2024.02.04
〈間取り図付き〉共働きの方必見!家事ラク&家事シェアを叶える間取りポイント5選
「夫婦共働きで、疲れて帰宅してから家事をするのがかなりストレスになる」
「せっかくマイホームを建てるのだから、少しでも家事の負担を減らせる間取りにしたい」
そうお考えの方も多いでしょう。
我が家も共働きなので、その気持ちはよく分かります!
しかし、実際にどのようなポイントを押さえれば家事が楽な家になるか、あまりピンときませんよね。
そこで、今回は「家事ラク」で「家事シェア」しやすい家にするための間取りポイントを紹介します。
「家族みんなが笑顔で暮らせる家にしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
共働き世帯では「家事分担+家事シェア」が間取りのキーポイントに
2022年に政府が実施した調査によると、ご夫婦世帯のうち、なんと「70%」程度のご家庭が“共働き”であるということが分かっています。(参考:男女共同参画白書 令和4年版)
専業主婦(主夫)の世帯数と比べると、およそ2.3倍もの数です。
そのため、近年では家事の負担を減らすべく、食洗機やロボット掃除機などの便利家電があるお宅がほとんどですよね。
しかし、果たしてこれら高性能な家電製品を取り入れただけで、本当に家事の負担は減らせるのでしょうか?
確かに食洗機は食器洗いの時間を大幅に短縮できますし、ロボット掃除機を使えば、外出中に家をきれいにできます。
ただし、これらはあくまでも家事のほんの一部にしか過ぎません。
総務省の調査では、25〜65歳の男女が一週間で家事(育児除く)に費やす時間は、なんと「651分」、およそ11時間にもなります。(参考:|総務省|令和3年 社会生活基本調査|曜日,男女,配偶関係,ふだんの就業状態,年齢,行動の種類別総平均時間(15歳以上)-全国)
つまり、家電製品などの設備機器で短縮できる家事時間には限界があるのです。
そのため、本当に家事が楽になる家を目指すのでしたら、空間のつながり、いわゆる「動線」を意識した間取り計画が欠かせません。
家事動線をできるだけ短くすることと合わせて、最近トレンドなのが「家事シェア」という考え方です。
家事と聞くと、料理や洗濯、掃除などをイメージする方が多いでしょう。
しかし、家事時間の半分以上は、それ以外の“名もなき家事”で占めているご家庭がほとんどなのです。
例えば、
「脱ぎっぱなしの服をクローゼットにしまう」
「洗面化粧台のタオルを取り替える」
「ストックがなくなったトイレットペーパーを補充する」
「いっぱいになったゴミ箱のゴミをまとめる」
などの作業を、どなたか1人がやっていませんか?
料理は奥様、洗濯や掃除はご主人様と、うまく家事分担しているご家庭は多いですが、それ以外の“名もなき家事”は、誰かがいつの間にか済ませているというご家庭は少なくないはずです。
これこそ、家事のストレスを増長させる原因とも言えるでしょう。
そのため、本当に「家事が楽な家」は、家事分担だけではなく家事シェアがしやすい工夫が必要なのです。
【家事負担を減らせる注文住宅】間取りを考える際に知っておくべき6つのポイント
家事の負担を減らせる家にするためには、間取りを検討する際に押さえるべきポイントがあります。
その中から特に大切な5つのポイントを紹介しますので、ぜひマイホーム計画の参考にしてください。
- 「家事動線をつなげる」
- 「回遊性のある動線にする」
- 「掃除しやすくする」
- 「収納スペースを適材適所に作る」
- 「“ながら作業”ができるようにする」
「家事動線をつなげる」
最も重要なポイントは、家事動線をつなげるということです。
料理・洗濯・掃除などが楽になるようにそれぞれ単独で工夫するのではなく、動線に連続性を持たせて、次々とこなせるようにしましょう。
例えば、服を洗濯機にかけて、干して、畳んで、しまうまでの一連の作業を、部屋を移動せずに完結できるように、ランドリールームを作るケースも多いですし、さらにその隣にファミリークローゼットを配置して、洋服をしまうまでを一連の流れで済ませてしまうのもおすすめです。
思い切って、ファミリークローゼットの中に洗濯機置き場を作った事例もあります。
家の形状によっては、浴室まで動線をつなげると、脱いだ服をランドリールームまで運ぶ手間が省けますし、気が付いた人が洗濯機から洗い終わった洋服を出しておくこともできますよね。
また、買い物から帰ってからシューズインクローゼットを通り、そのままキッチンへアクセスできると、重い荷物を運ぶ負担が減りますし、さらにダイニングまで直線的につながっていれば、配膳や後片付けも楽になります。
このように、関連する家事の動線に連続性を持たせることで、家の中を無駄に往来せずに済み、作業時間を大幅に短縮できます。
