2020.11.05
【恐怖!】15年後に家のメンテナンスで高い金額がかかる3つの場所
みなさんは家を建てて15年後ぐらいに、メンテナンス費用として結構な額のお金がかかってしまうことを知っていますか?
しかも、これを放置していると余計に被害が大きくなり、場合によっては時間も手間も費用も余分にかかる可能性があるので、前もって知っておいてほしいと思います。
当たり前ですが家は建てて終わりではなく、適切な維持メンテナンスを定期的に行うことが、必要不可欠です。
当社に相談に来るお客様も、多くの方が建てる前のことだけでなく、建てた後の保証やアフターサービスが心配だ、詳しく話を聞きたいと言ってくれます。
そこで今回は、およそ15年後に家のメンテナンスで高い金額がかかる、代表的な場所を3つご紹介したいと思います。
これからマイホームを建てて暮らしていく上で、構造面の安心安全も大切です。
しかし、どんな費用がどこにかかるのか?お金の面でも前もって準備しておけば、心のゆとりも生まれると思います。
子供が高校とか大学とかに行く一番お金がかかる時期に、突然大きなメンテナンス費用が必要になり、「お金が足りない!どうしよう!」と悩むのは嫌ですよね?
ぜひ今回のブログを最後まで読んでいただき、家づくりを長期スパンで考え将来の準備をするために、少しでも参考にしてもらえたら幸いです。
家のメンテナンスで高い金額がかかる3つの場所
15年後にメンテナンスで高い金額がかかる場所で、特に注意してほしいのは次の3つになります。
1.床
2.屋根
3.外壁
理由はどの場所も選ぶ材料によって耐久性が大きく変わり、早いと10年ぐらいでメンテナンスが必要になります。
しかも費用が高めで、お客様の家計に大きなダメージを与える可能性があるからです。
それでは1つずつ説明をしていきます。
1.床
15年後に家のメンテで高い金額がかかる場所の1つめは、床です。
床は常に人が歩くため実は摩擦がずっと起きていて、しかも日当たりのいい場所だと紫外線の影響もモロに受けています。
また、つい窓を開けっ放しにして雨が吹き込んだり、窓の結露が垂れたりして床が濡れますが、もともと床は水には強くないので、放置していると傷みが一気に加速します。
私が大工時代に仲間に頼まれて、築15年ぐらいの家の床補修に行ったことがありますが、他の部分はまだきれいなのに床だけがボロボロになっていました。
これは床の種類にもよるので、一概にすべて15年で駄目になるとは言えません。
しかし、塩ビ床のような耐久性が低いものを使うと、環境や使い方によっては15年も持たずに、床の張替えや修理になることがあります。
上から塗装して安く直す方法もあるのですが、正直言ってあまりキレイには直らないし、塗装だとまた何年かすると擦れてはげてきてしまう可能性が高く、あまりおすすめできません。
広さにもよりますが部分張り替えで10万円以上、広い範囲になると何十万円もかかることになるので、家計へのダメージはかなり大きいと思います。
しかも、室内の床なので当然お客様が暮らしている状態で、一部屋ごとに家具や家電などを移動しながら工事をしないといけません。
そのため、手間も時間も余分にかかり、昼間も工事するためお客様も気を使ってしまいます。
解決策としてはやはり家を建てる時に初めから無垢の床材にするなど、ある程度耐久性の高い材料を使っておくと良いでしょう。
それなら長持ちして将来お金をかけずに済むし、余分な気を使う事もありません。
この無垢床と塩ビ床の違いについて詳しく解説しているブログがありますので、興味のある方はぜひそちらも読んで参考にしてもらえればと思います。
2.屋根
15年後に家のメンテで高い金額がかかる場所の2つめは、屋根です。
屋根も材質の種類がいくつかありますが、その中でも比較的劣化の早いものがスレートで、セメントと繊維を混ぜて固めたものに塗装をしてある屋根材です。
表面の塗装がスレート本体を保護していますが、常に紫外線や雨を浴びているため塗装の劣化が早く、徐々にスレート本体に雨水が染み込むようになります。
それがひどくなるといずれスレート自体がヒビ割れを起こし、今度はその下にも雨水が入り込むようになってしまいます。
屋根材の下には二次防水として防水シートが敷かれているため、すぐ雨漏りになることはないのですが、決して良い状態ではありません。
