2021.02.04
【騙されるな!】一見安く見える、住宅営業マンの見積もりテクニックを大暴露!
皆さんもこれからマイホームを考える際、どこの住宅会社に頼もうか迷いますよね?
その比較事項としてデザイン、性能、住宅会社の理念など色々ありますが、中でも優先度の高い項目の1つがお金だと思います。
もちろん安いだけで決める人は少ないと思いますが、あまりにも自分の予算からかけ離れていたら、どんなに魅力的な家でもちょっと難しいなと感じてしまうと思います。
そのお金の比較をする際に注意しないといけないのが、住宅会社から出てくる見積りです。
家は普通に2,000万円や3,000万円もして、家本体の金額以外に色々な工事費用や諸経費が必要になり、しかもその項目や記載の仕方なども本当に会社によってバラバラです。
実際に昔お客様から見せてもらった他社様の見積りで、明らかに後から追加になるだろう費用が計上されていなかったり、本体工事費用はすごく安いけど代わりに諸費用が一般的な金額より割増しされていたりという事がよくありました。
それを見るとパッと見は「この会社安い!」と感じてしまうので、何も知らない素人の人なら言いくるめられてしまうと思います。
これは住宅会社が故意にやってる事かどうかは分かりませんが、後から予期していない追加費用が必要になって1番困るのは家を建てるお客様です。
そこで今回のブログでは、言い方は悪いですが営業マンの騙しの見積りテクニック3つをご紹介して、見かけだけの見積りに惑わされないようになってもらいたいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験から、気をつけてほしいポイントを出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んで下さい。
3つの見積りテクニック
結論から言うと、騙しの見積りテクニックは次の3つです。
①建物本体は安いけど諸費用が高い
②ローン返済額が変動金利だけ
③後日見積りが多い
基本的に家の見積りを見る機会はあまり無いと思うので、お客様にしたら出てきた見積りが正しいと感じてしまうのはしょうがないと思います。
でも営業マンからするとそこに騙しのテクニックを入れる隙間が出来てしまいます。
それでは1つずつ説明したいと思います。
①建物本体は安いけど諸費用が高い
見積りテクニック1つ目は、建物本体は安いけど諸費用が高い事です。
一般的には建物本体工事費イコール家の値段になるので、お客様に出来るだけ安く感じてもらう為に建物本体工事費を安く記載して、その分諸費用に金額を上乗せして帳尻を合わせようと考える営業マンがいます。
要するに一見家の値段が安く感じますが、実際には諸経費に分からないように計上しているので安い訳ではありません。
ただ一般のお客様からするとそんなカラクリを知る訳もないので、勘違いしてしまいますよね?
これは安さで勝負する金額で気を引きたいと考えている営業マンに多い方法で、諸費用に関しても「どこの住宅会社で建ててもこれぐらいかかりますよ」と言って疑われないように話すようです。
何社か見積りを取って諸経費まで含めて比較検討しているお客様は、本体工事費以外の諸費用の高い安いもチェック出来るようになります。
ですが基本的に初めて聞く言葉が並ぶ難しい言葉が多い家の見積りは、なかなかフェアにチェックするのは簡単ではないです。
以前相談を受けたお客様からある会社の見積りを見せてもらったことがありますが、本体工事費は確かに安いのですが諸費用の項目がものすごく多くて、運搬費とか保証委託料とか現場管理費とか、自社も含め他の会社の見積りでもあまり聞かないような項目が沢山あり、しかもそれぞれが結構高めに計上されていました。
結局は全部を合計すると全然安くなくてむしろ高いぐらいだったので、そのことを正直にお伝えしてお客様には納得して頂きました。
これは先ほども言ったように見積りをいくつか住宅会社から取っていれば防げることですが、初期段階のお客様は諸費用は他の会社も同じですよと言われるとそうかなと思ってしまいます。
プラスα「今月中に契約してもらえれば値引きしますよ」と他の会社を検討する時間を与えずに契約を迫ると言うのが、こういった手段を使ってくる営業マンの常套手段になります。
②ローン返済額が変動金利だけ
見積りテクニック2つ目は、ローン返済が変動金利だけという点です。
これは見積り書の中にこの金額で家を建てた場合の住宅ローンの月返済額を記載する場所があって、そこに金利の低い変動金利型ベースで試算する営業マンがいます。
