2021.01.19
【トラブル多発!】二世帯住宅が失敗する3つの原因!絶対に知ってほしい成功の秘訣も大公開
2世帯住宅も1つの選択肢として考えている方は、両親とうまくやっていけるかな?ストレスになったり、気まずくなったりしないかなという不安、少しはきっとありますよね?
私も今暮らしているマイホームを建てる前、アパートの家賃がもったいないと思い、お金の節約のために自分の実家に居候した事があります。
しかし、3ヵ月ぐらいでやはりうまくいかずに、結局違うアパートを借り直して賃貸生活に戻った事があります。
言うまでもなく、結果としては節約するどころか逆にお金がかかってしまいましたが、二世帯で暮らすのは難しいなっていうのを目の当たりにして、良い経験になりました。
これは実家に居候した話なのでまだ良いですが、もし二世帯住宅を建ててからうまくいかないとなったら、簡単に出ていく訳にもいかないし取り返しがつかないし最悪ですよね?
どうしてもご予算や土地の条件などいろいろな状況的に二世帯住宅を選択される方もいると思います。
しかし建てたのは良いけど後から何かトラブルになったり、「しまった!」と後悔しないように二世帯住宅で失敗しやすい3つの原因と、その対策をお伝えしてご両親と気持ちよく暮らしていただきたいと思います。
大工時代を含めて約15年間、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いしてきた経験を踏まえて、出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。
二世帯住宅の3つの失敗原因
まず結論から言うと、二世帯住宅が失敗する原因は次の3つになります。
1.キッチンを共用してしまう
2.2階の音がご両親の寝室に響く
3.光熱費が意外と高い
この3つは一見小さな話に感じるかもしれませんが、意外とシビアな問題で毎日の積み重ねで大きなストレスになるので、気を付けてほしいと思います。
1.キッチンを共用してしまう
2世帯住宅の失敗1つ目は、キッチンを共用してしまう事です。
これはキッチンを1階にしか付けなくて、それを奥様とお母様で一緒に使うというスタイルで、二世帯住宅を考えてるお客様は本当に注意してほしいポイントです。
良く聞く話かもしれませんがお母様も奥様も料理は自分流のやり方があって、ちょっと違うだけですごく気になってしまいます。
料理を作るだけならまだ良いのですが、食器の洗い方、収納の仕方、掃除の仕方、すべて微妙に違うので、ちょっと雑な所があったり自分の考えと違ったりすると、それだけでストレスになる可能性があります。
かといってなかなか指摘もしにくいし、お互いに少しでもやり方に口を出せば、嫌になり余計に関係がギクシャクしてしまいます。
もちろん、これはお母様と奥様の関係性や性格にもよりますが、やはり無難なのは別々のキッチンを設置して料理をする事です。
ただ物理的な面積だったりご予算の兼ね合いもあるので、普通のキッチンを2つ設置するのは難しいかもしれませんが、普通のタイプより少し小さいミニキッチンでも良いので2階にあると結構重宝すると思います。
普段から毎日使う訳ではなくても、夜遅く帰ってきた時にうるさくしないためにも使えるし、友達が来た時にも気を使わずにさっとお茶を入れたりもできます。
コンパクトタイプだったら100万円もしないし、ちょっとしたスペースがあれば作れるのでぜひ考えてみてください。
色々な理由からどうしてもキッチンが1階に1つしか設置出来なかったとしても、料理を担当する人を明確に分けるとか作業を分業するとかして、うまく協業できるように工夫するようにしましょう。
2.2階の音がご両親の寝室に響く
2世帯住宅の失敗2つ目は、2階の音がご両親の寝室に響く事です。
ご両親が寝ようとしている時に共働きで遅く帰ってきたり、お子さんが小さかったりして2階で音を出してしまうと、それがご両親の寝室に伝わって迷惑をかけてしまう可能性があります。
皆さんもいざ寝ようとした時に周りのちょっとした音が気になり、なかなか寝付けないという経験をした事はありませんか?
