2020.08.06
【プロ伝授】ハウスメーカーVS工務店!あなたに合った選び方教えます!
実は家を作った人の約8割が後悔をしていると言われています。
もちろん、後悔と感じるかは人それぞれで度合いの差もありますが、結果的には100人建てたら80人の方が、何らかの後悔をしているのです。
建てて後悔しているランキング
その後悔ランキングトップ3は
1位 資金計画
2位 住宅会社選び
3位 間取り
になっています。
これと比例するようにお客様との打ち合わせでよく相談されるトップ3が
1位 予算をどうすればいいのか
2位 住宅会社はどう選べばいいのか
3位 何から始めたらいいのか
についてです。
要するにみなさんが不安に思っていること、悩んでいることはわかっているのに、結果的に後悔しています。
そこで今回は後悔ランキング第2位の「住宅会社をどう選べばいいのか」を深掘りしてお伝えしたいと思います。
ここをしっかりと見極められるようになれば、家づくりに成功したと考えている上位20%の人に、ぐっと近づくことができます。
これから家づくりを考えている人にとって、物差しの1つとしてとても参考になりますので、ぜひ最後まで読んでください。
家に望む「3つの大切」を決める
結論から言うと住宅会社選びで後悔しないためには、自分たちが家に望む「3つの大切」を決めることが重要です。
その理由はここを最初に明確にしておかないと、住宅会社に振り回されてしまうからです。
家を建てようとネットでハウスメーカーや工務店を検索すると、たくさん候補が出てきますがそれぞれ構造、仕様、デザインなど全てが違います。
無数にある住宅会社をどう絞るか
無数にある住宅会社の中でどうやって絞っていくのか、そこで重要になるのが自分たちは家づくりで何を大切にしたいかになります。
大切にしたいことが1つだけだと、当てはまる会社はまだまだ絞れないため、最低でも3つは明確にしてほしいと思います。
3つ以上大切な部分が明確にできたら、おのずと3社くらいには絞れるはずです。
これを決めずにふわっとした感覚で住宅会社に行ってしまうと、相手も百戦錬磨の営業マンですからうまく誘導されて「ここでいいかな」となってしまいます。
大手ハウスメーカーが集まる住宅展示場では、平均1ヵ月〜2ヵ月くらいでお客様は住宅会社を決めているそうですが、本当に納得して決めているのでしょうか。
どのような住宅会社があるか把握しよう
では本題に入りますが、住宅会社を選ぶにはまずどんな会社があるのか把握をしましょう。
まず構造の種類としては大まかに
①木造
②ツーバイフォー
③鉄骨
この3つがあります。
鉄骨系
鉄骨系の代表的なメーカーとしては
積水ハウス
大和ハウス
ヘーベルハウス
パナホーム
などで大手のメーカーのイメージが強いと思います。
余談ですが、実は地場の工務店でも鉄骨住宅を建てる事は可能で、実際に私自身も大工として何回も鉄骨住宅を手がけたことがあります。
ツーバイフォー
次にツーバイフォーの代表的なメーカーは
ミサワホーム
三井ホーム
スウェーデンハウス
などがあります。
ちなみにツーバイフォーは木造ですが、いわゆる柱を使わずに厚み5センチ、幅10センチの木材を下地にして、両面に合板を貼って1つのパネルにします。
そのパネルを構造材として組み上げていくのが、ツーバイフォーの作り方です。
木造
最後に木造在来型の住宅メーカーだと
住友林業
一条工務店
などがあり他にも地場の工務店の大半が、この木造在来型で家づくりをしています。
一般的に鉄骨が地震に強い、木造は火に弱いというイメージがあるかもしれませんが、実際は構造によってそこまでの差はありません。
木造でもしっかり構造計算をして施工すれば地震に強くなりますし、鉄骨でも火事になって一定温度以上になれば、急に曲がって崩れてしまいます。
そのため構造での比較はあまり重要ではないと言えます。
大切な比較対象は9つ
私は建物の大切な比較対象は次の9つだと考えています。
①建物金額
②断熱性能
③耐久性能
④耐震性能
⑤デザイン
⑥ブランド志向
⑦会社の財務体質
⑧会社の理念
⑨担当者
①建物金額
建物金額についてはそのままの意味で建物の金額です。
建物1坪あたりのいわゆる坪単価でいうと、住宅会社によって1坪30万円から100万円くらいまで幅があります。
②断熱性能
その金額と相関する形で断熱性能が加わってきます。
断熱性能が高ければ夏は涼しく冬暖かい家になり、快適な暮らしを確保できる上に保温性も高く、光熱費を抑えることもできます。
③耐久性能
耐久性能が優れていれば長く安心して住める上に、アフターメンテナンスの費用を抑え手間も省くことができます。
