2026.02.26
夏は暑く冬は寒い家の原因とは?後悔する仕様TOP4をわかりやすく解説【断熱性能】

〈Q&A〉
Q:夏は暑く、冬は寒い家を防ぐには何を見直すべき?
A:窓・玄関ドア・換気方式・断熱施工の4点です。
この4つを高性能化することで、部屋ごとの温度差を最大10℃以上改善でき、光熱費も年間3〜5万円程度削減できる可能性があります。
「エアコンの効きが悪い家」から「エアコン1台で家中快適な家」へ変わる分かれ道は、実はこの4項目です。
こんにちは、ハピナイス(HAPINICE)です。
「冷房をつけているのに2階がムワッと暑い」
「暖房をつけているのに足元がスースー寒い」
実はその原因は、“家の性能が足りない”のではなく、“仕様の選び方”にあります。
いまの住宅技術は大きく進化しています。
正しく選べば――
- 冬でも窓にほとんど結露がつかない
- 廊下やトイレも寒くない
- エアコン1台で家中が安定する
- それでも光熱費は抑えられる
そんな住まいは、決して特別ではありません。
本記事では、夏は暑く冬は寒い「暑寒(あつさむ)地獄」になる家の仕様TOP4を、具体的な数値と根拠を交えて解説します。
読むことで、
- 断熱性能の正しいチェックポイント
- カタログでは分からない注意点
- 後悔しない住宅仕様の選び方
が分かります。
豊橋・豊川・蒲郡・新城・田原エリア周辺で注文住宅を検討している子育て世帯の方は、ぜひ最後までご覧ください!
動画で楽しく学びたい方はこちら👇
夏は暑くて冬は寒い…「暑寒(あつさむ)地獄」になる家の仕様TOP4
この冬、一度も窓の結露を拭かずに済みましたか?
さらに、家の中で半袖のままアイスを食べられましたか?
どちらも「NO」だった方は、もしかすると住まいの“ある仕様”が原因かもしれません。
今の住宅断熱技術は、正直ここまで進化しています。
- 窓にほぼ結露がつかない
- エアコン1台で家中が快適
- 廊下もトイレも温度差がない
- それでも光熱費は年間数万円台
一度体験すると戻れないレベルです。
今回は、愛知で57年、高気密高断熱住宅を手がけてきた現場目線で、暑寒地獄を招く仕様TOP4を解説します。
暑寒地獄になる家の仕様|第4位:アルミ製の玄関ドア

「玄関ドアの素材なんて気にしたことない」
実はこれ、かなり重要です。
アルミは木材の約1,000倍熱を伝えやすい素材。外が0℃なら、アルミドアの表面温度は約5.5℃。
つまり玄関に“電源の入った冷蔵庫の側面”が立っている状態なんです・・・!
玄関ドアの断熱性能ランクの違い
玄関ドアには断熱等級があります。
これはメーカーによって呼び方が違いますが、有名どころだと、
・リクシルはK4やK2
・YKKではD4やD2
という指標を使っています。
アルファベットは違いますが、数字の意味は同じで、数字が小さいほど断熱性能が高いです。
そして先ほどお話ししたアルミ製は断熱性能としては最低ランク!指標で表すならK6に相当します。
次にK4になると、ドア本体に断熱材が入っていて、標準断熱仕様となります。
さらにK2になると、ドアだけでなく枠にまで断熱材が入り、断熱性能ももっと上がります。

