2021.12.19
【油断しがち!】カーポート選びで失敗しないための3つのポイントを徹底解説!
皆さんもせっかくマイホームを建てて、カーポートを付けるとなったら、使いやすくておしゃれで、耐久性が高いものにしたいと思いますよね?
カーポートはご家庭によっては毎日使う、車を保護するために大切な設備です。しかし家と比べ打合せ熱量が低めで、つい住宅会社や外構業者におすすめされたものを、そのまま選んでしまいがちです。でもどの製品を選ぶかでデザインも金額も耐久性も大きく変わります。
そのため家が完成してから冷静になって見ると、家はおしゃれだけどなんかカーポートが浮いてるなと残念に感じるとがあります。また台風で屋根が飛ばされて周りの迷惑になったり、使いにくくてもっと大きいタイプにすれば良かったなど、後悔してしまうことがあります。
そこで今回のブログでは、カーポートを選ぶ基本的な3つのポイントと、おすすめのオプションをお伝えして、より自分たちに合ったカーポートが選べるようになってもらいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも、「ここもチェックしたほうが良い」「これは失敗だった」みたいな生の声をいただけるとありがたいので、ぜひYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
●失敗しないカーポートの選び方
結論から言うと、失敗しないカーポートの選び方は次の3つになります。
1.柱の位置
2.屋根パネルの材質
3.耐風圧性能
まずは選び方を解説し、最後におすすめのオプションをご紹介したいと思います。
1.柱の位置
失敗しないカーポートの選び方1つ目は、柱の位置です。
カーポートの柱は、4隅にあるタイプが主流です。しかし車庫入れが不得意だったり、敷地が狭かったり、前面の道路幅が狭いときは、柱が片側2本のタイプやリア2本のタイプをおすすめします。
車の出し入れでカーポート入口側の柱が邪魔になると、何回も切り返すことになりますが、図面やパースだけ見ていると意外と気づきません。またデザイン性も2本柱は見た目がスッキリして乗り降りしやすく、車体のサイズアップにも適応できます。
2本柱だと車1台分のカーポートをイメージするかもしれませんが、2台分のカーポートでも2本柱のタイプがあります。実際にLIXILやYKKなど、一流メーカーからスタイリッシュなデザインの2本柱の製品がたくさん出ています。
実際は4隅に柱があるタイプの方が、種類は多く相場金額も抑えめで、たくさんの雪が降っても耐えられるモデルが多いなどのメリットがあります。ただ毎日車で出かける生活をする方にとって、柱の位置は日常的な使いやすさにかなり影響します。
家全体の意匠性にも柱の位置は関わるので、何を優先したいかでしっかり検討するようにしましょう。
2.屋根パネルの材質
失敗しないカーポートの選び方2つ目は、屋根パネルの材質です。
カーポートの屋根パネルの材質は主に4つあります。
1.ポリカーボネート
2.熱線吸収ポリカ
3.熱線遮断FRP板
4.スチール折板
それぞれ遮熱性や耐久性、金額が変わるので、特徴をしっかり理解したうえで選ぶことが大切です。目的に合ったものを選ばないと、夏に車内が想像以上に暑かったり、車の外装が紫外線で劣化したり、地域によっては風や雪で屋根が壊れてしまう可能性もあります。
まずポリカーボネートは通称ポリカと呼ばれる素材で、一番普及しているので金額的にも手頃です。雨をしのぐなら十分ですが、熱線カット率は30%前後で車の環境としては今回ご紹介する中で一番悪くなります。
次の熱線吸収ポリカは、通常のポリカより熱を通しにくい材質です。金額はポリカと比べて3万円前後アップしますが、熱線カット率が50%前後で車の環境も比例して良くなります。
3つ目の熱線遮断FRP板は、最近増えている樹脂とガラス繊維を複合した強化プラスチックの一種です。お風呂の浴槽とかにも使われるFRP素材と同じで、金額はポリカに比べ5万円前後アップします。
熱線カット率が70%前後もあり紫外線もほぼ100%カットと、ポリカ系からさらに性能が高くなっているので、車を大切にしたい方におすすめです。
最後のスチール折板は鋼板を折って作る屋根で、耐久性が抜群なうえに耐積雪量が高いモデルが多いです。ポリカと比べ10万円前後アップしますが、台風がよく上陸したり積雪量が多い地域に適しています。素材の特性で日差しもさえぎり車の環境も良くなります。