「回遊性のある動線にする」
動線の連続性と合わせてぜひ意識して欲しいのが、回遊性です。
家の中にできるだけ行き止まりを作らないことで、家族間の動線が混雑しないようにします。
間取りに回遊性があると、家事の途中で行ったり来たりすることがなくなりますし、忙しい時間帯に複数人が身支度や家事をしても、お互いの邪魔になりません。
例えば、洗面脱衣室に2カ所の出入り口があれば、1人が鏡を見て身支度している時に、もう1人が洗濯することも難しくなくなりますよね。
また、アイランドキッチンで周りをぐるりと一周できるようにしておけば、複数人で料理しやすくなります。
このように、特に家事と関わりが強いスペースには、複数のアクセス経路を作ったり、少し広めに作って、人が回遊しやすくなるように工夫することが大切です。
「掃除しやすくする」
実は、間取りを工夫することで掃除のしやすさは大きく変わります。
部屋の形状やドアの位置、家具の設えを少し工夫するだけで、一気に掃除の手間が省けるのです。
今や当たり前になりつつあるロボット掃除機も、部屋の隅々まで行き来できるようにしておかなくては、結局人の手で後から部分掃除をしなくてはいけませんよね。
そのため、以下の点に気をつけて間取りを検討してください。
- できるだけ段差を作らない
- ドアの数を最小限にするか、開け放したままでも邪魔にならない引き戸にする
- 壁付けフロートタイプの家具を取り入れる
最近トレンドのスキップフロアやダウンフロアリビングを取り入れる際は、掃除手間についても事前にイメージしておきましょう。
また、ドア下の小さな段差でもロボット掃除機が引っかかって動かなくなる可能性があるため、引き戸は上吊りタイプで下レールのないタイプがおすすめです。
間仕切り壁やパーテーションでうまく視線を遮り、ドアをつける箇所を最小限にするプランも良いでしょう。
さらに、脚部のある置き家具ではなく、壁に取り付けて宙に浮くような見た目のフロート家具を採用すれば、家具したまで漏れなく掃除しやすくなります。
生活パターンをイメージして、必要ない部屋はドアを無くしてオープンにしたり、開け放てるようにしておけば、空気の循環もしやすくなりますし、家全体を一気に掃除できますよね。
最近は、お掃除ロボットの充電スペースを階段下などのデッドスペースに作って、すっきり見せるプランも人気です。
「収納スペースを適材適所に作る」
片付けが苦手という方も多いでしょう。
わざわざ物をしまいに行くのに、移動しなくてはいけないのが面倒という方は少なくないはずです。
そんな方におすすめなのが、適材適所に収納を作るプランです。
移動途中や他の家事をしている途中に、少しずつ片付けができるように工夫しましょう。
プランニングの時点で日々の生活をイメージすることが大切です。
「余った場所をとりあえず収納にする」という考え方もありますが、その場合はあくまでも補助的収納スペースとしましょう。
日々の暮らしで使うものの大きさやボリュームを把握して、それをどこに収納すれば出し入れの手間が省けるかじっくり検討してください。
例えば、重点的に掃除するLDKの一部に掃除用具をしまう場所を作り、洗剤やトイレットペーパーのストックは水廻り空間の近くに、アウトドア用品はシューズインクローゼットや屋外の物置に収納すれば、片付けも断然楽になるはずです。
「“ながら作業”ができるようにする」
忙しい人ほど、手間の軽減と合わせて時間の効率アップが重要になりますよね。
そこでおすすめなのが、“ながら作業”です。
何かをしながら家事をこなせれば、その分、自由な時間が増えてストレス解消につながります。
例えば、料理をしながらお子さんの宿題を見られるリビング学習スペースや、廊下に収納を設けて、通ったついでに片付けられるプランが人気です。
このように、何かしながら家事をこなせれば、限られた時間を有効活用できます。
「家事の負担を軽減したいが、デザインや予算を妥協したくない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
日頃何気なくこなしている家事も、積もり積もればストレスの原因になります。
特に、共働きなど忙しいご家庭では、誰がやるかで揉めてしまうこともあるでしょう。
便利な家電製品を使うこともいいですが、より家事の負担を軽減するためには、間取りの工夫が欠かせません。
家事が楽になる家を建てたい方は、ぜひ私たちハピナイスへご相談ください。
以前の動画では、間取りを後悔しないためのポイントや、使いやすい収納アイデアについて詳しく紹介しています。
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