2020.12.06
【軽視は禁物!】トイレまわりの悩み5つを全解決!失敗すると毎日後悔します!
トイレはニッチな話ですが、実際には毎日の生活の中で必ず使い、家族全員で換算したら使用回数が1番多い設備だと思います。
しかし、あまり重要視していないからか、住宅会社に提案されたプランを深く考えずにそのまま採用してしまう人が多く、住んだ後に「使いにくい!」「もっとちゃんと考えておけば良かった!」という後悔の声が意外と多いです。
そこで今回は、トイレの打ち合わせの時にお客様からよく出てくる悩みを厳選して5つ紹介して、これから家を建てる方が「ここに気をつければ良いのか」と参考になる内容にしました。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いしてきた私が、トイレにまつわる悩みをできるだけ解決しますので、ぜひ最後まで読んでください。
トイレの悩み5選
結論として、今回ご紹介するトイレの悩みは次の5つです。
①家のどこに配置するか
②手洗器を付けるかどうか
③床材は何を選べばいいか
④窓のないトイレは大丈夫か
⑤男性用の小便器は必要か
さっそく1つずつ説明していきます。
①家のどこに配置するか
まずトイレの悩み1つ目は、家のどこに配置するかという事で、これは打ち合わせでもよく話題になります。
トイレの配置で知っておいてほしいのは、次の3点です。
1.水回りをまとめた方がメリットが多い
2.小さな子供がいると玄関近くもあり
3.二世帯では2階トイレの位置に気を配る
1.水回りをまとめた方がメリットが多い
まず1つ目の「水回りをまとめた方がメリットが多い」ですが、トイレ位置で定番なのは、お風呂とか洗面とか水回りの近くに配置することです。
掃除の際水回りをまとめてできるし、タンクレストイレにした場合の、手を洗う場所がないという問題も解決できます。
さらに、水回りをまとめておくと万が一床下の配管にトラブルがあっても、原因の発見や修理が素早くできるメリットもあります。
2.小さな子供がいると玄関近くもあり
2つ目の「小さな子供がいると玄関近くもあり」ですが、家を建てる方は小さいお子さんがいるご家庭も多く、出かける前に用を足せるようにと玄関の近くに配置する方もいます。
あまり優先順位は高くないですが、家に遊びに来たお客様が使うことも考え、音や匂いを気にしなくて良いように、リビングダイニングとトイレを離れた位置にしたいという方もいます。
ただ玄関に入りすぐの場所に設置して、トイレの扉を開けると玄関先が見える間取りにすると、お客様が玄関にいる時にトイレから出にくいし、余分な気を使う可能性があるのでその辺りは配慮が必要です。
3.二世帯では2階トイレの位置に気を配る
最後3つ目の「二世帯では2階トイレの位置に気を配る」ですが、2階のトイレの流す音は下の部屋に伝わることもあるので、そこにご両親の部屋があると、トイレを使う度に迷惑をかけてるかもと少し気になります。
小さい話ですが、毎日のことだと結構ストレスになると思うため2階トイレの位置を配慮して、どうしてもご両親の部屋が下になりそうなら1階と2階の間の天井に遮音として断熱材を入れるなどの対応をしましょう。
トイレの配置については、この3つを気にして、プランを考えるようにしてください。
②手洗器を付けるかどうか
トイレの悩み2つ目は、手洗器を付けるかどうかです。
私の会社、ハピナイスの標準設定もそうですが、1階のトイレは来客用にもなるのでタンクレストイレにして、2階は家族がメインだからタンクの上に手洗いが付いているタイプを選ばれる方が多いです。
しかし、タンクレストイレだとトイレ本体に手を洗う水栓が付いていないので、別で手を洗う場所を確保しないといけません。
かといって1階のトイレを、一般的なタンクの上に手洗いが付いているタイプにして、そこでお客様に手を洗ってもらうのもなんとなく嫌だなという方も多いと思います。
トイレ内の手洗器をおすすめしない理由
実際はタンクレストイレにして、手洗器をつければ良いだけですが、個人的には今からお伝えする3つの理由から、あまりトイレの中に別で手洗器を付けるのは、おすすめしていません。
1つ目の理由は当たり前ですが、余分な費用がかかるからで、ちょっとオシャレな手洗器を付けたら、給排水の配管工事と合わせて10万円ぐらいはすぐにかかります。
2つ目の理由は水ハネがすることで、基本的にトイレの中に設置する場合は、面積的に水受けの小さなボールタイプしか付けられません。
そのため、使うとわかりますがそこで手を洗うと物理的に周りに水が跳ねて、床がビチャビチャになることもよくあります。
子どもが使う場合には特にだし、お客様も飛び散らないように気を使うかもしれません。
