2020.09.29
【それ失敗!】知らずに展示場に行くと絶望する3つのポイント
みなさんは住宅展示場に行ったことはありますか?
住宅会社が建てる家の見本としてモデルハウスを、たくさんの大手ハウスメーカーが出展している場所で、お客様は自由に見ることができます。
家造りを考え始めたら、初めに住宅展示場に行ってみようと思い浮かびます。
しかし、実際に行った人の感想を聞くと「びっくりした」とか「ため息が出た」とか驚きの声ばかりで、参考になったという話しをあまり聞きません。
住宅展示場は何も知らないで見に行ってしまうとまったく参考にならず、それどころか家づくりに絶望してしまう可能性があります。
そこで、今回は住宅展示場とはどういった所なのかや、見に行ったらどんなことに注目すれば良いのかを、わかりやすくお伝えしようと思います。
これから家づくりを考えている人にとって、どこに注意して住宅展示場のモデルハウスを見たら良いか参考になりますので、ぜひ最後まで読んでください。
住宅展示場の絶望ポイント
結論から言うと、住宅展示場のモデルハウスを自分の家の参考にしようとして見にいくと、必ず失敗してしまいます。
ほとんどのモデルハウスは現実の家の参考にならないし、それどころか家を建てるなんてすごいお金持ちのすることだと、やる気をなくしてしまう恐れがあります。
理由は、住宅展示場のモデルハウスには次の3つの絶望するポイントがあるからです。
①現実的な間取りではない
②オプションだらけの豪華仕様
③予算で建つのは別の家
それでは1つずつ説明していきます。
ポイント①「現実的な間取りではない」
まず1つ目の絶望するポイントは「現実的な間取りではない」です。
住宅展示場のモデルハウスはかなり大きく、しかも見た目優先で作っているので、実際に住みやすい家ではありません。
たとえば、大きすぎるリビングの掃除はすごく大変で、冷暖房の電気代がものすごくかかります。
キッチンはとてもおしゃれで見た目はいいのですが、使いやすいとは限らないし、やはり掃除がしにくいものが大半です。
家の面積もすごく大きく作ってあるので、トイレは何畳もあって廊下も余裕があり、寝室は映画に出てくるようなすごい広さになっています。
住宅展示場の目的は良いイメージ
住宅展示場のモデルハウスはあくまで見学してくれた人に、「〇〇ハウスは素敵だったね」と良いイメージを感じてもらうために作っています。
実際に住んで使いやすい家ではないので、自分たちが作る家の参考にできるところは、ほとんどないのです。
このように住宅展示場のモデルハウスは、現実的な間取りではないことをわかった上で、見るようにしましょう。
ポイント②「オプションだらけの豪華仕様」
続いて2つ目の絶望するポイントは「オプションだらけの豪華仕様」です。
住宅展示場のモデルハウスは、お客様に良い印象を持ってもらうため、設備や内装や外装などにたくさんお金をかけ、普通の人がやらないような豪華仕様にしています。
見た目はすごく良いのですが、予算的にそれを建てられる人はほんの一握りで、使いにくいことも考えれば、建てる人はいないと言っていいでしょう。
住宅展示場は競い合って豪華に
その理由は、住宅展示場にはたくさんの住宅会社のモデルハウスがいくつも建っているため、平凡な見た目ではお客様に見学に入ってもらえないからです。
外の見た目はもちろん、窓越しに見える家の中もすごく豪華に作り、他のモデルハウスよりも見栄えを良くして、興味を持ってもらわなければ商談のチャンスを逃してしまいます。
モデルハウスはオプションだらけの豪華仕様で作ってあり、知らないで見るとため息をつくだけで終わってしまいます。
あくまでお客様の気を引くように作ってあるということを、わかった上で見るようにして下さい。
ポイント③「予算で建つのは別の家」
最後の3番目の絶望するポイントは「予算で建つのは別の家」です。
ここまでお伝えしたように、住宅展示場のモデルハウスは現実離れした大きさと間取りで、しかもオプションだらけの豪華仕様なので、ものすごい金額の家になっています。
しかし、実際の費用の話は多くの人が建てられる現実的な予算になるため、当たり前ですがモデルハウスと全く違う家になります。
自分の予算で建てられる家のカタログを見せてもらうと、それまで見ていたモデルハウスと全然違って、すごく普通の家です。
普通の家でも十分いい家ですし、それが建てたい家なら構わないのですが、理想の高いお客様はその落差にすごくがっかりしてしまいます。
展示場は現実との差が大きい
高級外車を見てすごいなと思っていたところに、お客様が乗るのはこちらですと、国産のコンパクトカーを出されたような感覚です。
「現実はそうだよな」と気持ちを切り替えられる人もいますが、すごくがっかりしてしまう人も結構いて、中には「家を建てる気持ちがなくなった」という人までいます。
モデルハウスと現実の家があまりに違うため、家に夢を持ってワクワクしながら見に来た人は、絶望的な気持ちになります。
現実的な予算で建つ家は住宅展示場のモデルハウスとはまったく別だと、十分覚悟して見学や相談に行くようにしましょう。
展示場を役立てる3つのポイント
でも、せっかく住宅展示場のモデルハウスを見に行ったのに、びっくりしたりため息をついたりするだけでは、もったいないですよね?
