2023.05.14
【注文住宅】畳コーナーを作って大失敗!!知られざる3つのデメリットとは!?【マイホーム・家づくり】
「畳コーナーで後悔する人、意外と多いです。」
畳コーナーを作るかどうか…リビングの一角にあれば、そこでくつろいだり子どもを寝かせたり、いろいろと使い道がありメリットが大きいのは事実ですが、その反面、デメリットがある事も確かで、しっかり明確な目的を持って造らないと後悔につながってしまいます。
そこで今回は、畳コーナーのメリット・デメリットや作るうえでの注意点を詳しくご紹介しますので、実際に暮らしてから「やっぱりいらなかった」「お金の無駄」「意外と使いにくい」と後悔しないように、畳コーナーを検討するうえでの参考にしていただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYou Tubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
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それでは1つずつ解説します。
●メリット
まずは畳コーナーのメリットを3つ、簡単にご紹介したいと思います。
・多目的スペース
まず1つ目のメリットは、多目的なスペースとして活用できる事です。
例えば家事系であれば、洗濯物を畳んだりアイロンがけをしたりなど、柔らかい畳のうえで座ってできる事で、疲れにくいですしリラックス効果もあります。
あとはお昼寝スペースとして、お子さんはもちろん、休みの日に大人がゴロ寝しても良いですし、ロールカーテンとかで仕切れるようにしておけば、誰かが泊まりに来た時のゲストルームとしても活用できます。
・デザイン効果
2つ目のメリットはリビング全体で見た時のデザイン効果です。
一般的な緑色の畳であれば和のテイストがプラスされますし、樹脂系の畳でグレーとかを採用すれば、今どきのモダン和室にもなるので、全面フローリングよりも空間に変化が生まれ、より個性的な雰囲気を作り出す事ができます。
最後3つ目のメリットは古き良き習慣を残せる事です。
最近はあまり重要視されなくなりましたが、お雛様や兜などを飾ったり、仏壇を置いたりする場合に、床や棚の上に置くより少し畳があり、半帖でも良いので板の間があるところに置いたほうが、納まりが良くリビングの雰囲気を壊さずに済みます。
以上メリットはざっくりこの3つになりますが、次に紹介する3つのデメリットも十分に理解したうえで、最終決定していただけると幸いです。
●デメリット
・畳替え
まず1つ目のデメリットは畳替えが必要な事です。
昔ながらのい草を使った畳の場合、使い方にもよりますが5年ぐらいで裏返し、そこからまた5年ぐらいで表替え、更に5年後に新調という感じで、2回のメンテナンスを経て15年に1回ぐらいは交換が必要になります。
費用はざっくりですが、畳1枚につき裏返しで1万円、表替えで1万円、交換で1.5万円ぐらいになるので、3帖の畳コーナーであれば30年で20万円は必要になります。
あと最近多い樹脂系の畳の場合、い草よりも耐久性が格段に高いので、使い方にもよりますが20年ぐらいで交換、畳1枚につき3万円ぐらいのイメージになります。
なので同じく3帖の畳コーナーを30年で換算すると、メンテナンスコストは13.5万円が必要で、い草よりは安いですが、無垢床などのフローリングと比べるとお金がかかる事がわかります。
・シミができる
2つ目のデメリットはシミができる事です。
最近は樹脂系の素材に変わっているので、い草のようにすぐにシミになる訳ではないですし、なにかこぼしてもサッと水拭きすれば問題ないですが、何年か使って表面の樹脂コーティングが落ちてくると、シミになってしまう可能性があります。
・カビやダニの心配
最後3つ目のデメリットはカビやダニの心配がある事です。
これも昔ながらのい草と比べて、樹脂系の畳であればそこまで心配する必要はないですが、普通のフローリングと思うと発生リスクは高いですし、こまめに掃除も必要になってきます。
以上デメリットをまとめると、基本的に樹脂系の畳にする事で耐久性や防虫性が上がり、費用も抑えられます。
ただ何もしなくても良い訳ではないですし、畳特有の香りや雰囲気が好きで畳コーナーを採用したい場合には、い草でしか実現できないので、それぞれ素材の特徴を理解したうえで採用可否を判断していただけると幸いです。
●広さ、段差
最後は畳コーナーを設置する際に悩む、「広さ」「段差」を考える際の注意点をお伝えしたいと思います。
・広さ
まず広さについては、使う用途や目的を明確にする事が大切になります。
広さの感覚としては、
・小さなお子さんの遊び場や昼寝用なら2〜3畳
・大人もごろ寝したり、アイロンがけなど家事をしたりするなら3〜4畳
・座卓を置いてご飯を食べたり、いずれ寝室として使うなら4.5〜6畳
が目安になります。
あとは+α、仏壇を置くなら最低半畳は場所を取りますし、収納もつくるならその分のスペースが必要になります。
ちなみに収納の作り方としては、床から90cmより上を収納にする、おしゃれな吊り押入れが個人的におすすめです。
上段に布団や小物が入れられるようにして、下には地窓を付けて光を入れつつ空間に広がりを出すのも良いですし、板の間にして雛人形とかを飾ったり、座卓の収納場所にしたり、単純に寝る時に足をいれてゆとりを確保する事もできます。
その他にLDKの広さとか優先順位もあると思いますが、目的が達成されないと作った意味がないですし、使わなくなるともったいないので、用途に合わせて必要な畳数を決める事が先決です。
・段差
次に悩むポイントとして、畳コーナーに段差を付けるかどうかの選択肢がありますが、これもメリット・デメリットをフェアに比較して決める事が大切になります。
まず段差があるメリットを簡単にお伝えすると、
・空間に変化が出ておしゃれ
・腰掛けて休憩できる
・段差下におもちゃや日用品が収納できる
の3つになります。
反対にデメリットとしては、
・上り下りが面倒
・子どもが落ちそうで危ない
・凹凸ができるので掃除が大変
・畳に立つと天井が低く感じる
・施工費が余分にかかる
の5つがあり、お客様によってはメリットに対してデメリットの方が多く感じてしまう可能性があります。
なのでまずはメリットを享受したいか、次にデメリットを許容できるか、この2点をしっかり考えたうえで検討するようにしましょう。
●まとめ
以上本日の内容はここまでになりますが、以前の動画で、今どき和室のオシャレな作り方や、後悔する間取りについて詳しくお伝えしているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
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