基本的に月返済額が書いてあるのはお客様にとっても「この家を建てると月々これぐらいかかるんだな」とイメージしやすく分かりやすいので良い事だと思います。
ですがリスクのある変動金利型でしか試算していないのは個人的に少し悪意を感じてしまいます。
もちろん固定金利型と変動金利型を理解した上で、お客様の方から「変動金利型で月返済額がいくらになるか試算してほしい」と言われたならそれでいいのですが、お客様に確認してみると大半が特に説明もされずに、しれーっと変動金利型で記載されている事が多いのが実情です。
例えば同じ4,000万円の住宅ローンを組むにしても固定金利型よりも変動金利型の方が月返済額が1万円以上安くなるので魅力はもちろんあります。
ただ変動金利型には金利上昇リスクもあるので仮に今10万円の月返済でも、5年後10年後に景気が良くなって金利が上がれば、11万円12万円の月返済額になっている可能性も0ではないです。
そういったリスクも踏まえて変動金利型で試算するなら良いのですが、目先の安さだけを強調して変動金利型にするのはオススメできません。
確かに実際の統計だと固定金利型より変動金利型で借りている人の方が多いですが、その背景にはこういった目先の安さを主張されてデメリットもよく分からないまま決定している人も少なからずいるはずです。
選択する金利の種類によって返済の仕方やスタンスも変わってくるので、しっかりと吟味した上でどれにするか?決定するようにしましょう。
ちなみに金利の種類や特徴、注意ポイントについては他のブログで詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひチェックしてください。
③後日見積りが多い
見積りテクニック3つ目は、後日見積りが多いことです。
この後日見積りと言うのは、今時点では細かい打合せや現地確認、調査が完了していないので後で見積りをしますよと言う意味です。
この後日見積りや別途費用が沢山あると、契約してからあれこれ必要となり、結果的に何百万円とプラスになる可能性があります。
なので本来は概算でもいいので、予め見積りに金額を記載してもらったほうが良いです。
極々少数ですが営業マンの中にはこの大きな金額の見積りを後回しにして契約前までは「そんなにかからないと思う」とお客様に伝え、そのまま契約し後日「私もこんなに費用がかかると思わなかった」みたいなスタンスで追加費用を請求するケースもあります。
確かにご契約前の段階で詳細を調べるのは限界がありますが、せめて概算でこれぐらいは必要だろうとか何となくの目安は分かるはずです。
そこを後日見積りや別途費用と金額を掲示してもらえない場合は、ちょっと怪しいと思ったほうが良いかもしれません。
ちなみに後日見積りや別途費用になる可能性が高い項目については他のブログで詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひチェックしてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、いかに家を安く思わせるか騙しの見積りテクニックは次の3つです。
①建物本体は安いけど諸費用が高い
②ローン返済額が変動金利だけ
③後日見積りが多い
当たり前ですが建物本体工事がいくら安くても、それ以外に良く分からない諸経費の金額が高かったら、結局合計金額は他の会社と変わらなとなる事も多いです。
住宅ローンの月返済額のシミュレーションでも変動金利型だけの試算だと、月返済額が安くなるのでそれだけを鵜呑みにするのは少し危険です。
できれば固定金利型と変動金利型の両方か、もしくは変動金利型で試算する場合には今の利率よりも少し高めで試算して、金利が多少上がっても大丈夫かどうか確認してから決めるようにしましょう。
後日見積りの項目が多い場合は概算でも良いので多めに予算計上して、後から予期しない追加費用が沢山かからないように試算するようにしましょう。
今回お伝えした内容は、一般的な普通の住宅会社であれば起きないような事ばかりです。
ただ本当に稀に悪意があるのか分かりませんが、パッと見は安く見えるけど結果的には安くないだろうなという見積りを見ることがあります。
対策としては少しでも怪しなと感じたら複数の会社の見積りを取るようにして、仮に契約を迫られても十分に検討できていなければ勇気を持って断るようにしてください。
後からの追加費用がかかって結局予算オーバーになってしまうのは、最悪のパターンです。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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