2022.05.22
【注文住宅】部屋干し必須、洗濯物がカラッと乾くおすすめの除湿機!失敗しない5つの選び方
「私なら、この除湿機は選びません。」
最近は共働きのご家庭も多かったり、メンテナンスなどの観点からベランダを設置しない家も多いので、ランドリースペースなど部屋干しができる部屋を完備して、完結したいってご希望を良く聞くようになりました。
ただそこで、合わせて考えないといけないのが湿気の問題で、乾燥する時期であれば加湿効果もあって良いと思いますが、逆に梅雨時期や湿気の多い夏だと乾くのに時間が掛かったり、せっかく洗濯しても部屋干し特有の匂いが付いてしまったら、気分は最悪だと思います。
基本的には風通しや陽の入り方を考えて、窓を上手に配置する事が大前提ですが、どうしても間取りの制限で窓が取れない場合に活躍する除湿機について「後から失敗した」「思ったより乾かなくて残念」とならないように、効果抜群の除湿機を選ぶポイントを5つご紹介したいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.除湿方式
除湿機のポイント1つ目は、除湿方式です。
除湿機は大きく分けると3種類あり、それぞれの特徴をよく理解したうえで製品を選ばないと、失敗につながってしまいます。
コンプレッサー式
除湿方式1つ目のコンプレッサー式は、エアコンの除湿機能と同じ方法で、湿った空気を冷やして水滴にして湿気を取り除く方法です。室内の温度が高いほど除湿能力が上がるので、夏場や梅雨時期は特に効果を発揮してくれて、洗濯物を乾かすのに適した方式になっています。
代表的な機種だとシャープのCV-P71があり、比較的電気代が抑えめなメリットがある反面、若干起動中の音がうるさくて、6畳用で2万円ぐらいしてちょっと高めですが、消臭効果のあるプラズマクラスターも付いてるので、コスパは良い方だと思います。
デシカント式
除湿方式2つ目のデシカント式は、中に入っているゼオライトという乾燥剤に、室内の湿気を吸着させる仕組みです。
軽くて動作音は小さいですが、取り込んだ水分をヒーターで一旦気化させてから除湿するので、電気代が少しかかってしまうのと、ヒーターの熱が放出されて部屋の温度を上げてしまうので、場所によっては結構暑くなるのが注意点です。
この方式で代表的な機種はアイリスオーヤマのIJD-H20-Aで、6畳用で1万円ぐらいなので比較的リーズナブルなのと、従来品に比べて電気代を約4割カットされていて、乾燥時間も1/5で済ませられるモデルになっています。
ハイブリッド式
除湿方式3つ目はハイブリッド式で、夏場には熱を出さないコンプレッサー式で作動するので部屋の気温上昇を防いでくれてます。
そして冬場にはヒーターを使ったデシカント式が作動するので、部屋の温度を上昇させつつ、コンプレッサー式の除湿能力を最大限高めてくれる優れもので、2つの方式の良いとこ取りをした製品になります。
あと対応する広さも20畳以上とか幅広くあって、リビングとか吹抜けホールなど広い部屋に室内干しする場合にもおすすめできます。
代表的な機種はパナソニックのF-YHUX90で、8畳用で4万5千円ぐらいなので高めですが、消臭効果のあるナノイーXも搭載していて、部屋干し臭予防に効果が期待できる製品になっています。
3つの方式でそれぞれ特徴があるので、ご予算や使う場所を考えて選択するようにしましょう。
2.除湿能力
除湿機のポイント2つ目は、除湿能力です。
これは基本的に、カタログなどスペック表に書いてある、何畳用という広さを目安にすれば問題ないです。ただ洗濯物を干すとその空間に湿気がたくさん溜まるので、できるだけ早めに乾かしたい方は、1回り大きめの畳数を選ぶのがおすすめになります。
例えば先程ご紹介したシャープのCV-P71だと、衣類2キロ分で3時間と表記されていますが、1回り大きいCV-P120だと2時間弱と表記されていて、パナソニックのF-YHUX90でも同様、2時間弱で乾かす事ができます。
基本的に長い時間を使って乾かすより、短い時間で乾かした方が匂いも付きにくいので、大は小を兼ねるじゃないですが、しっかり除湿能力も確認してから購入するようにしましょう。
3.タンク容量
除湿機のポイント3つ目は、タンク容量です。
これは除湿の際に空気中から取り込んだ水分を、どれだけタンクに溜められるかのことで、あまりにもタンク容量が小さいと、部屋干しの途中で1回水を捨てないと止まってしまったり、除湿機能が低下してしまう場合があります。
一般的にタンク容量はだいたい3Lぐらいあると、寝てる間や外出中に除湿をかけておいても、途中で満タンになって止まってしまうトラブルが防げると言われています。ただ、ご家族の人数や時期によっては、3Lでも足りなくなってしまう可能性があります。
かといってあまり大きいタンク容量のモノを選ぶと、確かに水を捨てる回数は少なくて済みますが、流す場所まで距離があると、いっぱいまで溜まった水を捨てにいくのが大変になります。
これは間取りにもよりますが、先程ご紹介したシャープのCV-P71や三菱のMJ-M100SXみたいに、除湿をしながら本体につないだホースで、お風呂場とかに自動排水できる製品もあるので、水を流せる場所が近くにある場合には、検討していただけると幸いです。
4.お手入れ
除湿機のポイント4つ目は、お手入れです。
これは除湿機の使い方にもよりますが、基本的に時期によって使う頻度が変わったり、場合によってはしまっておくシーズンもあると思います。
使いっぱなしでそのままにしておくと、見えない内部でカビやヌメリが発生して、空気環境を悪くしたり、せっかくきれいにした洗濯物に菌などが付着してしまう可能性があります。
なので除湿機内に内部乾燥機能があるものを選んでいただくと、カビの発生も抑えられて衛生的、お手入れもそこまで時間がかからないのでおすすめです。
5.+α機能
除湿機のポイント5つ目は、+α機能です。
最近の除湿機は進化していて、除湿の効率はもちろん快適に使うためのいろいろな機能が付いている製品もあります。なのでせっかく買うなら、ここまでご紹介した基本性能の他に、+αの機能にも目を向けてほしいと思います。
例えば、横並びでたくさん洗濯物を干すような場合に、広い範囲に風を送れるワイド送風という機能があると、洗濯物全体をムラなく乾かせます。逆にピンポイントで集中して風を当てられる機能があると、早く乾かしたい洗濯物がある時に便利になります。
具体的な製品としては、先程ご紹介した三菱のMJ-M100SXなら、大量に洗濯物が干してあっても幅広く送風できたり、乾き残りを自動センサーで検知して、その部分だけにピンポイントで送風する機能があって、より効率よくムダやムラなく洗濯物を乾燥できるようになっています。
他にもパナソニックの製品で、湿度を感知しながら除湿して、部屋が乾燥しすぎないようにする機能が付いている物もあるので、LDKなどの居住空間での部屋干しで、冬にお肌や喉の乾燥が気になる方には、合わせてチェックしていただけると幸いです。
●まとめ
それぞれの概要はここまでお話しした通りで、昔の家と比べて外から湿気が侵入する事は少なくなっていますが、逆に言うと中で発生した湿気が逃げる場所も少ないので、部屋干しをする場合の除湿機の必要性は高まっていると思います。
マイホームを建てたのを機にせっかく除湿機を買ったのに、意外と乾かない、思ったよりお手入れが大変と後悔しないように、今回のブログ内容が少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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