2020.10.22
【残念】いらない外構ワースト3!良さそうだけど実は無駄!
家の外構の中にはパッと見は良さそうに思えても、実は無駄になってしまうものがあるのはご存じでしょうか?
外構とは塀やカーポート、門、植木などの駐車場や玄関アプローチ、庭や家の外側の工事です。
しかし中には作ってみたらすごく手入れに手間がかかったり、期待していたより使えなかったりして、お客様によっては結局いらない外構になってしまうものがあります。
そこで今回は、せっかく作ったのにいらなかった、と後悔する外構ワースト3を詳しくお伝えして、マイホームをつくる上での判断基準にしてもらえたらと思います。
これから家づくりを考えている方にとって、外構工事で失敗しないための参考になりますので、ぜひ最後まで読んでください。
結論から言うと次の3つは、作っても無駄になるかもしれない外構です。
第3位 芝生
第2位 ウッドデッキ
第1位 ソーラーカーポート
理由は、非常に手入れが面倒だったり、期待していたよりも使えなかったりして、お金をかける割にメリットが少ない外構だと言えるからです。
もちろんこれらを全否定する訳ではなく、何にでも言えますが明確にデメリットを知った上で採用するなら、ぜんぜんいいと思います。
しかし、後からそのデメリットに気づいてしまうと、必ず後悔に繋がってしまうので注意が必要です。
それでは詳しく1つずつ解説していきたいと思います。
第3位 芝生
まずは無駄になるかもしれない外構の第3位、芝生についてです。
庭に芝生を植えれば緑があって家全体がキレイに見えるし、子供がその上で遊ぶのも気持ちいいですよね。
そのため、家を建てたら絶対に芝生を敷きたい、と考えているお客様もいると思います。
しかし芝生は想像以上に手間がかかるため、手入れが面倒くさいという方や庭いじりがあまり好きではないという方が、イメージの良さだけで植えてしまうのはお勧めしません。
芝生の手入れは手間がかかる
芝生をキレイに保つには、種類にもよりますが5月から9月にかけては週に一度芝刈りが必要で、さぼるとすぐにボサボサになって見た目が悪くなります。
また、夏はほぼ毎日水やりが必要なので、かなり手間がかかります。
雑草は土むき出しの状態よりは少ないのですが、まったく生えない訳ではなく、特に4月頃から夏にかけては結構な勢いで生えてきます。
きれいな芝の中では少しの雑草でも目立ってしまうし、雑草の中には芝の栄養を奪って枯らしてしまう種類もあるので、こまめに抜かないといけません。
芝を残して雑草だけ枯らす除草剤もありますが、子供が芝の上で遊ぶことを考えるとなかなか使えませんよね。
芝をきれいに保つのはかなり大変
他にも芝生の状態を良くするには、目土(メツチ)入れやエアレーションという手入れが必要で、想像以上にやることがたくさんあります。
(細かい詳細は省きますが、気になった方はエアレーションでググってみてください。)
どれも芝生をきれいに保つための手入れなので、常に必ずやらないといけない訳ではありません。
しかし、せっかく芝生を植えたのに雑草が生えたり、ところどころ枯れていたりしたら気分的に嫌ですよね?
それなら最初から砂利などを敷いておいた方が見た目も悪くなく、費用もかからない上に手入れもぜんぜん楽です。
プロでも大変な芝の手入れ
誤解しないでほしいのですが絶対に芝生がダメという訳ではなくて、その良さを生かすにはたくさんの手入れが必要だということを知ってほしいのです。
芝生は手入れがまったく苦にならない方や庭いじりが好きだという方でないと、無駄になってしまう可能性があるものなのです。
仕事でお付きあいのある外構屋さんの話ですが、その方も自分の家の庭を芝生にして頑張って手入れをしていたそうです。
しかし、結局手入れも大変で芝が病気で枯れてしまったらしく、5年で人工芝に全部変えたと言ってました。
このように天然の芝生は外構の本職の人でも手入れが大変なので、十分に覚悟をしてきちんとこまめに世話をするようにしましょう。
第2位 ウッドデッキ
続いて無駄になるかもしれない外構の第2位、ウッドデッキについてお伝えします。
これはかなり賛否両論が分かれると思いますが、あえて第2位にします。
ちなみに自分のマイホームにもウッドデッキがバッチリついています。
ウッドデッキはリビング窓の前などに作る木を敷いたスペースで、腰掛けて庭を眺めたり、広いければテーブルを出してお茶をしたり、子供が遊んだりするイメージがあると思います。
しかし、このウッドデッキはけっこう手入れが大変なことと、実際に使える時期が限られるという、2つのデメリットがあります。
ウッドデッキの手入れと木の種類
まず1つ目のデメリットの手入れが大変なことですが、本物の木を使ったウッドデッキの中には、年に1回は汚れを落としたり防腐剤を塗ったりしなければならない木の種類があります。
外にあるウッドデッキは雨やほこりでかなり汚れるため、きれいに保つためには定期的にその汚れを落としてあげないといけません。
これは高圧洗浄機を使ったり、デッキブラシでこすったりしないといけないので、意外と重労働です。
ただし、DIYなどもともと自分で何か作るのが好きな方なら、ホームセンターで塗料も買えるので、あまり苦にはならないかもしれません。
ちなみにハードウッドという種類の硬い木を使えば、ほぼメンテナンスフリーですが、金額がかなり高くなってしまいます。
木に似せた樹脂製のウッドデッキもあり、値段はそこそこ手頃で手間もかかりませんが、どうしても素材感が本物の木にはかないません。
夏は暑く、冬は寒い
