2023.01.15
【注文住宅】電気代がかかって後悔する家4選!注意ポイントと解決策を徹底解説!
「これから、電気代はもっと上がります。」
2023年の春に向けて沖縄電力・東北電力など各社から、3〜4割程度のさらなる電気代値上げが発表されています。
もし実際に値上げが実施された場合、一般的な家庭で月2,000〜3,000円ほどの増額イメージで、さらに今後は日本国内の全ての電力会社が追従して、値上げする事は間違いないと思います。
正直、太陽光パネルで自家発電、自家消費をしているご家庭であれば、そこまでダメージは大きく無いと思います。
しかし電力会社から全ての電気を買っている場合は、日々の節電はもちろん、そもそも電気代ができるだけかからない家に住む事が、一生涯の電気代の節約に最大の効果を発揮します。
そこで今回のブログでは「電気代がかかって後悔する家4選」を詳しくご紹介しますので、暮らしてから「電気代が高い」「もっと真剣に考えれば良かった」「失敗した」と後悔しないように、マイホームを考える参考にしていただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
あとサイトのトップページにイベント情報も載ってますので、良かったらご参加ください。それでは1つずつ解説します。
1.仕切りが少ない
電気代がかかる家1つ目は、仕切りの少ない間取りです。
これは最近の家だと多い間取りで、極力廊下を減らしたり、壁を無くしたり、ドアレスにする事で、限られた建物面積でもできるだけ広く感じられるようにする方法の一つとして人気があります。
実際に壁やドアを少なくする事で、その分の材料費や工事費が抑えられるのは間違いないですが、冷暖房効率の意味だと、家全体を温める必要が出てくるので電気代はどうしても高くなりがちです。
しかも最近だと玄関土間とリビングがつながっていたり、廊下からそのままファミリークローゼットにウォークスルーできたりと、家事動線に配慮された間取りが人気です。
実際に便利でヒートショックの防止にも非常に効果的ですが、これだけ電気代が上がってくると、手放しに喜べなくなってきています。
なのでその具体的な対策としては、
・玄関ドアの性能を寒冷地仕様にする
・家全体の断熱性能と気密性能をセットで上げる
この2つが有効で、これを省いてしまうとただ広く感じる、ただ動線が良いだけの家になり、夏は暑いし冬は寒い、電気代も高いという現象に陥ってしまうので、しっかりと冷暖房効率が良くなるように、家の基本性能を高めるようにしましょう。
2.窓が大きい&多い
電気代がかかる家2つ目は、窓が大きい&多い家です。
窓は熱の出入りが一番大きく、外気の影響もダイレクトに受ける部分になるので、極力小さく、極力少なくした方が省エネな家になります。
熱を通す割合を表す熱貫流率では、一般的な壁で0.4ぐらいですが、断熱性が高いと言われるアルミ樹脂複合サッシで2.3、さらに高断熱な樹脂サッシでも1.3ぐらいです。
数値が小さいほど断熱性が高い事になるので、壁よりも窓の方が遥かに熱を通しやすい事がわかります。
つまり窓と壁を比べると樹脂サッシでも約3倍、アルミ樹脂複合サッシだと約6倍も壁より窓の方が暑さ寒さが逃げるし入ってくる事になります。なので窓が大きかったり多かったりすれば、冷暖房効率が低下して電気代がかかる家になってしまいます。
そこで具体的な対策としては、
・窓を無駄に付けない
・気密性の悪い掃き出し窓を極力減らす
この2つが有効で、それでもできるだけ窓を大きくして光を入れたいとか、たくさん付けて風通しを良くしたい方は、断熱性の高い窓を選ぶのはもちろん、+αでハニカムシェードのような断熱性能を兼ね備えたカーテンを取り付けると非常に効果的です。
なので電気代をできるだけ抑えられる家にするなら、窓はなんとなく付けるのではなく、一つずつ必要性をしっかり考えて、窓の大きさも慎重に検討しながらプランニングするようにしましょう。
3.リビング階段と吹抜け
電気代がかかる家3つ目は、リビング階段と吹抜けです。
こちらも先程ご紹介した仕切りの少ない間取りと同様、最近人気のある作りになっています。
リビング階段だとお子さんが必ずリビングを通って2階に行くので、年頃になっても自然と顔を合わせられるし、吹抜けは抜群の開放感を実現できるので採用される方が増えています。
ただどちらの作りも天井が2階まで抜けているので、1階と2階の温度差を無くす意味では有効ですが、冷暖房の範囲はどうしても広くなるので、電気代は高くなる傾向にあります。
なので対策として高気密高断熱の家にするのは大前提ですが、他にも先ほどと同様で窓を必要最低限にしたり、シーリングファンで暖かい空気が循環するようにしたりする対策がおすすめです。
あとは冬も足元が寒くなりがちなので、無垢床など蓄熱効果の高い素材を使うようにして、体感温度が上がるように配慮しましょう。
4.床暖房
電気代がかかる家4つ目は床暖房で、こちらは選ぶ種類によってランニングコストが変わってくるため、ご紹介したいと思います。
まず床暖房には熱源の方式がいくつかあり、代表的なのはヒーター式と温水式になります。
ヒーター式の場合は、ニクロム線などを電気で発熱させて床を暖める方法で、16畳用で1日8時間運転を1ヵ月使った場合、今の計算で約12,000円の電気代がかかってしまいます。
次に温水式の場合は、水をヒートポンプで温めて床下に温水を流す方法で、ヒーター式に比べて初期費用はかかりますが、同じ条件の1ヵ月の電気代は約6,500円と控えめで、ざっくり半分ぐらいは電気代が節約できる事がわかります。
ちなみにエアコンは、16畳用で暖房を同じ条件でかけると、1ヵ月でだいたい6,900円の電気代で、ヒートポンプ式の床暖房より若干高いくらいですが、夏の冷房にも使える事を考えると、電気代にそこまで差が無くても総合的なコスパは良いと言えます。
なので床暖房を採用する時は方式によって電気代が違う事と、暖房だけに使う設備なので少し割高という事を念頭に置いて、選択してほしいと思います。
あと最後は個人的な見解になりますが、そもそも足元が冷たくなりやすい塩ビフローリングやタイルを床に貼らずに、蓄熱効果の高い無垢床を採用していただければ、足元はそこまで冷えません。
併せて暖房器具も省エネなエアコンを使い、1年中快適に過ごしていただく方が、後々のメンテナンスも含めて出費を抑えられるのでおすすめです。
●まとめ
ちなみに以前の動画で、太陽光パネルの優位性の話や省エネな家にするための具体的なポイントについて詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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