2020.10.13
【重要】キッチンの設備で失敗しない3つのチェックポイント
キッチンの設備というのはIHやシンク、浄水器のような付属的要素のことですが、一見あると便利な設備でも選び方を間違うと、住んでから欠点に気づいて後悔する可能性があります。
一般的な住宅会社では、キッチンのグレードはこれで天板は人工大理石などと標準仕様が決まっていることが多のですが、深く考えずに採用してしまわないように注意が必要です。
そこで今回は、キッチンの設備で失敗しないためのポイントをわかりやすくお伝えして「この設備を選べば使いやすいキッチンになるな」と、自分で判断できるようになってもらいたいと思います。
これから家づくりを考える方が自分たちの理想の暮らしに合わせて、キッチンの設備選びが明確になるような内容になっていますので、ぜひ最後までご覧になってください。
設備で失敗しない3つのポイント
結論から言うと、キッチン設備で失敗しないためには次の3つが重要です。
①IHのメリット・デメリットを知る
②静音シンクも検討する
③浄水器のフィルター代を確認する
理由としては、この3つは料理や普段の生活で必要不可欠であり、しかも選び方を間違うと大失敗につながってしまうからです。
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
①IHのメリット・デメリットを知る
まずキッチン設備で失敗しないポイントの1つ目、IHのメリット・デメリットを知るについてです。
最近は光熱費を抑えるためにオール電化も人気で、電気で調理するIHを選択されるお客様も増えています。
IHは大きなメリットもありますが、もちろん逆にデメリットもあるため、そこを理解した上で付けるかどうかの選択をしてほしいと思います。
単純に建築会社がIHを勧めるからとか、周りの人はIHが多いからとかいった理由で選んでしまうと、実際に使ってからこんなはずではなかった!と後悔することになります。
IHの3つのメリット
まずIHのメリットからお伝えしますが、主に次の3つがあります
①フラットで掃除がしやすい
②火の燃え移りの心配がない
③調理中周りが暑くなりにくい
これを順番に解説していきます。
メリット①「フラットで掃除がしやすい」
まず1つ目の「フラットで掃除がしやすい」ですが、IHは見ての通り表面にデコボコがなく全くの平らなので、掃除はタオルでサッと拭くだけで簡単にできるようになっています。
ガスコンロは昔よりだいぶデコボコは減りましたが、ゴトクという支えがどうしても出てしまうので、ふきこぼれなどの掃除がとても大変です。
メリット②「火の燃え移りの心配がない」
続いて2つの目の「火が燃え移る心配がない」ですが、ガスコンロは火を使うため、周りに燃えやすいものがあると、火が燃え移る危険がありますが、IHにはその心配がありません。
メリット③「調理中周りが暑くなりにくい」
最後に3つ目の「調理中周りが暑くなりにくい」ですが、ガスコンロは炎が出るためどうしても周りを暑くしてしまい、夏には汗をかきながら料理をする人も多いと思います。
IHも鍋などが発熱するので多少周りは暑くなりますが、炎が出ないのでガスほどの熱気は発生しません。
IHのデメリット
次にIHのデメリットですが、
①停電の時に使えない
②使えない鍋がある
③フライパンを振れない
の3つがあります。
デメリット①「停電の時に使えない」
まず1つ目の「停電の時に使えない」ですが、IHは電気を使うため当然停電では動きませんが、ガスコンロは電池で火をつけるので、ガスさえ通っていれば料理ができます。
これは特に災害などで長く停電が続いたときには、IHとガスコンロの決定的な違いになります。
デメリット②「使えない鍋がある」
IHのデメリット2つ目の「使えない鍋がある」は、IHは電気の力で鍋やフライパン本体を発熱する仕組みです。
しかし、素材や底の形状によっては発熱せず使えなかったり、熱効率が悪かったりするものがあります。
今売られている日本メーカーの金属製の鍋などはほとんど大丈夫なのですが、海外のものは日本ほどIHが普及していないため、使えないものもけっこうあります。
デメリット③「フライパンを振れない」
IHのデメリット3つ目の「フライパンを振れない」についてです。
IHは鍋などの底がぴったり付いていた時に発熱するため、フライパンを振って具材を混ぜようと少しでも浮かせてしまうと、発熱をやめてしまいます。
IHでは振らないで料理するのに慣れないといけないため、初めはすごく戸惑う人もいると思います。
ガスのメリット・デメリットはIHの逆になるため、それをよくわかった上で、IHとガスコンロのどちらが自分たちに合っているか、しっかり考えて選ぶようにしましょう。
どのエネルギーがお得かはお客様ごとに違う
ちなみによくお客様から「オール電化にしてIHにすれば電気を使うからランニングコストがあんまりかからないんでしょ?」と聞かれることがありますが、100%そうだとは断言できません。