2つ目のデメリットの実際に使える時期が限られることですが、ウッドデッキは外なので当然真夏はメチャクチャ暑いし、真冬もすごく寒いです。
そのため快適に過ごせるのは、だいたい春と秋の天気がいい日に限られます。
夏は日除けのタープなどを上に張れば直射日光は避けられますが、それでも気温は高いので暑いのは変わらず、冬の寒さは厚着をするぐらいしか対策がありません。
欠点を知っていればウッドデッキはとてもいい
ウッドデッキはこの手入れが必要なことと、使える時期が少ないということを理解した上で付けるなら、家族で暮らしを楽しめる素敵なスペースになります。
そこにテーブルと椅子を出してくつろいだり、腰掛けて庭を眺めたり、子供が遊んだりできるのは本当にいいものです。
逆に手入れは苦手だったり、暑かったり寒かったりする日に外で過ごしたりするのは嫌だという方にとって、ウッドデッキは使わなくなってしまう可能性があります。
自分たちの性格や価値観、理想の暮らしを考えて、判断をするようにしましょう。
第1位 ソーラーカーポート
最後にいらない外構設備の第1位、ソーラーカーポートについて解説します。
ソーラーカーポートは車に雨がかからないようにするカーポートの屋根に、ソーラーパネルが乗っているもので、数年前から付ける家が増えてきた外構です。
ソーラーパネルで発電した電気を売って収入が得られる、あるいは自宅の電気をまかなえるという宣伝文句になっていますが、正直、私はそこまでメリットがあるとは思いません。
その理由は、以前の太陽光パネルのブログでもお伝えしたように、発電した電気を買い取ってもらう単価が、現在は高かった時代のほぼ半分に下がってしまったからです。
そのため、ソーラーカーポートにかける初期投資と、メンテナンスなどの維持費を確実に回収できるか大いに疑問です。
故障と日陰の2つのリスク
しかもソーラーパネルを勧める会社のシミュレーションでは、何年で元が取れますと説明されますが、それは万一の故障などは考慮しない、最低限の維持費で想定されたものです。
例えば保証期間が過ぎてから大きな故障があり高い修理費が必要になれば、あっという間に元を取れなくなるリスクがあります。
また家の屋根に付けるソーラーパネルと違い、カーポートはかなり低い位置になるため、まわりに少しでも高い建物や電柱ができると日陰がかかり、一気に発電効率が落ちる可能性があります。
現在普及しているソーラーパネルの多くは、一部分でも日陰がかかるとその回路全体の発電量がガクッと落ちてしまいます。
そのため2階建てのように屋根の上ならまだいいのですが、カーポートの高さは半分ぐらいしかないので、まわりの影響を受ける可能性が非常に高いのです。
価格も考えるとメリットだけではない
一時期より安くなったとはいえ車2台用で200万円ぐらいが相場なので、電気の買い取り価格が下がったことや、故障のリスク、近隣環境からの日陰の影響を考えると、決してメリットばかりじゃないと思います。
予算に余裕があり地球環境に配慮したい、お金の損得じゃなくてエコという意味で付けたい、というならもちろん採用していただいても大丈夫です。
しかし、基本はソーラーカーポートじゃなく普通のカーポートにして、家本体にお金を使う方が私はお勧めです。
イメージだけで付けてしまうと後悔する
ここまでお伝えした芝生、ウッドデッキ、ソーラーカーポートという3つの外構はぱっとイメージするとどれも良さそうに感じます。
しかし種類や使い方、暮らす方の価値観によっては手間がすごくかかり無駄になってしまう可能性があるため、誰にでもお勧めできるものではありません。
もちろん今回紹介したデメリットを十分に理解した上で、それでも付けたいとなれば後悔することは少ないと思います。
しかし、なんとなくとか住宅会社の人に勧められたからという、漠然とした理由だけで付けてしまうと、住んでから失敗に気づいて後悔することになります。
まとめ
芝生は常にキレイにできれば本当に素敵ですが、少しでも手入れをさぼると逆にみっともなく見えてしまうため、こまめに手入れができる方向けの外構です。
ウッドデッキも本物の木を使ったものは、木の種類によっては手入れがとても大変で、サボっていると汚くなってしまうし長持ちもしてくれません。
また、当たり前ですが一年中フルに使える訳ではなく、季節や天気で制限されることも多いものです。
ソーラーカーポートは電気の買い取り単価が下がった今だと、かけた費用が十分に回収できるか疑問です。
大きな故障があったり、まわりに家や電柱が建って日陰ができたりすれば、プラスにならない可能性があります。
どれもデメリットをしっかり理解した上で付けるなら良いのですが、お客様がそのデメリット以上の魅力を感じないなら、ハッキリ言って付けないほうが良いでしょう。
今回お伝えした3つのものは、最悪は後からでも工事ができます。
本当は家が完成して暮らし始める段階からあるのが理想だと思いますが、つけた後にやっぱりいらないとなってはもったいありません。
付けようかどうか迷っている方は3ヵ月や半年の間、まずは無い状態で暮らして必要かどうか判断してみてはいかがでしょうか?
その上でいらないならそれでいいし、実際に暮らしてみて必要だと感じてから、工事をして付けたなら後悔はしないと思います。
今回のブログが、これから家造りを考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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