2020.10.08
【重要】キッチンづくりで失敗しない3つのチェックポイント
キッチンを決めるには、メーカーやグレード、色などを決めるだけだと思っていませんか?
もちろんそれも大切ですが、実際のキッチンの使いやすさはそれだけではなく、大きさや配置などによっても大きく変わります。
何となくで決めてしまうと、住み始めてから「なんか使いにくいな」というキッチンになり、毎日の料理がストレスになって後悔する可能性が高くなります。
奥様はキッチンにこだわる方が多く、普段の打ち合せでもキッチンを広くしたい、おしゃれにしたい、動線をよくしたいと本当によく聞きます。
今回のブログは、キッチンづくりで失敗しないポイントをわかりやすくお伝えして、キッチンを考えるときはここに気をつければ使いやすくなると、自分で判断できるようになっています。
これから家づくりを考えている人にとって、毎日の料理が楽しく快適な使いやすいキッチンにするための参考になりますので、ぜひ最後まで読んでください。
キッチンの失敗しない3つのポイント
結論から言うと、キッチンで失敗しないための重要なポイントは、次の3つです。
①オープンキッチンの欠点を知っておく
②作業スペースの大きさを確認
③キッチンと後ろの間隔を調整
これらは目立つ部分ではありませんが、間違って作ってしまうと毎日使う中で、ストレスになること間違いなしです。
それでは一つずつ説明していきます。
ポイント①「オープンキッチンの欠点を知っておく」
まず1つ目のオープンキッチンの欠点を知っておく、についてです。
オープンキッチンとは上に戸棚がなく、立ったときにリビングダイニングを見渡せる向きにつけるキッチンで、対面キッチンとも呼ばれています。
周りを人がぐるっと回れる島のようなアイランドキッチンも、同じく戸棚が上にないのでオープンキッチンになります。
上の戸棚がないため、キッチンとリビングダイニングの両方から見て開放感があり、コンパクトな間取りでも広く感じるメリットがあります。
今はとても人気のあるオープンキッチンですが、これには収納が足りないことと、IHやガスコンロの周りに油が飛び散ってしまう可能性があるという、2つの欠点があります。
収納が足りない
1つ目の収納が足りないについてですが、上の戸棚がないため収納できる量が減ってしまい、他の場所にその分の収納を取る必要があります。
また、今まで上に戸棚があるキッチンでさっと取り出せるのに慣れていた人は、少し遠くの場所になるので、初めはすごく不便に感じます。
周りに油が飛び散る
2つ目のデメリットは、IHやガスコンロの周りに油が飛び散ることです。
上に戸棚があるキッチンだと、IHやガスコンロの周りが壁で囲われていることが多いのですが、オープンキッチンではこの壁がありません。
フライパンで炒めものをしたり肉を焼いたりすると油が飛んでしまい、周りの床を拭き掃除することになるかもしれません。
IHやガスコンロの前に、高さ30センチくらいのオイルガードが付いているキッチンもありますが、それを飛び越えてしまうこともあり、高温の油だと床に跡が残る可能性があります。
実際にはガスコンロかIHコンロかによっても油の飛び具合は変わります。
しかし、掃除をなるべく少なくしたい方は、キッチンの天板からレンジフードまで一体型のガラスが付いた、油の飛び対策をしてあるキッチンを選びましょう。
オープンキッチンはとても開放感があっていいキッチンなのですが、この2つの欠点があることを明確に理解した上で選ぶようにしましょう。
ポイント「②作業スペースの大きさを確認」
キッチンづくりで失敗しないポイントの2つ目は、作業スペースの大きさ、幅を調整することです。
作業スペースとは、IHやガスコンロと流しの間にある平らな部分で、まな板を置いて材料を切ったり、お皿に盛り付けたりするスペースです。
ここが狭いと、まな板やお皿や食材をどかしながら作業するので、面倒で効率も悪くなってしまいます。
せっかく新築の家を建てたのに、キッチンに関してはアパートと変わらない、ということになりかねません。
作業スペースは最大30センチも変わる
この作業スペースの幅は、選ぶキッチン本体やIHやガスコンロ、流しの大きさによって変わりますが、広いと90センチ、狭いと60センチくらいで、最大30センチも変わります。
キッチンの打ち合わせではキッチン本体やIHの幅は聞かれますが、この作業スペースの幅については聞かれないこともあります。
もし住宅設備機器のショールームに行くことがあれば、担当アドバイザーさんにしっかり確認をするようにしましょう。
