正直あります。
なので、先程お伝えしたように他のお客様の建てた家を見せてもらうか、一般的な大きさで、極力、標準仕様を使って建てた等身大モデルハウスを実際に見て、体感して納得してから、契約するかどうか決めるようにしましょう。
ちなみに「知らずに住宅展示場に行くと絶望する3つのポイント」というブログも、気になる方はぜひ読んでください。
4.このサービスは今月いっぱいです
営業マンの気をつけてほしい営業トークの4つ目は、このサービスは今月いっぱいです、になります。
いろいろな建物を見学して話を聞いたり、図面や見積もりを出してもらうと、「今契約してもらえれば、ここからさらに100万円値引きしますよ」とか「今ならこのオプションをサービスできます」とか「エアコンを全部無料でつけます」みたいなサービスを提示してくる住宅会社も、少なからず存在します。
ただそれは、多くの場合が、何月何日までに契約してもらえればという条件が一緒に付いてきます。
もちろん、いろいろな住宅会社を十分に比較検討した上でのタイミングならいいのですが、まだまだ検討段階でこれから本格的に絞っていくと言うお客様が、このサービス締め切りの誘いに乗ってしまうととても危険です。
当たり前ですがしっかり検討しないで、このサービスの誘惑に負けて契約してしまって、その後にやはり予算がきついとか、図面が希望通りにいかないとなっても、もう後戻りはできません。
「こんなサービス、今だけとか言いながらいつもやってるんでしょ」と頭ではなんとなくわかっていても、ついつい損得勘定で心が揺らいでしまう気持ちは、正直私もメチャクチャ共感できます。
でもその結果、あとから「しまった!」「やっぱり辞めておけば良かった」と後悔している人が多いのも事実です。
一応、建物の契約についても軽く触れておくと、本契約は仮契約と違ってお客様都合で解約すると、100万円とか結構大きな違約金が発生したり、契約時に支払った契約金がまるまる返ってこなかったりするのが基本です。
なのでおどかす訳ではありませんが、もっと慎重にしっかり吟味して、比較検討した上できちんと納得してから、本契約も仮契約もするようにしてください。
その住宅会社が信頼できるか、担当者は誠実か?自分たちの価値観やライフスタイルに合った家を作ってくれるか、金額に抜けや漏れはなさそうか、他の会社と比べて選ぶ理由が明確か、しっかり判断できていない状態なら、「サービスは今月いっぱいです」と締め切りを言われても、焦らずに勇気を持って断るようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、営業マンの気をつけてほしい営業トークはこの4つになります。
1.仮契約なのでとりあえず
2.図面は後からいくらでも変えられます
3.今は見学できる家がないんですよね
4.このサービスは今月いっぱいです
1つ目の仮契約や2つ目の図面変更に関しては、簡単に言うと契約へのハードルをさげて、とりあえず契約の意思決定をもらう手法です。
3つ目のあまり他の家を見学しないようにする方法は、実際にどんな家になるかの現実を知られないようにして、豪華仕様のモデルハウスやカタログのような良いイメージのまま、契約をしてもらう手法です。
4つ目の値引きサービスに関しては、お得感と限定性を演出して、お客様に冷静な判断をさせない、少し見切り発車でも納得してもらうための常套手段になります。
実際は納得してなければハッキリ断れば良いだけですが、軽快なトークであれよあれよと話が進んでいってしまって、推しに弱い人だったり、断るのが苦手な人だったり、サービスされるのが好きな人だったりすると、「どうしようかな?」とまだ悩んでいる状態なのに、結果として契約してしまうという現象が起きます。
もちろん、それで満足して後悔しないならまったく問題ない話ですが、実際には後悔している人が多いのも現実です。
多くの人が家づくりは初めてで、しかもかなり高額の買い物なので、悩むに決まっているし、即決できないのが当たり前です。
ときには優しく営業マンに自信をもって背中を押してもらうことが必要なときもありますが、今回ご紹介した方法は個人的には適切な背中の押し方、応援の仕方ではない気がします。
今の住まいにどんな悩みや不満があるのか、新しい家にどんな夢や希望、こだわりがあるのか、どんなライフスタイルを思い描いているのか、それをしっかり聞いてくれて予算を含めて安心と納得をさせてくれるのが、大切な家づくりを任せられる信頼できる営業マンの姿です。
紹介したような手法を使って契約を迫ってくる営業マンはほんの一部だと思いますが、存在するのも事実なので、せめて冷静な判断基準を持って後悔のない家づくりを進めていただけると嬉しいです。
これからマイホームを考えている人にとって、今回お伝えした内容が、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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