玄関ドアの断熱性能ランクの違いによる「温度の違い」

例えば外気温が0度の場合、アルミ製のドアだと、ドアの表面温度は約5.5℃。
玄関から室内に向けて、開けっ放しの冷蔵庫が置いてあるような状態です。
K4仕様となると、ドアの表面温度は一気に12.2℃。
そしてK2になるとさらに上がって、約14.8℃です。
ここで注意点として、K4とK2ではあまり差がないように見えますが、注目すべきは枠の部分です。先ほどお伝えしたように、K4はドア本体は断熱されていますが、枠はアルミのままなので、枠だけ結露する可能性があるんです。
玄関ドアの断熱性能、どれを選べばいい?
地域とご予算によって変わりますが、九州などの比較的温暖な地域でも標準断熱のある「K4」以上を選んでいただくのがオススメです。
そして寒冷地にお住まいの方は、「K2」仕様を検討してみてください。
ちなみにですが、参考までに私の自宅では『チャネルオリジナル』というブランドの「木製ドア」を使っています。
木製は先ほどの基準で表すとだいたいK1ぐらい。愛知県の比較的温暖な気候では、正直玄関で寒さを感じたことはありません。
断熱性能にとにかくこだわりたい方は木製ドアも選択肢に入れてみてください。

1点補足としては、引き戸を検討されている方は構造上、どうしても隙間ができやすく、外気が入りやすくなります。
引き戸のメリットと比較して、導入するかどうかは慎重に検討してください!
暑寒地獄になる家の仕様|第3位:第3種換気システム
みなさんはこんな経験ないでしょうか?
真冬の夜、寝室で寝ていたら…なぜか首元だけがスースーする。
窓を確認しても閉まっている。でも確実に、どこかから冷たい風が入って来る…一体どこからか?
犯人は壁に空いた穴、「換気口」です。
2003年以降、シックハウス症候群対策として『24時間換気』が全ての住宅に義務付けられるようになりました。そのせいで、せっかく熱が逃げないような高気密住宅を建てていても、換気のために壁に大きな穴を開けなくてはいけないというなんとも困った矛盾!
でもご安心ください!とっておきの換気システムがあるんです。
まず換気システムには、第1種・第2種・第3種の3種類があります。
といっても、一般住宅で使われるのはほぼ「第1種」か「第3種」のどちらかです。
では、この2つは何が違うのか?
違いはシンプルです。
外から空気を取り込む“給気”を機械で行うか、自然に任せるか。
ここが分かれ道になります。
■ 第3種換気とは?

第3種換気は、排気はファン(機械)、給気は自然吸気という仕組みです。主な排気場所は、湿気や臭いがこもりやすい水回りです。トイレ、洗面脱衣室、浴室などで常にファンが回っていませんか?あれが第3種換気です。
コストが安く、構造もシンプル。そのため現在の日本の住宅で最も多く採用されています。ですが、問題はここからです。
第3種換気は、外気を“そのまま”取り込みます。冬なら0℃の空気、夏なら35℃の湿った空気。それが加工も予熱もされずにダイレクトで室内に入ってきます。
いくら高気密高断熱住宅を建てても、壁に空いた給気口から外気がそのまま入ってくる。これでは「首元だけスースーする」現象が起きても不思議ではありません。例えるなら、ダウンジャケットを着ているのに脇の下だけ穴が空いているようなものです。
では、第1種換気はどう違うのか?
第1種換気は、給気も機械、排気も機械。つまり空気の出入りをすべてコントロールします。しかし「機械で給気する」だけなら第3種と大差はありません。
第1種換気の凄いところは、空気を入れる時に「熱交換」をして、外の空気をあらかじめ室温に近づけてから取り込めるところなんです。

例えば、外気温0℃、室温20℃だとします。普通の換気なら、0℃の氷のような空気がそのまま室内へ入ってきます。当然、部屋は冷えます。
しかし第1種換気では、排出するはずだった暖かい室内の空気から熱エネルギーだけを取り出し、それをこれから入ってくる冷たい外気にバトンタッチします。その結果、外気0℃の空気が約15℃前後まで温められてから室内に入ってきます。
これなら、換気しているのに寒くならない、暖房効率が落ちにくい、部屋ごとの温度差が出にくいという状態を作れます。
もちろん、冬だけではありません。夏も同じです。35℃の外気をそのまま入れるのか、室内の冷気の熱を利用して少し冷やしてから入れるのか。この差は、冷房負荷と湿度コントロールに直結します。