3つ目の理由は、掃除も大変になることで、水回りが1つ増えるため水はねの掃除も含め、本体もキレイに保つ掃除が必要です。
ただでさえトイレの掃除は大変なのに、余分な仕事が増えてしまいます。
この「余分な費用がかかる」「水ハネがする」「掃除も大変」という3つを理解した上で、それでも可愛いから付けたいとか、どうしてもほしいとかでしたら、もちろん付けていただいても大丈夫です。
ちなみに私のおすすめは、トイレを出てすぐの場所に洗面台を設置してあげる方法です。
この理由や方法は、「タンクレストイレを付けてはいけない人」というブログで詳しく解説しているので、良かったら下のリンクからご覧ください。
③床材は何を選べばいいか
トイレの悩み3つ目は、床材は何を選べばいいか?ですが、トイレの床は基本的には防水性があり、掃除もしやすくて、デザインも豊富な上に値段も手頃なクッションフロアがお勧めです。
男の子がいるご家庭だとどうしてもオシッコのハネがありトイレ周りが汚れやすいので、無垢の床材だとシミになったり、塩ビの床材でも床と床の隙間に入って匂いが残ったりすることがあります。
ただ、雰囲気的にどうしても無垢の床材を使いたい場合にはオシャレなトイレマットを常に敷いておいたり、シミや匂いが付きにくいフロアコーティングもあったりするのでしっかり対策をするようにしましょう。
④窓のないトイレは大丈夫か
トイレの悩み4つ目は、窓のないトイレは大丈夫かということです。
ネットで家についての相談サイトを見ていると、窓のないトイレを提案されたが大丈夫か?という相談を見かけます。
実際に私の会社でも窓のないプランを提案することがありますが、やっぱり「窓がなくても大丈夫ですか?」と心配されるお客様もいます。
窓のないトイレでも大丈夫
結論から言うと、もちろん窓は無くても大丈夫ですし、実際に私のマイホームのトイレにも窓は付いていません。
その代わり匂いの問題があるので、換気扇は必ず付けたほうが良いと思います。
昔と違いトイレの下に汚物が溜まるわけではないので不衛生なこともないし、窓をつけても開けっ放しという人は少ないと思うので、匂いの問題さえ解決できれば大丈夫です。
物理的に窓から風を入れたい、開放感が欲しい、明かり取りが欲しいという場合には窓をつけた方が良いです。
しかし、窓をつけることで追加費用が発生したりカーテンが必要だったり、壁に比べて断熱性能が下がったり、耐震に効果のある耐力壁が作れなかったりと、場合によってはそれなりのデメリットも存在します。
窓を付ける付けないはそんなに大きなことではないですが、暮らしの部分でこだわりがある方もいると思うので、付けたい方はプランヒアリングの際に、しっかりと付けたい意思とその理由を明確に伝えましょう。
⑤男性用の小便器は必要か
トイレの悩み5つ目は、男性用の小便器が必要かについてです。
女性の方は意外かもしれませんが、根強い需要があるのがこの男性専用の家庭用小便器で、決して多くはないのですが、どうしても付けたいというお客様も稀の稀にいらっしゃいます。
でも、小便器の費用もトイレの面積も増えるので建物費用が高くなるし、掃除も増えるので優先順位はかなり低いと思います。
それらの点を理解した上で、採用するようにしましょう。
まとめ
トイレは毎日家族が必ず使う場所ですが、プラン打ち合わせだと重要視していないからか、住宅会社に提案されたプランを深く考えずにそのまま採用してしまう人が多いです。
そのため住んだ後に「使いにくい!」「もっとちゃんと考えておけば良かった!」という後悔の声をたくさん聞きます。
もちろん、住宅会社からの提案で何の不満もない方は全然問題ないのですが、「ここはこれで良いのかな?」と少しでも疑問や不安があるなら、トイレに限らずすべて解決するようにしてください。
LDKなどと違いトイレはニッチな部分でどうしても優先順位は低くなるかもしれませんが、住んでからやっぱりこうしておけばよかったと気づいても手遅れで、毎日その使いにくさと付き合っていくことになります。
今回ご紹介した5つのポイント
①家のどこに配置するか
②手洗器を付けるかどうか
③床材は何を選べばいいか
④窓のないトイレは大丈夫か
⑤男性用の小便器は必要か
を1つの参考にしていただいて、後悔を少なくしてほしいと思います。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、使いやすく快適なトイレを実現するために少しでも役立てていただけたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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