2021.04.03
【優良会社を見分ける】一生の付き合いができる工務店!6つの条件を解説!
家づくりを考える際にハウスメーカーに依頼するべきか?工務店に依頼するべきか?一度は悩んだ事がある方も多いと思いますが、皆さんは工務店と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
実際にお客様に質問してみると地域密着で親身に家づくりをしてくれそうとプラスなイメージを持ってくれる方が多い反面、規模的に大きくはないのでいつか潰れそうでメンテナンスが不安というネガティブな意見を頂くことも正直多いです。
現実にここ2〜3年の間でも周りで潰れてしまった工務店が何社かあり、今はどちらかというと厳しい時代なのでしっかりとお客様に選ばれる工務店でないと、淘汰されてしまう可能性が大きいと感じています。
せっかく大切な家づくりを任せたのにその会社がなくなってしまったら、アフターサービスも受けられないし何かあっても相談できないので、かなり困ってしまいますよね?
そこで今回のブログでは本当に安心して任せられる工務店かどうか見分けるための6つのポイントをお伝えして、実際に頼んだ時にしっかり家づくりをしてくれるのはもちろん、完成した後も一生付き合える工務店を選べるようになってもらおうと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをさせて頂き、さらに多くの同業工務店のリアルな姿を見てきた経験から、これから家を建てる人が失敗しないための情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。
一生付き合える工務店の6つの条件
結論から言うと、本当に安心して一生付き合える工務店の条件は次の6つです。
1.10年以上の歴史があるか
2.会社のあるエリアで現場を見るか
3.本業以外に手を広げ過ぎていないか
4.安いだけの家になっていないか
5.値引きが普通になっていないか
6.遠くの現場を工事していないか
今回の話はいつも以上に個人的な見解で、私のこれまでの経験を元にした100%主観の内容になるので、必ず当てはまる訳じゃないですしそれは違うだろうという意見もあるかもしれませんが、あくまで私はこう感じてるという話なのでそういう視点で読んで頂けると幸いです。
それでは1つずつ説明していきます。
1.10年以上の歴史があるか
安心して付き合える工務店の条件1つ目は、10年以上の歴史があるかです。
一概に長くやっているから安心という訳ではないですが、工務店はハウスメーカーと違って潤沢な資金力は無いので、お客様に選ばれなくなったらあっという間に経営が苦しくなってしまいます。
なので一応、会社が10年20年と長く続いているという事は、実際にそれだけお客様に選ばれている証明でもあるので、ある程度安心できる基準の1つになると思います。
一般的にはどんな会社も10年続いてやっと一人前と言われていて、実際の統計でも創業から1年目の生存率は70%、5年目で約半分の40%、10年目になると25%ぐらいで、4社あるうちの1社しか生存していない事になります。
要するに堅実な経営をしないと10年というのはそう簡単には続かないので、表向きは成功しているように見える工務店よりも、ある程度実績として長く続いている工務店の方が、今後も残っていく可能性が高いし長い目で見た時に安心できる気がします。
2.会社のあるエリアで現場を見るか
安心して付き合える工務店の条件2つ目は、会社のあるエリアで現場を見るかです。
これは単純にしっかりとお客様に選ばれている工務店であれば、たまに車で走っていると工事中の新築を見かけるのが普通です。
広告とかではよく見かけるけど実際の家はそんなに見ないなという事であれば、もしかしたらお客様から選ばれていない可能性があり、地域密着が強みである工務店としては少し未来が不安に感じてしまいます。
もちろんハウスメーカーのように年間何千棟も建てる訳ではなく、工務店だと年間10棟から30棟ぐらいの規模が多いので地元でも見かけない時期はありますが、それでも年間を通じて全く現場を見ない工務店は少し不安な部分があるかもしれません。
特に地域密着で真面目に仕事をしている工務店であればOBのお客様からのご紹介やご親戚、ご友人などにつながって、ある程度は継続して受注があり現場も建つと思います。
なので宣伝は立派だけど現場を全然見ないねという場合は少し慎重に考えて、最近はどれくらい実績があるか聞いてみるようにしましょう。
3.本業以外に手を広げ過ぎていないか
安心して付き合える工務店の条件3つ目は、本業以外に手を広げ過ぎてないかです。
これは少し業績が良くなっている会社にある事で、住宅以外の仕事に手を広げ過ぎてそれがうまくいかなくなって経営が苦しくなるケースです。
たとえばアパート経営をしてみたり建築と全く関係ない商品を扱うお店をやってみたりして、事業拡大やリスク回避のために収益の幅を広げるのは分からなくもないですが、それで本業の建築まで苦しくなってしまったら本末転倒で、しかも多くは無いですが実際に起きている現象の1つです。
なので本当は住宅のプロとして全ての力を家づくりに注いでいる工務店の方が安心な気はしますが、もし検討している工務店が他にいろいろな会社も作っているようなら、その会社の経営がうまくいっているかチェックしてから依頼するか考えるようにしましょう。
4.安いだけの家になっていないか
安心して付き合える工務店の条件4つ目は、安いだけの家になっていないかです。
家を建てる時はもちろん安ければ安いほうが良いですが、その分品質や素材も比例して悪くなったらダメだと思います。
