2024.10.30
フルローンで家を買って後悔した人・成功した人|頭金なしでも審査に通る&無理なく返済できる住宅ローン利用法
フルローンを検討していて、「フルローンで家を買った人の中には、資金計画に後悔している人も成功している人もいるはず。具体的な感想を知りたい」とお考えの方がいらっしゃると思います。
実際に頭金なしのフルローンで住宅ローン審査を通過し、無理なく返済を継続している例がたくさんあるので、まずはご家族にとって余裕のある資金計画を組み立てましょう。
今回は、多くのご家族の家づくりをサポートしてきた愛知県の工務店『ハピナイス』が、フルローンで家を買う際の資金計画について、以下の項目をわかりやすく解説します。
コラムのポイント
- フルローンで家を買って後悔した人・成功した人の具体的な感想を紹介します。
- 「フルローン」「頭金あり」どちらにもメリット・デメリットがあるため、一緒に確認しましょう。
- 頭金なしのフルローンで住宅ローン審査を受けることは、問題ありません。ただし無理のない返済計画が必要なので、住宅ローンの借入総額の決め方を確認しましょう。
- 住宅ローンを利用者の頭金・借入総額・返済比率など、平均データも紹介します。
生活資金を圧迫しない方法で住宅ローンを利用して、理想のマイホームでの暮らしを楽しむために、ぜひ最後までごらんください。
&フルローンで家を買って後悔した人・成功した人|頭金なしでも審査に通る&無理なく返済できる住nbsp;
フルローンで家を買って後悔した人・成功した人
はじめに、実際にフルローンで家を買って後悔した人・成功した人の口コミを、SNS等から集めました。
後悔・成功のポイントをつかむために、一緒に確認しましょう。
フルローンで家を買った人が後悔した理由
フルローンで家を買った人が後悔した具体例は、以下のとおりです。
- 「現金支出が必要な諸費用※があることを知らず、支払いに苦労した」
- 「現金支出が必要な諸費用があることを知らず、教育費を使ってしまって後悔している」
- 「借入可能額が意外と高額でラッキーだと思っていたが、今は返済に苦しんでいる」
- 「借入可能額が意外と少なかったのでローコストにこだわったが、間取りなどに満足していない」
- 「低金利の変動金利を選択し、金利引き上げのニュースに一喜一憂している」 など
※諸費用の相場・内訳を、のちほど「フルローンでも諸費用は現金払いは本当?」で確認できます。
十分な資金計画をせずにフルローンを選択したことで、後悔が生まれていることがわかります。
フルローンで家を買った人が成功した理由
フルローンで家を買って後悔する人がいる一方で、「フルローンを選択してよかった」という声もたくさんあります。
- 「手元資金を十分に確保した状態で家を買えたので、生活に不安を感じない」
- 「頭金を出さずに投資を選択し、住宅ローン金利以上の利益を得ているので、フルローンの選択は成功だった」
- 「自己資金が十分ではない状態だったが、希望条件にマッチする土地を購入できたのはフルローンを利用できたおかげ」
- 「フルローンに不安を感じていたが、実際に家を買ってみると子育てしやすく、家族が明るく暮らせるようになったので、家を買ってよかった」
- 「フルローン=無理のある資金計画というイメージだったが、家を買ってから土地の資産価値が上がったので良い選択だったと感じている」
計画的にフルローンを利用した方からの、満足の声が多くありました。
また「自己資金が十分ではない」という理由でフルローンを選択した方も多くいらっしゃいますが、生活の満足度が高いことで、「必要性を感じたときに家を買う選択をできてよかった」という口コミも印象的でした。
フルローンの利用の是非は、資金計画と暮らしの満足度に左右されます。
また頭金ありの住宅ローン利用であっても同様に後悔・成功どちらの意見もあるため、次にフルローン・頭金あり両方のメリット・デメリットを紹介します。
ご家族にとってストレスのない選択をするために、参考にしていただけると幸いです。
愛知県で家づくりを検討中の方は、ハピナイスにご相談ください。資金計画の段階から、ご家族をサポートいたします。
フルローン・頭金ありのメリット・デメリット、注意点
「フルローン」「頭金あり」どちらがご家族にとって最適な選択なのかは、ご家族の資金状況・家の必要性・将来の生活設計などによって変わります。
「フルローン」「頭金あり」どちらにもメリット・デメリットがあるため、一緒に確認しましょう。
フルローンのメリット・デメリット
フルローンのメリットは、以下のとおりです。
- 自己資金が十分ではなくても、家を買える
- 頭金の貯蓄期間を待つ必要がないので、返済期間を長くして月々の返済額を抑えられる
- 教育費・急な出費などのために、手元に資金があるという安心感がある
- 住宅ローン控除を利用して、家を買う費用負担を軽減できる
住宅ローン控除の概要、今後の住宅ローン控除の実施状況などを、こちらの記事で確認できます。