ご両親の年齢だと20時とか21時とか早めに寝る方も多いと思うし、しかも年を重ねるごとに寝付きが悪くなったり睡眠も浅くなってしまうので、ちょっとした物音なんかでも起きやすくなってしまいます。
そのため、ご両親の寝室の上には極力セカンドリビングや子供部屋を配置しないようにして、例えば自分たちの寝室や収納などを持ってくるのがおすすめです。
あとは2階の床を厚くしたり吸音材を敷いたり、少しの防音工事で音を吸収しやすくできるので、ちょっと費用はかかってしまいますがこちらもお勧めです。
正直、床を伝わる音をすべて防ぐ事は難しいと思いますが、防音工事と併せてプランニングという部分でも上下で部屋をずらしたりして気を遣ってあげると、気持ちよく寝てもらうことにつながります。
お互い気持ちよく2世帯住宅で過ごすために、ぜひおすすめしたい気遣いになります。
3.光熱費が意外と高い
二世帯住宅の失敗3つ目は、光熱費が意外と高い事です。
当たり前ですが、二世帯住宅は住む人が増えて建物も大きくなるので、電気、ガス、水道代が一気に跳ね上がります。
それぞれの世帯が家を建てて暮らすよりも基本料金が1つで済むので二世代住宅の方が得ですが、しっかり光熱費のイメージしていないと金額の高さにビックリすることがあります。
そもそも二世住宅の作り方も大きく分けると3種類あって、すべてが一緒の完全同居型、キッチンとかお風呂とか一部を共用して生活する部分共用型、玄関から水回りまですべてを分離する完全分離型があります。
完全分離型にすれば二世帯住宅と言っても分離されているので、ほぼ単世帯で暮らしているのと一緒なので今回お話するような問題やトラブルは起きにくいです。
ただ、全てが分離されるので家を2つ建てるのとほぼ同等の費用と土地が必要で、なかなか現実的ではなかったりします。
今回の光熱費が高いという問題も基本的には完全同居型か部分共用型の2世帯住宅に起きやすい問題です。
一緒に共用するからこそ電気付けっぱなしだから電気代が高いとか、何回もシャワー浴びるからガス代が高いとか、お互いの生活スタイルがお金で表れると余計に干渉してしまいやすくなります。
これは、光熱費をどのように支払っていくのか?そのご家族で決めたルールによっても変わってきますが、身内といってもお金は大切であまりなあなあにしていると問題になりやすいため、完全折半で払っていくとか光熱費はすべてご両親が払うとか明確に決めておくようにしましょう。
一応この対策として電気代なら電気のメーターを世帯で分けるという方法がありますが、これは基本料金などが余計にかかるのであまりお得な方法ではありません。
しかし不満を言われたり問題になるより良いとか、若夫婦もご両親様もお互いに光熱費で甘えたくないというお客様がたまにやる方法です。
同じく水道メーターも分けられますが敷地への水道の引き込みをもう一本増やす必要があり、工事費が100万円近く余分にかかかる可能性もあるのであまりおすすめできません。
はっきり言って光熱費が高くなるのはしょうがいないし、せっかく二世帯住宅にして節約できる事があるならした方が良いと思います。
メーターを分けてそれぞれ光熱費を支払うのもちろん有りですが、上手にルールを決めて何か問題や不満が出たらその都度改善して、納得しながら生活するのも1つの方法だと思います。
まとめ
最後まとめに入りますが、二世帯住宅で失敗してしまうポイントは次の3つになります。
1.キッチンを共用してしまう
2.2階の音がご両親の寝室に響く
3.光熱費が意外と高い
それぞれの概要はここまでお伝えした通りですが、冒頭でもお話したようにせっかく二世帯住宅を建てたのに、思ったよりうまくいかない、ストレスがたまって毎日が苦痛になるのは絶対に嫌ですよね?
ただ親世帯と子世帯で生きてきた時代が違うし考え方や価値観、趣味嗜好も違うと思うので、一緒に同じ屋根の下ですべてを共有して仲良く暮らすのは難しいケースがほとんどです。
うちのお客様でも最初は二世帯住宅を建てると動き出しても、結局ご両親との意見が合わずに別々に建てることになった方が何人もいます。
少し我慢して希望を譲り合いながらなんとか折り合いをつけて、念願の二世帯住宅が完成したのに暮らしてからもずっと我慢していくのは耐えられないと思います。
親世帯と子世帯の関係性や性格にもよりますが、玄関から水回りまですべてを分離する完全分離型がであれば、ほとんど問題にはなりません。
ただ土地の大きさやご予算的に難しい場合が多いと思うので、すべてが一緒の完全同居型、もしくはキッチンとかお風呂とか一部を共用して生活する部分共用型にする際は、今回ご紹介した3つのポイントを出来るだけ配慮して家づくりをしてほしいと思います。
2世帯住宅はネガティブな声もありますが、しっかり対策をとっておけばお子さんの面倒を見てもらえたり、家事を分担できたりと良い面もたくさんあります。
何よりにぎやかで楽しく過ごせるという、単世帯の暮らしとはまた違った家族の温かみが感じられる家になります。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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