どちらを採用するべきかは、地域性と建てる人の考え方によって変わってきますが、参考までに、愛知県に住む私の自宅では第3種換気を使用しています。正直特に冷気を感じたこともなく、「第1種にすればよかった」という後悔もありません。
ただ同じく愛知で建てられているお客様の中でも、「第1種」にしたいという方は一定数いらっしゃいます。
費用的には第一種の方が数十万円高くなりますが、少しの冷たさも感じたくないという方は、ご予算やご家族の健康面を踏まえて、ぜひ検討してみてください!
暑寒地獄になる家の仕様|第2位:隙間だらけの断熱材

「断熱材は、高性能なものをたくさん入れれば暖かくなるんでしょ?」
実はこれ、多くの方が信じている大きな誤解なんです。断熱材で本当に重要なのは“素材の名前”ではなく、ズバリ施工力です。
断熱材は隙間なく敷き詰めて初めてその性能を発揮します。逆にほんの数cmでも隙間があれば、そこから冷たい空気がどんどん入り込み、いくら高性能な素材を使っていても効果は激減してしまいます。
イメージとしては高級ダウンコートと同じです。どれだけ高密度で暖かい羽毛を使っていても、背中に数センチの穴が空いていたら絶対に寒いですよね。それと全く同じことが、壁の中で起きている可能性があるのです。
しかも断熱材の怖いところは、完成後は壁の中に隠れてしまい、住む人が目で確認できないことです。「この部屋だけなんか寒いな…」と感じても、原因を特定するには壁を壊すしかないケースもあります。
断熱材の選び方
では、どんな断熱材を選べばよいのでしょうか。一般的に住宅で多く使われるのはグラスウールと吹付ウレタンの2種類です。
①グラスウール
ガラス繊維でできた綿状の断熱材
・安価
・施工難易度が高く、複雑な部分の隙間を埋めるのが難しい
・防湿施工が甘いと内部結露リスク
②吹付ウレタン
・液体を吹きつけて発泡させるため細かい隙間も埋めやすい
・施工ムラが出にくい
・費用はグラスウールの約1.5倍
費用を優先するか?確実性を優先するか?最後は依頼する住宅会社の力量にかかってきます!
断熱材において、「この素材なら安心」という考えは危険です。住宅会社の施工力と予算を踏まえて、慎重に検討してください!
暑寒地獄になる家の仕様|第1位:コールドドラフトが起きる窓
「窓を制するものは、家の断熱を制する」と言われるほど、窓の性能は重要です!
実際、家から逃げる熱の50%以上は窓からと言われています。壁の断熱に何百万円とかける前に、まず窓を見直すことがコスパの良い断熱対策です。
それでは、窓のどこに注目すべきか?
窓選びのポイントは3つです。
窓選び3つのポイント① ガラス枚数と種類

ガラスの種類は1枚から3枚まで。
シングルガラスは雪山に薄いシャツ1枚で立っているようなもの。最低でもペアガラス以上を選びましょう。
さらに重要なのが窓の種類。Low-Eガラスというタイプであればガラス表面に金属膜をコーティングすることで、熱を反射し、断熱性能を大きく高めます。魔法瓶の内側と同じ原理です。

窓選び3つのポイント② ガラスとガラスの間に入るガスの種類

2つ目はガラスの間に入るガスの種類です。このガスの種類によって断熱性能が変わります。
おすすめはアルゴンガス。空気より約1.5倍熱を伝えにくく、費用も1窓あたり数千円程度と非常にコストパフォーマンスが高いです。
さらに性能の高いクリプトンガスもありますが、価格が高いため一般住宅ではアルゴンを基準に考えるのが現実的でしょう。
窓選び3つのポイント③ 窓枠・サッシの材質
3つ目はサッシの材質です。ここを軽視すると確実に後悔します!
アルミサッシは熱伝導率が非常に高く、冬はキンキンに冷えます。その結果、ガラスと枠から冷たい空気が滝のように床へ流れ落ちる「コールドドラフト現象」が起きてしまいます。