〈おすすめコラム〉住宅ローン控除の期間が終わるとどうなる・住宅ローン控除がなくなるとどうなる|年末調整の仕方など解説
フルローンの利用で自己資金を極力減らさずに家を買えますが、フルローンにはデメリットもあります。
- 自己資金がない状態でフルローンを利用すると、家を買った後の金利引き上げ・急な出費などに対応できず困る可能性がある
- 頭金がない分、住宅ローンの借入総額が大きくなるため、月々の返済額も大きく・借入期間が長い返済プランとなる
- 住宅ローンの借入額・住宅ローン契約者の状況によって、審査で借入不可能・借入額減額となることもある
- 月々の返済負担が大きい場合に、家計の見直しが必要 など
自己資金の状況、ご家族の将来設計などによっては「頭金あり」が最適な選択の場合があるため、次に「頭金あり」のメリット・デメリットも確認しましょう。
頭金ありのメリット・デメリット
「頭金あり」のメリットは、以下のとおりです。
- 住宅ローンの借入総額が減るので、毎月の返済額を抑えられるor借入期間を短くできる
- 返済額を抑える・借入期間が短くすることで、収入変動に対応しやすくなる
- 頭金を調整して、住宅ローン控除を最大限活用する返済プランも実現可能
- 頭金の額に応じて金利が引下げとなる
- 住宅ローンの借入可能額に頭金をプラスして、オプション工事などを追加することも可能
生活に役立つ・家の快適性をアップするオプション工事の具体例を、こちらの記事で確認できます。
〈おすすめコラム〉新築オプション工事ランキング一覧|施工業者・専門業者どちらに依頼するべきか、各工事の費用など解説
「頭金あり」を選択すると住宅ローン支払いに対するプレッシャーを軽減できますが、「頭金あり」にはデメリットもあります。
- 頭金の貯蓄期間に、金利引き上げ・不動産価格上昇などのリスクがある
- 頭金の貯蓄目標額・貯蓄目標期間に、生活水準が左右される
- 急な出費などで、自己資金の支出を後悔するケースがある
- 自己資金を住宅費として支出することで、別の用途に投資する機会を逃す可能性がある
- 不動産価格下落の際に、頭金として支出した額の価値も下落する
紹介したメリット・デメリットを、余裕のある住宅ローン利用方法を検討する際の参考にしていただけると幸いです。
愛知県で家づくりの資金計画を相談できる施工業者をお探しの方は、ハピナイスにお問い合わせください。
頭金なしのフルローンで審査に通る&無理なく返済できる住宅ローンの利用法
ここで、住宅ローンは「フルローンかどうか」ではなく、「十分な資金計画をできるか」によって無理のない返済プランとなることにお気づきの方も多いと思います。
そこで次に、「住宅ローン審査の審査内容」「住宅ローン借入総額の決め方」を確認し、ご家族にとって無理のない返プランを検討しましょう。
頭金なしのフルローンでも審査に通る!審査に通りやすい条件
頭金なしのフルローンでも、住宅ローンの審査に通ります。
住宅ローンの一般的な審査項目は以下のとおりで、金融機関は「頭金あり・なし」よりも、「確実に返済できるか」を重視すると想定できます。
審査項目例 |
審査に通りやすい条件 |
信用情報 |
・住宅ローン以外のローン利用額が少ない
・滞納情報がない |
年収・返済のバランス |
年収に対して十分に返済できる |
健康状態 |
団信保険に加入できる健康状態 |
物件の価値 |
支払い不能になった場合に、物件売却が可能 |
また、金融機関ごとに住宅ローンの利用条件が決まっているため、ご自身が条件に該当するかを確認したうえで、住宅ローン申込みをしましょう。
【住宅ローンの利用条件例】
無理なく返済できる住宅ローン借入総額の決め方
無理なく返済できる住宅ローンの借入総額の決め方は、以下3パターンです。
- 毎月の返済額から住宅ローン借入額を決める
- 世帯年収から住宅ローン借入額を決める
- 現在の家賃から住宅ローン借入額を決める
それぞれ具体例を紹介します。
※これから紹介するのは確実に借入可能な額ではなく、「金融機関に審査を依頼する際の希望額」です。
審査の結果、希望通りの借入額とならないケースもある点に、ご注意ください。
毎月の返済額から住宅ローン借入総額を決める
一般的に、住宅ローンを無理なく返済できる月額は、「手取り月収の20〜25%程度」といわれています。
例として、「無理なく返済できる月額:10万円」「住宅ローンの返済期間:35年」の場合の住宅ローン借入総額は、以下のとおりです。
【10万円×12ヶ月×35年=4,200万円】
上記は金利を含む額で、自己資金がない状態でフルローンを利用する場合には、「金利引き上げ・急な出費などが発生しても余裕をもって支払えるか」をよく検討する必要があります。
こちらの動画で、住宅ローン金利の注意点を確認できます。
また、住宅ローン借入額の中に諸費用を含められる住宅ローン商品もありますが、上記の額に諸費用を含む場合は、土地取得費用・家本体の建築費用を削って資金配分をする必要があります。
世帯年収から住宅ローン借入額を決める