一般的にエネルギーコストは安い順に都市ガス、電気、プロパンガスになっているので、確かにプロパンガスよりは電気を使うIHの方がランニングコスト的にはお得です。
ですが都市ガスが使える地域なら基本料金はかかりますが、オール電化にしてIHを使うよりもランニングコストが抑えられることがあります。
他の設備に何を使うか?どこの電力会社と契約するか?どの時間帯によく電気を使うか?などで料金設定や割引が変わるため、どの選択がお得かはお客様ごとで違います。
初期費用やランニングコストは大切ですが、それだけではなく実際に使う上でのメリット・デメリットもしっかり理解して、自分たちはどこを重視するかで選んでほしいと思います。
②静音シンクも検討する
続いてキッチン設備で失敗しないためのポイント2つ目、静音シンクも検討するについてです。
シンクとは流しのことですが、そこに蛇口の水が勢いよく当たっても大きな音がしないのが静音シンクです。
静音シンクでないと水の当たる音がかなり大きくなるため、リビングにいる家族から話しかけられても気づかなかったり、テレビの音が聞こえなかったりします。
今のキッチンはある程度静音仕様になっていますが、本格的な静音シンクは底の裏側に樹脂やゴムなどを貼って音が響かないようにしてあり、その分コストがかかるためオプションで追加料金が発生することがあります。
以前の「ローコスト住宅がローコストではない理由」というブログでもお伝えしましたが、相場と比べて安い住宅は標準装備から変更する割高な追加料金になることがほとんどです。
そのため静音シンクを提案されること自体が少ないと思います。
キッチンで洗い物をしているときに「うるさいのは嫌だ、静音シンクにしたい」という方は、標準装備のシンクがどんな物か確かめ、追加料金が発生するか聞いた上で検討しましょう。
③浄水器のフィルター代を確認する
最後にキッチン設備で失敗しないポイント3つ目、浄水器のフィルター代を確認するについてです。
浄水器はキッチンの蛇口に内蔵したり、シンク下に付けたりして、水の臭みや成分を浄化して味もすっきりさせてくれる設備です。
水道水に臭いや雑味がある地域や、健康志向のお客様からぜひ付けたいというご要望が多く、都市部を中心にとても人気がある設備です。
実際のフィルター代や交換サイクル
ところが、浄水器の中に入っているフィルターを通すことで水を浄化するのですが、このフィルターが段々汚れていき、放置していると効果が薄れてきます。
きれいにする力を保つために定期的にフィルター交換をするのですが、だいたい一回に数千円から高いと1万円を超えるものまであります。
交換サイクルは4ヵ月や6ヵ月など比較的短いものが多く、年間だとなかなかの金額になるため、あらかじめそれを理解した上で付ける必要があります。
水道水がおいしくなるならフィルター代がかかっても構わない、という人はもちろん付けてもいいのですが、特に気にならないのに住宅メーカーの標準装備だからとか、サービスしてくれるからという理由で付けてしまうと、後で維持費の高さに驚いてしまうと思います。
浄水器はフィルター代と交換時期のサイクルも確認した上で、付けるようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、キッチンの設備で失敗しない3つのポイントは、
①IHのメリット・デメリットを知る
②静音シンクも検討する
③浄水器のフィルター代を確認する
になります。
まず①のIHのメリットは
①フラットで掃除がしやすい
②火の燃え移りの心配がない
③調理中周りが暑くなりにくい
デメリットは
①停電で使えない
②使えない鍋がある
③フライパンを振れない
となっています。
それらを明確に理解した上でガスコンロと比べ、どちらが自分たちの暮らしや価値観に合うのか?考えて選択するようにしてください。
②の静音シンクは蛇口の水がシンクに当たってうるさくなるのを防いでくれるため、家族と会話をしながら洗い物をしたいという人にお勧めの設備です。
ただし追加金額が発生することもあるため、それを確認したうえで検討するようにしましょう。
③の浄水器は付けるのにも費用がかかりますが、中のフィルターもけっこうお金がかかり、マメに交換が必要な種類もあるため、あらかじめ確認してから付けるようにしてください。
水道水に臭いや雑味がある地域や、健康志向の方には付けるメリットはありますが、維持費がかかるため元々気にしていないなら付けない方がいいと思います。
これらは小さなことかもしれませんが、毎日使うキッチンなので注意して選ばないと、せっかく新しいキッチンにしたのに、使いにくかったり維持費がかかったりしてしまいます。
少しでも仕事や育児に追われて忙しくされている方のストレス軽減になり、楽しく料理ができるキッチンを選ぶ基準になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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