建物金額はもちろん安いほうがいいのですが、安すぎて後からたくさんお金がかかってしまっては意味がありません。
この耐久性能もバランスよく比較することが大切になってきます。
④耐震性能
耐震性能は家族の安全を守るために、とても重要なものになります。
ここはそれなりで良いという価値観の人もいますが、個人的にはしっかりと確保していただきたい部分です。
⑤デザイン
デザインは見た目のことなので、外観や内観が好みかどうかや、雰囲気などで決めればいいと思います。
デザインは普通でいいのでとにかく暮らしやすさや、住みやすさが大切だと言う人もいますので、ここも自分たちの価値観で決めていいでしょう。
⑥ブランド志向
次にブランド志向ですが一般的には大手メーカーであれば、つぶれなくて安心というイメージが強いと思います。
しかし、私が生まれたバブル時代の年間およそ80万棟の一戸建てが建っていた時代と違い、今は年間およそ30万棟と市場が約3分の1にまで減ってきています。
さらに、今後は人口減少に比例してますます一戸建てが減ると予想されるため、大手ハウスメーカーだから必ず安心というわけではありません。
⑦会社の財務体質
その会社が安心かどうかに関係してくるのが、会社の財務体質です。
少し難しそうですが年間50棟規模の住宅会社であれば、売上と社員の人数を知ることである程度の財務体質がわかります。
年間50棟を手がける売上10億円の会社で社員が20人なら、1人当たりの生産性は5,000万円と一般的に健全とされる数字になります。
しかし社員が25人であれば生産性は4,000万円に落ちるため、少し会社の経営は苦しくなってきます。
ちなみに私の会社はパートさん2人を正社員1人と換算して計算すると、社員1人当たり8,000万円以上の生産性を出しています。
つまり大手ハウスメーカーだから絶対につぶれないと言うわけではないし、何百棟も建てていないからと言って必ず心配というわけではないのです。
会社が安心か比べる目安として、この財務体質も見ていただければと思います。
⑧会社の理念
次に会社の理念ですが、私的にはここもかなり重要だと考えています。
大手ハウスメーカーから中小の工務店まで必ず会社の理念、つまり大切にしている家づくりの考え方があります。
金額重視のローコストメーカーや性能重視の会社、デザイン重視の会社など、それぞれお客様にどのような価値や暮らしを提供したいかが建物に現れてきます。
もし、それにお客様が共感して選ぶのだとしたら、それがその方にとって1番良い建物だと思います。
⑨担当者
担当者は確かに誠実で経験豊富な人の方がいいと思います。
しかし、私個人としては、自分たちの暮らしを1番に考えて提案してくれるかや、長い打ち合わせ期間を気持ちよく進めていけそうかも、担当者として重要だと思います。
そして、会社の理念を自分たちの理想の暮らしに、マッチするようにしてくれるパートナーとして、担当者と価値観が合うかどうかも大切な項目の1つだと思います。
まず3つの大切を話し合ってみよう
ここまでにお伝えした9つの比較対象から、自分たちが家に望む「3つの大切」を決めることが、家づくりのはじめの1歩になります。
確かに手当たり次第に住宅会社を見て回るのも手なのですが、経験上その方法では大半の人が疲れてしまい、楽しいはずの家づくりが苦痛になってしまいます。
まずは自分たちが本当に何を大切にしたいのか、何を求めているのかを家族で話し合うことから始めることをお勧めします。
このブログの題名はハウスメーカーVS工務店となっていますが、決して戦っているわけではありませんし、どちらが良い悪いなどないと思います。
大切なのは自分たちの価値観を明確にし、それに合う会社かどうかを判断していけばいいと思います。
私の会社について
ちなみに私の会社はバランス型です。
金額はローコスト住宅より少し高めですが、大手ハウスメーカーよりは安くなっています。
耐震性能、断熱性能、耐久性能にもこだわり、メンテナンスコストも極力抑えられるようにしています。
またデザインや設計力にも力を入れていて、これもかなりの自信があります。
さらに、今の時代のお客様目線で、さまざまな情報をホームページやInstagram、YouTubeでも発信しています。
そういったところも見ていただいて、みなさんの家づくりに役立ててもらえたら嬉しいです。
後悔のない家づくりを進めるために、ぜひ参考にしてください。
ご覧いただきありがとうございました。
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