一般的に、金融機関が住宅ローン借入可能額として提示するのは、年収の5〜7倍程度といわれています。
(例)年収600万円の場合
【年収600万円×5〜7倍=住宅ローン借入総額3,000万円〜4,200万円】
ただし、こちらは「金融機関が住宅ローン借入可能額として提示している可能性がある額」で、家計の状況にマッチしないケースがあることを、念頭に置いておきましょう。
現在の家賃から住宅ローン借入額を決める
現在の家賃をベースにすると、余裕を持って住宅ローンを返済できる額を想定しやすいですね。
例として「現在の家賃:8万円」で、毎月の住宅ローン返済額も同額にしたい場合の住宅ローン借入総額は、以下のとおりです。
【8万円×12ヶ月×35年=3,360万円】
「無理なく返済できる住宅ローン総額を計算する方法」を確認したので、次に住宅ローン利用者の平均データも把握しましょう。
住宅ローン利用者の全国平均データ|頭金・借入総額・返済比率など
住宅ローンを無理なく返済できるかどうかを検討する際に、以下のようなデータもあわせて確認すると参考になります。
※すべてフラット35利用者のデータで、土地付き注文住宅の全国平均額です。
項目 |
全国平均額 |
頭金 |
473.8万円 |
住宅ローン総額 |
4,171.2万円 |
毎月の返済額
(返済負担率) |
14.3万円
(26.4%) |
世帯年収 |
704.1万円 |
〈引用〉住宅金融支援機構ホームページ「フラット35利用者調査」2023年度調査結果>20ページ
フルローンで家を買うQ&A
最後に、フルローンで家を買うことを検討中の方から、ハピナイスがよくいただく質問・回答を紹介します。
「フルローンでも諸費用は現金払い」は本当?
フルローンを利用する場合でも、現金支出を避けられない費用があります。
(例)
- 土地の手付金
- 不動産取得税
- 印紙税
- 火災保険料・地震保険料
- 家具・家電購入費用
- 引越し費用 など
家づくりの中でよく耳にする「諸費用」は、上記のような費用の総称です。
諸費用の相場は、総予算額※の8〜15%といわれています。
※「総予算額」は住宅ローン総額ではなく、諸費用も含めて検討する必要がある点に注意が必要です。
ただし、諸費用の一部を住宅ローン借入額に含めてOKの住宅ローン商品もあるため、自己資金の状況などに応じて複数の住宅ローンを検討することをおすすめします。
住宅ローン控除がなくなるって本当?
住宅ローン控除※は、2025年12月31日までの実施が決まっています。
※「住宅ローン控除」とは、住宅ローンを利用して家を取得・リフォームした方を対象とした、所得税の減税制度です。
過去には、制度内容を改正・期間を延長しながら実施されてきました。
2026年以降の延長については未定ですが、毎年12月ごろに所得税の税制改正概要が公表されるため、情報の公表を待ちましょう。
将来、土地・家の価格はどのように変動する?
土地・家の価格は、2011年の東日本大震災以降に上昇し続けています。
土地・家の価格は社会情勢に大きく左右されるため、今後の価格変動については予測が難しい状況です。
現在は土地・家の建築費ともに上昇傾向のため、ご家族が愛着を持って長く使える、妥協しない家づくりを検討しましょう。
家づくりは何から始めればいいの?
家づくりは、予算を明確に決めることから始めるのがおすすめです。
また、早々に家づくりを依頼する施工業者を選定すると、資金計画・土地選びの段階からサポートを受けられます。
愛知県で家づくりを検討中の方は、ハピナイスにお問い合わせください。
まとめ
フルローンで家を買うことを検討している方へ、実際にフルローンを利用して後悔した人・成功した人の口コミを紹介したうえで、無理のない資金計画で住宅ローンを利用する方法を紹介してきました。
住宅ローン利用方法にお悩みの方は、今回の情報を参考にして理想のマイホームプランを組みたてていただけると幸いです。
この記事の監修者
林 拓未
HAPINICE 代表取締役
ものごころ付いた時から、わたしの周りには大工道具と木がありました。
祖父の宮大工としての技術を受け継ぎ、父が築いた住宅づくりの伝統を、わたしも3代目として守り続けています。
家づくりは多くの方にとって人生の一大イベントであり、安心して暮らせる「家」という土台を共に築くことが、家族の幸せと豊かさにつながると信じています。
【スタジオ】
御用のある方はスタジオへお越しください。
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FAX:0532-63-8897
【木材加工場】
〒441-1343
愛知県新城市野田字西浄悦68番地
登録資格
- 建設業許可番号:愛知県知事許可 (般-2) 第59940号
- 一級建築士事務所番号:知事登録 (い-5)第14234号
- 宅地建物取引業者番号:愛知県知事(2)第23925号
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