スレート屋根は10〜15年で再塗装
そのようになる前に本来はスレートを再塗装する必要があり、環境にもよりますが10年から15年をめどに、およそ50万円の金額がかかってしまいます。
スレートは初期費用が安いというメリットがありますが、耐久性が高くないため早いと10年程度のスパンで塗り直しが必要で、トータルで見ると決して安くはありません。
これからマイホームを建てるなら、スレートより軽量で地震に対し有利で、メンテナンスも20年~30年はかからないガルバリウム鋼板のような屋根材がおすすめです。
屋根も選ぶ材料によって15年おきに高いメンテナンス費用がかかることを知ってもらい、なるべく長い目で見て出費が少ないものを選んでもらえたらと思います。
実際に屋根の話はとても奥が深く、材料だけでなく屋根の形や下地の作り方によっても耐久性が大きく変わってきます。
別のブログで材質ごとの特徴や注意点、メンテナンスサイクルなどを詳しく解説していますので、心配な方はぜひ、そちらもチェックしてください。
3.外壁
15年後に家のメンテで高い金額がかかる場所の3つめは、外壁です。
外壁は家の周りを囲んでいる壁で、その素材はいくつかの種類に分かれています。
外壁材の種類によっては10年や15年ぐらいで、継ぎ目などに打ってある防水シーリングを新しくしたり、塗装が必要になったりするものがあります。
家の大きさにもよりますが、足場代などの諸経費も含めてシーリングの打ち換えで30万円以上、外壁塗装だと100万円以上かかることもあり、結構な家計の負担になります。
外壁塗装は保護のために必要
たとえば、サイディングという外壁材の表面に塗装をしてあるものだと、早ければ10年ちょっとで防水が切れたり、汚れや色あせが目立ったりしてきます。
「見た目を気にしなければいいんでしょ?」と思う方もいますが、防水が切れると雨などの水分が外壁に染み込むようになり、外壁材が割れたり崩れたりする恐れが出てきます。
しかもその奥の柱や土台などの構造躯体が腐ったり、断熱材が機能しなくなったりと、大ごとになる可能性があります。
家を建てるときは外壁のデザインだけではなくメンテナンス性も大切になるので、何年くらいで再塗装が必要なのか、そして目安の金額を必ず聞くようにしましょう。
外壁材についても同じく、失敗しない選び方についてのブログがあり、その中で外壁材の選び方や外壁の役割、注意点などを詳しく解説しています。
興味のある方はぜひご覧になってください。
まとめ
15年後に家のメンテで高い金額がかかる3つの場所は、
1、床
2、屋根
3、外壁
になります。
床は常に人の足で摩擦が起きていて、さらに紫外線や水分が当たれば、材質によっては15年程度でも張替えの可能性が出てきます。
できるだけ小まめにコーティングをするか、無垢床のような耐久性の高い床材を使うようにしましょう。
屋根はスレートという材料を使うと10年から15年程度で塗替えが必要になり、放置すると劣化して割れてしまい、最悪の場合は葺き替えが必要になります。
長い目で見てコスパに優れた屋根材を選ぶなら、ガルバリウム鋼板の屋根がデザイン性や耐震性も優れていておすすめです。
外壁は使っている材質や塗料によって耐久性は大きく変わりますが、10年や15年程度でも防水性能を復活させるために、再塗装しなければいけないものがあります。
今回紹介している3つの中では、最もメンテナンスコストがかかる部分なので、マイホームを建てる時はどれくらいの年数で塗り替えが必要になるのか、確認しておきましょう。
家を建てて15年後というと、ちょうど子供が高校や大学へ進学する時期で、メチャクチャ教育費のかかる時期かもしれません。
そんな時に何十万円、何百万円とメンテナンス費用がかかるのは、ハッキリ言ってかなりキツイと思います。
そのため家を建てる時は予算が許されるなら、少し金額を足してでもなるべく耐久性の高い材料を使い、将来に割高なメンテナンス費用がかからないようにしましょう。
そして10年後、15年後に家族みんなで「この家にして良かったね」と思える家づくりを目指してください。
今回のブログがこれから家づくりを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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