2023.01.29
【注文住宅】高気密高断熱の家だからこそ大切!失敗しない加湿器の選び方!
「私なら、この加湿器は選びません。」
最近は高気密高断熱の家が増えていて、電気代もかかりにくい快適な住環境が実現できる反面、「冬はなんか喉が渇く」「肌もカサカサして状態が良くない」という感じで、湿度管理を注意しないと家の中が余計に乾燥しやすくなってしまいます。
そこで今回のブログでは、冬を快適に過ごすために「失敗しない加湿器の選び方」を詳しくご紹介しますので、暮らしてから「思ったより効果がない」「もっと調べれば良かった」と後悔しないように、加湿器を選ぶうえでの参考にしていただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
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それでは1つずつ解説します。
1.加湿方式
失敗しない加湿器の選び方1つ目は加湿方式です。
主に4つありますが、それぞれ特徴が違うため、ここを間違えてしまうと後悔につながってしまいます。
・気化式
まず1つ目は気化式で、これは水を含んだフィルターに風を当てて水蒸気を飛ばす方法で、熱い蒸気が発生しないため安全なのと、比較的静かで消費電力が少ないのがメリットになります。ただフィルターに水分が残りやすいので、清潔さを保つには、こまめに掃除や交換の必要があります。
気化式でおすすめなのがパナソニックの製品で、金額は2万円ぐらいしますが、比較的コンパクトでシンプルなデザインなので、どんなテイストの家にも合うと思います。
・スチーム式
2つ目はスチーム式で、水の沸騰により蒸気を出して加湿する方法で、仕組みがシンプルなので手頃な値段の物が多いのと、気化式のようなファンが無いので、コンパクトな製品が多いのが特徴になります。
ただデメリットとしては、電気代が他の方式に比べてかかるのと、吹き出し口が蒸気で熱くなりやすいのが注意点です。小さいお子さんがいるお宅の場合は、設置する場所も含めて慎重に選んだ方が良いと思います。
スチーム式でおすすめなのがスリーアップの製品で、金額は1万円ぐらいなので安いですし、コンパクトで置く場所に困らないので人気があります。
・超音波式
3つ目の超音波式は、水を細かな霧状にして吹き出す方式で、気化式やスチーム式よりも静かで、比較的消費電力が少ないというメリットがあります。ただ水道水に含まれるカルキ成分がそのまま室内に噴出されるので、加湿器の周りに白い粉が付いてしまうという注意点があります。
超音波式でおすすめなのがクワッズの製品で、ちょっと大きめですがキャスター付きで移動が楽になっていて、金額は1万円ぐらいで比較的安めに設定されています。
・ハイブリッド式
最後4つ目のハイブリッド式は、2つの方式を組み合わせた方法で、
・気化式+スチーム式
・超音波式+スチーム式
の2種類があります。
まず気化式+スチーム式は、水を含んだフィルターに、ヒーターで暖めた温風を当てて水蒸気を出す方法です。暖かい水蒸気が出るので、部屋の温度をあまり下げずに済みますし、スチーム式と思うと電気代も若干抑えめなので、2つの方式の欠点を解消したイメージになります。
このおすすめとしてはダイニチの製品で、金額は24,000円ぐらいで少し高めですが、フィルタートレイのカバーが使い捨てなので、掃除が楽なモデルになっています。
次に超音波式+スチーム式は、ヒーターで温めた水を霧状にして水蒸気を出す方式で、部屋の温度が下がりにくいのがメリットです。ただヒーターを使う分、普通の超音波式より電気代がかかるので注意が必要です。
こちらで人気なのがドウシシャの製品で、金額は同じく24,000円ぐらいで安くはないですが、本体のデザインがミラー仕上げでモダンな住宅に合うので、インテリアの一部として選びたい方におすすめになります。
・加湿方式ごとの消費電力
ちなみに加湿方式ごとの消費電力目安の表がこちらになりますので、方式を決める際の参考にしていただけると幸いです。
2.加湿量
失敗しない加湿器の選び方2つ目は、加湿量です。
これは部屋の大きさに対して、どれぐらいの加湿器を設置すれば良いかの目安になる数値で、例えば600ml/hあれば約17畳、700ml/hあれば約20畳を加湿できる事がわかります。
ただ実際には、本体に「何畳用」と広さの目安が表記されている事がほとんどなので、それを見れば大丈夫ですが、たまに畳数がプレハブ洋室だと19畳、木造和室だと12畳みたいな感じで、2種類表記になっている場合があります。
この違いを簡単にお伝えすると、プレハブ洋室はマンションとか気密性の高い家を想定していて、木造和室は気密性の低い和室を含め、木造住宅全体を想定しています。
普通に考えたら想定の通りに選べば良いですが、今どきの住宅は木造でも高気密高断熱仕様になっているので、基本的には、プレハブ洋室の畳数目安を基準にするのがおすすめになります。
あと当たり前ですが、畳数の目安は普通の天井高の一般的な部屋を想定しているので、ドアレスだったり、吹抜けやリビング階段がある場合には、つながっている空間全体の畳数で加湿量を算出するようにしましょう。
3.タンク容量
失敗しない加湿器の選び方3つ目はタンク容量で、タンク内にどれくらい水を溜めておけるかを表す数字になります。
このタンク容量が小さいと、給水の回数が増えて面倒になりますし、逆にあんまり大き過ぎても、重たいタンクを運ぶのが大変になります。なので、LDKとかに設置する20畳用ぐらいの加湿器で5L前後がおすすめで、運転モードによりますが、一日一回ぐらいの給水が目安になります。
あと少数派だとは思いますが、加湿器を部屋ごとに移動させながら使いたい場合には、持ち運びがしやすいようにできるだけ小さめの容量を選ぶか、先程ご紹介したようなキャスターが付いているタイプを選んでいただけると、便利でおすすめになります。
ちなみに小さい部屋でタンク容量が多い製品を選んでしまうと、それだけ水を溜めたままになりがちで不衛生な状態になってしまうので、適切なサイズを選ぶか、定期的に水の交換をするようにしましょう。
●まとめ
ここまでが失敗しない加湿器の選び方になりますが、以前の動画で、エアコンや乾燥機など、新築にほしい家電の選び方についても詳しく解説していますので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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