2021.05.11
【毎年の被害を小さく】台風からマイホームを守る7つのポイントを徹底解説!
皆さんもせっかく建てたマイホームが台風の被害にあったらすごく嫌ですよね?
最近は台風で大きな被害が出ているケースもあるので、新しいマイホームはできるだけ対策しておきたいと考える人がほとんどだと思います。
台風が来る事はどうしようもないですが家の作りや設備の付け方など、ちょっとした工夫で被害を小さくできる事もあるので知っておいて損はないと思います。
そこで今回のブログでは台風から家を守る7つのポイントをご紹介して、家族みんなが台風の時でも安心して暮らせるように、「うちにはこれを取り入れよう」と少しでも対策の参考にしてもらえる内容にしました。
大工時代を含めて15年以上たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、出来るだけ分かりやすくお伝えしますのでぜひ最後まで読んでください。
台風からマイホームを守る7つのポイント
結論から言うと、台風からマイホームを守る7つのポイントは次の通りです。
1.アンテナの設置方法
2.シャッターの可否
3.ガラスの種類
4.物置の固定
5.家の高さ
6.火災保険の内容
7.屋根材の種類
それではひとつずつ説明していきます。
1.アンテナの設置方法
台風からマイホームを守るポイントの1つ目は、アンテナの設置方法です。
一般的なテレビアンテナの場合、屋根の上に魚の骨みたいな形をした八木式アンテナを設置する事が多いですが、強風で倒れてしまって修理や交換が必要になったり、その衝撃で屋根材も傷ついてさらに大事になる可能性があります。
この対策としては薄くて小さいプレート型の壁付けアンテナを設置する方法で風のあおりも受けにくいし、見た目もシンプルになって意匠性も高くなります。
ただテレビ電波の方角や強さによっては受信できないケースもあるので、あらかじめ電波状況のチェックが必要になります。
それ以外にもケーブルテレビや光テレビという選択肢もあるので、テレビの受信方法でどれが1番良さそうなのか?自分たちに合うタイプを検討するようにしましょう。
2.シャッターの可否
台風からマイホームを守るポイントの2つ目は、シャッターの可否です。
強い台風の時はいろいろな物が飛んできて窓ガラスを割ってしまう可能性があり、ガラスの被害もそうですが破片が部屋の中に飛び散って怪我をする危険性もあります。
あと台風の場合は風と一緒に大雨が降ることも多いので、窓ガラスが割れてしまうとそこから雨風が吹き込んで家の中がビシャビシャになるかもしれません。
この対策としてはシャッターが有効で特に大きな窓は割れた時の被害も大きいので、より効果が発揮されます。
ただデメリットとしてはシンプルでお洒落な外観の家だとどうしても浮いてしまったり、最初の設置費用ももちろんかかりますが定期的なメンテナンスコストも必要で、仕組み的にシャッターはガラガラっと巻取り式なので10年15年使っていると自然に錆びたり、不具合が出てきて交換が必要になる可能性があります。
なので意匠性やコストバランスを考えて、シャッターを設置するかどうか考えるようにしましょう。
3.ガラスの種類
台風からマイホームを守るポイントの3つ目はガラスの種類で、一般的な普通のガラスではなく防犯ガラスを設置する事で台風対策にもなります。
構造としてはガラスに特殊なフィルムが貼り付けてあるので、泥棒が窓を割ろうとしてもなかなか割れないし飛散もしないので安全です。
なので台風の際に何か物が飛来してガラスに当たっても、ひび割れはするかもしれませんが室内に飛び散る危険性はかなり少なくて、家の中に雨風が吹き込むのも防いでくれます。
先ほどシャッターの話をしましたが、意匠性やコストを考えると個人的には防犯ガラスの方がお勧めで、もし使い分けるとしたら大きな窓にはシャッター、小さな窓には防犯ガラスという採用の仕方が良いと思います。
4.物置の固定
台風からマイホームを守るポイントの4つ目は、物置の固定です。
これはそのままの意味ですが家の庭とかに物置を設置している場合、しっかり基礎を作って固定してある場合には心配ないですが、ただ地面の上に置いてあるだけのタイプだと強風で倒れて、家や周りの物を壊してしまう可能性があります。
特に横長で一面が大きい物置の場合は風をたくさん受けるし、中身が軽かったりすると余計に倒れやすくなるので注意が必要です。
ただ地面の上に置くだけのタイプと違い基礎を作って固定すると、固定資産税の対象になる可能性があるのでその辺りはしっかり理解した上で台風対策をするようにしましょう。