しかも金額を安くする事だけに力を入れていて、家へのこだわりが何もないような作り方をしている会社は少し不安だったりします。
お客様の要望に柔軟に対応できるのが工務店の良さの一つなので金額を安くしてかなえられる事もあると思いますが、本当に安さだけが売りだとこれからの時代はお客様に選ばれ続けるのが少し難しい気がします。
高品質な家を安く提供できる工務店や安さだけではなくて「ここはこだわってる」という工務店の方が、20年30年の長いスパンで見た時にお客様からの需要も多くて満足度も高いと思うので、安さ以外の強みや売りがある工務店を選んで頂く方が個人的にお勧めです。
5.値引きが普通になっていないか
安心して付き合える工務店の条件5つ目は、値引きが普通になっていないかです。
例えばOB様からのご紹介など特別な理由があっての値引きなら良いと思いますが、常に値引きをしてお客様にアピールしている工務店は少し危険だと思います。
値引きが当たり前でしっかり値引きする事も想定して金額設定しているハウスメーカーならまだ良いかもしれませんが、お客様のご予算に合わせてある程度柔軟に材料や間取りなどを変更して作る工務店のスタイルだと、本来は値引きするだけのゆとりは生まれない事が多いです。
基本的に工務店に依頼する方の多くがハウスメーカーだと制限が多くて自分の理想が叶えられない、あるいはその工務店独自のこだわりや強みに惹かれて会社の規模は小さくても信頼して、マイホーム建築を依頼して頂けます。
それなのに常に値引きをしているという事は裏を返せば値引き以外に魅力がない家だとも言えるし、どんどん価格競争にのみこまれてどんどん値引きをするしかないという負の連鎖に陥る事が考えられます。
どちらにしても値引きをアピールしてくるような工務店は、ちょっと注意した方が良いと思うのでしっかりと検討するようにしましょう。
ちなみに値引きの相場やリスク、注意ポイントについては別のブログで詳しく解説しています。
気になる方はぜひ下のリンクからチェックしてみてください。
6.遠くの現場を工事していないか
安心して付き合える工務店の条件6つ目は、遠くの現場を工事していないかです。
これは工務店の会社から遠く離れた場所に家を建てていないかという事で、具体的に言うと車で1時間以上離れているような所だと少し無理をして建てている可能性があります。
大前提として家づくりは職人さんの施工品質ももちろん大切ですが、それと同時に適切な施工がされているかチェック確認や是正のための現場管理もすごく重要です。
ただ物理的に現場が遠くなってしまうと職人さんも遠方からでゆとりを持って仕事に打ち込めないかもしれないし、現場監督もどうしても現場へ行く回数が減ってしまいます。
あとは家が完成した後のアフターサービスも遠いとすぐに対応できない事も考えられるので、工務店として工事中も完成した後もしっかりとフォローできる適切な範囲で本来は家づくりをするべきだと思います。
実際に工務店にとってもお施主様にとっても、距離が近くてマイナスな事は一切ないはずです。
なので特別な事情もないのに遠くのエリアに工事現場がある工務店は、もしかしたら経営的に厳しい可能性もあるので、「遠くても大丈夫です!」と言うかもしれませんが、物理的な距離や時間を縮める事は出来ないのも事実なので冷静に判断するようにしましょう。
ちなみに家づくりにおいて大切なアフターサービスの注意点や気をつけてほしい工務店のチェックポイントについては、別のブログで詳しく解説しています。
こちらも下にリンクを貼っておきますので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、本当に安心して一生付き合える工務店の条件は次の6つです。
1.10年以上の歴史があるか
2.会社のあるエリアで現場を見るか
3.本業以外に手を広げ過ぎていないか
4.安いだけの家になっていないか
5.値引きが普通になっていないか
6.遠くの現場を工事していないか
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、私は個人的には工務店はお客様の希望に柔軟に対応できて、予算内で夢を実現しやすい頼もしい住宅会社のカタチだと考えています。
しかも地域密着で親身になってくれて、その工務店の人や作る人たちが身近に感じられる、家づくりの本来の温かみや満足感も感じられる、家づくりが素敵な思い出づくりにもなる良さがあります。
でも現実に家は建てたら終わりではなくて建ててからが本当のお付き合いの始まりなので、マイホームに暮らし始めてからアフターサービスをしっかりやってもらったり、何か家の事で困った事があれば相談する必要があり、家を建てた工務店にはずっと残っていてもらう義務があります。
なので会社が存続できるように健全に経営して、たくさんのお客様に選ばれる家づくりをしていることが大切になります。
ただそうは言ってもお客様から見て安心できる工務店をピンポイントで選ぶのは難しいと思うので、私の主観100%ですが「こういう見方もあるんだな」ぐらいの気持ちで、工務店を考える時の1つの基準にしてもらえると嬉しいです。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに今回の内容とはまた違った視点から、これから淘汰されてしまう可能性の高い工務店のチェックポイントや注意事項について、別のブログで詳しく解説しています。
こちらも気になる方は下のリンクからチェックしてみてください。
ご覧いただきありがとうございました。
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