これを防ぐには最低でもアルミ樹脂複合サッシ、できればオール樹脂サッシを選んでください。
樹脂はアルミの約1,000分の1以下の熱伝導率で、触ってもヒヤッとしません。樹脂は劣化が早いといわれていましたが、近年は紫外線対策も進み、耐久性も大きく向上しています。
窓によってこんなに違う!窓ガラスの種類と温度

では実際にどのくらい違うのか。
外気温0℃の場合、シングルガラスの表面温度は約5℃でほぼ冷蔵庫状態。
アルミ枠のペアガラスで約8.5℃。まだ窓際は冷えます。
樹脂枠+アルゴン入りペアガラスで約14.8℃まで上がり、不快感はかなり軽減されます。さらにトリプルガラスなら約17℃。室温に近い温度を保てるため、冬でも窓の存在を忘れるほど快適です。

ちなみに私の自宅はアルミ樹脂複合サッシ+アルゴン入りペアガラスですが、1箇所だけ景観優先でアルミの大開口シングルガラスを採用しました。
・・・結果、そこだけ毎日結露を拭く羽目になっています。他の窓は問題なし。この差は本当に大きいと実感しています。
結論です!
・アルミサッシは避けてください。最低ラインはアルミ樹脂複合。
・ガラスはLow-E仕様のペアガラス+アルゴンガス。
・寒冷地や性能重視ならトリプルを検討。
窓は家の断熱の最大の弱点です。ここを間違えると、家全体が“冷蔵庫”になります。
まとめ
夏は暑く、冬は寒い家になってしまう原因は、実はとてもシンプルです。ポイントは「玄関ドア」「換気方式」「断熱施工」「窓性能」の4つに集約されます。
家づくりは、一つひとつの仕様の積み重ねです。「これくらいならいいか」という小さな選択の差が、30年間の快適さを大きく左右します。完成してからでは変えにくい部分だからこそ、最初の検討がとても重要です。
もし、デザイン性と性能の両立、そして地震に強い住まいをお考えのご家族がいらっしゃいましたら、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
地震に強いデザイン住宅を探しているご家族は、是非この記事を参考にしてくださいね!HAPINICEでは、豊橋・豊川・蒲郡・新城・田原エリア周辺でお客様にピッタリのデザイン性の高い注文住宅を提案しています。豊橋・豊川・蒲郡・新城・田原エリア周辺のお家づくりはHAPINICEにお任せください!
家の断熱についてのよくある質問(FAQ)
Q1. 断熱材は高性能なものを選べば安心ですか?
A.いいえ、素材だけでは安心とは言えません。断熱材は「何を使うか」よりも「どう施工するか」がとても重要です。どんなに高性能な断熱材でも、隙間があればそこから冷気や熱気が入り込み、本来の性能を発揮できません。住宅会社の施工体制や現場管理のレベルまで確認することが大切です。
Q2. 窓は本当にそこまで重要ですか?
A.はい、非常に重要です。住宅から逃げる熱の半分以上は窓からと言われています。アルミサッシやシングルガラスのままだと、冬はコールドドラフト(冷気の流れ落ち)が発生しやすくなります。最低でもLow-Eペアガラス+アルゴンガス、できれば樹脂サッシを選ぶことで、体感温度と光熱費は大きく変わります。
Q3. 高性能にすると建築費はかなり上がりますか?
A.確かに初期費用は多少上がりますが、光熱費削減や快適性の向上を考えると、長期的には十分回収できるケースが多いです。特に窓性能の向上はコストパフォーマンスが高く、年間数万円単位で冷暖房費が変わることもあります。家は30年以上住むもの。トータルコストで考えることが重要です。
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