5.家の高さ
台風からマイホームを守るポイントの5つ目は、家の高さです。
大きな台風が来て川が氾濫した場合は、敷地を盛土して高くしたり建物の基礎を高くする事で被害を少なくできます。
最近はゲリラ豪雨とかもそうですが台風シーズンに大きな水害が起きる事も増えているので、ハザードマップで家を建てる場所の水害リスクを確認して、もし危険性が高くて心配なら敷地や建物の高さを検討しましょう。
実際に敷地や建物を高くするのは周りとのバランスもあるし費用も多くかかるし、高くした分だけ階段の段数が増えたりスロープも必要になるので、水害もそうですが暮らしやすさも考慮して慎重に検討しましょう。
6.火災保険の内容
台風からマイホームを守るポイントの6つ目は、火災保険の内容です。
ここまでご紹介してきた台風や水災による家の被害は、加入している火災保険で条件が満たされれば修理費などが補償されます。
今はほとんどの火災保険で風災や水災が付いていますが、保険料を出来るだけ安くしたいとか滅多にないだろうと考えて、補償範囲を狭くしたり外してしまう人がいます。
確かに起きるかどうかも分からない災害に対しての保険なので過剰に入る必要はないですが、実際に被害を受けた時の修理費が高額になる事も十分にあり得るので、出来る限り補償付帯する事をお勧めします。
あと台風で壊れた物を片付けたり廃材を処分したりする費用まで補償される場合もあるので、風災や水災の補償を付けるのと合わせてどこまで補償範囲なのかも確認しましょう。
7.屋根材の種類
台風からマイホームを守るポイントの7つ目は屋根材の種類で、何を使うかによって台風の時の被害が変わってきます。
一般的にスレートという屋根材は軽いので風に煽られて飛んでしまう可能性があります。
それと対照的な重量のある瓦も実は台風で飛ばされてしまう可能性があって、昭和46年に建築基準法で決められた瓦の固定方法は軒先と両サイドから2列、頂点の棟は1枚おきに留めれば良い事になっていて、今もその法律が適用されています。
要するに屋根の外周部の瓦はしっかり固定してあるけど内側の大半の瓦は軽く固定してあるだけなので、台風とか竜巻がくれば簡単に飛んでいってしまう状態です。
瓦の業界団体がそれではいけないという事で、平成13年にすべての瓦をしっかり固定しようという「ガイドライン工法」を決めましたが、普及率はあまり高くありません。
実際に令和元年に起きた千葉県の房総半島台風だと、屋根被害の8割が瓦屋根だった事が国土交通省の調査で発覚しました。
あまりに屋根瓦の台風被害が多いので具体的にいつからというのは決まっていませんが、今年の9月に国土交通省から「瓦屋根の固定方法の建築基準法を改正する方針」という発表がありました。
なので瓦屋根を検討している方は住宅会社の人に瓦の留め方までしっかり確認して頂けると、安心できると思います。
ちなみに私個人的にはガルバリウム鋼板の屋根がお勧めで金額も瓦より高くないし、耐久性も高く軽いので耐震的にも有利な上に、台風の煽りを受けても剥がれにくい特徴があります。
屋根材のそれぞれの特徴やメリット・デメリットについては、別のブログで詳しく解説しています。
気になる方は下のリンクからぜひチェックしてみてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、台風からマイホームを守る7つのポイントは次の通りです。
1.アンテナの設置方法
2.シャッターの可否
3.ガラスの種類
4.物置の固定
5.家の高さ
6.火災保険の内容
7.屋根材の種類
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、年々台風の被害は大きくしかも広い範囲で発生するようになっています。
実際には火災保険の風災や水災補償に入っていれば、大抵の被害が金銭的に補償されて修理できるかもしれませんが、そもそも大切なマイホームが傷ついたり壊れたりするのは嫌だと思うし、もともと被災せずに済むならそれが1番安心できて良いと思います。
今回の内容が全てではないですが、これからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに水害に強い土地の選び方やチェックポイントについては、別のブログで詳しくお伝えしています。
興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
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