そこで私がお勧めする、モデルハウスを見て自分たちの家づくりに役立つようにする、3つのポイントをお伝えします。
①その会社の得意なことを聞く
②営業マンの態度を見る
③実際の家の見学会情報を聞く
この3つは絶対役立つので、ここから先もぜひ読んでみて下さい。
ポイント①その会社の得意なことを聞く
まず1つ目は、住宅展示場に行ったらその会社の得意なことを、必ず聞くようにしましょう。
断熱性が良い、耐震性が高い、あるいは自然素材を使っているなど、その会社ならではの得意なことやこだわりが必ずあるはずです。
これはその会社で建てるかどうか考えるときにとても役立つため、しっかり説明を聞くことをおすすめします。
ポイント②営業マンの態度を見る
2つ目は対応してくれる営業マンの態度です。
初めてモデルハウスを見学すると、その時に対応してくれた営業マンが、基本的にはお客様の担当になります。
見学するといきなり「見積もりを作ってみませんか?」とか「プランを書いてみませんか?」と、売る気満々でガツガツくる営業マンもいますが、それは自分の稼ぎのことばかり考えている証拠です。
それよりもお客様のことを第一に考え「何か不安はありますか?」「どんなことで悩んでいますか?」と、こちらの希望や悩みに耳を傾けてくれるかを、確かめるといいでしょう。
ポイント③実際の家の見学会情報を聞く
3つ目は実際の家の見学会情報があれば聞くことです。
多くの住宅会社が、現実的な金額で建てた実際のお客様の家を、定期的に見学会で見せています。
住宅展示場のモデルハウスはとても大きく豪華な、使い勝手よりも見た目が優先された家なので、それよりも実際のお客様が住む家を見せてもらった方が、何十倍も参考になります。
間取りも現実的だしキッチンやお風呂なんかも、いい意味で普通のものが付いているため、もし自分たちが建てるとしたらどんな家になるのか、とても想像しやすくなっています。
しかも、たいていの家が一般的な予算になっているのも重要なポイントです。
せっかく時間をとって住宅展示場を見に行くなら、この3つを気にしてみることをおすすめします。
等身大モデルハウスもおすすめ
ちなみに住宅展示場ではなく、街角に建築されている等身大モデルハウスというものもあります。
そういったモデルハウスの場合、車3台が入るような一般的な50坪ぐらいの敷地に、4人家族ぐらいでちょうどいい30坪ぐらいの家で建築されています。
私の会社でもいくつか等身大モデルハウスがありますが、それは住宅展示場のモデルハウスとはかなり違います。
できるだけ標準仕様を使い間取りも現実的にして、間取り動線や金額などで実際に建てる人の、参考になるように作っています。
住宅展示場に行くのももちろん良いのですが、工務店が作っている等身大モデルハウスにも行ってみると、また違った見どころや参考ポイントがあるのでおすすめです。
まとめ
住宅展示場のモデルハウスは
①現実的な間取りではない
②オプションだらけの豪華仕様
③予算で建つのは別の家
という3つのポイントをわかった上で見に行くようにしましょう。
これは裏話ですが、住宅展示場のモデルハウスは場所を借りる月々の賃料や、昼間もつけている照明やエアコンの電気代、営業マンの給料など、毎月数百万の維持費がかかっています。
そこまでして住宅展示場にモデルハウスを建てるのは、そこがお客様と出会うための看板や広告の代わりになるからで、残念ながらお客様の参考のために建てられてはいないのです。
こういったことをわかって見学をすれば、広くて豪華な作りにびっくりしたり、予算とかけ離れていてがっかりしたりするだけにならずに済みます。
今回お伝えした内容が、これから家づくりを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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