作業スペースは間取りにも影響する
また作業スペースも幅広がよくて流しも大きいのがいいとなると、キッチン自体を大きめにしなければならないため、それを置くための広いスペースが必要です。
プランの打ち合わせが進んでから広いスペースが必要だとなると、大幅にプランを書き直さなければいけないときもあります。
そのため、作業スペースの幅を普通よりも広めにほしいという希望のある方は、早めに確認しておくようにしましょう。
ポイント③「キッチンの後ろの間隔を調整」
キッチンづくりで失敗しないチェックポイントの3つ目は、キッチンの後ろの間隔を調整することです。
キッチンの後ろには食器棚や家電置き台などがありますが、そことキッチンとの間隔をお客様の使い方に合わせて調整すると、とても楽に使えるようになります。
一人で料理をするなら間隔は90センチ前後がおすすめで、これなら振り向いてすぐに食器棚に手が届くため、テキパキとスムーズに料理ができます。
レストランの厨房は、人が通るところは行き来がしやすいように広めに作られています。
その代わり作業をするところは、後ろの棚や台をなるべく近くにして、素早く物を取れるようにしてあり、それと同じ使いやすさにするのです。
何人かで料理するなら幅は広めに
もしご主人や娘さんがキッチンに一緒に立つなら、間隔は100センチ~120センチくらいがおすすめで、これはお皿などを持って人がすれ違える幅になります。
これくらいの幅にしておけば、料理中に振り向いて後ろの人にぶつかり、料理をこぼしてしまうといったアクシデントも防げます。
小さなお子さんに手伝いを覚えてもらいたいなら、食器棚までは遠くなりますが少し広めの幅にして、後ろの棚までの距離にゆとりを作っておくといいでしょう。
腰痛対策で重要な高さ設定
最後にプラスアルファで、小さなことですが意外に大切な、キッチンの高さについてお伝えします。
キッチンの床からキッチンの上面までの高さは、実際に使う人に合わせないと、料理がしにくくなるだけでなく、体に負担をかけることにもなります。
高すぎると硬いものを切るときに包丁に力を入れにくく、また低すぎると食器を洗う時に前かがみになって、ひどい腰痛になる危険性があります。
高さの目安は「身長÷2+5センチ」
一般的なキッチンは使う人に合わせて高さを変えられるので、目安と言われる「身長÷2+5センチ」をもとに、腕の長さやスリッパを履くかどうかなどで、調整して決めます。
キッチンをグレードアップしないと高さを変えられない住宅設備メーカーもありますが、キッチンは一生使い続けるものなので、できるだけ変えてもらうことをおすすめします。
ショールームに行けば、いくつか高さの違いを体感できるキッチンが展示されているので、実際に足を運んでどの高さが一番ちょうど良さそうか、確認するようにしましょう。
まとめ
キッチンはメーカーやグレード、色だけでなく、どんな大きさや配置にするかをしっかり決めないと、失敗する可能性が高くなります。
オープンキッチンは上に戸棚がないため、そのぶん他の場所に収納を取らなければいけません。
また、料理やガスコンロの種類によっては油が飛んで掃除の手間が増える可能性があるため、大きめのオイルガードを付ける必要があるなど、欠点を知った上で選ぶべきです。
キッチン上の作業スペースの幅は、選ぶ本体やシンクのサイズなどでかなり変わります。
切ったり盛り付けたりする作業をしやすくするには、必ず実際の広さを確かめるようにしましょう。
キッチンの後ろの間隔は、何人で料理をするかによってベストなサイズが変わります。
1人で料理すなら90センチ、2人以上なら100センチ~120センチは取るようにしてください。
キッチンは毎日使うところなので、ちょっとした違いで使いやすくなったり使いにくくなったりします。
家造りは決めることが多いので少し手間かもしれませんが、小さな部分もしっかりと打ち合わせをして、自分に合った使いやすいキッチンになるようにしましょう。
次回はキッチンに付ける設備についての、気をつけてほしいポイントをお伝えしますので、ぜひそちらも読んでください。
せっかくの夢のマイホームですから、できるだけ楽に楽しく料理ができるキッチンにするために、今回のブログを少しでも参考にしてもらえたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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