ただ上からの光を一切通さないので、家のすぐ前に作ると部屋が暗くなることがあります。また影になる部分の庭の植物が育たないこともあるので、家や庭との位置関係に注意して計画しましょう。
3.耐風圧性能
失敗しないカーポートの選び方3つ目は、耐風圧性能です。
これはカーポートがどれぐらいの風に耐えられるかを示す基準で、一般的なカーポートは風速38m/sに耐えられるように設計されています。最大風速17 m/s以上のものが耐風と認定されて、ある程度の風なら大丈夫な作りになっています。
ただ風が極端に強かったり台風被害が多い地域だと、耐風圧性能の高い42m/sや46m/sのカーポートを選ぶのがおすすめです。金額は42m/sのタイプで5万円前後アップ、46m/sのタイプでさらに5万円前後アップになります。
もし台風などでカーポートの屋根が飛ばされても、火災保険である程度は補償されます。ただお隣さんの家や車を傷つけたり誰かケガしたりすると、お金の問題だけではなくなります。なのでお住まいの地域性に合わせて、十分な強度のカーポートを選ぶようにしましょう。
ちなみにマイホームの台風や雪の被害を防ぐポイントについては、別の動画で詳しく解説しています。興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
●オプションについて
最後のまとめの前に、カーポートのおすすめオプションを3つご紹介します。
1.サイドパネル
おすすめオプション1つ目はサイドパネルで、横風や雨の吹込みを防ぐためカーポートの側面に付けるものです。強風でドアが開けにくかったり、雨の日の乗り降りでびしょ濡れになったりを防いでくれます。
また場所によっては隣家からの目隠しの役割もあり、金額は15万円前後アップします。ただ狭小地でギリギリサイズのカーポートだと、逆にサイドパネルが邪魔になって乗り降りしにくくなることがあるので、ゆとりを持って配置を計画するようにしましょう。
2.サポート柱
おすすめのオプション2つ目はサポート柱で、強風地域や台風のとき、雪が積もりそうなときに付ける補助柱で金額は3万円前後アップします。
必要ないときは外せるので、車の出し入れの邪魔になりません。台風が来そうとか雪が降りそうとなったら、かんたんに付けられます。柱が片側だけのカーポートを選ぶ方は、いざというときのために、できるだけ購入するようにしましょう。
3.センサー照明
おすすめのオプション3つ目はセンサー照明で、人や車が近づくと点灯するものです。車庫入れのときに自動で明るくなり、夜に帰宅したときの荷降ろしにも便利です。足元も明るくなるので安全で、さらにちょっとした防犯効果も期待できて、金額は5万円前後アップします。
ただ工事するときに電気配線が必要で、どこかにあらかじめ電源がない付けられません。このため新築では最初から計画するのがおすすめです。
ちなみにここまでご紹介したオプションは、全てのカーポートに用意されてるわけではないです。またこの他にも物干しや収納棚を付けたり、雨水タンクを付けて節水できるオプションもあるので、必要があれば車庫の用途と合わせて確認してみましょう。
●まとめ
今回ご紹介した失敗しないカーポートの選び方は、次の3つになります。
1.柱の位置
2.屋根パネルの材質
3.耐風圧性能
せっかくカーポートを付けるなら、使いやすくておしゃれで、耐久性が高いものにしたいと思いますよね?
カーポートはお客様によっては毎日使いますし、車の保護に大切な設備です。ただ家と比べ打合せ熱量が低めで情報も少ないため、つい業者さんにおすすめされたものを、そのまま選んでしまいがちです。
しかしどの製品を選ぶかで、デザインも金額も耐久性も変わります。なので後からなんか使いにくいと感じたり、台風で屋根が飛ばされてしまったり、もっと大きいサイズにしておけば良かったりなど、後悔してしまう可能性があります。
そのためカーポートは、最低限の選び方を知ったうえでしっかり選んでほしいと思います。
今回のブログ内容が全てではないですが、これからマイホームを考える人に少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに外構で失敗しやすいポイントや、最初から付けた方が良い外部設備については、別の動画で詳しく解説しています。興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
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